会社で社内便のことについて調べていたら、同じページに会社で契約している電報サービスの説明が書いてあった。
どういうときに使うんだろうね? 従業員の親族の弔電ですかね。
それでふと気になってその電報サービスの説明を見てみたのだが……配達が遅すぎる。
そもそも電報というのは、電話が普及する以前に速く情報を伝える手段として使われてきた。
各地に電報電話局が置かれ、電報の受付や配達を行っていた。
当時は同じ役所だったので、郵便局が電報電話局を兼ねるところが多かったらしい。
次第に電話が普及し、電報の役目は減っていったが、現在も書面で速く届ける手段としては最強の手段と言える。
NTT東日本・NTT西日本のネットワークで日本全国(離島含む)どこへでも ※1、同一料金でお届けいたします。
お届け時間: 0時~19時までのお申し込み 当日配達! 19時~24時までのお申し込み 翌日配達!
※1 東日本大震災の影響により、一部配達ができない地域がございます。
19時までの申込みで当日配達、離島でもどこでも配達すると言っている。本当に?
現在は電報電話局は廃止されていて、電報の配達は委託業者が行っているらしいが、
小さな離島にも委託業者がいるのかね。もしくは夜でもボートで飛んで行ける準備があるのか。
一方で日本郵便はレタックスという郵便サービスを提供している。
レタックスは任意の原稿を配達する郵便局までFAXで送信し、そこから速達で配達するサービスだ。
電報は文字しか遅れないが、レタックスは手書きの原稿も送れるし、料金は上がるがカラー原稿も送れる。
値段もお値打ちで、1枚の白黒原稿を送る場合、郵便窓口からで592円、Webからで512円となっている。
電報もいろいろあるけど、よく使われる慶弔用の漢字電報で25字までWebから660円、電話から700円というから、
レタックスのコストパフォーマンスの良さがよくわかる。レタックスはなんでも書けますからね。
とはいえ、当日配達の締め切りについてはNTTの電報には劣る。
基本が15時半まで、一部地域では13時半まで、さらに離島や山間部ではそれでも当日配達不可の可能性ありとなっている。
結局のところ、配達を担当する郵便局からは速達以上にはならないんだよね。
例えば、鳥羽市の離島の場合、配達を担当するのは鳥羽郵便局、郵便の輸送手段は市営定期船、ゆえに配達のタイミングは定期船次第。
というわけで、鳥羽市の離島は全て「当日配達、翌日の配達日指定および配達時間帯希望ができない場合がある地域です。」となっている。
基本的には15時半までに申し込めば当日配達可と考えてよいと思うが、それでも電報より3時間半締め切りが早い。
さて、ここで最初の話に戻るが、会社が契約しているという電報サービスはNTTの電報ではなく他社の電報類似サービスである。
日本郵便は郵便としてレタックスを行っているが、この会社は特定信書便として電報類似サービスを提供している。
そこで適当な住所(というか実家の住所)を入れてみると、18時までの申込みで翌日配達という結果が出てきた。
さすがにこれは基本より遅くて、基本は14時までの申込みで当日配達となっている。
これならレタックスと同レベルかなと思ったけど、除外される地域がかなり多いことが予想される。
一部地域では3時間以内に配達される特急サービスがあるようだが、これは本当に一部地域に限られる。
あと基本料金はNTTの電報より高め。ただし、文字数によらない料金設定なので、総合的にはNTTより安いと言っている。
そもそも電報って急いでおくらないといけないから使うんであって、
急がなくていいなら62円でメッセージ送れますからね。電報なんて本質的にはハガキ程度の情報量しかないでしょうから。
ただ、急いでメッセージを送らないといけないことは確かにあって、特にお悔やみのメッセージですよね。
そういう場合に電報やレタックスが有用なのは明らかで、そこに意義があるんじゃないかなと。
昔は合格通知に電報やレタックスが使われていたという話も聞くけど、今はWebで公開が普通になったから使わなくなったかな。
本当に今は想定される用途が減っちゃったね。
もっとも、NTTも今の電報は速いことに意義があるわけではないとも言っているが。
電報はNTT東日本がご提供する電気通信サービスです。電話が普及するまでは緊急連絡手段として使われてきましたが、今では“気持ちを伝えるギフト”として結婚式、ご葬儀など冠婚葬祭のほか、さまざまなシーンでお客様に代わって大切な人へのメッセージを心をこめてお届けいたします。
NTTの電報は台紙に力が入っていて、というか台紙とは言えないような台紙もいろいろある。
例えば ぬいぐるみ に筒を持たせて、そこに電報を入れるようになっている台紙もある。
弔事用だと線香を仕込んだ電報台紙が多く用意されている。
NTTの電報料金は一般用と慶弔用で料金が違って、慶弔用の方が同じ文字数でも明らかに高い。
じゃあ一般用を使えば安上がり、と思ったけど一般用では無地の味気ない台紙1種類しか使えないんだよね。
電報は文字しかないですからね。それで無地の台紙では何のことやら。
会社にとってみれば、電報サービスというのはメッセージカード作成代行サービスの意味合いが強いんでしょうけどね。
申し込めばそれだけでそれらしい台紙にメッセージを入れて、指定したタイミングで届けることができる。
文具店に行くとメッセージカードもいろいろ置いてあるけど、時間に余裕があればああいうのでメッセージカードを作ってもいいんだよね。
62円でハガキを買ってきて、そこにメッセージを書くのも、目的によっては有用な手段だろう。
ただ、そういうのを会社で1件1件手作業でやっていては割に合わないので、電報サービスを使って面倒ごとはすべてスキップしているのかなと。
いろいろ思うところはあるけど、NTTの電報はいろいろな差別化要素を持っているとは思う。
レタックスは良くも悪くも郵便なので、すごく速い郵便という点では唯一無二ではあるけど、電報とはまた違うのかなと。
NTT以外の電報類似サービスもNTTの電報を意識してるんだろうなと思う一方で、ちょっと違うんだよなぁとも思う。
何においても目的次第で、簡単に比べられる物ではないなとは思った。