総合種目はどうやって競う

今回のオリンピックの追加種目にスポーツクライミングがある。

長年オリンピック採用に向けて動いていたところで、やっと採用にこぎつけたというものらしい。

このスポーツクライミングは「複合」ということで、スピード・ボルダリング・リードの3種目の総合種目になっている。

元々、これらの種目は単独で大会が行われていたのだが、オリンピック採用のために複合種目ができたという経緯があるよう。

後で書くけど、この3種複合種目は東京オリンピックが最後になるらしい。


この複合種目の順位決定方法は、3種目各々の順位のかけ算で決まるんですね。

昨日の男子複合予選で通過した8人の順位決定式を並べると、

  1. ミケル・マウェム(フランス) スピード3位×ボルダリング1位×リード11位=33 [3.2]
  2. 楢崎智亜(日本) スピード2位×ボルダリング2位×リード14位=56 [3.8]
  3. コリン・ダフィー(米国) スピード6位×ボルダリング5位×リード2位=60 [3.9]
  4. ヤコプ・シューベルト(オーストリア) スピード12位×ボルダリング7位×リード1位=84 [4.4]
  5. アダム・オンドラ(チェコ) スピード18位×ボルダリング3位×リード4位=216 [6.0]
  6. アルベルト・ヒネスロペス(スペイン) スピード7位×ボルダリング14位×リード3位=294 [6.6]
  7. バサ・マウェム(フランス) スピード1位×ボルダリング18位×リード20位=360 [7.1]
  8. ナサニエル・コールマン(米国) スピード10位×ボルダリング11位×リード5位=550 [8.2]

3つの順位の乗算で順位を決めるというのは、言い換えれば順位の幾何平均(相乗平均とも)で順位を決めるとも言える。

幾何平均というのは、N個の数字を全て掛け合わせて、N乗根を取るということである。

[]内に書いた数字はかけ算した数字の3乗根ということで、これが順位の幾何平均ということですね。


オリンピックには異なる複数の種目の総合成績で競う種目がいくつかある。

調べた範囲では下記があると思ったが、見逃しがあるかもしれない。

  • 体操総合(個人・団体) : 各種目の得点の合計
  • 総合馬術(個人・団体) : 各種目の減点を合計
  • 陸上 十種競技(男子)・七種競技(女子) : 各位種目の成績(走破時間・投てき距離・跳躍距離)を計算式により得点化
  • ノルディック複合 : 先に行うジャンプの得点をタイム差に換算して、後で実施するクロスカントリーのスタートに反映
  • 近代五種 : 先に行う4種目の結果をタイム差に換算して、最後に実施するレーザーランのスタートに反映

この中で一番シンプルなのは体操ですね。各種目の採点システムの完成度が高いですからね。各種目の重み付けは均等と言える。

総合馬術については先日書いたが、クロスカントリーで大きな得点差が付きやすく、他の2種目で小差を競う感じですね。

陸上競技は時間・距離というものを計算式で得点化して総合力を競う種目があるが、これはタフですね。

スキーのノルディック複合と近代五種は、最後の種目のタイム差に換算して、最後の種目のゴールに入った順位で競うという。


そんな中では順位の幾何平均というのは珍しい方式と言えるが、

スポーツクライミングのボルダリングとリードという種目は、大会毎に課題が異なり、その課題は直前に呈示される。

課題の難しさによって、その結果の持つ意味が違うので、絶対値で得点化することが難しいということだと思う。

陸上競技の十種競技・七種競技は各種目の数字の持つ意味はことなるが、各種目の難易度というのは決まっている。

なので、それぞれの競技ごとの得点を定式化することはできそうな気はする。

スポーツクライミングでもスピードは決まった壁を登り切るのにかかる時間なので、これだけは定式化できるかもしれないが、

ボルダリングとリードはそういうわけにもいかず、従来からの順位を決めるルールに頼り切っているわけですね。


その上で幾何平均という方法はどうだろうという話である。

幾何平均での比較というのは順位の対数を平均して比較することに等しいとも言えるらしい。

1位と2位の差は2位と4位、4位と8位、8位と16位の差に等しいということだから、

上位争いに参加できる選手は非常に評価される一方で、下位の順位差はそこまで気にしなくてよいと。

この結果、スピードでは上位争いできるが、他の種目はそこまで……という選手も参加しているようで、

男子予選の数字で言えば、バサ・マウェム選手はスピードで卓越した成績を出して決勝進出を果たしたといえるわけですね。


冒頭にも書きましたが、この方式での複合種目はおそらく東京オリンピックが最後になる。

スポーツクライミングは次回、パリオリンピックでの採用も決まっている。

上位勢を見てもわかるが、日本もフランスもクライミングが盛んな地域ですからね。

一応はまだ追加種目という扱いらしいのだが、このまま定着していきそうな感じはする。

で、そのときにはスピードは単独種目となり、ボルダリングとリードの2種複合種目との2本立てになるようで。

これは決まった壁でタイムトライアルをするスピードと、

直前に与えられた課題を頭と身体を使ってボルダリング・リードは求められる性質がだいぶ違うことによる。


スピードは単独種目になるので、それは単純にタイムで競うのでよいとして、

2種複合はやはり2種類の種目の合計で競うが、順位の幾何平均ということではなくなるようで。

スポーツクライミングコンバインド「2種複合」の新ルール 第4回CJC 2021年6月時点 (Mickipedia)

両種目の課題達成状況を点数化して、1位の選手の得点を100点に正規化して合計するという方法が考えられているよう。

理論上の満点で正規化するんじゃなくて、実際に1位の選手の成績で正規化するというのが難易度調整なんでしょうね。

ボルダリングの得点だけで順位を取れば、概ねこれまでのボルダリングの順位と同じようになるはずだし、

リードの得点だけで順位を取れば、概ねこれまでのリードの順位と同じようになるように設計されている。


問題は合計したときにそれがどうやって現れるかというところである。

順位の幾何平均だと課題達成状況が小差でも1位・2位の差は大きかったし、大差でも7位と8位の差は小さい。

これが得点を正規化して合計する方式なら、ボルダリングの完登数・リードの高度で並ぶような小差であれば得点差は小差となる。

なのでもう一方の種目で差を付けることが求められるわけですね。この点では総合力が問われやすくなる。

一方で、リードはトップレベルの争いは1つ高度を上げられるかが大違いなのに、ボルダリングほどは得点差が出にくいのでは? という指摘もある。

実際にこのルールで実施された大会では、ボルダリングの得点差はリードではほぼ挽回できてないですね。

スポーツクライミング 第4回コンバインドジャパンカップ/リザルト (日本山岳・スポーツクライミング協会)

優勝した選手が決勝ではどっちも1位(100点)なんだから、それはもう文句の付けようはないんですけど。

陸上の十勝競技・七種競技だとべき関数により点数が規定されているので、高度を進めるごとに重みが増えて行く方が面白いかも知れませんね。


というわけで総合種目は難しいですね。

陸上の十種競技・七種競技とか近代五種なんてほとんど無理くりだろと思うわけですけど、総合力を競うことの面白さもあるわけですよね。

(それにしても近代五種は無理のある競技だが)

スポーツクライミングは今回の東京オリンピックはオリンピックでは最初で最後のクライミング王決定戦になるかもという話もあった。

スピードが独立した競技としてオリンピックに登場することの方がクライミング界にとっては大きなことだと思うんだけど、

3種複合もそれはそれでおもしろい種目だったねと振り返る意見もあるようだ。大会でやるかは別問題なんでしょうけど。

TマネーがMastercardになってうれしいか?

