ワクチン打った翌日は発熱する

今週は連日出勤だが、その初日がワクチン接種2回目なのは運がいいのか悪いのか。

ワクチン接種のスケジュールは1回目接種日により決まり、

今週が連日出勤なのは、先週にとあるものが納入されたことによるので特に関係ない。


午前中に「時間単位特別休暇」で職場を抜けて、食堂へ行ってワクチン接種。

食堂でワクチン接種

受付係、問診の医師、接種をする看護師、いずれにも1回目の接種後どうだったと聞かれる始末。

打ったところは痛いけどインフルエンザの予防接種とそんなに変わらんねというと、そうかという感じ。

接種する看護師も慣れたのか前回よりスムーズだった。

接種後の待ち時間で後ろを振り返ると、看護師が詰めて注射器への充填作業をしていた。


その後、職場に戻って、届いたものの検品作業を進めて、全部の動作確認が出来て報告して、作業場を片付けて……

そんな具合で1日の仕事を終えたが、1回目よりも接種したところが痛くなるのが早かったような。

ともかく、仕事終わりまではこれといったこともなく帰宅。

それで夜に寝たがちょっと寝苦しい気が。


それで朝に起きて体温を測ったら 37.3℃……うーん。

朝に体温測定したのは出勤予定だからというのもあったのだが、

朝起きてこの体温では明らかに平熱とは言えないから、これで出勤するわけにはいかんよなぁ。

新型コロナウイルス対策として定期的な検温が求められているということはそういうことだ。

仕事できないほどの体調ではなかったし、在宅勤務なら突っ切ってたかもしれないけど、出勤予定だったので、特別休暇とすることにした。

副反応の場合は1日は特別休暇が取得できるのだ。(1日は半日・時間単位に分割することも可能)


その後、ゼリー食って、朝食食って、寝てたが、昼頃には体温は平熱となった。

腕が痛いのは相変わらずだが、これも少し緩和してきたかな。

結果的には半日でよかった気もするが、出勤前提だと半日だけというのもめんどくさい話だし、

制度上は1日まではOKだし、これは問題ないでしょう。

明日はきっちり仕事が出来るはず。


職場で接種したことからもわかる通りモデルナ製ワクチンなんですけど、これすごいんですよね。

モデルナ製ワクチン、2回目接種翌日に8割で37・5度以上の発熱…ファイザー製の2倍に (読売新聞)

接種翌日に37.5℃以上の発熱した人が78%、38℃以上の発熱した人が62%ということで、

37.5℃程度の発熱でもマシな方なんですよね。

原理が同じファイザー製ワクチンも副作用の出方は似ているのだが、発熱などの頻度は倍ぐらい違うという。

いずれにせよ、こんなワクチン聞いたことないわ! という感じはするが、逆に言えばその程度である。

稀に心筋炎になる人がいるという話はあるが、極めて稀だし、軽度で推移することが大半という。

ウイルスベクターワクチンの血栓症(ワクチン誘発性免疫性血栓性血小板減少症)も稀といえばそうだが、

これよりもさらに少ないので、mRNAワクチンは安全性が高く、高い効果が得られると言ってよいと思う。

ただし、発熱で翌日ダウンする人はかなり多い。水分取って寝て養生してればなんとでもなると思うが。


というわけで、軽度で推移した方だとは思うけど、こういうことはあるってことですね。

職場で接種できたことと、副反応の特別休暇があったこともあって、かなり気楽ではありましたね。

これがなかったら、接種で半日休暇2回、副反応で有給休暇1日ですか。

それでも必要なものだし、休暇は取ってでもやったとは思いますけどね。


さて、報じられているように全国で多くの感染者の報告があり、

その中には重症化する患者もいるわけだが、東京都では過去最高の重症患者数を数えるに至っている。

東京都の重症患者数の数え方は人工呼吸器を使っているなど、重症度のかなり高い患者を限定して数えており、

一般的な基準である集中治療室に入院しているとか言う基準とは違うが、その分ごまかしのきかない数字である。

これは本当に当初の目論見が外れていて、重症化しやすい高齢者、持病持ちの人がワクチンを接種すれば、

これで医療機関の負担はかなり減るはずと思っていたらそうはならないんですね。

しかし、ワクチンの効果がないわけではなく、むしろワクチンに助けられているのである。

では、なにが悪いかというと、ウイルスの変異により重症化しやすくなっているということである。


以前、こういうことを書きましたけど。

半端にワクチン接種が進むほど怖い

確かに「同居家族にうつっては怖いから宴会など避けていたが、ワクチンを打ったのでその必要が無くなった」というような話も聞くが、

そういうことが最近の感染拡大にすごく寄与しているかはよくわかりませんね。

ウイルスの変異が進む中で従来と同じ対策では効果を得にくいという話はいろいろ言われていますから。


そんな中でワクチンが全年代に行き渡ることへの期待は大きいわけだが、どうでしょうね。

今は、医療機関は全年代の持病持ちの人、市町村の集団接種は40代以上の人を主として接種を進めている。

一般の30代以下はうちの地域だと9月以降に接種開始みたいですね。

そんな中で職場で接種したことで2ヶ月ぐらい先回りできたのは単純にはラッキーだが、

職域接種が利権争いのようになっている中でこれでよいのかという思いはある。

(とはいえ、うちの職場は50代・40代の在勤者も多いのだから、そこはよいことではあるのだが)

職場で接種したことで市にとってもその分の負担が減ったのはある。

ただし職域接種でVRSに登録された分は今後の配分で控除されるような話もある。

(こうすると接種券を送るのを引き延ばす方がお得ということになるのだが、それはそれでおかしな話である)

職場で打ったがために、他の市民の首絞めるようなことになっては申し訳ないが、そこまで問題とならないことを願う。


しかし、重症者数が実際に増えてきて、感染者数も減る気配がないとなれば、これからが地獄だよな。

短期間の厳しい対策はなんとかなっても、長期間の厳しい対策は持たないということがわかっている。

「オリンピックを決行するなら――」という気の緩みも指摘されるところだが、そうでなくても厳しいと思う。

家でバタバタ死ぬ恐怖のどちらが勝るかだが、それすらも疑わしい。

正直なところ、打開策はなかなか見あたらないですね。

従来通りの対策を徹底して続けていくのが最善策だと思うが、それでも感染するときは感染しますからね。

パラリンピックは難しい

オリンピックが終われば期間を空けてパラリンピックが始まるわけだけど、

医療機関の負担が増える中で、本当に決行できるのだろうか?

