スルッとQRttoで神戸・奈良

今日はもともとバイクを担いで出かけるつもりだったが、天気がどうも悪そうな一方、

明日の天気は良いので予定を半分ぐらい入れ換えることに。

でも、どうしようかなと直前まで考えていて、神戸から奈良にハシゴすることにした。

そこで初めて スルッとQRtto を使ったのだった。


スルッとQRtto は関西の私鉄・公営交通を中心とした鉄道会社のQRコード乗車券のプラットフォームである。

スルッとKANSAI はプリペイドカードの発行をやめて長いが、複数社がまたがるフリー乗車券の発行は引き続き多く手がけていたようである。

ただ、各社窓口も減る中で、QRコード乗車券に移行していく流れがありできたのがこれ。

関西ではJR西日本もQRコード乗車券を導入し、JR西日本が絡むものはKANSAI MaaSで発売されている。

近鉄も自社完結のものは自社でしか売ってなかったり、会社により考えはいろいろあるようだ。


で、スルッとQRttoで買うのは「神戸街めぐり1dayクーポン」である。

昔使ったことがあるのだが、神戸市内の観光施設で使える800円のクーポンが付いて、

神戸都心エリアの市営地下鉄・神戸高速線・ポートライナーが乗り放題。

さらに近鉄拡大版②だと大阪府内・奈良県内の近鉄と阪神全線が乗り放題である。

以前より値上げされたのだが、それでも一応は単純往復で元が取れるレベルである。

クーポンも使って、奈良県内で寄り道しながらならかなりお得である。


神戸海洋博物館、だいぶ昔に行ったことがあるが展示が変わったという話もあり、久々に行こうと。

阪神だと元町駅が最寄り駅だが、海岸線のみなと元町駅がより近くて、近鉄からの快速急行は三宮まで、

ということで三宮で海岸線に乗り換えることに。ただ、驚いたのだけど海岸線って毎時4本の時間帯が多いんですね。

利用の振るわない地下鉄路線だとは聞いていたが、なかなか厳しいものである。

メリケンパークに到着して神戸海洋博物館に。受付にはスルッとQRtto用のQRコードが貼られてて、これを読んで利用済みにできる。

ここは900円なので、800円との差額の100円を支払う。

神戸海洋博物館は見ていて思ったのだが、実物ってあんまり持って来られないんですよね。

船の模型で神戸港のいろいろな時代を表そうとしていて、その中でも神戸港開港のときにやってきたロドニー号の模型は最たるものなのだろうけど。

神戸港は一時はコンテナ貨物の取扱で世界一になったが、現在はコンテナ船の大型化に対応し切れていない側面もある。

トイレに行こうとすると、神戸港を訪れたクルーズ客船の写真がずらりと貼られていた。

近年のクルーズ客船の大型化も感じることができる。デカいんだよな。


さて、神戸海洋博物館だが、半分はカワサキワールドという川崎重工業の展示施設になっている。

こちらがつい最近リニューアルされたところで、最新の知見も盛り込みながら作られている。

川崎重工というとそれこそ作っているものは巨大だろうと思うわけだが、全てが全てそうであるわけではない。

実物として多かったのがオートバイ、確かにサイズ感としてお手頃ですね。

ライムグリーンのカラーが目立つが、これにはこのカラーでレースに参加しているという歴史があるようで、

そういう歴史をたどれるような車を並べているようである。

あともう1つ、実物として目立ったのが産業ロボットである。これもなかなか歴史のある事業のようである。

数は限られるが新幹線(0系)とヘリコプターも1つずつ展示されていた。

知らなかったんだけど、日本のドクターヘリでよく使われているBK117は川崎と現在のエアバスヘリコプターズの共同開発なんだそう。

川崎重工自身は各務原でヘリコプターを作っているが、エアバスは川崎との協業の経緯もあって神戸空港に日本の拠点を置いている。


そこから昼食がてら南京町に向かったり、ハーバーランドに向かったりして、よきところで奈良へ向かうことに。

ハーバーランドから高速神戸駅まで歩いたが、けっこう距離があるなと思った。

面白かったのは地下街の高速神戸駅の案内に「阪急 阪神 山陽 神鉄」とあったこと。

地下街から高速神戸駅に入るところにもこの4社の名前が並べて書いてあった。

阪急・阪神・山陽はわかるのだが、神鉄は新開地発着なので直接乗車できるわけではない。

ただ、それを含めて神戸高速線ということでこういう表記になっているよう。

近鉄直通の列車にも直接は乗れないが、三宮にいたのでこれに乗って奈良まで一本である。


今日は金曜日なので、正倉院展も遅くまでやっているなというところを狙っての奈良到着である。

もう薄暗い感じで、正倉院展をはじめとして帰る人の方が目立つ時間帯である。

当日券を売る窓口もあり、時間帯もあってかすぐ買って入ることもできるようだった。

賛助会員だと特に予約がいらないので、時間枠と時間枠の間を狙うように入場した。

時間帯もあってか館内は比較的空いていてじっくり鑑賞することができた。

そういう意味ではよかったのは撥鏤碁子ですかね。象牙の碁石なのだが、小さいですからね。

正倉院展もだいぶネタは出尽くしたかと思うが、初出陳のものはあるのかねと見ていたら、伎楽面に1つあって驚いたのと、

あと藺筵、ようは敷物なのだが、この中で1点、最近研究が進んだことにちなんでの出陳だったよう。

混雑対策のため展示の順番など工夫している都合で変な順番で展示されているなと思うのだが、

今回の目玉は 漆胡瓶 と 白瑠璃瓶 という材質の違いなどあるにせよ、似たような形状の水差しである。

いずれも舶来品だと思われているが、当地にも残らないものが理由はさておき奈良で現代まで伝来したことの意義は大きい。


仏像館は工事のため休館中、その間は青銅器館を無料観覧できるようにしている。

青銅器館のみの無料開放は時々行われているが、仏像館の休館のため普段展示していない2階に仏像を中心に少し展示している。

写真撮影が可能と言っていて驚いた。実際には寺社からの寄託品は撮影してはいけないのもあるんだけど。

館蔵品の割合が多いことと、それ以外でも許可が得られたものがそれなりにあるようで、8割ぐらいは撮影できるようだった。

奈良博も少しずつ変わってるんだなとは思う。

無料観覧にしてはなかなかの内容である。半額ぐらいは取ってもいい内容では? と思ったが。

普段は仏像館では展示されないようなものもいくつかあり、改めてみると発見がある。

普段のように大きな仏像は置けないが、無料観覧であることもあって多くの人に学んでほしいという思いは感じた。

仏像館の再開館のときにはこのあたりの知見も生かしていくのかなと思ったがどうなのだろう。


雨が断続的に降る中だったが、最寄り駅との間をバイクで移動するときは霧雨程度だったのはラッキーである。