昨日は大学院時代の知り合いに会った。
大半は技術者として働いていて、その中でも製品開発に従事している人が多い。
ところが違えば仕事の仕方にも差があって、その中でも顕著だったのが規格対応だよね。
どこで売るかというのが顕著に表れるところなので。
実は、僕の勤務先では新製品は基本的には世界各地で販売される。
これがとても大変で、というのも各国の法規制などに適合しなければならないから。
また、想定される用途によってな特殊な規格に対応する必要があったり、
法規制というのは、勤務先の製品開発で非常に重いウェイトを占めている。
技術的な難しさというよりは手続きの問題という側面もあるが、一方で一部の規制は技術的にも難しく、大変苦慮している。
ところで、電子機器の法規制は日本はとても緩いと言っていいと考えている。
分野によるが、関わっている製品群では日本の法規制対応は皆無とされており、
一部の製品は日本国内限定となっているが、これは何の法規制対応も行っていないという意味。
全てにおいてそうだとは言わないけど、日本の法規制で技術的に難しいという話はあまり聞かない。
日本国内の規格も国際規格と同じ内容になるようにするなど、日本独自の技術的要求は少なくなる傾向にある。
というわけで、日本というのは外国メーカーの製品も入ってきやすく、選びやすいと言える。
僕はいいことだと思ってるけどね。世の中、不条理な規制をやっている地域も多いから。
ということは、日本国内だけで商売をやっているところは、規格適合の手間はほとんどかかっていない。
その代わり、お役所相手の特別な要求に応える製品を作る必要があったり、
ローカル企業ならではのきめ細かい対応を行うなど、また違ったところに特徴がある。
あと、外国向けもあるけど、この製品はこの地域の規制には対応しないなどの割り切りを行っているところもあるようだ。
確かに売れなければ対応しても無意味ですからね。
うちの勤務先ではあまりそういうやり方してないけど、実際に売れるからでしょうね。
グローバル企業という言葉があるけど、本当に世界中で商売するということは難しい。
独自の商慣例、独自の法規制、そういうのに対応していかないといけない。
国によっては政府系の仕事を取るには、地元の雇用状況とか、そういう要求もあり、単に製品だけの問題ではない面もある。
その全てに対応するのは難しいが、可能な範囲で世界各地のニーズに応えていきたいという考えはある。実際、ニーズはありますから。
製品開発という点では、法規制対応のめどが立たないと製品として出せない(一部地域、一部用途は後日対応というやり方はある)
というのは確かで、それに開発のリソースを一定割かなければいけなくて、スピード感のある開発が難しくなっている面はある。
だから、そこで小回りが利くローカル企業というのはとても重要だなと思っていて、
特に日本だと市場規模も大きいですから、国内メインでも大きな会社はいくらでもありますからね。
商売の種類にもよるけど、必ずしも世界に打って出なければならないということもなく、むしろ出ないほうがいいこともある。
あと、全世界に出る必要も必ずしもなくて、この地域内でという対応でよい例もある。
勤務先のメインの商売は、どうしても日本から外国に出て行かないといけない商売でしたから。
じゃあトコトンやろうということでやった結果、それなりに成功を収めているんじゃないでしょうか。
全てが全てよい方向に行っているとも言えないのは確かでしょうけどね。
逆に日本メインで長く商売してきたがために、日本では売れるが、それ以外の地域ではさっぱり売れない製品というのもある。
そういうのをなんとか整理していきたいという思いもあるが、どうしても日本のお客さんは多いので、うまく整理できないのが実情だ。
どれも正解なんだけど、見えている正解が会社によって全く違うというのはおもしろい話。
国内の規制がゆるい分、他国の規制にどこまで対応するかというのは特徴が出やすい。
そんな答えもあるんだというのは聞いてて思ったけどね。