8A系のAの入る場所

近鉄に久しぶりに新車の通勤電車がやってきたという話。

「8A系」お披露目 近鉄24年ぶり新型一般車両 (鉄道新聞)

老朽化した特急車の代替やリニューアルも一段落したからとも言えるし、

一般車の老朽化がかなり進んだからというのもあるし……


新車の型式が「8A系」だと報じられたときに想像したこととしては、

橿原線・京都線でよく走っている8000系とかの代替車両なのだろうと。

阪神との直通運転を行う奈良線は比較的新しい車両が走っていることが多い。

京都線・橿原線は各停を中心に4両編成の出番が多い路線である。

その4両編成の主力が8000系とかのグループで相当に古い車両である。

8A系は4両編成とのことだったから明らかにそれの代替だなと。


8A系の「8」の意味はそれでよいとして「A」は何だろうと。

最初思ったのは 8001A のような車両番号を振って、昔の8000系と識別するためかと思った。

そもそも鉄道車両で「○○系」というのは複数の形式の車両の総称で表す言葉で、その使い方はいろいろである。

JRの在来線の場合、例えば E233系 というのはクハE233形, クハE232形, モハE233形, モハE232形……の総称である。

○○系というのは奇数の番号を振って、偶数・奇数をセットで使うことが多いが。

新幹線の場合、例えば700系は717形, 718形……の総称である。

実はN700系は775形, 776形……の総称、N700S系も735形, 736形……の総称で、

特に車両番号にNとかSとか入っているわけではなく、7xx形のグループを表す言い方として使われている。


JR以外の例としてOsaka Metroを見てみる。市営時代からいろいろな命名の車両がいる。

今里筋線の80系は車両番号が 8101, 8201…… のように振られていた。

車両番号8xxxの総称を80系と呼んでいるということらしい。

そうかと思ったら、堺筋線の66系は 66601, 66101……のように66xxxの総称であり、

30000系は 31601, 31001…… のように3xxxxxの総称だったり。

中央線の新車、400系は 406-01, 401-01 のように 40x-xxの総称になっていたり……統一感ないな。

私鉄・公営交通の○○系というのはこれらのパターンで説明できることが多い。


話は近鉄に戻って、8A系が東大阪の近畿車輛の工場から出荷され、

それを撮影した写真を見ると 8A101 のような車両番号が振られていた。

なんと、数字と数字の間に「A」が入っていたのである。これにはびっくり。

近鉄では特急車を5桁、一般車を4桁にしていたが、特急車の付番方法に似ているようである。

ひのとり(80000系)だと80101, 80201…のように 80xxx の総称になっているが、

8A系は 8Axxx の総称ということになるようだ。

そこにアルファベットが入っても破綻しない管理システムって一体どんなのか気になるけど。

16進数で管理している説とかあったけど、そんなことするか?


同様の新車が大阪線・名古屋線や南大阪線にも導入される予定である。

6両編成や2両編成の新車は比較的近年(といっても10年以上前)に投入されてきたが、

4両編成というのは用途が多い割には古い車両ばかりになっていた。

南大阪線はレール幅が違うので別の形式になりそうだなと言われていたが、

どうも大阪線・名古屋線も別の形式になるみたいですね。


近鉄の一般車は一部を除き柔軟に連結して使われることも特色であり、

4両編成の8A系は単独で走ることもあるし、2両編成を連結して6両で走ることもあるだろう。

京都線の各停は新田辺を境に京都側は6両対応、西大寺側は4両対応となるため、

新田辺駅では2両切り離し・2両連結というのが比較的多く見られる。

これは煩わしいと京都方面は6両の各停、西大寺方面は4両の各停を別々に運行したが、

そうすると駅南側の踏切が「開かずの踏切」になってしまう問題があった。

このため4両編成に2両脱着できる構成は今後も重宝されるものとみられる。


南大阪線も主力種別の準急で古市・富田林を境に8両対応と4~5両対応が変わるから、

そうなると古市や富田林で脱着できる構成は重要である。

吉野線も4両編成までなので急行は橿原神宮前で増解結が行われることがある。

京都線・橿原線にしてもそうだが、4両編成ってのは便利なんですね。

ただ、意外と使いにくいのが名古屋線で、急行では4両+2両セットで走る一方、

各停は名古屋市内に3両しか停まれない駅があるので3両編成が基本だったりするんだよね。

(なので、これらの駅を通過して早々各停になる準急が設定されている)

3両編成こそ古い車両が多いのだが……これどうするんだろうね。

3両のみ対応の駅を4両対応にできれば柔軟性が高まるのは誰もが思うこと。

ただ、それが実現していないことには相当に困難な事情があるのだろう。

電動ならどこまでいっても軽自動車?