オリンピックに派遣された医療スタッフがこの状況でオリンピックに行ってよいものかとなった話はあるが、

東京都でも新型コロナウイルスの重症患者(人工呼吸器など使っている人数)が過去最大となる中で本当にできるのだろうか。

(東京都の重症患者数は一般に重症と認識される患者の一部ではあるが、一貫性のある基準であると考える)

果たしてこの状況を統括団体はどう考えているのだろうか。


パラリンピックという名前が付いたのは1964年の東京大会が初めてだという。

その点では2020年の東京パラリンピックはパラリンピックの里帰りとも言える大会だ。

その間に障害者スポーツの社会の認知度も高まり、パラリンピックへの熱も高まった。

パラリンピックのメダルもオリンピックのメダルに並ぶほどの価値として認識されつつあるが、

ここで問題となるのがクラス分けである。


今回の東京パラリンピックでは22競技539種目が実施されるとあり、

これはオリンピックの33競技339種目と比べると種目数の多さが目立つが、これは障害の種類や程度により種目が細分化されるためである。

もっとも障害の程度が異なる人が混ざって参加する車いすバスケットボールや、

パラリンピックでも男女2種目ぐらいに集約される競技もある。

種目数がかさんでいるのは陸上競技とか水泳とかが大きいのかな。

とはいえ、パラリンピックのメダルの価値が高まる中で、種目数を絞り込む流れもある。

2000年のシドニーパラリンピックのときは18競技561種目だったのだが、あまりに多すぎると絞り込まれ、

一方で東京ではテコンドーとバドミントンが新競技となったが、このように新競技の採用などで増えてもピーク時よりは少ない。


ここで重要なのがクラス分けなのだが、障害の状態は変化していくのでそれに応じてクラス分けも見直される。

この結果、パラリンピックのメダル有力候補が突如として出場資格を失うことがある。

ある日突然「健常者」に パラ選手、筋力回復し資格失う (朝日新聞デジタル)

日本国内の制度としては身体障害者として認定されているが、それとパラリンピックのクラス分けは別である。

クラス分けは クラシファイヤー という専門家が行うが、国内に有資格者がいない種目もあったりするので大変である。

クラス分けが見直されることで、メダルに近づく人もいれば、遠ざかったり、そもそも出る種目がない人も出てくる。

直近では車いすバスケットボールのクラス分け基準の見直しで、出場資格を失う人が出て問題となっていたようだ。

東京パラ、出場資格失い苦悩 「足切断も最終手段」 (朝日新聞デジタル)

国際パラリンピック委員会から除外警告を受けて、軽い障害の人は除外することを迫られたみたいですね。


ちなみに、陸上競技や水泳の場合、パラリンピックに直結しない国内大会限定のクラスがあるらしい。

これは国際大会で規定されているクラスには該当しないが身体障害者として認定されているとか、そういう場合に対象になる。

当たり前といえばそうですけど、障害者スポーツの全てがパラリンピックにつながるわけではないんですよね。

パラリンピックに出場できない程度に障害が軽いとしても、健常者と同じように競技ができるかは別問題だろう。

そういう選手たちの目標となる国内大会があることは意義があるんじゃないか。


あと、クラス分けにまつわる不正というのもあって、健常者が障害者を偽るようなことも時々明るみになっている。

金メダルをとった視覚障害の韓国人選手、本当の視力は「1.0」だった?=韓国ネット「世界を相手に詐欺?」「メダルを返そう」 (Record China)

視覚障害を偽って健常者をパラリンピックやアジアパラ競技大会に送り込んだという話で、

この件は韓国国内で刑事事件として立件されたそうですね。

ここに書かれていることからすると稚拙に過ぎる気はするが、そういう偽装も時には通じてしまうということである。

そういう偽装をしてまで勝とうとするのは、それだけパラリンピックのメダルの価値が重くなっているということである。


ところで、パラリンピックって身体障害者の大会だと思っていた頃もあったんですが、

競技の性質によっては知的障害者のクラスもあるんですね。

例えば、陸上競技だと400m走・1500m走・走幅跳・砲丸投にF20,T20(知的障害)が設けられている。

ペース配分に工夫が求められる距離が長い種目やフィールドの状況を把握する力が求められる種目が対象らしいですね。

一方で身体障害者でも明確に対象外なのが聴覚障害で、デフリンピックという世界大会を独自に開催している。

聴覚障害は運動能力のハンデキャップにはならない一方で、スタートの合図などは工夫が必要なので健常者と同ルールでの実施は難しい。

このことが独自の大会を行う理由になっており、手話によるコミュニケーションも特色だという。


こういう経緯を見たときに、オリンピックとパラリンピックは決定的に違うなと思うわけである。

確かにパラリンピックにはオリンピックにない特色のある競技もあるし、それはそれで面白いんですけど、

クラス分けにより排除されたからといって、健常者と同じく競技できるわけではない人もあるわけだし、

同じ競技でも障害の重さによって複数のチャンピオンが出てくるということの難しさもある。

ロンドンパラリンピック~東京パラリンピックにかけて、パラリンピックについての報道も多くなる中で、

これは無理があるんじゃないかという思いが強くなっていったのが正直な感想である。


そんな中で注目を浴びたのが義足の陸上選手のオリンピック挑戦だった。結局は実現しなかったんだけど。

義足選手の五輪出場認めず 陸上 (朝日新聞デジタル)

義足で健常者と争うルールがないということが問題だったんじゃないかと思う。

義足が身体能力以上に跳躍力を高めているのではという疑念があって認めるに至らなかったような話を聞いている。

とはいえ、障害の性質や競技の特徴によってはこういうことも真面目に考えていくべきところはあると思う。

ここまでできる人はごくわずかだろうけど、オリンピックで世界チャンピオンを目指す道もあった方が夢がある。


オリンピックを開催したのだから、パラリンピックを開催するのもお役目という考えはあると思うが、

一方でオリンピックだって医療スタッフに十分な協力が得られるかが問題だったところ、

開幕時点ではなんとかなると思ったものの、閉幕時点では厳しい状況になってしまった。

無観客化で体調不良の観客が出なかったからなんとかなったけど……と言うのはあるが。

オリンピックは「アルマゲドンでもない限りやる」という統括団体の強いメッセージがあった。

この発言への非難は相当のものだったが、一応は統括団体としての決意ではある。


しかし、パラリンピックについては統括団体の考えはほとんど報じられていない。

これはオリンピックの閉会式後にあっさりと中止を発表してしまうのではとも思っていたほどである。

もちろん障害者スポーツにとっても1年延期のパラリンピックは貴重な機会である。

実施できるに越したことはないが、そのためには大変な覚悟が必要である。

果たして、国際パラリンピック委員会と各競技団体にはそれだけの覚悟があるのか。

僕は疑っているのだが、それは考えすぎだろうか?

競輪は自転車競技の助けになるか

オリンピックの馬術競技にJRAが大きく貢献しているという話を紹介しましたが。

競馬が盛んなのは馬術の助けになってるか

もう1つ、オリンピック競技に直接的に貢献している公営競技があって競輪ですね。

まずなんといってもトラック競技の会場となった 伊豆ベロドローム は競輪マネーで作られた、

日本初の国際標準の室内250m木製走路の自転車競技場として作られた。

このあたりはJRAと馬事公苑の関係にも似てる気がするが、自転車の場合、トラック競技にプロの競輪選手も参加している。

スプリントとケイリンを掛け持ちして出場していたようですね。


プロスポーツとしての自転車競技はロードレースはヨーロッパ中心に盛んであるものの、

トラックレースをプロスポーツとしてやってるのは、競輪をやっている日本と韓国ぐらいじゃないか。

(韓国の競輪は日本の競輪をモデルとして導入されている。これは競馬・競艇にも共通する。)

日本はヨーロッパの自転車大国に比べれば、自転車競技は普及しているとは言えないが、

一方で競輪マネーというのは自転車競技の強化に役立っている。

オリンピックでメダルを獲得すると競技団体などから報奨金が出る場合があるが、

全競技中もっとも高額なのが自転車競技だという話がある。

実際、北京オリンピックでケイリンで銅メダルを獲得した永井選手は3200万円の報奨金が渡されている。

ケイリン銅の永井に報奨金計3200万円 (日刊スポーツ)

オリンピック以外の国際大会でも上位の成績を収めた選手には報奨金が支払われていたり、

さらに強化指定選手の報奨金が支払われていたり、具体的な額は不明点も多いが、わりと大盤振る舞いという感じがする。


ただ、難しいのはプロスポーツの競輪とトラックレースはだいぶ違うという話で、

それは例え、日本の競輪にルーツを持つトラックレースのケイリンでもだいぶ違うんだという。

ケイリンでは先頭に誘導員を置き、残り1周ぐらいまではみんな誘導員の後ろを走る。

これにより全員が空気抵抗を抑えながら走ることができる。そして誘導員がいなくなったら、先頭争いが始まるというわけ。

これがおそらく他の種目に対するケイリンの特色なのかなと。

(ケイリンってなんだ?)