先月、FamiPayでバニラVisaギフトカードを買い込んだ話を書いた。

旅行先でも日曜のファミリーマートに行きたい理由

両キャンペーンとも上限まで行った上で大半消化することができた。

(これはAmazon Pay経由でのふるさと納税によるところが大きい)

それで一段落かと思ったら今月もFamiPayのキャンペーンがあるんですよね。

FamiPayボーナス40倍キャンペーン (FamiPay)

また大盤振る舞いですねぇ。


このキャンペーンを見た後にメルカリで面白そうな本を見つけたので、

日付が変わった瞬間にFamiPay決済でメルカリの購入手続きをした。

これ、ファミリーマートも他の実店舗(一部ドラッグストアを除く)もインターネットでの利用も対象なんですね。

メルカリとか、SmartCode経由で使えるスーパーとか、ファミリーマートでのPOSAカード購入とかで使おうと。


というところで、ちょうどAmazonでの買い物の予定があって、

それはAmazonポイントがたくさん加算されたのでAmazon専売の本を買おうと思ったんだよね。

それをFamiPayでAmazonギフト券のPOSAカードを買って、その一部をこの買い物に充当しようと考えていた。

というところでふと調べたらTマネーギフトカードを買って、それで「Tマネーかざして支払い」のキャンペーンに充当するとお得ですよと。

期間中に初めての登録でTポイント200ptプレゼント‼ (Tサイト)

今年5月にTマネーをMastercardのバーチャルカードを発行して、タッチ決済で使えるサービスができた。

Android端末ではiD加盟店とWeb上のMastercard加盟店で使えるということですね。

「かざして」ってなってるけど、Web上で使うのもこのサービスの範疇ですね。

で今月に入ったところでこんな大盤振る舞いのキャンペーンが始まったと。

新規の人限りで、先月までのキャンペーンよりだいぶ分がよい。


ところでTマネーってご存じでしょうか?

ところで、新しいカードにサインするとき、裏面を見たとき「Tマネーのご利用について」という記述が追加されていることに気づいた。

調べてみると、まだサービスは開始していないが、とりあえず書き足してあるらしい。

(磁気が吹き飛んだファミマTカード)

これが2014年の話、その後2015年に始まったらしいですね。

Tカードに付帯するプリペイド電子マネーだが、利用しているTカードによって使えない場合もある。(ファミマTカードは大丈夫)

加盟店はTSUTAYAなどいくつかあるけど、なんといってもファミリーマートでしょう。

全体にしては少ないだろうけど、ファミリーマートで使える電子マネーとして愛用していた人はいたかもしれない。

でも、今はその用途ならFamiPay使うでしょ。他の加盟店ではその限りではないけどさ。


そんなTマネーの起死回生の策が「Tマネーかざして支払い」なんだろうか。

ともあれ、まずはTマネーデビューのため、TマネーギフトカードのPOSAカードを購入する。

買って驚いたのだが、このPOSAカードは台紙だけなんですね。

ペラ1枚のPOSAカード

楽天スーパーポイントのPOSAカードだが、贈答用には使いにくい印象もあり、自己利用向けなんだろうなと。

楽天での買い物の予定に応じてPOSAカードを購入して使うと。そういう使い方に適している。

このようなペラ1枚タイプはWebmoneyとかWebサービス向けのものに多い印象である。

でも、TマネーギフトカードのPOSAカードを自己利用のために買うことには根本的に意味がないと思うんだよな。

というのも、Tマネーギフトカードが買える店というのはTマネーの現金チャージができる店なんですよね。

自分のTマネーに現金でチャージしたいという理由ならPOSAカードを買う必要は全くない。

じゃあ贈答用かと考えたとき、このペラ1枚の台紙というのは贈答用にはちょっと……という感じもある。

こういう台紙タイプのPOSAカードをプレゼントするための袋とかも売られてるみたいですけどね。


FamiPayで購入して台紙のコードをWebサイトに入力したらTマネー残高に反映された。

それで次にTマネーかざして支払いの設定だが、この手続きのために電話番号認証を行う。

この認証方法が1つ問題であって、それは登録してる電話番号からナビダイヤルに電話をかけるということ。

すなわち認証するために10円とか電話代がかかるということである。これがイマイチである。

とはいえ、初回認証は仕方ないと電話をかけて、これで登録は完了した。

おサイフケータイのアプリで見るとiDにTマネーが表示されたので、選べばiDでTマネーが使える。


「かざして」使うだけならここまででOKだが、Mastercardのバーチャルカードとしても使える。

今回はまずはAmazonでの買い物に充当するので、カード情報を表示させようとするとまた電話番号認証。

どうもカード番号を表示させるたびに電話番号認証を要求されるらしい。1表示10円ってそんなひどい。

そんなわけでカード情報は控えておいたけど、なんでそんなことしないといかんのだ。

これは1回限りだからまだいいけど、3Dセキュア用の暗証番号設定にも電話番号認証を要求される。

そんなこんなで電話代で50円ぐらいかかったんじゃないか。これはイカンなと思った。

ところでWeb上のMastercard加盟店で使っても「かざして支払い」の利用高に応じたポイント還元の対象なんですかね?

