混雑に弱かった電車

今日から岡山県内のJR各線で新型電車の運行が始まった。

すでに広島県内で導入されている227系の色違いで「Urara」という愛称が付いているそう。

【お披露目レポ】岡山・備後エリア新型車両 ピンクの227系500番代「Urara うらら」 (鉄道新聞)

広島地区用に比べると座席が少し減っていて、その分立ち席を増やしたというのはあるようだが。

これに合わせて、昨日をもって117系の定期列車での運行がなくなり、

その見送りに行っている人がTwitterで何人か見られた。熱心なもんで。


117系は国鉄時代に新快速用として1979年から導入されたという。

関東圏では特急用の185系(踊り子号で2021年まで使用)がほぼ同仕様で、

同じ国鉄社内でかたや料金不要の新快速、かたや急行を格上げした特急用と用途が分かれたという。

さすがに特急用としてはどうよと後に座席は交換されたようだが。


まさに京阪や阪急で見るような無料特急のような車両だったのだが、

これが難点でドアが2つしかないので混雑に弱かった。

このため後継の車両はドアを3つにしたが、車内の座席配置は似たような形になった。

米原~姫路の新快速は1988年から221系で代替され、1991年にはほぼ代替。

その後は岡山~福山で快速「サンライナー」として活躍したものもいるが、それもだんだんとなくなっていった。

愛知県周辺の快速用にも導入されたためJR東海にも継承されたが、

こちらも1999年から導入された313系での代替が進み、一気に活躍の場を減らしたという。


僕がこの車両に乗ったのは、もう当初の活躍の場を追われて、

草津線・湖西線といった滋賀県内の支線 や 豊橋~浜松のシャトル電車 で活躍していた頃だった。

車内は豪華だが、通勤電車としては困ってしまうんだろうなと。

そんなわけで使い道をいろいろ選びながら使われてきたようだ。

JR東海所属の車両は2013年に全廃、滋賀県内からはこの前の3月に撤退、

定期列車で最後に残ったのが岡山県内だったが新車導入で真っ先に去ることになった。

他にも老朽化した車両がいろいろある中でこれが真っ先に消えるのは、混雑に弱いというのはあったんだろう。


一方で117系の後継の221系はJR西日本の通勤電車の新モデルを作り上げた。

大和路快速では環状線への直通運転もこなしている。

この実績から3ドアの車両に揃えて環状線各駅へのホーム柵設置が実現した。

大和路線ではかつて環状線でも使われていた201系が若干残っているが、

221系を大和路線に集約することで置き換えが完了する予定だという。

現在の新快速はさらにその後継の223系・225系が使われているが、

この派生で「北陸に初めてやってきた本格的な通勤電車」なんて書いた(cf. 全て同じ新型車両)521系が作られたり、

広島、そしてこのたび岡山で導入された227系が作られたりしたわけである。


これにより岡山県内で黄色一色で走っている旧型車両を一掃できる……わけではないらしい。

数量的にはおそらく足りないので、まだ残る分がありそうだという。

あとJR西日本全体を見ると山口県内が電車は国鉄時代の車両ばかりで、

実はその中には117系由来の車両が残っているという。

117系の余剰な中間車を型式変更して115系に挟んだものがあるらしい。

2ドアの115系(普通は3ドア)と2ドアの117系中間車をあわせたものという。

山口県内は車両の老朽化に対する具体的な方針が見えないところはある。

元荷物電車の123系なんていうすさまじいものも走っていたりするし。


なお、117系の定期列車としての運行は終了したが、

「WEST EXPRESS銀河」に改造された車両は観光列車として走る。

山口県内で115系に化けたものを別としても117系はしばらくは残るようだ。