軽自動車の要件といえば、四輪では排気量660cc以下、二輪では250cc以下と、

排気量の基準がよく知られているが、電動の場合はこの規定が存在しないらしい。

本当か? と道路運送車両法施行規則を見てみると「内燃機関を原動機とする自動車にあつては、その総排気量が〇・六六〇リットル以下のものに限る。」

と書かれているので、裏返せばエンジンを使わない車は排気量の規定がないと。


もっとも排気量の規定がないからといって際限なく大出力のモーターを積めるわけではない。

軽自動車にはサイズの規定もある。この範囲に収まる車でなければならない。

また、四輪の軽自動車については64馬力規制という自主規制が存在する。

自主規制なので輸入車などは従っていない場合もある。

一般的にはここに従うだろうとすれば、最大出力47kWということになる。

定格出力で言えば20kWぐらいまでということになるんかな。


バイクにしても際限なく大出力のモーターを積んだところで仕方ない。

運転免許については大型自動二輪の運転免許が必要になるのが排気量400cc超だが、

電動の場合は定格出力20kW超という規定が2019年にできている。

それ以前は電動の場合はどれだけ大出力でも普通自動二輪免許があれば足りた。

輸入車で大出力の電動バイクが出始めていたので見直しがかかったらしい。


この場合、二輪の軽自動車(車検無し)なのに、大型自動二輪免許が必要という不思議な組み合わせが発生しうる。

同ブランドのモデルは、すべて軽二輪の扱いとなる(*)。
とくにフラッグシップモデルのSR/FとSR/Sは定格出力40kWのモーターを搭載。日本では25kW以上の電動バイクは大型二輪免許がなければ乗ることができないので、まさしく電動バイクの最高峰といえる存在だ。もちろん電動バイクらしくクラッチレスの構造となっているので大型二輪AT限定免許でも乗ることができる。

(ZERO MOTORCYCLES「二輪版テスラ!? スポーツ車に特化したアメリカ生まれの電動バイク」 (モーサイ))

バイクの場合、サイズの要件は問題になりにくいでしょうからね。


道路標識でもバイクの区分として排気量を使った表記がみられるけど、

電動化や新基準原付(出力制限した125cc以下の二輪を道路交通法上の一般原付として扱うもの)など、

排気量を使った表記がいろいろ見合わなくなってくるよなと思った。

一般原付+原付二種を表す「小二輪」とか、排気量に依存しない表記はあるけど、

比較的新しい表記ということで知名度が低いとか、やはり一見して意味がわかりにくいなど課題はある。

でも段階的に直していかないといけないし、そこに順応せざるを得ないだろう。

モールス信号が使える

新しいシステムのメンテナンス機能をどうするかというのを検討している。

何らかの方法で進捗表示をしたいという話があるのだが、

使えるインジケータがLED 1個であることが発覚。

このLED 1個すら使えないのでは? という疑惑があったのだが、

調査した結果、メンテナンス中に一時的に使用できなくなるが、

最終的には使用できるようになるということでなんとかなりそう。


それにしてもLED 1個しかインジケータがないとなると面倒である。

点滅パターンでなんとかするしかないのか……

そんないろいろな点滅パターンを考えるのも大変だな。

ということを考えていたとき、世の中にはそういうものがありましたねと。

そう、モールス信号である。


モールス信号が双方向通信で使われることはほぼなくなったが、

一方的に発信する手段としてはシンプルなので未だに使われている部分もある。

身近なところでは……といっても人間が知覚することはないんだけど、

電波時計が受信する標準電波は30分に1回、モールス信号で JJY と送信されている。

JJY – 標準電波で送信する時刻符号 (NICT)

コールサインなどの識別信号をモールス信号を使って送信することは比較的あるようだ。

一般的にはモールス信号は「トン」「ツー」という音で聞くものだが、

光の点滅でモールス信号が使われることもまぁあるらしい。


実際どんなもんなんだろ? と表示してみた。

長点と文字間は300ms、短点と点間は100msというのでテストしてみた。

モールス信号が頭に入っていないので、これは”C”だとかはすぐわからないが、

独特な点滅パターンを認識するにはなんとかなりそうである。

プログラムで書くには若干複雑な気もするのだが、

使うパターンは5個ぐらいだろうからハードコーディングするんだろう。


余談だが、日本語のやりとりに使う和文モールス信号というのもあるのだが、

ABC…をイロハ順に置き換えたものだと言われている。

ドイツ語のモールス信号(ウムラウト付きの字が規定されている)を元にして、

さらに字数が足りないのでそこは追加のパターンを用意して作ったそうな。

よく知られた話としては緊急扱いを表す符号として”UR”(URGENTの略)を使うが、

これを和文モールス信号に置き換えると「ウナ」に相当するので、

緊急電報のことを「ウナ電」と呼ばれるようになったという話がある。

当然、現代の電報はモールス信号なんて使っていないし、もはや緊急電報も廃止されたから、本当に昔話である。

12両編成が来る予定

週末に奥多摩町・丹波山村に向かうために電車に乗ろうとしたのだが、

中央線快速では車いすスペースが最後尾車両にあったはず、

と1号車の案内が付いた場所で待っていたら、電車が通り過ぎていってしまい、

バイク持って追いかけるハメになってしまった。


編成長を間違えていた……と言えばそれだけの話なのだが、

そもそもこの区間は現状は10両編成しかやってこないはず。

で、この電車を追いかけているときに気づいたのだが、「10両 ○号車乗車口」と床に貼ってあるのである。

10両編成しか来ないのに10両編成乗車位置が別途あるとはこれいかに、

という感じはするが、これには理由があって、順次12両編成になるからである。


中央線快速・青梅線でグリーン車サービスを開始します (JR東日本) (pdf)