先頭誘導員を置くというところ以外は全然違うと言ってもいいかもしれない。

日本ゆかりの競技とあって力が入っているのは確かだが、だからといって勝てるわけではない。

今回は男子ケイリンで脇本選手が善戦しましたけど、準決勝を勝ち抜けず、順位決定戦では1着で7位入賞ですか。


プロ選手にとって難しいのは、本業の競輪と国際大会に向けた練習をいかに両立するかというところだという。

もちろん自転車で走りを競うという点では共通点は多いが、競技は違うわけですよね。

競輪で賞金を稼ぐことを犠牲にして、自転車競技に力を入れるという決断ができるかということでもあり、

おそらくこのことは自転車競技の報奨金や奨励金が手厚い理由につながっているのだと思う。

このあたりは野球やサッカーとはまた事情は違うかも知れない。

(もっともチーム戦という事情もあり、所属チームの理解がなければ国際大会参加が難しいという別の問題もあるが)

あと、競輪選手の活躍が期待できるのはトラックの短距離種目に限られるだろうから、

自転車競技全体としてはアマチュア選手とプロ選手がともに力を付けていかないといけないという事情もあろう。


ただ、競輪というのはなかなか苦しい立場にある。

一時期は落ち込んだ公営競技の売上は、インターネット投票の充実により底を打ったのだが、

競馬(特に地方競馬)と競艇が大きく伸びているのに比べると、競輪・オートレースは横ばいぐらい。

インターネット投票の比率は他に比べると低いという。(このため無観客開催の影響も大きかったと言われている)

施設の老朽化もある中で存廃の議論になることもある。


そんな中、他の公営競技と比べると競輪は自転車競技との関わりが強いという特色がある。

競輪場は自転車競技場を兼ねているわけですよね。

トラックレースがプロスポーツとして行われているのが日本と韓国に限られるものの、

それ以外の国からもトラックレースで優秀な成績を収めた選手が短期登録選手としてやってくるなど国際交流の場ともなっている。

国際交流という点では競馬にはかなわないだろうけど、あれは馬のスポーツだから。

ともあれ、自転車競技の発展のためにも競輪への期待はあるわけだが。


そんな中で競輪界にブレイクスルーとなりそうな話がある。

千葉競輪場は設備老朽化のため廃止も検討されたが、国際標準の室内250m木製走路に作り替えられることとなった。

これは自転車競技の振興も考えたものとみられるが、あくまでも競輪場である。

ここでは新ルールの「250競輪」というものが実施されるが、トラックレースのケイリンに類似するルールになるようである。

250競輪 (千葉市)

選手にとってもファンにとっても、トラック競技と伝統的な競輪を橋渡しするような役目が期待されているとみられる。

現在の競輪は最大9車立てだが、250競輪ではコースの都合、6車立てになるようである。

単純に考えればギャンブルとしては堅い決着が多くなりそうという話で、ここが課題となりそうである。

とはいえ、伝統的な競輪はとっつきにくいところが多いとも言われており、そこを打開するための策でもあるようだ。


現在の競輪は先頭固定競走というルールで行われているが、かつてはいろいろなルールのものがあったという。

現在も規則上はスプリントレースのルールが残されており、これはトラックレースのスプリントに類似している。

250競輪以外のルールでの競輪開催も模索しているような話も見たので、

その中でスプリントレースの再構築とか、あるいはより距離の長いレースが行われるようになったり、

国際標準の自転車競技場での競輪というのは、自転車競技の発展という点では面白いネタかもしれない。

千葉で成果が出れば他の地域にも普及するかも知れない。


プロスポーツとしての競輪があるのは自転車競技にとって助けではあるが、

プロスポーツとしての競輪と自転車競技はまた別物というのは難しい悩みである。

とはいえ、日本が自転車競技で自転車大国と戦うには競輪をうまく生かすのが得策であり、

そのための方策はいろいろ考えているはずである。

人工芝なら屋内でもいいよね

東京オリンピックは無事閉幕したわけだけど、

メイン会場となった国立競技場の近くに 屋内ラグビー場 ができる計画があるという。

これは神宮外苑の再開発に伴うもので、現在の秩父宮ラグビー場の代替なのだが、

屋内でラグビー場? って感じはするけど、そこにはそれなりの理由があるという。


そもそも秩父宮ラグビー場とはなんなのか?

関東圏におけるラグビーの聖地とも言われ、様々なラグビーの試合が行われている。

使用頻度が高いのは大学ラグビーなんですかね。ともかくラグビーならば多目的に使われている。

もっともそんなに人が入るわけではないので、ワールドカップの舞台にはなってませんけどね。

国立競技場が改築のため使えなかった分の代替は調布市の東京スタジアム(味の素スタジアム)に回ってたし。

で、このラグビー場には1つ問題があって、それが「秩父宮ビーチ」とか言われているけど、

あまりの試合数の多さに芝の痛みが激しく、砂が露出した部分もしばしば見られるのだという。


そういえば、これこそラグビーの聖地として知られる東大阪市の花園ラグビー場は3つのグラウンドがあるという。

この3つのグラウンドに分散させることで、高校ラグビーの全国大会などが実施できてるんですね。

平時は多すぎるので、サッカー場として使ったり、陸上競技場として使ったりしているそう。


で、神宮外苑の再開発にあたって秩父宮ラグビー場を移転・改築するにあたって、

芝が痛みやすいことの根本的解決として考えられたのが人工芝の採用だという。

サッカーでは試合目的での人工芝の利用は限定的で、日本では練習や地域大会で使われる程度である。

(ただし、カナダで2015年に行われた 女子サッカーのワールドカップは全会場人工芝であったなど、国際大会での利用も行われつつある)

一方、ラグビーでは2004年に人工芝利用を想定した国際的なルールが作られており。

その後も日本では試合目的での利用には慎重だったが、2015年以降は国際大会での活用も想定したルールが制定されたという。

このことから丈夫で維持しやすい人工芝を新ラグビー場で採用することを決めたと見られる。


で、人工芝ならば太陽の下である必要はありませんから、多目的利用を想定して屋内ラグビー場という話が出たんだそうで。

新秩父宮ラグビー場、完全密閉型屋根付きアリーナへ (日刊スポーツ)

ここに書かれているのですが、屋内ラグビー場というのはすでに実績があるんですね。

屋根は、フランス・パリ郊外の「Uアリーナ」というラグビー場をモデルにしているという。

屋内ラグビー場となることで、観戦環境もよくなり、これでラグビーファンを増やしたいという意図もあるようだ。

選手・観客・経営者の三方よしの計画ということだろう。(経営者にとってよいのは多目的利用で稼げるということ)