過去の類似するキャンペーンでは明確に対象とかかれていたので大丈夫だと思うんだけど、「かざして」ないのに? と言われるとなんとも。


そもそもプリペイドのMastercardが増えたところで、これといった使い道はないのだが、

このTマネーというのはTポイントを残高に転換することができるみたいなんですね。

すなわちTポイントをMastercard加盟店で使えるということでもある。

その必要があるかという話はあるが、一応そういうオプションはあると。

そして、今回のキャンペーンの特典は「期間固定Tポイント」で付与されるのだが、

「期間固定Tポイント」というのはYahoo!専用とか使えるサービスも限定されていて、

この場合は付与されたTポイントはTマネーへの転換に限り使えるポイントということで、実質的にはTマネー残高がもらえるってことだね。

ただ、ポイントチャージの操作をしなければTマネーとしては使えないわけですが。

Tマネーに転換すれば、そのままファミリーマートなどでTマネーとして使っても、MastercardやiDで使ってもOKなわけですけど。


そこまではTマネーを使わないと今回のキャンペーンの恩恵は受けられないわけだけど、

お試しということで導入した感想はもうこんなのは使いたくないということに尽きる。

なんでこんなに電話番号認証を要求するのか。これが固定電話なら家の外にいたら使えないって意味ですからね。

初期設定に固定電話が必要なのは仕方ないとしても、その後のあれこれになんでいちいち電話がいるんだと。

Tポイントが転換できること以外にTマネーを使うメリットは見いだせない。

3Dセキュア対応はいいと思うんですけどね。でも、その目的ならTマネーにこだわる理由はないし。


こういうのいろいろ使ってみるとFamiPayの完成度の高さに気づくんだよな。

ファミリーマートでの買い物に便利なのはもちろんだけど、

SmartCode頼みとはいえ一応それ以外の加盟店もあるし、Webの加盟店もいくつかある。

使い勝手もわりといいんですよね。d払いよりははるかに好感が持てるサービスですよ。

それにしてもFamiPayは大盤振る舞いのキャンペーンを連発してるけど、これは何がしたいんでしょうね。

ファミリマートでの買い物が対象だとPOSAカードを購入して上限まで使うという形になりがちなんですよね。

それが果たしてFamiPayの商売としてよいのかという話ですよ。

競馬が盛んなのは馬術の助けになってるか

オリンピック種目もいろいろあるが、馬術というのはいろいろ特異な競技ですよね。

世田谷区の馬事公苑を主会場として開催されており、

日本は開催国枠ということで馬場馬術・総合馬術・障害飛越の全てに団体で出場している。

この競技はいずれも団体は3人で出場し、団体戦と個人戦を兼ねる部分があるので、団体で出場は個人で3人出場とも言える。


あんまり日本が馬術で活躍してるって話は聞かないなと思うわけだけど、

それもそのはず。メダル獲得は1932年のロサンゼルスオリンピックまでさかのぼる。それ以来入賞すらない。

とはいえ、なんやかんやとオリンピックへの挑戦権は手にしており、

個人での出場も含めれば2008年の北京オリンピック以来4大会連続で全種目に選手を送り込んでいる。

2018年の馬術世界選手権では総合馬術で団体4位に入るなど、世界の壁は高くともメダルを狙える位置に付けていると言われていた。


とはいえ、なかなか日本から世界を狙うのは大変である。

というのも馬術競技というのはヨーロッパに極めて偏っており、国際的な大会もヨーロッパでの開催が大半。

そのため、日本人選手といえども世界で戦う選手の拠点はいずれもイギリスやドイツなどヨーロッパにあるという。

人馬共々、ヨーロッパから日本に渡ってきての参戦で、日本で国際的な馬術大会が行われることが異例である。

日本はアジア競技大会などアジアの大会ではメダル常連ということで、ハイレベルではあるが世界の壁は高い。

ラグビーワールドカップで日本は毎度アジア枠を獲得して皆勤賞だという話を紹介しましたが(cf. 日本は皆勤賞の強豪チームなのか?)、

馬術についてはアジア・オセアニア地域で何枠かを争うらしく、オーストラリア・ニュージーランドが強いので、

そこまで簡単ではないものの、おそらくヨーロッパ諸国の枠争いに比べれば易しいんじゃないかなと思う。


日本において馬術競技はヨーロッパ諸国に比べれば地域に根付いた競技とはいえないものの、

日本が世界有数の競馬大国であるということは助けになっているかもしれない。

競馬が盛んゆえに馬に親しみを持っている人は少なくないわけだし、それで乗馬・馬術に触れる人も一定いる。

莫大な馬券売上の一部は馬術競技のためにも役立てられている。

特に、今回の東京オリンピックの馬術競技は馬券売上でやっているといってもよいほどで、

JRA所有の馬事公苑を国際大会対応に改修する費用だけでなく、施設の無償貸出、オリンピックのための仮設費用、獣医師の無償派遣など、本来は組織委員会で持つべきものをだいぶ肩代わりしている。

テレビ放送も主にはグリーンチャンネルの無料放送で行われているわけですね。

競技用馬の生産という点では全くかなわず、外国産馬によるところは多いのが実情だが、

日本国内の大会では競走馬を引退したサラブレッドも競技に参加しており、この辺は競馬大国であるがゆえですかね。

馬を愛する人々の人的・物的な支援もあって、世界に打って出ることができる体勢が整っているということでしょうか。


さて、そんなわけで、金曜から今日までの4日間、日本チームの大本命、総合馬術が行われていて、

グリーンチャンネルで日本語での実況・解説を聞きながら観戦していた。

この総合馬術というのは、その名の通り、馬場馬術・クロスカントリー・障害飛越の総合得点で競うが、

馬場馬術・障害飛越は単独の競技があり、クロスカントリーが得点差が付きやすいことがあって、これがメインですね。

もっとも、クロスカントリーの前に馬場馬術、後に障害飛越があるということは、この競技のポイントでもある。


馬場馬術は、馬場の上で決められた歩き方をするという種目で、JRAのCMで「馬のダンス」に例えられていたが、

相当に器用な歩き方を馬に覚え込ませて、それをうまく指示するということで、静かだけど人馬とも精神力のいる種目である。

トップレベルの人馬だと「中に人が入ってるんじゃないか」というほどに馬が自律的に器用に動いているように見える。

総合馬術においては馬の調教レベルを問う試験ということですね。

減点法で行われ、100点満点に換算した減点が積算される。減点が20点台なら上位ですね。


翌日のクロスカントリーでは、海の森クロスカントリーコース(コースは仮設だが大会後は都市公園になる予定)で行われる。

朝7時台にスタートだが、どんどん気温が上がってくるので馬にはなかなか大変である。

4420mのコースで距離はこの手の大会にとっては短めだというが、それは暑さも考慮してのことらしい。

いろいろな障害物を飛び越え、水の中をじゃぶじゃぶ走り、アップダウンを越えて、規定時間からの超過分が減点になる。

さらに障害物を飛び越えられないと20点減点、やり直して飛び越えられれば良いが、3回やってダメなら失権(失格とは意味が違うらしい)など。

障害を確実に飛び越えつつも、スピードを出せるところは出さないと時間による減点がかさむわけである。

ここで日本チームの大岩選手が落馬となり失権。こういうので一発アウトになるのは厳しいですね。

暑さもあったか、60人ぐらい走って14人が失権とか途中棄権とか。過酷ですね。


しかも、ここで終わらないところが総合馬術のタフなところである。

まず、翌日に獣医師による検査がある。きちんとケアされて障害飛越に耐える状態であるか確認される。

それで障害飛越に挑むわけだが、クロスカントリーで消耗した馬はけっこう障害飛越に失敗する。

障害物のバーを1本落とすと4点減点、さらに規定時間で走りきらないと減点がある。

クロスカントリーほどタイム減点がかさむことはないが、無駄なく素早く飛んで行かないといけないわけですね。

障害飛越は2回あって、1回目は団体と個人予選、個人戦で上位の選手は2回目を走るわけだが、これもタフである。


団体では落馬で上位は絶望的になったものの、JRA職員の戸本選手が好成績を出し、

障害飛越1回目を終えた段階で2位までの差が4点未満でメダルのチャンスもあるかと思われた。

2回目は障害の失敗は1つもなくタイムオーバー1秒未満の0.4点減点とすばらしい結果。

上位の人馬でも疲れ切ったのかノーミスで走りきるのは難しく、メダル圏内から脱落していく中、

戸本選手は最後まで食らいついたが、メダルには届かず4位、とはいえ入賞自体が89年ぶりという状況。

これは日本もうっかりメダルに手が届くところまで来ているのだと感じさせる見事な演技だった。

ちなみに団体金メダルはイギリス、総合馬術では久々の優勝だったそうで。3人とも極めてハイレベルだった。


野球・ソフトボールがオリンピック競技から除外されたいきさつからしてみると、

馬術なんてどこが世界スポーツなんだというほどに強豪国の固定化がすさまじい。

歴史的には軍人だけが出場できる種目だった時代もあり、それは軍馬が使われていた時代の話ですよね。

(1932年に障害飛越で金メダルを獲得した西竹一選手も陸軍所属だったという)

現在の馬術は全く位置づけが違いますけど、それでもオリンピック種目にあり続けているのは伝統ってことでしょうね。

そこに日本選手がメダルに食らいつこうというところまで来ているのはすごいことですよ。


あとは障害飛越を残しており、さっきも書いたように日本は団体での出場枠を持っている。

予選を通り抜けるのもなかなかだけど、団体・個人ともども活躍に期待したい。

これもグリーンチャンネルで観戦できるはず。

電子防具に韓国は苦しんでいる?