10月13日から中央線快速では順次グリーン車入りの車両を運行開始する。

中央線快速へのグリーン車導入にあたってはグリーン車分の2両を増結する形になった。

伝統的にグリーン車が存在した東海道線・横須賀線はともかく、

2004年の宇都宮線・高崎線、2007年の常磐線へのグリーン車導入時は、

編成長を変えずに一部をグリーン車にするという形で対応している。

このためグリーン車導入後に普通車の混雑が増えたなんていう苦情もあった。

とはいえ、これらの路線は10両編成に5両加えて15両編成も可能だった。

ただ、中央線は10両編成が最大で、大混雑という路線ですから、

グリーン車導入にあたって増結しないのは許されないだろうということで、

各駅のホームを2両ずつ伸ばして、グリーン車2両は純増という形になった。


この2両増結のための改造工事は事前に数年掛けて実施されていた。

改造工事中の車両の代わりとして、2019年から地下鉄直通用車両をオレンジ色にした不思議な見た目の電車が走っていた。先日お役目を終えたようだ。

グリーン車を組み込むための改造工事なのだが、トイレ位置の入れ替えなど、

それなりに大かがりな作業のため、まずは10両編成のままで工事を行う。

この作業は2019年~2024年というかなり長期間にわたって行われている。

そして、全て完了して、駅の準備も完了して、やっと来月から12両編成にしていくと。

あとはグリーン車用に用意した2両を組み込むだけのところまで来ているので、

ここからは半年で準備完了して、来春にはグリーン券の発売を開始して本格運用となる。


当面は10両編成ばかりなのだが、将来的には12両になるので、

従来の10両編成の停車位置を剥がして「10両○号車乗車口」を貼り直し、

12両編成の乗車位置に本格的な乗車位置シールを貼るという対応をしているようだ。

駅によってはまだ12両のシールは貼らずに、10両のシール交換だけやっているところもあった。

現状はそこに留めておいて欲しかったなというのが正直なところである。


それにしてもグリーン車ねぇ。

中央線のグリーン車は運行区間は最大で東京~大月・青梅となっているものの、

立川発着の青梅線、高尾・八王子発着の大月・甲府方面の列車は対象外である。

最大で大月までとはあるが、実勢は高尾までという感じなのかな。

これまでの導入路線に比べるとグリーン車に最大で乗車できる区間は短めだが、

近距離の特急利用者がグリーン車に流れれば、山梨県まで利用するような人は特急を使いやすくなる? という指摘もあり、

速くないが座席がよい(必ず着席できるわけではないが着席できる確率は高い)

というのはこの距離でこそマッチしていると言えそうだ。

自由席なのはデメリットもあるが列車指定しないメリットもある。

将来のバイクのナンバープレート

昔、こんなことを書いた。

二輪の軽自動車も分類番号が1桁なので枯渇に弱そうに見えるが……(略)

他の数字が新規に使われることはないので「4」など使うのは問題ないだろうし、

小板には2桁の分類番号も書けるので、それでも不足すれば「1□」など使うのかも。

(少し異質なバイクのナンバープレート)

これ、バイクへの希望ナンバー制導入で現実のものになるらしい。

二輪車のナンバープレートの様式見直し及び 希望ナンバー制導入に係るワーキンググループ第四回 (国土交通省)


四輪のナンバープレートは 地名+分類番号(3桁)+記号(1字)+車両番号(4桁) で構成されている。

昔は分類番号が2桁で、今もそんな車はわずかに存在する。1桁はさすがに見ないか。

一方で二輪(排気量125cc超)のナンバープレートは250ccを境に大きく異なる。

250cc以下の二輪の軽自動車は昔の軽自動車のナンバープレートの形式そのもので、

地名+分類番号(1桁)+記号(1字)+車両番号(4桁)で構成されている。

分類番号の桁数を除いては四輪と同じ構成になっているが、

小板に納めるため上段に「2 多摩 に」のように並べるという配置の差はある。


一方の250cc超の二輪の小型自動車だが、こちらは分類番号がない。

地名+記号+車両番号 ということで、地名と4桁の数字以外には ひらがな しかなかった。

これでは枯渇してしまうというので、地名と記号の間に C,L,V のアルファベットを入れられるようにした。

「多摩C ほ」とか「足立L あ」のように並ぶ。(Lを使っているのは足立のみ)

なお、このアルファベット部分まで含めて記号という位置づけである。


希望ナンバー導入には車両番号以外の部分のバリエーションを増やす必要がある。

四輪では分類番号の3桁化(1998年)により希望ナンバー制を導入している。

二輪の軽自動車のナンバープレートについては分類番号での工夫が容易に想像できる。

冒頭に書いたとおりで現在使っている1, 2以外の1桁の数字を使ったり、2桁にしたり。

実際、国土交通省での検討でも1,2に加えて 4,5,7 と1,2,4,5,7から始まる2桁の数字を使う案が書かれている。


ちなみに一部の四輪の軽自動車では小板で分類番号2桁のナンバープレートが発行されているが、

「8 8 多摩 あ」のように2桁の数字の間にネジ穴が開く形になっている。

ただ、このような形を二輪車に適用するのは不都合があって、

それは自賠責のシールを貼る場所がなくなってしまうからである。

(四輪の軽自動車は小板が付いている車でも検査対象である)