ただし、神宮球場と場所を入れ換えながら工事をするという事情もあり、

新ラグビー場の完成は2033年ごろとだいぶ先になる予定である。

たぶん、多くの人にとっては神宮球場の改築・移転の方が大きな話だと思うんですが、

こういう面白そうな計画もあるんですね。だいぶ先ですがちょっと楽しみな話。

兵役逃れには厳しい

オリンピックでは世界各国からやってきた選手の活躍を見ることになるが、

日本選手の活躍する種目だと、韓国選手も同じように活躍していることはけっこうあって、

日本選手のライバルとして立ち向かうのを見る機会も多かった。

そんな韓国選手にとってオリンピックというのは特別な意味があるらしい。


というのがこれですね。

東京オリンピック、韓国での関心は「だれが兵役免除になるか」 (朝日新聞GLOBE+)

韓国では兵役の義務が定められていて、対象は健康な男性ということかね。

ちなみに17歳以前に外国の永住権を取得している場合は対象外なので、

日本にずっと住んでいる韓国人は徴兵の対象にならない。日本にいるのに徴兵するというのが無理がありますからね。

ともあれ、典型的な韓国の男は18~28歳の間に2年ほど兵隊に入らなければならないわけである。

でも、スポーツや芸術などで顕著な成績を収めた人は免除される制度がある。

スポーツ関係では、オリンピックでメダルを獲得するか、アジア競技大会で金メダルを獲得するという条件で、

兵役前でオリンピック出場権を得た選手は、オリンピックは兵役逃れのチャンスだということらしい。


実際、韓国政府も兵役免除がスポーツへのモチベーションを高めることにつながるという認識はあるらしく、

過去にはいろいろな国際大会で上位の成績(大会によるが優勝である必要もなかった)をおさめれば免除になっていたようだ。

例えば、2002年に日本・韓国で開催したサッカーワールドカップでは上位16チームに入れば免除と言われていて、

このとき韓国は見事に4位となっているので、このときのメンバーは兵役免除になったという。

自国開催のサッカーワールドカップでの韓国チームの活躍を期待してのことで、実際に成果を挙げたと言える。

ただ、現在は対象がかなり絞られてスポーツ分野では オリンピック と アジア競技大会 の2つだけになっているようだ。


というのも、韓国では「兵役逃れ」について批判も強いようで、そのためむやみに免除にするわけにもいかず、

例えば、外国在住者の兵役免除条件が厳しくなっていて、これは兵役逃れを困難にするためだという。

その過程でスポーツ・芸術分野の大会での成績による免除も絞り込まれたようである。

それだけに韓国の28歳以下のスポーツ選手にとっては、オリンピックでのメダル獲得は貴重な機会ということらしい。

しかし、オリンピックなんて出場するだけでも大変なのに、メダル獲得なんて厳しいことをおっしゃる。


ところで、韓国では兵役の対象者は男だけなんですね。

伝統的に女性は兵役の対象にならず、法の下の平等という点で対象になる国も出てきたがイスラエルなどかなり少数派である。

これは大勢の女性兵士を受け入れる体勢が整わないというのが大きいんでしょうね。

韓国社会は兵役逃れに厳しいという話を書いたけど、女性は自動的に兵役対象外ということもあって、

このあたりが男女間の断絶を生むこともあるようでいろいろ問題があるようで。

女性は兵役がない分若い内から活躍しやすく、このことが不平を生みやすいのだが、

一方で韓国社会では兵役を経験していないと一人前扱いしてもらえないという実情もあり、ここで疎外感を感じる女性もいるとか。

オリンピックのメダリストの女性が韓国のインターネットでよくわからない批判を浴びた背景には兵役にまつわる不平があると言われている。


そんなことに悩まされるぐらいなら徴兵なんてやめればいいのにねと思うんですけどね。

ただ、北部地域との戦争はあくまでも停戦扱いで、あくまでも戦時下という事情もあり、

徴兵制廃止という決断はしにくく、徴兵をする以上は公平性が必要ということで、兵役逃れ対策を進めているということらしい。

この結果、国際大会に出場するようなトップアスリートでも、簡単には兵役免除が得られなくなっているということである。

あんまりいいことではないと思うんですけどね。


兵役に関わる話だけじゃないけど、韓国はなにかと厳しい国だと思いますね。

それが功を奏するときもあるけど、ことにおいて兵役はたいていにおいてメリットはありませんから。

アメリカ野球は滑るボールに粘着物質

オリンピックで1大会限りの復活を果たした野球、

決勝戦は 日本 vs アメリカ になるみたいですね。

このオリンピックではアメリカのプロ野球選手も参加している。

ただ、メジャーリーグの選手はいなくて、マイナーリーグの選手が主体みたいですね。


そんなアメリカの選手がオリンピックで使っているボールを気に入ったという話がニュースに出ていた。

「野球人生で最高のボール」「SSKの方がずっと好き」粘着物質問題に揺れた米国代表は“日本製ボール”にぞっこん【東京五輪】 (Yahoo!ニュース)

オリンピックでは日本のSSK製のボールが使われているそう。

日本のプロ野球だと ミズノ製のボールに使われてるし、これまでのオリンピックでも(開催地によらず)そうだったらしい。

SSK製のボールを気に入ったというだけなら、それはただの感想だと思うのだが、

現在、アメリカのプロ野球では「粘着物質問題」というのが起きていて、それと関連してのことらしい。


ということで調べてみたら、こういうことらしい。

大リーグ 粘着性物質つける不正投球問題 ダルビッシュが言及 (NHK)

アメリカで使われているローリングス製のボールは日本で使われているボールより滑りやすく、

日本からアメリカに渡った投手はこれに苦しむことがしばしばあったらしい。

じゃあ、アメリカの野球選手はどうしているのかというと、実は規定外の「粘着物質」を使っていたという。

このことはルール違反ではあるものの長年黙認されてきた公然の事実だったという。

ところが最近ではより強力な粘着物質が使われ、これがボールの回転数などに顕著な影響を与えているという疑惑が出て、

これはよくないと今年6月以降、粘着物質の取り締まり強化に出たということだが、

なにしろ今まで黙認されていたことだけに大変な戸惑いが起きているという。そういう話らしい。


ところで投手はボールを投げる前に白い粉を付けている姿を見るが、

あれはロジンバックというものを使っていて、中には炭酸マグネシウムと松ヤニの混合物が入っている。

炭酸マグネシウムは手汗を吸い取り、松ヤニは粘着性を持ち、あわせてすべり止めとして機能する。

投手は主催者が用意したロジンバックを適宜利用することができる。

ちなみに日本で用意されたロジンバックも評判がよかったらしい。

現在ヤクルトで抑えを務めるスコット・マクガフはボールだけでなく、日本製のロジンを気に入っているようだ。アメリカ製は非常に硬さがあるようで、「日本のはちょっと湿っていて少しつけるだけでも、ボールをずっとしっかり握ることができるんだ」と語る。

これ以外のものをすべり止め目的で使うことが問題なわけですね。


アメリカで長年規定外で使われてきた粘着物質としては下記のようなものがあるらしい。

使われている禁止物質は松やにのほか日焼け止めのクリームや整髪料などさまざまで、ピッチャーは登板前にあらかじめグローブの内側や首の裏、手首などにこうした物質を塗り付け、それをボールに付けていたとされています。