オリンピック種目の1つとしてテコンドーがある。

テコンドーっていうと韓国発祥の格闘技ですけど、空手を参考にしたって話ですね。

折しも今回のオリンピックでは追加競技として空手が実施されるんですよね。


そんなテコンドーでは「電子防具」なるものが導入されているらしい。

防具がファイトスタイルを変えた? ”足のボクシング” テコンドーの魅力 (NHK)

オリンピックでは2012年のロンドン大会から導入されているそう。

ここに書かれているのだが、テコンドーの判定というのは難しかったらしい。

素早い蹴りが相手に当たったか目視だけでの判定が難しく、打撃音も判定に使っていたようだが、

それでも難しいということで、この打開策として電子防具が導入されたとのことである。

足・手と銅・頭の防具同士が接触し、一定以上の圧力がかかれば、それを有効な攻撃とするわけである。


このようなシステムはフェンシングで採用されてるのが有名ですが。

これは相当に歴史が長くて種目によるが早く導入された物は1936年導入という。

これも素早い剣さばきに対して、攻撃が当たったか、どちらの攻撃が先に当たったか判定する難しさから導入されたという。

テコンドーも同じような悩みを持っていたわけですね。


ところが、これによりテコンドー発祥の地、韓国チームは苦しむことになったという。

電子防具は蹴りの強さに関わらず、それなりに接触すれば有効と判断しますので、多少、態勢が崩れた蹴りでもポイントになります。特に頭部は、安全面から軽い蹴りでも有効打とされるように設定されているため、上段蹴りの後に足を下ろさず、そのままもう一度、上段蹴りを繰り出す、まるで往復ビンタのようなコンビネーション技もでてきています。

身長が高く足の長い選手は、遠くから相手の胴にカットを当てることができて有利です。また、上段蹴りについても背の高い方が出しやすく、同時に受けにくいことは言うまでもありません。そのため、従来はあまり強豪国でなかった欧米諸国の選手が急速に力をつけてきており、欧米の選手に比べて身長の低い日本人選手は不利になりつつあります。

これは日本の指導者が言ってるから「日本人選手は」と書いてあるけど、韓国人も同じですよね。

今までは打撃があったと目視や音で判定できて有効と判定していたが、電子防具はより厳密に判定ができる。

この結果として、足の長い選手が有利になったという話らしい。そんなことあるのかって感じだけど。


どれぐらい韓国が苦戦しているかというと男女合計8階級で行われるところ、銀メダル1個・銅メダル2個とのこと。

全階級に選手を出してるであろうにこうなんですね。

韓国が苦戦して、どこがメダルをかっさらっていったのかというと、

ロシア(ROC)が金メダル4個・銀メダル1個・銅メダル1個と4個メダルを取ったのが少し目立つ程度で、

多くの国にメダルが分散しているというのが、これがテコンドーの特色らしい。

東京五輪:「金」なし韓国テコンドーの逆説、米紙「メダルに縁のない国の希望になった」 (Yahoo!ニュース)

初の五輪メダルがテコンドーという国も多い。1980年のモスクワ五輪から出場しているヨルダンは、出場10大会目となる16年のリオ五輪のテコンドーで金メダルを獲得し、同国にとって初となるメダルを手にした。コートジボワールと台湾に初の金メダルをもたらしたのもテコンドーの選手たちだった。アフガニスタンのロフラ・ニクパイ(29)は2008年北京五輪と12年ロンドン五輪で、それまで一度も五輪の表彰台に乗ったことのなかったアフガニスタンに2大会連続で銅メダルをもたらし、国民の英雄となった。ナイジェリア、ベトナム、ガボンも五輪で初の銀メダルをテコンドーで獲得した。

テコンドーをやるには高価な道具や競技場は必要ないということらしい。

ちなみに日本は4人の選手を送り込んで、女子49kg級で山田美諭選手が3位決定戦で敗れて銅メダルを逃したが健闘したとのこと。


あと、オリンピックでは今大会からビデオ判定が導入されたようで。

コーチが審判にカードを提出して(回数管理のため?)その要求によってビデオ判定が行われるらしい。

まだ導入されたばかりということもあって、試合のリズムを乱すような難しさもあるようだ。

判定の透明性を高めるためにビデオ判定は有用だけど、案外難しいんですよね。


このあたりなにもかも対照的なのが柔道ですよね。

柔道は一本・技ありの2つの判定しかなく、効果的な技でないと評価されない。

勢いのある技でないと評価されない仕組みになっているわけですね。審判の印象というのも軽視できない要素であろう。

ビデオ判定も過去にはいろいろ混乱があったのだが、現在は畳の外にいる副審がビデオを確認しており、

主審と連絡を取りながら適宜判定の確認を行っているようで、審判団が自律的に採否を決めているようである。

案外リズムよく進んでいるなと思うし、反則に関わるところでは慎重に確認している印象だった。

強豪はなんやかんや固まってますね。柔道が地域に根付くというのはそれなりにハードルが高いんでしょう。


というわけで、電子防具がまさかそんな影響を及ぼすとはね。

ただ、このルールでいいのかという問題提起はあるようですね。

判定の不透明さという課題を打開する道として電子防具が導入されたが、

当たればよいということで、技の勢いが削がれたとか、そういうことらしい。

ルール変更は不可避だろうという見方もあるので、そうするとテコンドーの様子もまた変わるのかも。

日本の障害レースはsteeplechaseかhurdleか

オリンピック前半戦を沸かせた柔道は今日の団体戦でおしまい。

決勝戦は日本 vs フランス といういかにもな組み合わせで、フランスの勝利で幕を閉じた。日本は銀メダルですね。

日本は個人戦で絶好調(男女14階級で金メダル9個、銀メダル1個、銅メダル1個)に対して、

フランスは金メダル1個、銀メダル1個、銅メダル2個と悔しい結果だっただけに、団体戦にも熱が入ったんじゃないかと。

団体戦で勝てば全員が金メダリストですからね。これにはかなわないね。


後半戦にさしかかり、国立競技場では陸上競技がスタートした。

最初はいろいろな種目の予選ですけど、3000m障害で日本の三浦選手が好タイムで決勝進出を決めた。

この競技で日本選手が決勝に出るのは49年ぶりということだそう。

タイムを競う種目でも決勝に出る人数を絞り込むために予選があると、まずここをくぐり抜けないといけない。

決勝でタイムを残せるということはたいへん名誉あることだと思いますよ。


オリンピックの陸上の走る競技で、飛びながら走るのは3000m障害と100mハードル(女子)、110mハードル(男子)、400mハードルがある。

ハードルは小中学校で経験があるだろうけど、倒しても走りきればOKというわけですね。

3000m障害は倒せないハードルと水濠が設置され、タイムロスにはなるがハードルの上に乗っかったり、水たまりを歩いてもOK。

陸上競技の中でも危険な種目だと言われている。飛び越えるのに失敗すると大きなケガにつながるからですね。

英語表記では 3000m steeplechase となる。略して3000mSCとのこと。


というところで思い出したのだが、競馬の障害レースについて、外国では steeplechase と hurdle という2種類のレースがあるらしい。

今日はオリンピックの裏では新潟競馬場で 新潟ジャンプステークス(J・GIII)が行われていた。

さて、このレースは steeplechase なのか hurdle なのか? 実は結構難題である。

JRAは障害レースは基本的には jump と記載している。

“Jump (Steeplechase)” という記載もあるから、どっちかというとsteeplechaseなのかな? とは思うがどうでしょう?


