銀行持株会社になる理由

少し前にこんなニュースがありましたが。

SBIが銀行持ち株会社の認可を申請、新生銀への過半出資視野 (会社四季報ONLINE)

SBIが新生銀行の株式を公開買付を行ったが、50%手前までしか買い増しを行わなかった。

これはSBIが銀行持株会社の認可を持っていなかったことによる。

そうなの? と思った人もいたかもしれないけど、事実である。

それがこのたび銀行持株会社の申請を行う方向で動いているという話である。


ただ、申請を行うのはSBIホールディングスではなく、SBI地銀ホールディングスという会社である。

新生銀行は地方銀行ではないのでは? という気もするが、社名は変える方向だそう。

この会社は複数の地方銀行に出資を行っている。

新生銀行に地方銀行のネットワーク化の中心を担わせる考えがあるのでは? とのこと。

銀行業務を抜本的に変革 新システム導入で―森田SBI地銀HD社長 (JIJI.COM)

規模の小さな地方銀行にとって基幹システムの開発・保守は重い負担である。

そこで、SBIグループで新システムを開発して、地方銀行のデジタル化を進めていきたいと。

そのネットワークの中に新生銀行も加わり、単独の銀行では対応しがたいサービスも提供していこうという意図があるようだ。

というか新生銀行は店舗網がスカスカなので、地方銀行の店舗網につなげてなんとかというところもあるのでは?


ところで冒頭でSBIホールディングスが銀行持株会社ではなかったという話を書いたが、

SBIと銀行といえば、住信SBIネット銀行が思い浮かぶ。

SBI証券と連携を行い、銀行本店の所在地はSBI証券と同位置である。

でも、実はこの会社は三井住友信託銀行の子会社として扱われている。

持株比率は三井住友信託銀行とSBIホールディングスがともに50%となっているが、

SBIホールディングスは少数株主であり、ゆえに銀行持株会社である必要がなかったのである。


あくまでも銀行持株会社の申請がSBI地銀ホールディングスによって行われることからすると、

住信SBIネット銀行には特に影響は無いとみられる。

そもそも住信SBIネット銀行はそれ自体が株式上場の予定がある。

上場後の株主構成がどうなるのかはよくわからないけど、今よりSBIホールディングスの持株比率が上がるとも思えないので、そこは変わらないんだろうなと。

住信SBIネット銀行はNEOBANKとして他企業との提携口座に活路を見いだそうとしている。

提携先はJAL、ヤマダ電機、高島屋など、それぞれデビットカード、ローン、友の会との連携など、活路を見いだすポイントはいろいろである。

そんな中に「SBI証券NEOBANK」なんてのもあって困惑しているのだが……


というわけで、新生銀行と住信SBIネット銀行の動きは連動しないと見てよいのだろう。

グループ内ということでお互いの商品につながるところはあるかもしれないが。

なお、来年1月から新生銀行はSBI新生銀行に社名変更の予定である。

この時点では社名以外の変更点はこれといってないが。