このためナンバープレートの新様式案では2桁の数字はコンパクトにまとめられている。


話は戻って、二輪の小型自動車のナンバープレートの拡張案だが、

記号の前に入れられる C,L,V のアルファベットの数を増やして、

なおかつその後ろに数字を入れられるようにするという案が書かれている。

そもそもなんでC,L,Vだったのかという話だが、駐留軍関係でアルファベットの記号が使われることがあり、

このためのアルファベットは A,B,E,H,K,M,T,Y となっている。

これらと被らないというのでC,L,Vを選んだようだ。

とはいえ、これ以外にも空きがあることは確かで D,F,G,J,N,P,Q,R,W,X も使用可能と書かれている。

(D, Qあたりは数字の0と紛らわしい気もするが、今後詳細な検討がなされるのだろう)

これらのアルファベット+数字1桁というので「横浜C6 む」というような例が書かれている。

C6の部分も記号に含まれるので「C6む」というような形で登録されるということか。禍々しいな。


気になるのは二輪の軽自動車の分類番号拡張である。

1桁の分類番号として4,5,7を追加するのは特に問題はないと思う。

問題は2桁で「品川 11 あ 11-11」のようなナンバープレートはおそらく過去に存在したことがある。

なぜかというと四輪の分類番号が2桁だった時代に1□はトラック(普通貨物)を表していたからである。

2□はバス(普通乗合)、4□は小型貨物、5□, 7□は小型乗用である。


このあたりはどう考えているのかというのは気になるところである。

四輪との重複を考えれば 5□,7□なんていうのは全然使えないわけだが。

ただ、このあたりの重複は考えない方針なのかなと思ったところはあり、

一部で小板で発行される四輪の軽自動車(分類番号33, 66, 88, 00)は、

2桁時代の他の自動車のナンバープレートと重複しているように見える。

それでも問題ないのかもしれない。発行数が少なくて顕在化していないだけかもしれないけど。


当面は現状と大きく変わらない形で使用できる数字・文字を増やす対応であろう。

例えば二輪の軽自動車ならば1,2を希望ナンバー以外で使い、4,5,7を希望ナンバーで使うなど。

その後で希望ナンバー以外で10…を使い、希望ナンバーで20…を使うと。

二輪の小型自動車も当初はアルファベット1字で済む範囲で行くのではないか。

二輪の軽自動車については四輪の2桁分類番号との重複に気になる点はあるが、

それらが本格的に使われるようになるのは先の話であろうと。

その頃には2桁分類番号の車は今よりさらに減ってるんじゃないかと思う。


それにしてもなんで二輪の小型自動車のナンバープレートはこんな形になってるんだろう?

