チェックサムもいろいろあるが

製品の世代によって、異なる2つのアーキテクチャのマイコンを使っているのだが、

新しい世代のマイコンで使っているコンパイラは、チェックサムの埋込を自動的にやってくれる。

けっこういろいろな設定が出来るので、ビット幅とかエンディアンとか自由自在で便利だ。

ところが、古い世代のマイコンのコンパイラは、チェックサムの埋込ができない。

そのため、別のツールでチェックサムを埋め込む処理をしている。


もっとも、チェックサムの埋め込み方が複雑なのも背景ではある。

ROM内を2つのセクションに分けて、セクションごとに末尾の定数にサムを埋め込むようになってるんだよね。

実態としては2つ目のセクションはほとんど意味を成していないけど。

今回、とある目的のために新しいセクションを追加して、このセクションに対してチェックサムを埋め込む必要が生じた。

他にも出力データにいくつかの加工が必要と言うことで、新しいツールを作った。


このツールはコンパイラからSフォーマット(モトローラ形式)で出力されたデータを読み込み、

これに対して、セクションごとにサムを埋め込み、さらにセクションによってアドレス変換を行う。

そして、最終的には バイナリデータ と Sフォーマット でROMデータを出力する。

バイナリとSフォーマットの両方で出力するのは、オフセットアドレスがあるから。

デバッガにはSフォーマットで食わせれば、オフセットアドレスの設定を考えなくても正しく認識されるので便利だろう。

一方でROMライターではバイナリデータを使っているので、バイナリデータの出力はそれはそれで必要。

さらにROMライターでの書き込みにあたってはROMライター用のチェックサムを計算しておかないといけない。

そのROMライター用のチェックサムも自動計算できるようにした。


やってみると気づくんだけど、いろいろな種類のチェックサムを計算しないといけないんだよね。

ROM内に埋め込むチェックサムは32bit幅で加算し続けたものが基本だが、一部の製品では、検出能力を高めるためにCRC16が採用されている。

(ちなみに新しい世代で使っているマイコンでは、CRC演算ペリフェラルが内蔵されていることもあって、CRC32で一貫している)