ただ、近年「粘着物質問題」が顕著になってきたのは、より強力な「スパイダータック」などが使われることになったからというのもあるらしい。

このスパイダータックはもともとアトラスストーンという巨石を持ち上げる競技のために作られたものらしい。

野球で使うことは想定していないのだが、投手が使ったとすると回転数など顕著に上がることは実験的に確認されているようだ。

このことからアメリカでは粘着物質の取り締まり強化に動いたとされている。


強力な粘着物質を使うことは問題という考えはあったとしても、

ボールが滑りやすいのを打開するために粘着物質を使うことは長年黙認されてきたはずで、

もし粘着物質の取り締まりを強化するならば、それはボールが滑りやすいという問題を解決する必要があるのではないか。

こういう背景があっての、SSK製ボールを絶賛する感想が出てきたと言う話らしい。

そう考えるとけっこう深い問題なわけですね。


さっきも書いたけど、国際大会では長年ミズノ製のボールが使われていて、最近はSSK製だが、

どっちも日本メーカーではあって、これが国際標準として受け入れられているということである。

とはいえ、どこでもそうだと思うけど、やっぱり地元メーカーの製品を優先して使うわけだよね。

それがアメリカではローリングス社なわけですけど、これだけ言われて改善する気配はないという。

今までそれはそういうものだとして許されてきてたが、「粘着物質問題」で追い込まれるのかどうか。

根本的には「粘着物質」が問題なのではなく「滑るボール」が問題だという主張が多いんですよね。

外回りばっかり走らせればいいわけではない

今日から東京オリンピックは札幌での陸上競技が始まった。

2021年夏の札幌都心に掲げられた「TOKYO 2020」の下を選手たちが必死で歩いていた。

それにしてもこれが東京から830km離れた札幌であるというのは外国からテレビ観戦している皆さんには伝わってるのかね?

冬には雪に見舞われるけど、そんなことも感じさせないような大都会ですからね。

練習場所は1972年の札幌オリンピックでメイン会場となった真駒内屋外競技場という冬季オリンピック要素もあったらしい。

しかし、今年は北海道も暑いんだな。WBGTで見れば東京より多少マシだけど、それでも過酷ですよ。


今さらなんですけど、10月23~24日にJR山手線が一部運休となる。

渋谷駅山手線内回り線路切換工事(ホーム拡幅)に伴う列車の運休について (pdf) (JR東日本)

目的は渋谷駅の山手線ホームの工事のためで、現状、内・外それぞれのホームがあるのを1つにまとめて拡幅するんだそうで。

やりたいことの割には大がかりすぎる工事だと思うんですけどね。

で、今回は池袋→大崎の内回りの線路の工事なので、当該区間の内回りは全て運休となる。

ここで珍しいのが内回りだけ運休となることである。


じゃあ、外回りは普通に動いてるんかいと思ったらそういうわけにもいかない。

JRの説明に期間中の山手線の運行形態は、

内回り 池袋~渋谷~大崎間・・・運休

    大崎~東京~池袋間・・・本数を大幅に減らして運転(池袋駅で上野方面に折返し運転)

外回り 大崎~渋谷~池袋間・・・本数を減らして運転 (一部、大崎駅で東京方面に折返し運転)

すなわち 大崎→池袋→上野→品川→大崎 という列車と 大崎~品川~上野~池袋 を言ったり来たりする列車が混在して走ると。

山手線の電車は車庫を出れば基本的には車庫に入るまでは同じ方向に走り続ける方式らしいのだが、

この期間はぐるぐる回るのと、折り返し運転を織り交ぜて走るというスタイルになるわけだ。


しかし、山手線というのは品川~田端では京浜東北線と並行して走っているのだから、

あえてこの区間の往復運転を確保する必要があるのかと思ったのだが、よくよく考えてみれば重要である。

大崎~品川~上野~池袋 で京浜東北線と並行しないのは 大崎~品川 と 池袋~田端、

前者については途中駅はなく、代替手段がいくつかある(後で書く)ということでなんとでもなると思う。

しかし、池袋~田端は平行する鉄道路線がないわけですよね。ここら辺は豊島区内の生活路線という色が濃い区間だが。

外回りだけの運転だと、池袋→巣鴨 みたいな移動はよいけど、逆に巣鴨→池袋はこれといった代替手段がない。

それは困るので、外回りの大崎→池袋の運行本数を削ってでも、内回りの本数は少なくても、往復運転を確保しているんじゃないか。


そんなわけで、期間中に線路に電車が走らなくなるのは 池袋→大崎 の山手線だが、

当該区間には埼京線・湘南新宿ライン(山手貨物線)の電車が運行されており、埼京線で増発が行われる。

ただし、停車駅が 池袋・新宿・渋谷・恵比寿・大崎 と限られている。

停車駅相互なら埼京線で移動すればよいが、池袋側から通過駅に行きたい場合はどうするか。

この場合、行きすぎてから外回りの電車で引き返すとかいう使い方も考えるのかも知れない。

あるいは振替輸送ですね。高田馬場~西武新宿(歌舞伎町だからJRの駅からはちょっと遠いけど)の西武新宿線とか。


大崎~品川については、往復の運行は確保されるものの本数が大きく減る。

ただ、代替手段はいろいろある。

1つは埼京線の直通先、りんかい線(振替輸送対象)の大井町駅で京浜東北線と乗換ができること。

渋谷~川崎みたいな移動だったら、大井町でりんかい線から京浜東北線乗り換えて行けばいいわけですね。

1つは湘南新宿ラインと横須賀線(品川方面)を西大井で折り返すという方法。

平時にやると不正乗車になる可能性はあって、なぜならば大崎~西大井は運賃計算上は品川経由とみなすルールがあるから。

ただ、大崎→品川の本数が激減するので、複乗になるとしても西大井での折り返しは正当な理由があると考えていいんじゃないか。


そして、実はこの区間を埋める臨時列車が設定されるらしい。

山手貨物線の線路を使用し、品川~新宿間で臨時列車を運転

(臨時列車は、品川・恵比寿・渋谷・新宿に停車)

