兵役逃れには厳しい

オリンピックでは世界各国からやってきた選手の活躍を見ることになるが、

日本選手の活躍する種目だと、韓国選手も同じように活躍していることはけっこうあって、

日本選手のライバルとして立ち向かうのを見る機会も多かった。

そんな韓国選手にとってオリンピックというのは特別な意味があるらしい。


というのがこれですね。

東京オリンピック、韓国での関心は「だれが兵役免除になるか」 (朝日新聞GLOBE+)

韓国では兵役の義務が定められていて、対象は健康な男性ということかね。

ちなみに17歳以前に外国の永住権を取得している場合は対象外なので、

日本にずっと住んでいる韓国人は徴兵の対象にならない。日本にいるのに徴兵するというのが無理がありますからね。

ともあれ、典型的な韓国の男は18~28歳の間に2年ほど兵隊に入らなければならないわけである。

でも、スポーツや芸術などで顕著な成績を収めた人は免除される制度がある。

スポーツ関係では、オリンピックでメダルを獲得するか、アジア競技大会で金メダルを獲得するという条件で、

兵役前でオリンピック出場権を得た選手は、オリンピックは兵役逃れのチャンスだということらしい。


実際、韓国政府も兵役免除がスポーツへのモチベーションを高めることにつながるという認識はあるらしく、

過去にはいろいろな国際大会で上位の成績(大会によるが優勝である必要もなかった)をおさめれば免除になっていたようだ。

例えば、2002年に日本・韓国で開催したサッカーワールドカップでは上位16チームに入れば免除と言われていて、

このとき韓国は見事に4位となっているので、このときのメンバーは兵役免除になったという。

自国開催のサッカーワールドカップでの韓国チームの活躍を期待してのことで、実際に成果を挙げたと言える。

ただ、現在は対象がかなり絞られてスポーツ分野では オリンピック と アジア競技大会 の2つだけになっているようだ。


というのも、韓国では「兵役逃れ」について批判も強いようで、そのためむやみに免除にするわけにもいかず、

例えば、外国在住者の兵役免除条件が厳しくなっていて、これは兵役逃れを困難にするためだという。

その過程でスポーツ・芸術分野の大会での成績による免除も絞り込まれたようである。

それだけに韓国の28歳以下のスポーツ選手にとっては、オリンピックでのメダル獲得は貴重な機会ということらしい。

しかし、オリンピックなんて出場するだけでも大変なのに、メダル獲得なんて厳しいことをおっしゃる。


ところで、韓国では兵役の対象者は男だけなんですね。

伝統的に女性は兵役の対象にならず、法の下の平等という点で対象になる国も出てきたがイスラエルなどかなり少数派である。

これは大勢の女性兵士を受け入れる体勢が整わないというのが大きいんでしょうね。

韓国社会は兵役逃れに厳しいという話を書いたけど、女性は自動的に兵役対象外ということもあって、

このあたりが男女間の断絶を生むこともあるようでいろいろ問題があるようで。

女性は兵役がない分若い内から活躍しやすく、このことが不平を生みやすいのだが、

一方で韓国社会では兵役を経験していないと一人前扱いしてもらえないという実情もあり、ここで疎外感を感じる女性もいるとか。

オリンピックのメダリストの女性が韓国のインターネットでよくわからない批判を浴びた背景には兵役にまつわる不平があると言われている。


そんなことに悩まされるぐらいなら徴兵なんてやめればいいのにねと思うんですけどね。

ただ、北部地域との戦争はあくまでも停戦扱いで、あくまでも戦時下という事情もあり、

徴兵制廃止という決断はしにくく、徴兵をする以上は公平性が必要ということで、兵役逃れ対策を進めているということらしい。

この結果、国際大会に出場するようなトップアスリートでも、簡単には兵役免除が得られなくなっているということである。

あんまりいいことではないと思うんですけどね。


兵役に関わる話だけじゃないけど、韓国はなにかと厳しい国だと思いますね。

それが功を奏するときもあるけど、ことにおいて兵役はたいていにおいてメリットはありませんから。