最近は部品の入手など、ありとあらゆる物が滞っているような状況だが、
そんな中でも納得がいかないなと思ったのは、上海のロックダウンによる貨物の滞留である。
これが尋常ではない状況で、その1つの要因だけで1ヶ月も遅れるのって。
まぁ別にこれはうちのところに限った話でもないでしょうが。
東アジアは新型コロナウイルスの感染拡大をコントロールすることに力を入れているところが多い。
地域によって重きをおくところは違うし、許容する水準も違うが。
そんな中で中国大陸ではゼロコロナを指向してきて強力な対策を取っていた。
ひとたび感染者が出ると、その周辺では厳しい制限が行われる一方、
日常的な感染対策は日本の感覚からすればだいぶいい加減という感じはある。
それは中国は厳しい入国制限と都市隔離でゼロコロナ路線を継続できていて、それだけに国内の感染症対策は弱い。
以前、中国・上海で行われた「Bilibili Macro Link Star-Phase 2021」の中継を見ていたら、
満席の会場にマスク着用率は半分程度、ワクチンも普及したわけじゃないし、よくやるなぁと思うのだが。
ちょっと前に香港では高齢者のワクチン接種率が低く、効果も低そうだという話を書いた。
大陸ではmRNAワクチンは使っていない。
不活化ワクチンかウイルスベクターワクチン、不活化ワクチンはかなり効果が低そうだ。
高齢者ほど接種率が下がるという傾向は大陸も似ているようだ。
このような事情から、感染拡大して高齢者に感染が広がるとマズイという危機感はあると見られる。
ここはmRNAワクチンがほとんどで高齢者のワクチン普及率が極めて高い日本とは単純比較できないのは確かである。
だからといって3月28日から始まったロックダウンが地域によっては現在も続いているのは異常な話である。
このロックダウンというのは買い物もままならないほど強力なものである。
もちろんロックダウン中でも許可を受けて稼働している事業場はあるわけだが、
しかし人員の確保などに課題があり、多くにおいて業務は滞っているという。
上海は海上輸送・航空輸送の拠点としての意義がとても大きいのだが、
そこが思うように稼働できず、荷物が全然動かないということらしい。
さらにロックダウンで市内の人の移動が制限される中で、陸上輸送も困難だという。
中国関係の荷物にほぼ限定されるものの、ここまで動かないのはなかなか経験がないんじゃないか。
地域によって新型コロナウイルス対策の重きをおくところは違うと書いた。
日本では検査というのはあまり重視していないが、
韓国や中国では検査に重きをおいているところがある。
当初の目論見では一斉検査で蔓延している地域を特定して集中対策をするようなことを考えてたんだろうが、それでは足りなかったんだろうな。
このため1ヶ月にわたってロックダウンが続く地域が多数発生したと。
作戦ミスといえばそうなんでしょうけど。
日本の緊急事態宣言・まん延防止等重点措置のようなマイルドな対策で、
ある程度の期間続けるというような考えの方がよかったのかな? とは思いましたけどね。
重症化リスクが高いがワクチンの効果に疑義がある高齢者の感染拡大、医療体制が脆弱な大都市圏の外での感染拡大を心配する理由は理解できる面もある。
感染を完全に断ち切るのが理想だが、そのような対策は長期間持たない。
感染拡大のペースを抑えられればよいと妥協するのが精一杯ではないか。
それはそれで医者にかかれない人が出たり、死亡者が相次いだりする覚悟は必要なのだが。