なんだこりゃ? と思ったのだが、どうも埼京線の線路から大崎駅をすり抜けて品川駅へ至るルートがあるらしい。

ただし、本数は毎時1~2本程度と当たればラッキーという程度の本数である。

多分、大概においては 大井町のりかえ か 西大井折り返し の方が早いと思う。


今回は運休にもかかわらず、全く電車の来ない駅はないというのが珍しいスタイルである。

ただ、電車は来ても一方向きしか来ないとか、往復で本数は全然違うとか、いろいろ混乱はある。

埼京線が利用できるケースはまだよいが、そうでない場合は地下鉄などへの迂回を検討すべきだろう。

実際、これがどれぐらいの混乱を起こすんだろうなとは思うんですけど、

駅自体は動いてて、折り返したりなんとかすれば使えてしまうというのは案外難しい話だと思う。


とはいえ、これは難しい工事だけど、埼京線があるおかげで長時間の運休も許容できるというのは助けになってると思う。

実際、渋谷駅の埼京線ホーム移設のときは、山手線があるということで運休を許容できる部分は多かった。

その逆をやるが、埼京線の停車駅は絞り込まれてるので、ここがポイントである。

総合種目はどうやって競う

今回のオリンピックの追加種目にスポーツクライミングがある。

長年オリンピック採用に向けて動いていたところで、やっと採用にこぎつけたというものらしい。

このスポーツクライミングは「複合」ということで、スピード・ボルダリング・リードの3種目の総合種目になっている。

元々、これらの種目は単独で大会が行われていたのだが、オリンピック採用のために複合種目ができたという経緯があるよう。

後で書くけど、この3種複合種目は東京オリンピックが最後になるらしい。


この複合種目の順位決定方法は、3種目各々の順位のかけ算で決まるんですね。

昨日の男子複合予選で通過した8人の順位決定式を並べると、

  1. ミケル・マウェム(フランス) スピード3位×ボルダリング1位×リード11位=33 [3.2]
  2. 楢崎智亜(日本) スピード2位×ボルダリング2位×リード14位=56 [3.8]
  3. コリン・ダフィー(米国) スピード6位×ボルダリング5位×リード2位=60 [3.9]
  4. ヤコプ・シューベルト(オーストリア) スピード12位×ボルダリング7位×リード1位=84 [4.4]
  5. アダム・オンドラ(チェコ) スピード18位×ボルダリング3位×リード4位=216 [6.0]
  6. アルベルト・ヒネスロペス(スペイン) スピード7位×ボルダリング14位×リード3位=294 [6.6]
  7. バサ・マウェム(フランス) スピード1位×ボルダリング18位×リード20位=360 [7.1]
  8. ナサニエル・コールマン(米国) スピード10位×ボルダリング11位×リード5位=550 [8.2]

3つの順位の乗算で順位を決めるというのは、言い換えれば順位の幾何平均(相乗平均とも)で順位を決めるとも言える。

幾何平均というのは、N個の数字を全て掛け合わせて、N乗根を取るということである。

[]内に書いた数字はかけ算した数字の3乗根ということで、これが順位の幾何平均ということですね。


オリンピックには異なる複数の種目の総合成績で競う種目がいくつかある。

調べた範囲では下記があると思ったが、見逃しがあるかもしれない。

  • 体操総合(個人・団体) : 各種目の得点の合計
  • 総合馬術(個人・団体) : 各種目の減点を合計
  • 陸上 十種競技(男子)・七種競技(女子) : 各位種目の成績(走破時間・投てき距離・跳躍距離)を計算式により得点化
  • ノルディック複合 : 先に行うジャンプの得点をタイム差に換算して、後で実施するクロスカントリーのスタートに反映
  • 近代五種 : 先に行う4種目の結果をタイム差に換算して、最後に実施するレーザーランのスタートに反映

この中で一番シンプルなのは体操ですね。各種目の採点システムの完成度が高いですからね。各種目の重み付けは均等と言える。

総合馬術については先日書いたが、クロスカントリーで大きな得点差が付きやすく、他の2種目で小差を競う感じですね。

陸上競技は時間・距離というものを計算式で得点化して総合力を競う種目があるが、これはタフですね。

スキーのノルディック複合と近代五種は、最後の種目のタイム差に換算して、最後の種目のゴールに入った順位で競うという。


そんな中では順位の幾何平均というのは珍しい方式と言えるが、

スポーツクライミングのボルダリングとリードという種目は、大会毎に課題が異なり、その課題は直前に呈示される。

課題の難しさによって、その結果の持つ意味が違うので、絶対値で得点化することが難しいということだと思う。

陸上競技の十種競技・七種競技は各種目の数字の持つ意味はことなるが、各種目の難易度というのは決まっている。

なので、それぞれの競技ごとの得点を定式化することはできそうな気はする。

スポーツクライミングでもスピードは決まった壁を登り切るのにかかる時間なので、これだけは定式化できるかもしれないが、

ボルダリングとリードはそういうわけにもいかず、従来からの順位を決めるルールに頼り切っているわけですね。


その上で幾何平均という方法はどうだろうという話である。

幾何平均での比較というのは順位の対数を平均して比較することに等しいとも言えるらしい。

1位と2位の差は2位と4位、4位と8位、8位と16位の差に等しいということだから、

上位争いに参加できる選手は非常に評価される一方で、下位の順位差はそこまで気にしなくてよいと。

この結果、スピードでは上位争いできるが、他の種目はそこまで……という選手も参加しているようで、

男子予選の数字で言えば、バサ・マウェム選手はスピードで卓越した成績を出して決勝進出を果たしたといえるわけですね。


冒頭にも書きましたが、この方式での複合種目はおそらく東京オリンピックが最後になる。

スポーツクライミングは次回、パリオリンピックでの採用も決まっている。

上位勢を見てもわかるが、日本もフランスもクライミングが盛んな地域ですからね。

一応はまだ追加種目という扱いらしいのだが、このまま定着していきそうな感じはする。

で、そのときにはスピードは単独種目となり、ボルダリングとリードの2種複合種目との2本立てになるようで。

これは決まった壁でタイムトライアルをするスピードと、

直前に与えられた課題を頭と身体を使ってボルダリング・リードは求められる性質がだいぶ違うことによる。


スピードは単独種目になるので、それは単純にタイムで競うのでよいとして、

2種複合はやはり2種類の種目の合計で競うが、順位の幾何平均ということではなくなるようで。

スポーツクライミングコンバインド「2種複合」の新ルール 第4回CJC 2021年6月時点 (Mickipedia)

両種目の課題達成状況を点数化して、1位の選手の得点を100点に正規化して合計するという方法が考えられているよう。

理論上の満点で正規化するんじゃなくて、実際に1位の選手の成績で正規化するというのが難易度調整なんでしょうね。

ボルダリングの得点だけで順位を取れば、概ねこれまでのボルダリングの順位と同じようになるはずだし、

リードの得点だけで順位を取れば、概ねこれまでのリードの順位と同じようになるように設計されている。


問題は合計したときにそれがどうやって現れるかというところである。

順位の幾何平均だと課題達成状況が小差でも1位・2位の差は大きかったし、大差でも7位と8位の差は小さい。

これが得点を正規化して合計する方式なら、ボルダリングの完登数・リードの高度で並ぶような小差であれば得点差は小差となる。

なのでもう一方の種目で差を付けることが求められるわけですね。この点では総合力が問われやすくなる。

一方で、リードはトップレベルの争いは1つ高度を上げられるかが大違いなのに、ボルダリングほどは得点差が出にくいのでは? という指摘もある。

実際にこのルールで実施された大会では、ボルダリングの得点差はリードではほぼ挽回できてないですね。

スポーツクライミング 第4回コンバインドジャパンカップ/リザルト (日本山岳・スポーツクライミング協会)

優勝した選手が決勝ではどっちも1位(100点)なんだから、それはもう文句の付けようはないんですけど。

陸上の十勝競技・七種競技だとべき関数により点数が規定されているので、高度を進めるごとに重みが増えて行く方が面白いかも知れませんね。


というわけで総合種目は難しいですね。

陸上の十種競技・七種競技とか近代五種なんてほとんど無理くりだろと思うわけですけど、総合力を競うことの面白さもあるわけですよね。

(それにしても近代五種は無理のある競技だが)

スポーツクライミングは今回の東京オリンピックはオリンピックでは最初で最後のクライミング王決定戦になるかもという話もあった。

スピードが独立した競技としてオリンピックに登場することの方がクライミング界にとっては大きなことだと思うんだけど、

3種複合もそれはそれでおもしろい種目だったねと振り返る意見もあるようだ。大会でやるかは別問題なんでしょうけど。

TマネーがMastercardになってうれしいか?