四輪のナンバープレートは 地名(東京府は省略)+数字3~4桁という時代を経て、

現在に近い 地名1字(東京都は当初省略)+分類番号1桁+記号+車両番号4桁になった。

軽自動車はこれの分類番号抜きの時代を経て、1桁の分類番号が導入された。

二輪の小型自動車のナンバープレートは分類番号導入前の軽自動車と構成が似ているが、

写真で見る限りではだいぶ違ったデザインで、関係性は不明である。謎ですね。

東京都の隣の山梨県

東京都から最も近い山梨県と言われて上野原かな? と思いがちだが、

甲州街道ルートでは神奈川県相模原市(相模湖・藤野)を挟んでいる。

よく地図を見てみると東京都と山梨県は直接接している。

その東京都と直接接する山梨県として知られているのが丹波山村・小菅村である。

ふと思い立って、東京都に隣接する山梨県に向かうことにした。


というわけでバイクを畳んで奥多摩方面の電車に乗る。

ハイキングなどの野外活動に出かける人が多いようで、青梅まででもいろいろ降りていく。

奥多摩行きの電車は青梅で乗換だが、4両編成の車内はけっこうな混雑。

本当にいろいろな駅でハイキング客らしきが降りていく。ネタが豊富である。

終点の奥多摩駅に到着したらバイクを組み立てて、国道411号線を走って行く。

とにかくバイクが多い。ただ、原付一種には遭遇しなかった。原付一種が自走するには遠いのだろう。

自転車もちらほらいる。同じ電車にも自転車を畳んで運んでいる人はいた。

上り坂がきつい自転車は抜くが、逆に速い自転車に抜かれることもあった。

そんな20km/hの旅である。急坂では速度が保てなくなることはあるが。


怖いのがトンネルである。歩道もなければ路側帯も狭い。そして割と暗い。

トンネル区間が多いことは事前に把握していて、昼間だがイエローベストを着て走っていて、

そのうえライト常時点灯なわけで、他の車に見つけてもらう分には申し分ないはず。

他の車との関係を考えれば路側帯に入らない程度に左端を走るが、

その狭い路側帯を歩く歩行者にはなかなか気づきにくく、途中で発見して間隔を取ったり……

トンネルは本当に怖かった。歩行者が皆無とは言えない道でこれはきつい。


そんなのでだいぶ標高を上げたらダムが見えてきた。

これが小河内ダム、ダム湖は一般的には奥多摩湖と呼ばれている。

詳しいことは後で紹介するが、丹波山村へは湖岸をひた走る。

急カーブが多いので注意深く走って行く。速い車にたくさん抜かれるが、実は30km/h制限である。

絶対にそんな速度ではないと思うのだが……

小菅村方面との分岐点を過ぎると車の数はだいぶ減って、割とゆったり。

まだダム湖が続く中、山梨県のカントリーサインが見えて、丹波山村に入る。


丹波山村に入ると登山者用の駐車場がなんとかとかそんな看板が目立つ。

車の数が減ったこともあって、だいぶのどかな雰囲気である。

丹波山村で目的地にしたのは 道の駅たばやま で都県界から8kmとある。

ここまで走ってきた距離を考えればもう少しという感じだが、だいぶ坂がきつい。

電池も消耗していることもあり、速度維持がなかなか難しくなってくる。

川もダム湖の景色から渓谷に移り変わってくる。国道よりだいぶ下に集落が見えて驚く。

なお、この川は丹波川と書かれているが、多摩川の本川である。

キャンプ場の看板が見えて、やはり野外活動が盛んな地域であるなと思う。


坂道での電池消耗は激しく、目的地に到着する前に電池切れ。本日25km地点で電池交換。

帰りはそんなに消耗しないだろうけどとは思いつつも、片道持たないのかと。

丹波山村に入ってからが想像以上にタフだったと、目的地の道の駅に到着。

バイクがたくさんいたので、ナンバープレートを見て回っていたが、

多くは「多摩」や「足立」など東京都の地名の軽自動車・小型自動車のナンバープレートだった。

四輪もそんな感じだな。山梨って車もいたけど少数派である。

原付二種もそんなになくて、原付一種は自分以外に2人、いるにはいるのか。

当たり前の事ながら原付一種でも特定原付なんてのは自分だけである。


ところで丹波山村というのは他の山梨県とのバス便のない村である。

丹波山村・小菅村はともに奥多摩駅からのバスがメインの交通手段である。

小菅村については国道139号線の松姫トンネルの開通後に大月へのバスが設定されるようになったが、

丹波山村についてはそういうものもなく、バスは奥多摩への路線が唯一である。

ただ、他の山梨県との往来ができないわけではない。国道411号線は甲州市(塩山)に通じているからである。

国道411号線の丹波山村前後の区間は大菩薩峠経由の青梅街道の代替ルートとして作られた。

青梅街道ルートならば武蔵~甲斐が1回の峠越えで済むのでニーズがあったが、

明治になって大菩薩峠には車道が通せないと、柳沢峠経由のルートを新設されたのだという。

現代では高速道路の通る甲州街道ルートが圧倒的だが、中央道の渋滞を回避して使われることもあるという。


道の駅で昼食を食べて、来た道を帰っていく。

帰りは下り坂が多いかと思ったが、丹波山村内はアップダウンが多く、上りもそれなり。

このバイクはエンジンブレーキというか発電ブレーキが存在しないので、

下り坂はブレーキに注意しながら走って行く必要がある。

山梨県内では側溝に蓋がないので、端に寄りすぎないように注意深く下がっていく。

奥多摩湖が見えてきたら東京都に戻ってきて、側溝に蓋があるので少し安心。

ただ、交通量も増えてきて、歩行者も皆無とはいえず、特にトンネルは怖い。