というところで、競馬の障害レースってどんな障害があるのかというと、競馬場やレースによってけっこう違う。

日本ではJRAの競馬場のうち、中山・東京・京都・阪神・中京・小倉・新潟・福島 で実施されている。

(地方競馬では現在は実施されていない。ばんえい競馬も坂を越えて走るという点では障害レースかもしれないが

基本的な障害物は生垣や竹柵だが、それ以外にも水濠、バンケット(飛び上がり飛び降り台)、坂路 なんてものも。

重賞レースでは難易度の高い障害物が用意されることがある。

ただ、さっき挙げた8つの競馬場のうち、中京競馬場・新潟競馬場は障害専用のコースがない。

この場合、置き障害と呼ばれているが、通常の芝コースに設置された可動式の障害物が全てなんですね。

(置き障害自体は他の競馬場でも固定式の障害と併用される)

置き障害は全て竹柵障害で比較的低く、実況では「ハードル」と言われることもある。

ってことは置き障害しかない、新潟ジャンプステークスって steeplechase というより hurdle なのか?


というわけで世界の障害レースを調べてみよう。

2021 International Cataloguing Standards Book

これは国際的なレースとその格付けをリストアップしたものですが、障害レースは国際的な格付け体系はない。

“Part IV (Jumps)” として11か国の主な障害レースが記載されている。平地に比べるとだいぶ限られますね。

レース名には Hurdle か Stp.(steeplechaseの略)のいずれかがついているのが大半ですね。

2020 Unibet Champion Hurdle Challenge Trophy – Racing TV (YouTube)

L’AUTONOMIE EN IMMENSE CHAMPIONNE ! | Grande Course de Haies d’Auteuil 2021 | Groupe 1 (YouTube)

イギリスとフランスの hurdle ですが、ハードルって言ってもだいぶ見た目が違うな。

あと、日本の障害レースを見慣れた人にとっては、スタートにゲートを使わないというのがまず驚きかも。

2020 Magners Cheltenham Gold Cup Chase – Racing TV (YouTube)

GRAND STEEPLE-CHASE DE PARIS 2020 | Docteur de Ballon | Auteuil | Groupe 1 (YouTube)

イギリスのチェルナトムゴールドカップ、フランスのパリ大障害という、有名な steeplechase のレースですね。

チェルナトムゴールドカップは単調に見えるけど、障害物がえらく高いな。


じゃあ、日本の障害レースってどんなもんだよって、YouTubeにはJ・GIしか上がってないな。

2021年 中山グランドジャンプ(J・GⅠ) | メイショウダッサイ | JRA公式 (YouTube)

これは間違えなくsteeplechaseであろうと思うんですが。

でも、それ以外でもJRAの全レースの映像がインターネットで見られますので。

重賞レース一覧(重賞) 2021年 (JRA)

今日の新潟ジャンプステークスとか、あと最近、中京開催の京都ハイジャンプ が置き障害だけのレースですね。

上で紹介したhurdle に似てるような気はするけど、若干高い気がする。

調べたところ、イギリスでは hurdleは1.07m以上、steeplechaseは1.37m以上の障害で構成されるとあり、

日本の置き障害は主に1.3m、一部1.2mの高さなので、hurdleの範疇だが、若干高いかもしれない。


それよりなにより日本の障害レースは速いらしい。

比較がなかなか難しいところがあるのだが……

Champion Hurdle Challenge Trophy(2mile87yard=3298m)の最近の優勝馬の走破タイムは 3分45秒~4分07秒程度、

典型的に3分50秒程度として、14.3m/s=51.6km/hということですね。

Ryanair Chase(2mile4furlong127yard=4139m)の最近の優勝馬の走破タイムは 5分05秒~23秒程度、

典型的に5分10秒程度として、13.4m/s=48.1km/hということで、steeplechaseは距離も難易度も高い分多少遅い。

それに対して、中山グランドジャンプ(4250m)の最近の優勝馬の走破タイムは4分43秒~5分02秒といったところ。

典型的に4分50秒程度として、14.6m/s=52.7km/hって、ハードル並みに速いんですよね。

置き障害だけで実施された、中京開催の京都ハイジャンプ(3900m)に至っては4分14秒8で優勝だから、15.3m/s=55.1km/hですからね。


なんで速いのかというと、負担重量がだいぶ違って、ヨーロッパだと70kg以上で騎乗するところ、

日本の障害レースは難易度が高いJ・GIで63kg、他の障害レースだと60kg程度なんですよね。

障害を速いスピードで飛び越えるほど難易度は上がり事故が起きやすくなるという話で、

安全に飛び越えるためにはよく練習して、時には競走中止という決断もしないとならないわけだよね。

日本の障害レースが目立って危ないという話は聞いたことはないけど、どうなんでしょうね?

いずれにせよ日本の障害レースは速くて、速さに着目すればhardleだが、障害の難易度はsteeplechaseに近いといったところか。


あと、日本の障害レースを走る馬は、平地でデビューして未勝利だったり、クラスで頭打ちになった馬が転向することが多いけど、

ヨーロッパの障害レースが盛んなところだと、最初から障害でデビューする馬がいて、そういう馬のための平地レースってのがある。

アイルランドのJump Raceの一覧に”Champion INH Flat Race”ってのがあるけど、そういうやつです。

ハードル0個というだけでルールは障害レースと同じで、距離は他の平地に比べて相当長い。

このあたりのキャリアパスの違いも、日本の障害レースが速い要因につながっているのかも知れない。


というわけで、日本競馬の障害レースはsteeplechaseなのかhurdleなのかというのはちょっと難しいのだが、

多分、新潟ジャンプステークスは置き障害だけのスピード勝負なのでhurdleに該当すると考える方が自然でしょう。

でも、日本競馬のレース体系ではこれを区別することはないわけですよね。

どっちかと聞かれれば、固定障害を備えた競馬場が多いので、steeplechase と回答するわけだが、

最高難易度の中山グランドジャンプ・中山大障害でさえ、そのスピードはヨーロッパのhurdle並みですからね。なかなかですね。

"pingdemic"に苦しむイギリス

新型コロナウイルス対策でワクチンに手応えを感じて、

長らく続いていた各種制限を大きく緩和したのがイギリス。

成人の接種率は8割ほどに達しており、感染者数が増加しても死者数の増加は少ないということで、

感染者数が増加する中で規制をほとんどなくしたら、なぜか感染者数が減っていった。

このことに奇妙だと思っていたが、現在のイギリスでは非常に困ったことが起きているようだ。

規制解いた英国の誤算 自主隔離が急増し、人手不足に (朝日新聞デジタル)

“pingdemic”と言われているそうだが、アプリ接触通知(ping)で大勢の人が自宅待機となり、

生活必需品の供給や交通機関など生活インフラに大きな影響が出ているということである。


日本では全然役に立っていないといわれる接触通知アプリCOCOAだが、

イギリスではちゃんと機能しているようで、それは接触したという判定基準の差もあるのかもしれないが。

各種の制限が解除されたイギリスだが、接触者は10日間の自宅待機を要することになっており、

感染者数の増加により通知を受ける人がかなり多くなってしまったということらしい。

この状況と関係あるのか知らないけど、接触者は自宅待機を要するというルールはなくなる方向らしい。


制限緩和によりイギリスの感染者数が減少しているのは奇妙な話だというが、

明確な理由は見あたらなかったが、いくつかの複合的な要因が指摘されているようだ。

  • 学校が休み期間に入ったこと
  • “pingdemic”により自宅待機となる住民が増えたこと
  • 積極的な検査をしていたが、この実施件数が減ったこと(“pingdemic”を見て、検査を忌避する動きもある?)
  • “pingdemic”を見て、アプリをアンインストールする動きがあること