先月、FamiPayでバニラVisaギフトカードを買い込んだ話を書いた。

旅行先でも日曜のファミリーマートに行きたい理由

両キャンペーンとも上限まで行った上で大半消化することができた。

(これはAmazon Pay経由でのふるさと納税によるところが大きい)

それで一段落かと思ったら今月もFamiPayのキャンペーンがあるんですよね。

FamiPayボーナス40倍キャンペーン (FamiPay)

また大盤振る舞いですねぇ。


このキャンペーンを見た後にメルカリで面白そうな本を見つけたので、

日付が変わった瞬間にFamiPay決済でメルカリの購入手続きをした。

これ、ファミリーマートも他の実店舗(一部ドラッグストアを除く)もインターネットでの利用も対象なんですね。

メルカリとか、SmartCode経由で使えるスーパーとか、ファミリーマートでのPOSAカード購入とかで使おうと。


というところで、ちょうどAmazonでの買い物の予定があって、

それはAmazonポイントがたくさん加算されたのでAmazon専売の本を買おうと思ったんだよね。

それをFamiPayでAmazonギフト券のPOSAカードを買って、その一部をこの買い物に充当しようと考えていた。

というところでふと調べたらTマネーギフトカードを買って、それで「Tマネーかざして支払い」のキャンペーンに充当するとお得ですよと。

期間中に初めての登録でTポイント200ptプレゼント‼ (Tサイト)

今年5月にTマネーをMastercardのバーチャルカードを発行して、タッチ決済で使えるサービスができた。

Android端末ではiD加盟店とWeb上のMastercard加盟店で使えるということですね。

「かざして」ってなってるけど、Web上で使うのもこのサービスの範疇ですね。

で今月に入ったところでこんな大盤振る舞いのキャンペーンが始まったと。

新規の人限りで、先月までのキャンペーンよりだいぶ分がよい。


ところでTマネーってご存じでしょうか?

ところで、新しいカードにサインするとき、裏面を見たとき「Tマネーのご利用について」という記述が追加されていることに気づいた。

調べてみると、まだサービスは開始していないが、とりあえず書き足してあるらしい。

(磁気が吹き飛んだファミマTカード)

これが2014年の話、その後2015年に始まったらしいですね。

Tカードに付帯するプリペイド電子マネーだが、利用しているTカードによって使えない場合もある。(ファミマTカードは大丈夫)

加盟店はTSUTAYAなどいくつかあるけど、なんといってもファミリーマートでしょう。

全体にしては少ないだろうけど、ファミリーマートで使える電子マネーとして愛用していた人はいたかもしれない。

でも、今はその用途ならFamiPay使うでしょ。他の加盟店ではその限りではないけどさ。


そんなTマネーの起死回生の策が「Tマネーかざして支払い」なんだろうか。

ともあれ、まずはTマネーデビューのため、TマネーギフトカードのPOSAカードを購入する。

買って驚いたのだが、このPOSAカードは台紙だけなんですね。

ペラ1枚のPOSAカード

楽天スーパーポイントのPOSAカードだが、贈答用には使いにくい印象もあり、自己利用向けなんだろうなと。

楽天での買い物の予定に応じてPOSAカードを購入して使うと。そういう使い方に適している。

このようなペラ1枚タイプはWebmoneyとかWebサービス向けのものに多い印象である。

でも、TマネーギフトカードのPOSAカードを自己利用のために買うことには根本的に意味がないと思うんだよな。

というのも、Tマネーギフトカードが買える店というのはTマネーの現金チャージができる店なんですよね。

自分のTマネーに現金でチャージしたいという理由ならPOSAカードを買う必要は全くない。

じゃあ贈答用かと考えたとき、このペラ1枚の台紙というのは贈答用にはちょっと……という感じもある。

こういう台紙タイプのPOSAカードをプレゼントするための袋とかも売られてるみたいですけどね。


FamiPayで購入して台紙のコードをWebサイトに入力したらTマネー残高に反映された。

それで次にTマネーかざして支払いの設定だが、この手続きのために電話番号認証を行う。

この認証方法が1つ問題であって、それは登録してる電話番号からナビダイヤルに電話をかけるということ。

すなわち認証するために10円とか電話代がかかるということである。これがイマイチである。

とはいえ、初回認証は仕方ないと電話をかけて、これで登録は完了した。

おサイフケータイのアプリで見るとiDにTマネーが表示されたので、選べばiDでTマネーが使える。


「かざして」使うだけならここまででOKだが、Mastercardのバーチャルカードとしても使える。

今回はまずはAmazonでの買い物に充当するので、カード情報を表示させようとするとまた電話番号認証。

どうもカード番号を表示させるたびに電話番号認証を要求されるらしい。1表示10円ってそんなひどい。

そんなわけでカード情報は控えておいたけど、なんでそんなことしないといかんのだ。

これは1回限りだからまだいいけど、3Dセキュア用の暗証番号設定にも電話番号認証を要求される。

そんなこんなで電話代で50円ぐらいかかったんじゃないか。これはイカンなと思った。

ところでWeb上のMastercard加盟店で使っても「かざして支払い」の利用高に応じたポイント還元の対象なんですかね?