往路はスルーしてきたが、ダム付近で国道を逸れると「奥多摩水と緑のふれあい館」がある。

そもそも小河内ダムは東京都水道局の管理するダムで主に水道用水のためのダムである。

というわけでこの施設は東京都水道局のPR施設という意味合いが強い。

ペットボトルに「東京水」を汲める機械もあったので、空きペットボトルに冷たい水道水を入れて水分補給。

奥多摩の歴史・民俗の展示室もあり、なぜここに都県界があるかという理由も紹介されていた。

戦国時代、青梅の三田氏と甲斐の武田氏が均衡したところが武蔵・甲斐の国境になったのだという。

かつて大菩薩峠経由の青梅街道が重要ルートだったからこそこうなったのだろう。

ただ、今となっては……という話はあり、実は丹波山村・小菅村は奥多摩町に合併の申し入れを行ったことがある。

奥多摩町に拒絶されて実現されなかったそうだが、山梨県であることにこれといった合理性はない。


水道事業の展示ではまず水道水源林の紹介がある。

実は東京都水道局は奥多摩町・丹波山村・小菅村・甲州市で林業をしているのである。

奥多摩湖への土砂流入を防ぎ、貯水量を確保し続けるという目的があるのだという。

荒廃した山を回復させるのがスタート地点だったのだろうが、

水没地からの転出や産業構造の変化により林業の担い手がいなくなる中で、

小河内ダム上流のかなり広範囲の山林を水道局が管理しているのだという。

林業といっても木材の生産が主目的ではないので広葉樹主体だが、木材生産も行っている。


そんなので小河内ダムの堤体を歩き、展望塔から眺め……とやっていた。

ちなみにダム湖の正式名称は小河内貯水池らしい。あまり見ない名前だが。

ダムの水は水力発電をして多摩川に流される。

水力発電所は東京都交通局の施設らしい。東京市電気局の名残か。

羽村取水堰でくみ上げられ、羽村浄水場で使われるか、村山貯水池(多摩湖)や山口貯水池(狭山湖)に引き込まれる。

そこにいったん蓄えられたあとに、東村山浄水場・境浄水場で使われるというフローである。

限られた水源をフル活用するべくこんなことをしているようだ。


ここから奥多摩駅までは下りが続き、速度が出るので慎重に進んでいく。

ただ、電池の消耗ってのは少ないですね。往路は片道持たなかったが、帰りはまだまだ余裕。

とはいえあまり余裕ぶっこいても危ないわけで、奥多摩駅で畳んで電車に乗って帰路についた。

奥多摩駅では空いてたが、だんだん人が増えてきて、御嶽駅で吊革が埋まるぐらいには人が乗ってきた。

青梅駅からは10両編成なのでだいぶ和らぎますけどね。

飛行艇が発着していたらしい

IATA空港コードの空きを使って名古屋駅にコードを振った話を書いた。

名古屋駅に空港コード?

この話を書いたときに京都には「UKY」というコードが予約されていると書いたが、

このような空港がないのに空港コードのある都市って他に何かあるんだろうか?


Complete List of IATA Airports with Details (Github)

真偽の程はさておき、こんなデータベースがあるので調べてみる。

国コードJPでICAO空港コード(基本的に飛行場は全て振られている)がない空港をピックアップする。

  • Naha AFB(航空自衛隊那覇基地?) AHA(都市コード=OKA)
  • Beppu(別府) BPU
  • Niihama(新居浜) IHA
  • Nishinoomote(西之表) IIN
  • Kushimoto(串本) KUJ
  • Ryotsu Sado Island(両津?) SDO
  • Kyoto(京都) UKY
  • Yokohama(横浜) YOK

京都と横浜は大都市だからとりあえず割り振っておいた感はある。

(ちなみに横浜港(京浜港横浜区)の港コードは JP YOK である)

Naha AHBについては謎である。那覇基地=那覇空港のため。

西之表については種子島の西之表町(当時)にあった安納飛行場の名残とみられる。

種子島空港(1962年開港・2006年移転)ができる前後で廃港になっている。

両津(SDO)は佐渡空港(SDS)とは別に振られているが何なんだろう?


別府・新居浜・串本はいずれも空港が存在したことがないところである。

とはいえ、あえてコードを予約するような都市とも思えない。

これは明確な理由があって、かつて飛行艇が発着していたのである。

時刻表に見る日東航空 (20世紀時刻表歴史館)

大阪(伊丹空港)を拠点にして飛行艇で各地を飛び回っていたと。

水上の発着地には 徳島・新居浜・別府・白浜・串本・勝浦・志摩とある。

徳島と白浜は現在は空港があるが、他は空港はない。

この中で新居浜・別府・串本のIATA空港コードだけ振られたらしい。


IATA空港コードは航空券の予約などに使われるコードなので、

飛行場であっても定期便のない空港には振られていないことが多い。

定期便のないアメリカ軍基地でも民間機に本土との人員輸送をさせることがあるので、

こういうのは振ってあるのはなるほどなという気はする。

硫黄島(IWO)と南鳥島(MMD)は謎だけど。民間機でも緊急時に使うことはありうるが。

ただ、定期便があってもIATA空港コードが振られていない空港もあるんですよ。

しかもいずれも東京都で調布・新島・神津島が該当する。

運航する新中央航空もIATA航空会社コードがなく、路線網も他航空会社と接点がないのが理由とみられる。

(近年までIATA航空会社コードがなかった会社としては天草エアラインがあるが、2015年にMZを取得した)