実態として感染者数が減っているのかはなんとも言えない。

今まで過剰検出の感はあったので、その反動で減ったように見えることはありうる。

死者数は緩和後に増加傾向だが、制限緩和が死者数増加に寄与しているかは不明である。

感染者数の増加と死者数の増加はタイミングがずれるものだから。

このまま横ばい程度で推移すれば、これはこれでよいのかもしれないが、果たしてどうなることやら。


先の記事にも書かれているのですが、現在もイギリスではマスク着用の励行が求められているところ、

公共交通・ショッピングセンターなどでのマスク着用率は3割程度とのこと。

ウイルスの変異が進む中で感染性が増しており、マスク着用だけでは十分な効果を得にくいところはあるが、

ただ、症状の有無、ワクチン接種の有無を問わず、マスク着用を行うということは、

蔓延状況の急激な悪化を防ぐという点では効果が期待できるところである。

日本ではそこまでのことは起きないのでは? と思うものの、注意していきたいところである。


日本ではどうしてもワクチン接種をしたくないというのは1割程度とのアンケート調査があり、

最終的には対象者の8割程度のワクチン接種は十分見込めるだろうから、

イギリスの対策というのはかなり参考になるものではないかと思う。

“pingdemic”は明らかに想定とは違う現象なわけだけど。

ただ、自宅待機すら働かなくなるとどうなるかね。

特に、今回の”pingdemic”で検査を忌避する動きが出たらしいことが気がかりである。

確かに無症状の人を網羅的に調べる必要はないと思うが、有症状の人すらも忌避するようになれば実態がつかめなくなりかねない。

そんなことはないかな? でも、そういう懸念も出てくるほどに”pingdemic”は大問題のようだ。

チャージは紙幣だけだから

先週、こんな話を書いて終わりましたが。

そういえば、小銭の取扱コスト削減といえば、前にとあるスーパーで気づいたことがあったけど、

それはこの話とはだいぶ違う話なのでまた改めて。

(J-Coin Payはどこへ行く?)

これ、万代というスーパーの「mandai pay」の話ですね。


夏休みに親元で厄介になったときに買い物に行ったのだが、そこで万代に行った。

万代に買い物に来てるのは意外だったのだが、時々行ってるみたいですね。

で、ここでの支払にmandai payという専用の電子マネーを使っているのだという。

特定日にチャージすると特典が付与されるというのもあるのだが、

mandai payを使わないと支払がめんどくさいという事情もあるようだ。


まず、mandai payのチャージは専用の機械が置かれている。

カードの裏面を上向けて入れるみたいだが、裏面に書かれたバーコードを読み取ってるのでは? とのこと。

あらかじめチャージしておいて、カードをレジ係に渡して精算する。

これで済むということが重要で、そもそも万代は現金以外での精算に対応していない。

万代も店によるのかもしれないが、この店はセミセルフレジが設置されている。

このため、mandai payを使わない場合は、レジでの登録後にセミセルフレジに回って現金精算する必要があるところ、

mandai payを使えば、セミセルフレジに回らずとも精算が完了するわけである。これがとてもありがたいわけだ。

なので、万代で買い物するという前提で言えば、mandai payは便利である。


最初に書いた話ですが、mandai payを利用して買い物する人は、チャージは紙幣で行い、つり銭を出す必要はない。

最近は小銭の取扱コストが増しているが、紙幣の預け入れで手数料を取る銀行はおそらくない。

このため万代はmandai payを運用することで、小銭の取扱コストを大きく削減できる。

さらに、売上金は現金で入ってくるので、資金繰りの面でも有利なはず。

その代わり、mandai payのシステムは自社専用なので、その運用コストは自社で持つ必要がある。

また、自社専用の電子マネーでも事業規模より自家型前払式支払手段としての規制を受ける。

第三者型前払式支払手段に比べれば条件はゆるやかだったはずだが。


小銭のやりとりがなくなるのはよいが、mandai payは店に現金を持参してチャージする必要はある。

WAONのような電子マネーも現金を持参してチャージする人は多いですけど、

一方でイオンカードでのクレジットチャージ、イオン銀行からの銀行チャージという手段もあり、

この場合は店に現金を持ってくる必要はないので、そうすればキャッシュレスでの買い物になる。

これに対して、現金チャージ以外の手段を持ち合わせていない mandai pay はキャッシュレスというには弱い。

現金チャージのみにすることでコストを低減し、資金繰りのメリットも得ようとしているのでしょうけど、

キャッシュレス化のメリットとして言われる、現金の手持ちがなくても買い物できるというメリットは得られにくいだろう。

(あらかじめ mandai pay に残高を積んでおけばよいが、使える店が限られ、払戻はできないので


小銭の取扱コストが増大する中で、キャッシュレス化が進むこともあるのではないかと言うが、

できるだけ紙幣だけでの収受を行うようにすれば、小銭特有の取扱コストを回避することはできる。

せいぜい、おつり用の千円札を両替してもらうのに手数料がかかるぐらいかな。

現金を取り扱う以上、盗難・警備といったコストはかかるのだが、それはもともとかかっていたものですから。

紙幣のみの現金取扱コストというのは、おそらく他の支払手段のコストより安いはず。

ただし、それを実現するために mandai pay のような自社専用電子マネーを導入するコストまで含めて安いかは知らない。


ほとんどの人は給料などを銀行振込で受け取るわけだから、銀行口座から現金を引き出すことなく決済できてこそキャッシュレスである。

手段はいろいろあって、クレジットカードだけでなく、銀行口座からチャージする電子マネーやデビットカードでもよいと思うし、

利便性を考えると日常の買い物では使うことは少ないが、銀行振込というのもキャッシュレス決済手段の1つである。

そういえばレンタル業者からノートPCを買ったときは銀行振込で払いましたね。(cf. レンタル業者の特別販売)

でも、よっぽど高額じゃなければ手持ちの現金で払えるという人がほとんどなわけですから、

mandai payのような現金チャージして買い物するというのは、わりと受け入れられるかもしれない。

でも、キャッシュレス化が進む中で、ATMの撤去、手数料増大という懸念もありますからね。どうなることやら。

男女競技あってもルールが違うことも

オリンピックでサッカーの女子競技を観戦していた人が、

男子に比べると体力が劣るので、競技として面白さに欠けるというような指摘をしていて、

そこを埋める戦術もあるわけですが、それは本質的な面白さではないのではと、そういう考えもあるのかもしれない。

あくまでもこの人の意見だし、僕はサッカー観戦をしないからなんとも言えないんですが。


オリンピックでは今はほとんどの種目で男子・女子両方の競技が行われている。

女子競技しかないものとして、新体操とアーティスティックスイミングがある。

特殊なものとして、野球・ソフトボールはそれぞれ男子競技・女子競技のみが実施されている。

(もっとも、オリンピックの正式種目からは除外されて、東京大会は追加競技としての実施だが)