過去の類似するキャンペーンでは明確に対象とかかれていたので大丈夫だと思うんだけど、「かざして」ないのに? と言われるとなんとも。


そもそもプリペイドのMastercardが増えたところで、これといった使い道はないのだが、

このTマネーというのはTポイントを残高に転換することができるみたいなんですね。

すなわちTポイントをMastercard加盟店で使えるということでもある。

その必要があるかという話はあるが、一応そういうオプションはあると。

そして、今回のキャンペーンの特典は「期間固定Tポイント」で付与されるのだが、

「期間固定Tポイント」というのはYahoo!専用とか使えるサービスも限定されていて、

この場合は付与されたTポイントはTマネーへの転換に限り使えるポイントということで、実質的にはTマネー残高がもらえるってことだね。

ただ、ポイントチャージの操作をしなければTマネーとしては使えないわけですが。

Tマネーに転換すれば、そのままファミリーマートなどでTマネーとして使っても、MastercardやiDで使ってもOKなわけですけど。


そこまではTマネーを使わないと今回のキャンペーンの恩恵は受けられないわけだけど、

お試しということで導入した感想はもうこんなのは使いたくないということに尽きる。

なんでこんなに電話番号認証を要求するのか。これが固定電話なら家の外にいたら使えないって意味ですからね。

初期設定に固定電話が必要なのは仕方ないとしても、その後のあれこれになんでいちいち電話がいるんだと。

Tポイントが転換できること以外にTマネーを使うメリットは見いだせない。

3Dセキュア対応はいいと思うんですけどね。でも、その目的ならTマネーにこだわる理由はないし。


こういうのいろいろ使ってみるとFamiPayの完成度の高さに気づくんだよな。

ファミリーマートでの買い物に便利なのはもちろんだけど、

SmartCode頼みとはいえ一応それ以外の加盟店もあるし、Webの加盟店もいくつかある。

使い勝手もわりといいんですよね。d払いよりははるかに好感が持てるサービスですよ。

それにしてもFamiPayは大盤振る舞いのキャンペーンを連発してるけど、これは何がしたいんでしょうね。

ファミリマートでの買い物が対象だとPOSAカードを購入して上限まで使うという形になりがちなんですよね。

それが果たしてFamiPayの商売としてよいのかという話ですよ。

競馬が盛んなのは馬術の助けになってるか

オリンピック種目もいろいろあるが、馬術というのはいろいろ特異な競技ですよね。

世田谷区の馬事公苑を主会場として開催されており、

日本は開催国枠ということで馬場馬術・総合馬術・障害飛越の全てに団体で出場している。

この競技はいずれも団体は3人で出場し、団体戦と個人戦を兼ねる部分があるので、団体で出場は個人で3人出場とも言える。


あんまり日本が馬術で活躍してるって話は聞かないなと思うわけだけど、

それもそのはず。メダル獲得は1932年のロサンゼルスオリンピックまでさかのぼる。それ以来入賞すらない。

とはいえ、なんやかんやとオリンピックへの挑戦権は手にしており、

個人での出場も含めれば2008年の北京オリンピック以来4大会連続で全種目に選手を送り込んでいる。

2018年の馬術世界選手権では総合馬術で団体4位に入るなど、世界の壁は高くともメダルを狙える位置に付けていると言われていた。


とはいえ、なかなか日本から世界を狙うのは大変である。

というのも馬術競技というのはヨーロッパに極めて偏っており、国際的な大会もヨーロッパでの開催が大半。

そのため、日本人選手といえども世界で戦う選手の拠点はいずれもイギリスやドイツなどヨーロッパにあるという。

人馬共々、ヨーロッパから日本に渡ってきての参戦で、日本で国際的な馬術大会が行われることが異例である。

日本はアジア競技大会などアジアの大会ではメダル常連ということで、ハイレベルではあるが世界の壁は高い。

ラグビーワールドカップで日本は毎度アジア枠を獲得して皆勤賞だという話を紹介しましたが(cf. 日本は皆勤賞の強豪チームなのか?)、

馬術についてはアジア・オセアニア地域で何枠かを争うらしく、オーストラリア・ニュージーランドが強いので、

そこまで簡単ではないものの、おそらくヨーロッパ諸国の枠争いに比べれば易しいんじゃないかなと思う。


日本において馬術競技はヨーロッパ諸国に比べれば地域に根付いた競技とはいえないものの、

日本が世界有数の競馬大国であるということは助けになっているかもしれない。

競馬が盛んゆえに馬に親しみを持っている人は少なくないわけだし、それで乗馬・馬術に触れる人も一定いる。

莫大な馬券売上の一部は馬術競技のためにも役立てられている。

特に、今回の東京オリンピックの馬術競技は馬券売上でやっているといってもよいほどで、

JRA所有の馬事公苑を国際大会対応に改修する費用だけでなく、施設の無償貸出、オリンピックのための仮設費用、獣医師の無償派遣など、本来は組織委員会で持つべきものをだいぶ肩代わりしている。

テレビ放送も主にはグリーンチャンネルの無料放送で行われているわけですね。

競技用馬の生産という点では全くかなわず、外国産馬によるところは多いのが実情だが、

日本国内の大会では競走馬を引退したサラブレッドも競技に参加しており、この辺は競馬大国であるがゆえですかね。

馬を愛する人々の人的・物的な支援もあって、世界に打って出ることができる体勢が整っているということでしょうか。


さて、そんなわけで、金曜から今日までの4日間、日本チームの大本命、総合馬術が行われていて、

グリーンチャンネルで日本語での実況・解説を聞きながら観戦していた。

この総合馬術というのは、その名の通り、馬場馬術・クロスカントリー・障害飛越の総合得点で競うが、

馬場馬術・障害飛越は単独の競技があり、クロスカントリーが得点差が付きやすいことがあって、これがメインですね。

もっとも、クロスカントリーの前に馬場馬術、後に障害飛越があるということは、この競技のポイントでもある。


馬場馬術は、馬場の上で決められた歩き方をするという種目で、JRAのCMで「馬のダンス」に例えられていたが、

相当に器用な歩き方を馬に覚え込ませて、それをうまく指示するということで、静かだけど人馬とも精神力のいる種目である。

トップレベルの人馬だと「中に人が入ってるんじゃないか」というほどに馬が自律的に器用に動いているように見える。

総合馬術においては馬の調教レベルを問う試験ということですね。

減点法で行われ、100点満点に換算した減点が積算される。減点が20点台なら上位ですね。


翌日のクロスカントリーでは、海の森クロスカントリーコース(コースは仮設だが大会後は都市公園になる予定)で行われる。

朝7時台にスタートだが、どんどん気温が上がってくるので馬にはなかなか大変である。

4420mのコースで距離はこの手の大会にとっては短めだというが、それは暑さも考慮してのことらしい。

いろいろな障害物を飛び越え、水の中をじゃぶじゃぶ走り、アップダウンを越えて、規定時間からの超過分が減点になる。

さらに障害物を飛び越えられないと20点減点、やり直して飛び越えられれば良いが、3回やってダメなら失権(失格とは意味が違うらしい)など。

障害を確実に飛び越えつつも、スピードを出せるところは出さないと時間による減点がかさむわけである。

ここで日本チームの大岩選手が落馬となり失権。こういうので一発アウトになるのは厳しいですね。

暑さもあったか、60人ぐらい走って14人が失権とか途中棄権とか。過酷ですね。


しかも、ここで終わらないところが総合馬術のタフなところである。

まず、翌日に獣医師による検査がある。きちんとケアされて障害飛越に耐える状態であるか確認される。

それで障害飛越に挑むわけだが、クロスカントリーで消耗した馬はけっこう障害飛越に失敗する。

障害物のバーを1本落とすと4点減点、さらに規定時間で走りきらないと減点がある。

クロスカントリーほどタイム減点がかさむことはないが、無駄なく素早く飛んで行かないといけないわけですね。

障害飛越は2回あって、1回目は団体と個人予選、個人戦で上位の選手は2回目を走るわけだが、これもタフである。


団体では落馬で上位は絶望的になったものの、JRA職員の戸本選手が好成績を出し、

障害飛越1回目を終えた段階で2位までの差が4点未満でメダルのチャンスもあるかと思われた。

2回目は障害の失敗は1つもなくタイムオーバー1秒未満の0.4点減点とすばらしい結果。

上位の人馬でも疲れ切ったのかノーミスで走りきるのは難しく、メダル圏内から脱落していく中、

戸本選手は最後まで食らいついたが、メダルには届かず4位、とはいえ入賞自体が89年ぶりという状況。

これは日本もうっかりメダルに手が届くところまで来ているのだと感じさせる見事な演技だった。

ちなみに団体金メダルはイギリス、総合馬術では久々の優勝だったそうで。3人とも極めてハイレベルだった。


野球・ソフトボールがオリンピック競技から除外されたいきさつからしてみると、

馬術なんてどこが世界スポーツなんだというほどに強豪国の固定化がすさまじい。

歴史的には軍人だけが出場できる種目だった時代もあり、それは軍馬が使われていた時代の話ですよね。

(1932年に障害飛越で金メダルを獲得した西竹一選手も陸軍所属だったという)

現在の馬術は全く位置づけが違いますけど、それでもオリンピック種目にあり続けているのは伝統ってことでしょうね。

そこに日本選手がメダルに食らいつこうというところまで来ているのはすごいことですよ。


あとは障害飛越を残しており、さっきも書いたように日本は団体での出場枠を持っている。

予選を通り抜けるのもなかなかだけど、団体・個人ともども活躍に期待したい。

これもグリーンチャンネルで観戦できるはず。