必要なら取得するでしょうけど、いらないんでしょうね。

サンキューパスポートで靴を買う

冷蔵庫の中身とか考えると金曜に買い物に行かないとな。

と思って、ふとイオンお買い物アプリを開くと今週末、金曜~月曜でWAON POINT 10倍と書いてある。

それならイオンモールまで買い物に行くかと仕事終わりにバイクで走っていった。


で、どうせイオンまで行くなら、ポケットが破れたズボンの代わりを買うかとか、

そんなことも考えて、サンキューパスポートも有効化して衣料品売場へ。

で、そのとき何を思ったのか詳細画面を開いて気づいたのだが、

「アスビーは専門店でも割引対象となります」という記載があった。

靴も買おうかなと思っていたのだが、イオンモール内にはASBeeがあるので、

そこでもサンキューパスポートが使えるのかと、モール内を歩いていく。

確かに割引になった。


イオン直営売場が対象のクーポンがASBeeで使えるのはちょっと変な気がする。

売場が飛び地になってるイオンバイクもイオン直営売場には違いないから使えるのもわかりにくいけど、

こっちは明確に(イオングループとはいえ)他社で専門店エリアですからね。

これはイオンリテールが靴売場をジーフット(ASBeeの会社)に移管したという経緯がある。


靴売場部分だけをGreenBoxという名前でジーフットが経営する形だったが、

ジーフットとしてはASBeeブランドへの統一を進めていくということになり、

イオンの靴売場を継承した店も順次ASBeeの看板になっているという。

広い意味ではイオンが各分野で指向している専門店化に近い話で、

従来から主にモール内の専門店で培ったノウハウを、イオンの一角でも発揮したいということのようだ。


この結果、従来からのイオンの靴売場とも関係ないASBeeもサンキューパスポートの対象になっていたらしい。

そういや、前にGreenBoxで買い物したときにもクーポン使えてましたね。

実はこのイオンモール、ジーフットの店舗が3つもあるんですよね。

ASBee、ASBee KIDS、GreenBox と場所も全然違うところにある。

そこまでくると GreenBoxなくてもいいような気はするんだけど……

実際にはGreenBoxのASBee化により1つのモール内に2つのASBeeがある光景も発生しているようだ。

何かおかしいと思わなかったのだろうか。実は役割分担があるんかね。


食料品は週末に持つ程度を買ったが、時間が時間なので投げ売りがすさまじかった。

あれこれと買ってバイクに積み込んで、後ろの荷台に付けたシートバッグだけでは足りなくて、

紐で買い物袋をくくりつけるかと思ったが、前カゴ代わりの袋にいい具合に入ったので、

これでいいやと荷物満載で帰り道を走っていった。

坂道ではちょっときつそうだったけど、荷物がなくてもあんなのか。


ところでイオンでは衣料品・日用品売場でもセルフレジの導入が進んでいて、

ただ、サンキューパスポートはセルフレジだと店員呼んで入れてもらわないといけないんだよね。

そのことに衣料品売場で気づき、日用品売場でまな板など精算するときに、

最初から人がいるレジに行った方がいいだろうと思ったら店員がいなかった。

セルフレジでクーポン使う時に店員を呼ぶと売場で作業している店員が飛んできて、

夜の閑散時間帯というのもあったのかもしれないが、レジ専従の店員がいなかったようだ。

食品売場のレジも様々細分化されているのだが、

  • レジゴー (精算のみのセルフレジが並ぶ)
  • キャッシュレス専用セルフレジ
  • 現金対応セルフレジ
  • セミセルフレジ (店員が入力し、精算のみセルフレジ)
  • サポートレジ (全て店員が対応するレジ)

とあって、サポートレジは1レーンのみである。

こうなっては大なり小なりセルフレジに順応せざるを得ない。

そんな店ですから、衣料品・日用品売場でもすんなり受け入れられてるのかも。

名古屋駅に空港コード?

カタール航空が名古屋~関西空港の連絡バスを走らせるらしい。

2024年9月1日名古屋駅-関空シャトルバス運行開始 (カタール航空)

背景としては今年にカタール航空の関西線(2016年休止)が運航再開されたこと、

そしてセントレアのエティハド航空のアブダビ線(北京経由)の休止が続いていることがあるとみられる。


元々、愛知県周辺から関空を利用するニーズは一定あり、以前はリムジンバスも走っていた。

なかなか路線バスとしては難しいが、こういうことをやる航空会社はいる。

実はエミレーツ航空は昔からこの区間で連絡バスを走らせている。

2006年~2009年にセントレアに就航していたんですよね。

当時は成田空港への乗り入れが認められず、他空港で実績を積む必要があったようで、

日本初就航は関空、続いてセントレアだったが、成田就航が叶う少し前にセントレアから撤退している。

ともあれ、その代替手段として連絡バスを走らせていると。

もう1つの背景としては、愛知県周辺とブラジルなどを往来するニーズが多いことがあり、

地球の裏側なので経由地の選択肢が多く、中東経由は人気が高いルートで、

セントレア便は飛ばせないが、集客したいということでバスを走らせているようだ。


で、気になったのは予約方法で、発着地に「NGY」と入れて「バス・ステーション」とするらしい。

IATAの都市コードでは名古屋はNGO(セントレアの空港コードでもある)だが、

それとは違うコードを設定しているようである。

KIX(関空)とNGYの間にQR7000/7001という乗継便を設定しているようだ。

航空便としての便名が振られてるんですね。


ではNGYとは何かという話だが、未使用のIATA空港コードを独自に使っているようだ。

特に名古屋駅を表すコードとして登録されているわけではない。

ただ、偶然か必然か、エミレーツ航空もNGYを名古屋駅に割りあてているようで、

こちらも航空便としての便名が振られたバスがシステム上存在していた。


ヨーロッパを中心に短距離航空便の代替として鉄道が使われることがあり、

こういうのも便宜上、駅にコードを振っているわけだけど、

基本的には未使用のところにねじ込んだ非公式なものなのかなと思う。

ただ、公式っぽいコードが振られている場合もあって……

JR-WEST Haruka Ticket (AccessRail)