また、馬術は男女不問で行われる唯一の競技である。


一方で男女で実施種目に差があるものはあり、顕著なのが体操ですよね。

まず、男女で実施する種目が異なる。

男子は ゆか・鞍馬・吊り輪・跳馬・平行棒・鉄棒、女子はゆか・跳馬・段違い平行棒・平均台 と。

男子の鉄棒、女子の段違い平行棒 など類似性のある種目はあるのだが。

女子競技では音楽を流して、技の連続性が重視される一方で、男子競技では音楽なしでピシッとした演技が評価されるという。

この違いは体操界として共通的な見解であろうから、特に言うことはないのだが、ここまで違うのは不思議だなと。


最初にサッカーの女子競技について指摘していた人に、野球とソフトボールの話をすると、それはうまくやってるよねとの反応。

野球・ソフトボールともに男子・女子の競技は行われているが、女子野球は普及度が極めて低い。

男子野球は、アメリカ・カリブ海・東アジアに偏ってはいるが、プロ・アマチュアともに人気が高いスポーツである。

なので、これをオリンピックでやりたいのだが、それと対となる女子競技が野球では難しい。

一方でソフトボールはレクリエーションスポーツとして発展した経緯から、男女まんべんなく行われているわけですよね。

この背景には野球に比べて狭いフィールドで実施するという競技の特徴もあるわけですが。

オリンピック競技としては珍しい組み合わせだったけど、これはこれで受けいられていたわけですね。


そういうルール上の工夫があってもいいのかもねという話ではあるが、今さらなのかも。

女子サッカーの強豪というのは、かつては男子サッカーの強豪とはまるで違ったのだが、

最近は男子サッカーの強豪国が女子サッカーで力を付けてきているなんて指摘がある。

そのように力を付けてきたチームに日本チームは苦戦しているという、そういう話らしい。

今回のオリンピック、なんとか予選リーグは突破したが、厳しい戦いだったようだ。

世界の競技レベルが上がってきていると考えれば、ポジティブに捉えることもできるのかもしれないが、試合で勝たんことにはね。


ちなみに現在、オリンピックでは女子競技のみ行われているアーティスティックスイミングと新体操だが、

どちらも男子競技は行われていて、国際大会も行われている。

歴史が浅い分、競技レベルの引き上げには時間がかかりそうだけど、男子競技としての特色を見いだそうとしているようだ。

これは将来的なオリンピック競技への採用というのも見据えた活動なんだろうかなとは思う。

オリンピック競技に採用されれば、俄然熱が入る国もあるでしょうから、そこは期待してもいいのかも。

転売って日本国内だけで閉じないもの

ゲーム機の品薄が長引いてこんな話があるらしい。

PS5、ソフトが売れず転売の影響浮き彫り 日本市場軽視で消費者離れも (産経新聞)

ゲーム機で遊ぶためには、ゲーム機とそれで動くソフトがセットで必要なはず。

遊びたいゲームがあるからゲーム機を買うというのが一般的なはずだが、

なんとPS5は本体の売上に比べて、ソフトの売上が極端に少なく、

ゲームソフトを開発するメーカーにとってもPS5のソフトが売れないことが問題のようだ。


その背景としてこのような指摘がある。

ソフトの販売が低迷する原因は転売だ。PS5は、メルカリなどのフリーマーケットアプリで発売直後に10倍の値をつけ、現在も希望小売価格よりも数万円高い値段で取引されている。

当然だけど、正規商流で買いたい人が圧倒的に多いはずで、それは価格面もそうだけど、メーカーサポートなどのこともある。

ところが、それで入手するのが非常に難しく、これによりPS5の本体は買えないものだと思われてしまっていると。

売ったPS5がきちんとゲームをプレイする人に届いていれば、それなりの市場になっているはずだが、

転売によってゲームをプレイする人に本体が届かず、ソフトが売れないというそういうことらしい。


でも、ちょっと変だと思った人もいるかもしれない。

転売目的で購入したとしても、転売というからにはそれは誰かに売る必要がある。

非正規の商流だとしても、ゲーム機が実際にプレイする人に届いていれば、ソフトの売上にはつながるはず。

買い占めにより在庫を抱えて価格のつり上げを図るとしても、売れなければ不良在庫である。

長期的に見ればPS5の需要と供給がつり合うときが来るはずで、そこまでに売り抜けられなければ大損害である。


そこで知ったのだが、このようなゲーム機の転売価格というのは、

「買取屋」と言われているが、転売のターゲットとなっている商品を定価以上で買い取る業者によりマーケットメイクされている。

例え、転売が行われているのがメルカリのような個人間取引であったとしても、

その価格というのは取引量の多い買取屋の買い取り価格を基準にして決められているだろうと。

じゃあ、買取屋はその商品をどうするのか? という話になるのだが、どうも輸出しているらしい。

非正規に外国から輸入されたゲーム機を使うのはリスクが高いと思うのだが、

それでも日本の定価に上乗せされた金額を出してでも買いたいというニーズがあるらしい。


このような地域ごとの需給ギャップが転売の温床になっていることはメーカーも認識しているのか、

日本向けのPS5の供給は絞って、それ以外の地域への供給を厚くしているのだが、

それでも日本向けに供給したPS5が外国に渡ってしまうという状況が続いていると。

もともと日本国内に潤沢に供給できないことはメーカーも覚悟していたが、

その想定以上に日本国内のユーザーに届いていないというのが実情らしい。


日本から外国に渡る電子機器というのはけっこういろいろあって、

有名な話だと、ソフトバンクなどが下取りで買い取ったiPhoneは再製品化した上で外国に輸出されている。

新型iPhoneが発売されると、既存のiPhoneを下取りすることで、新型iPhoneを比較的安価で提供できるが、

その下取りしたiPhoneが日本国内に流通しては新品が売れなくなるので、外国に輸出しているとか。

これにより日本国内の買換サイクルがスムーズに回るようにしているというわけですね。

Android端末ではなかなかこうはいかないらしいけど、日本ではiPhoneが圧倒的ですからね。


日本で生活してると日本国内の転売が目に付きますけど、

その裏では国境を越えた需給ギャップに目を付けて、輸出により一儲けしようという人がいる可能性があると。

こういう輸出入で儲けるというビジネスは基本的には正当な商売だが、

日本国内のユーザーに向けて供給された商品を買い取って輸出するという行為はどうだろうか?