AccessRailという各国の鉄道・バスを航空券と一緒に手配できるシステムをやっている会社なのだが、

関空~京都の はるか号 がこのシステムに登録されていて、京都を表すコードがUKYとなっている。

これは正式なIATA空港コードで、UKYは京都に予約された空港コードですね。

神戸にも昔からUKBが予約されていたらしく(ちなみに神戸港の港コードはJP UKB)、

神戸空港開港時に都市コードOSA(大阪)に属する空港として登録された経緯があるそう。

そういうものなのでUKY=京都駅として振られたコードではないのだが、

実用上、そのような使い方をしても支障はないとみられる。


というわけでそんなんあるんだなという話だった。

というかNGYを使ってるのはカタール航空だけじゃなかったんですね。

普通充電器付きカーシェアステーション

うちの職場にインターンシップの実習生が来ていて指導にあたっているのだが、

そんな中に仕事終わりにお疲れさま回だと火曜日に酒盛りをして、

それでBlogも書かないまま寝てしまい。仕方ないわね。


通勤中にカーシェアの車のボンネット部分に充電器が刺された状態で駐車されているのを見た。

あまり見慣れない景色だったので、いろいろ観察していた。

時間貸駐車場とセットということで、精算機と並んで普通充電器が置かれていて、

車の鍵で開けて使うようになっているようだった。

充電器を繋いで返却するというルールみたいですね。

実際、このステーションに停まっている車を見ると常に充電器が刺さっている。


電気自動車のいいところはガソリンスタンドに行かなくてよいことで、

行動範囲が限られているなら有用に思えるが、充電器の設置が課題ではある。

一戸建てなら家の壁にコンセントをつないで駐車場まで伸ばして……

というのでも一応は対応可能なのだが、アパート住まいではそうもいかない。

一般的には駐車場には電源がないからである。

そう、駐車場は電気を引き込まなくてもよいのである。


ただ、時間貸し駐車場は課金のために何らか電気をつかう機器が設置される。

そのための電気を分配することで普通充電器を設置しているとみられる。

確かにそれはうまい方法だなと思ったのだが、

現時点では精算機に近い1台だけ対応で、他にも数台カーシェア用のスペースがあるが、これらは非対応。

精算機などが置かれたエリアからは通路を隔てているので、

アスファルトの下に電線を通すための管を作るのか、電柱を立てるのか、容易ではなさそうに見える。


知り合いにアパート住まいで電気自動車を愛用している人がいるのだが、

家の近くの駐車場では充電できないので、時々急速充電器に行って充電していると言っていた。

遠方への旅行時に急速充電器の設置場所をつないで移動する計画を立てるなど、

急速充電器を使いこなしている人だからこそできる技かもしれないが、

正直なところ、この使い方では燃料補給という点ではガソリン車に大きく劣る。

ただ、都市部ではこういう使い方にならざるを得ない実情もあるようだ。


逆に使わない時間に普通充電していればうまく回るならとても便利なはずで、

その良さにハマったか、郵便局の集配車・バイクはかなりEVになっている。

(都市部から導入が始まったが、現在は全国まんべんなく導入が進んでいる)

駐車スペースに電源を引いて普通充電器を接続できるようにする工事は必要だが、

まとめて付けてしまえば、あとは仕事終わりに充電器に繋ぐだけ。

ガソリンスタンドに行く必要もなく、集配が終われば郵便局に直帰でよい。

郵便局レベルだと早期に元は取れるんじゃないかね。


カーシェアも時間貸駐車場との併営ならば電源確保できるんだなと思う一方、

今までそういう発想で駐車場を作っていないので、すぐには難しいのかもしれない。

新しく作る駐車場ではこのあたり意識しながら作り込んでいくことになりそう。

そういう駐車場の割合が増えてくると、都市部でEVは身近な存在になるのかもしれない。

カーシェアの場合、比較的短時間でも利用しやすいので、行動範囲も狭いことが多いだろうと。


日本ではハイブリッド車が普及し、それはそれで省エネに寄与している。

車の電動化にとって充電というのは大きな課題であり、

まとまってフォークリフトが使われる空港では水素を充填して燃料電池を使うものもある。

フォークリフトは屋内で使われることが多いことから電動化が進んでいた。

確かに水素充填は早いが、こういうインフラが整う場所は限られる。

正直、水素ステーションがガソリンスタンド並みに普及する気はしない。

給油か普通充電が燃料補給の主力という状況は今後も変わらないのではないか。

補給場所の多さでは普通充電、補給の早さでは給油にはそれぞれかなわない。

急速充電については補完的な補給手段でしかないのではないか。

PHEVという充電と給油を組み合わせる選択肢はあるが、中途半端かもしれない。


カーシェアにしてもどうやっても電源が確保できないステーションはあるだろうし、

行動範囲の広さからガソリン車を選びたいニーズもあるだろうし、

もしかすると充電時間が確保できないほど稼働率が高い場合もあるかもしれない。

その辺は様子を見ながらEVの導入を進めていくのではないかと思う。