輸出により日本国内の需給バランスを破壊しているようなケースは問題だと思うが、

日本では普通に買える商品を個人で利用する目的で輸入したいというニーズに応えることは一般的に否定されるものではない。

外国からヤフオクに買いたいと

僕が売った中古の本を外国から買いたいという人がいて、代行業者を通じて購入してきたって話ですね。


転売といえば、チケットの転売は条件付きで違法化されているし、一時期はマスクの転売が違法化された。

前者は公演毎の供給量が限られているとか、他人への転売は一律禁止するルールを設けている興行主が多かったこと、

後者は生活必需品であるということで、転売行為を広く制限してでも対策するべきと、それなりの理由があった。

それに対して、ゲーム機などを転売により需給バランスを破壊する行為は問題としても、

通常許される商行為とどうやって区別するかというのが非常に難しい。

一般論として暴利で売りさばく行為は物価統制令で禁止されているが、暴利であるというのはハードルが高い。

対策の必要性はあると納得する人は多くても、何を制限するかということの難しさにぶち当たる難しい問題だ。

飲料のぼったくりは怖いかもしれない

今回のオリンピック、ほとんどの会場は無観客だが、

自転車競技が多く行われる静岡県では有観客で行われている。

そんなわけで有観客の会場の話がTwitterなどで見えるんだけど、気になったのが飲料の価格。

ノンアルコール飲料はコカコーラが独占しておりペットボトル飲料、水以外1本300円、水は1本200円とのこと。

まぁイベント会場での飲料の価格としてはこんなもんではという話はあるのだが……


実はこの手の話はちょっと前から話題となっていた。

それがプレスセンター内の売店・自動販売機での飲料の販売価格で、水以外280円、水180円というもの。

ここを利用するのは報道関係者ということで、いわばオリンピックの身内なのだから、

独占はともかく、標準価格よりはるかに高い価格を設定するのはどうなのだと。

食堂の価格も、スタッフの食堂と考えるとかなり高めの設定で、それに見合ったサービスが提供されているかが気になるところ。

日本の飲食は安いと言われていますから、これぐらいの価格設定でも、外国から来たスタッフにとっては高くないかもしれないが……

しかし、身内からぼったくりとも思える価格で販売するのはどうなのだろうかと。

なお、選手へは無料提供なので念のため。


さて、それで会場の話に戻るのだが、今回のオリンピックは近年では異例となる飲料の持込が認められることとなった。

東京五輪、都予算でミネラル水配布へ スポンサー配慮 (日本経済新聞)

750mL以下の水筒・ペットボトル1本まで、入場時に試飲することを条件に持込を認めることとなったが、

これは会場外の熱中症対策ということで認めさせたんじゃないかなぁと思っている。

飲料は会場に入れば没収されるからと、飲料を持たずに会場にやってくると入場までの水分補給に苦労することになる。

駅から会場への徒歩や入場待機場所も炎天下に見舞われることは当然想定されるので、ここで水分補給しないことは危険である。

とりあえず1本までは没収されないとすれば、会場までの水分補給を躊躇する可能性は低くなるんじゃないか。

ただ、これにより会場内の飲料売上が細ることが考えられるので、

補償として東京都はコカコーラからミネラルウォーターを購入し、これを観客に配布することも考えているとある。

(これは東京都内の会場で予定されていたもので、東京都全会場が無観客化されたことから、これは実施されていないとみられる)


この飲料持込については開会少し前にこんなことが話題となった。

五輪観戦にはコカ・コーラ社製を 鹿嶋市の小学校が通知 (朝日新聞デジタル)

茨城県ではカシマサッカースタジアムでのサッカー競技を小中学生に限って観客を入れることになった。

これに参加する学校に対して コカコーラ社製以外の飲料を持ち込む場合はラベルを剥がすように という指示があったという。

学校団体は1人2本までの持込を認める特例を認めさせた一方で、こういう指示があったということだった。

実際のところ、これはこのオリンピックにおける基本的な考えらしい。

五輪取材ノート:コカ・コーラ社以外のラベルは不可 (ロイター)

全会場で徹底されてるのかはよくわからないんだけどね。なにしろ、開会前の騒動で相当に批判を浴びた方針だったから。


飲料1本の持込を認めたことでも、近年のオリンピックでは異例だったわけだが、

炎天下での観戦には相当な水分・塩分補給を要するということで、会場内での飲料確保の重要性は高い。

しかし、会場内での飲料は日本での標準的な価格よりはるかに高い価格設定である。

必要なものならお金を出して買うべきという考えもあるかもしれないが、価格から躊躇するようなことがあれば大変危険である


そこで思い出したのだが、2019年のラグビーワールドカップのときは無料給水所が設置されていた。

そういうものはあるのかと調べたら「水飲み場」を多く設けることにしていたようだ。

気になって自転車会場の「水飲み場」の写真を調べたら、手洗い場のような出で立ちだった。

まぁ水飲み場って水道の蛇口ってことで、ここから水道水を水筒などに取って飲めるようにしてあると。

感染症対策の一環でここに石けんも置いたので手洗い場のようになってたが、あくまでも「水飲み場」である。

というわけで、水道水は無料で提供されるので、これは水分補給に使えるようだ。


しかし、それで観客の満足が得られるか。あるいは観客の安全確保に十分であるかというところが課題である。

満足度という点では日本では単なる水を飲むというよりは、茶を飲むのを好む人が多いということ。

実際、日本では駅などの水飲み場は数を減らしているが、ニーズが減ったということに尽きるとされている。

ペットボトルの茶もバリエーション豊富ですからね。まぁコカコーラ製品に限ると選択肢は減りますけど。

(調べたらオリンピック会場にはコカコーラ製品でも綾鷹しか置いてないみたいですね)

無料の水道水よりは、150円程度の標準的な価格の茶が買えるならそっちを買いたいという人は多いはず。

でも、それは会場の価格設定だと300円になっちゃうんですよね。果たしてそれでも買うかというのは悩ましい。

安全という点では水分とともに流出する塩分補給も求められること。

この点ではコカコーラ製品、アクエリアスは人気がありますよね。酷暑での観戦にお供には好適だろうが300円である。


イベント会場での価格設定として著しく高いとも言えないのはそうなのだが、

やはり酷暑での開催を考えたときに、持込量の制限(これは警備上の都合もある)、他社飲料のラベルは剥がせだの、やたら高い価格設定だの、

こういうのではコカコーラ社の悪評につながるのでは? という指摘もあり、それはそうかもしれないなとも思う。


スポンサーといえば、アサヒビールが会場での酒類提供中止するよう提言した話が合った。

酒盛りが新型コロナウイルスの感染拡大に寄与するというのはかなり確からしいという状況があった一方、

緊急事態宣言の解除により条件付きで東京都でも酒類提供が再開されていた時のことである。

オリンピック会場でも条件付きでの酒類提供を可能とする案がニュースで報じられたとき、

スポンサーへの配慮から認めることを考えているということがニュースに書かれたもので、

感染症対策よりもスポンサー(アサヒビール)の方が重要なのかと組織委員会への非難が出たのだった。

五輪会場の酒類提供取りやめ アサヒビール「支持する」 (朝日新聞デジタル)

アサヒビールからしてみれば、当初想定通りに酒類の販売ができないのは覚悟してただろうが。

結局は大半の会場が無観客となったが、有観客となった会場でも酒類の提供は行われていない。


スポンサーが独占するなら、それなりの責任というものはあるだろうということで、

嗜好品と断言できる酒類や、オプショナルなサービスである軽食販売などは仕方ないかなと思うところはあるが……

でも、軽食は案外良心的な価格設定なんですよね。

日清食品もスポンサーでカップヌードルを売ってるみたいだが、300円というのは、湯を入れてくれることを考えれば良心的だと思う。

これに比べれば、一般の飲料というのは酷暑の開催では観客の安全にも関わるものであるのになんでそんなに高いんだって。

というかそんな高い金額で売らなくても、ちゃんと利益は得られると思うんだけどなぁ。

無観客化で販売体制を整えたのに回収できないというのはあるかもしれないんだけど、そうでなければそこまでではないと思うんだがな。


いずれにせよ無観客化で熱中症で倒れる客はさほど出さずに済むようになりましたから、

これだけでも大会関係者への負担は大きく減って助かったんじゃないかなと思う。

そしてコカコーラも無観客であったがために悪評が広がることが避けられたのではと。

カシマサッカースタジアムの一件だけでも相当ではありましたけどね。

それでコカコーラに愛想を尽かした人が、卓球で大快挙を果たした伊藤選手がラベルを剥がした特徴的なボトルのジュースを飲む姿を見て、「トロピカーナが飲みたくなってきた」なんて言ってしまうんだよな。