さらにSフォーマットでは行ごとにチェックサムが必要で、これは8bit幅で加算して1の補数(ビット反転)を取ったものである。

さらにROMライターのチェックサムはそれはそれで計算範囲や計算方法が違う。

今回のシステムでは16bit幅で加算したものがROMライター用のチェックサムになっている。

新しい世代のマイコンではROMライター用のサムは8bit幅で加算して計算するので、同じだと思ったら違ったので戸惑った。


というわけで、一言にチェックサムと言っても、いろいろあるのだ。

これを手作業でやるのはあり得ないけど、一方でオールインワンでできるツールはなかった。

複数のツールを組み合わせてやるのが現実的なところかと思うが、操作が複雑で時間がかかってしまう。

今回作ったツールはあらかじめ設定しておけば、ボタン1つで全部完了するので、とても便利ですね。

もっともROMライター用のサムは、生産準備のときだけ算出できればいいんだけどね。


ツールは必要と思ってたが、まずは手作業で加工して試してみようとか思ってたんだけど、想定よりも加工内容が多くてね。

それならということで最初からツールの作成に取りかかったんだけど、いろいろめんどくさかったね。

特にSフォーマットの加工をやるのが初めてで、いろいろ戸惑いもあった。

想定外だったのはコンパイラが吐くSフォーマットのデータがアドレス順に並んでなかったこと。

新しいバージョンのコンパイラはアドレス順だったけど、古いバージョンは気まぐれと言うほかない。

確かにSフォーマットの表現としては間違えてないけど、さすがにそれは考えなさすぎだろと。

それでも対応できるアルゴリズムに書き換えたら、シンプルになったからかえってよかったかもしれないが。

どうすれば個人名で投票できる

参議院選挙の公示があってそろそろ1週間、

近くのポスター掲示板は少しずつ埋まってきたけど、まだ抜けがちらほら。

ポスター貼りが大変なのはわかるんだけど、ちょっとなぁ。


そろそろ投票先も考えないとな、ということで調べていた。

だいたい当たりはついていたのだが、東京都選挙区は改選数6と多いので同じ政党でも複数人立候補していて、

情勢調査も参考にしながら、票の取り過ぎにならないように投票先を考えないとなぁというのもあった。

Webで公開されている選挙公報を見て、選挙区・比例代表ともにこれで行こうというのがだいたい決まった。

投票は11日先だけど、だいたい決めておけば直前で慌てなくてよいから。


比例代表については、政党名で投票しても、個人名で投票してもよい。

政党名で投票しても、同じ政党の誰の個人名で投票しても、政党ごとの当選者への影響は変わらない。

確かに政党名で投票するのは楽だけど、なんとなくでも当選して欲しい人がいれば名前を書けばよいのである。

政党ごとの当選者数は先に決まっているから、単記非移譲式の大選挙区制と違って票割りなど考える必要はない。

そういう観点で決めていた政党の選挙公報の名簿登載者リストを気楽に見ていたら、なんかよさそうな候補者がいた。

ちょっと深掘りしてみたが、政治家としての実績はあまりないが、考え方としてはよさそうである。

その人が当選ラインに入るかは微妙だが、もしこの人が落選しても、政党ごとの当選者数には貢献できるので問題ない。

というわけで、有権者になってから3回目の参議院選挙にして、初めて比例代表で個人名での投票を決意した。


投票用紙にその候補者の個人名を書けば終わりなのだが……

そういえば記載台に比例代表の名簿登載者のリストって置いてあったかな。なんか脇に壁掛けしてあったような。

調べてみたのだが、基本的には記載台ごとに政党名・名簿登載者のリストを配置することになっているようだ。

脇に壁掛けしてあったのは、衆議院の比例代表の名簿登載者リストのことだろう。(衆議院では政党名しか書かないので参考資料の扱い)

というわけで、投票所でフルネームや漢字を忘れても、おそらく無理なく確認出来そうだ。

名前しか書いてないから、それで思い出せるかという問題はあるが。


投票用紙に記載するにあたって、正しい名前をフルネームで書くのが好ましいのは言うまでもないけど、

特に紛らわしいことがなければ、名字だけとか、名前だけとか、ひらがなで書くとか、政党名だと一部だけ書くとか、そういう場合でも正しく集計されるはず。

例え、多少の誤字があっても、明らかにこの人を指していると判断が付けば、それは意図通りに集計されると思われる。

ただ、同じ名字の人が複数人立候補しているとか、紛らわしいことがある場合は、厳密に書かないと集計されないことがある。

投票用紙に書かれる可能性のある政党・名簿登載者の名前が多い参議院選挙の比例代表はなかなか大変である。

同じ名字の人もザラだし、過去には政党の略称と他政党の名簿登載者の名前が紛らわしいなんて事例もあったらしい。

届出のあった政党名の略称は安心して使えると思い込んでいたら、まさかの按分票である。

政党名の略称の届出があまりよくなかったと言えばそこまでだが、一般的に正しい書き方でも、正しく集計されるとは限らないのは怖い話だ。


時々、同姓同名の人が選挙に立候補したらどうやって対応するかという話が話題になることがある。

基本的に投票用紙にいらないことを書いたら、投票自体が無効になってしまうところだが、

例外として 職業・身分・住所・敬称の類 であれば、書いたとしても無効票にはならない。

市町村議会選挙などでは、町名などを付記して区別するのが一般的な対応方法だそう。

参議院の比例代表では、個人名の票に政党名を付記したり、政党名では政党の本部所在地、代表者の名前を付記することはできそうだ。

あんまりそういう例はきかないが、もしも名前だけで正しく集計されないかもしれないと考えるなら、政党名を付記しても問題ないようだ。

他の政党含めて同じ紛らわしい名前の人がいないかぐらいはちらっと見といた方が安心かもね。


投票用紙に書かれたリストにマークを付けて投票する記号式投票ならこういうことで悩むことはないんだけどね。

明確にこの政党 あるいは この政党のこの候補者 というのが示せるはずだから。

参議院選挙の比例代表でそれをやると投票用紙は大きくなるが、世界的には決して珍しいことではない。

投票用紙の手配などに問題はあるし、日本では自書式投票が定着しているけど、考えとしてはよいと思う。

市町村レベルの選挙では、一部活用されてるところもあるとか。不在者投票・期日前投票は投票用紙の準備が間に合わないので自書式らしいけど。

国レベルでは最高裁判官国民審査は記号式だが、これは審査対象の人があらかじめ決まっていて、人数も高々知れているのが要因かなと。


比例代表の個人名での投票が正しく認識されるためにはいろいろハードルはあるけど、

同姓同名というレアケースを除けば、厳密に正しくフルネームで書けば大丈夫なはず。

そのうち紙でも選挙公報も配布されるはずだから、競馬場に行く人のごとく、赤鉛筆で印を付けて、投票所に持って行きますかね。

柏原駅にICOCAがやってくる

2021年春に柏原駅にICOCAが導入されるようだ。

えっ、もうとっくに導入されてるでしょ?

いやいや、大和路線の柏原(かしわら)駅ではなくて、福知山線の柏原(かいばら)駅のことですよ。


北近畿エリアで「ICOCA」がご利用できるようになります! (JR西日本)

これまでJR西日本は特急が走る路線にはICOCAを積極的に導入してきた。

きのくに線(くろしお号)、伯備線(やくも号)は特急停車駅のみICOCAに対応という区間もある。

去年には近畿圏エリアと北陸エリアの間も埋まったので、サンダーバード・しらさぎの運行区間のほぼ全てがICOCA対応になった。

こうして特急運行路線でのICOCA導入を進めているのは、乗車券はICOCA、特急券はチケットレスという組み合わせをできるようにするためだろう。

そうなってくると、北近畿エリアもICOCA導入が想定されてしかるべきところだが、

2021年春に山陰本線の園部~城崎温泉、舞鶴線の綾部~東舞鶴、福知山線の篠山口~福知山、播但線の寺前~和田山にICOCAが導入されると発表された。

このうち、園部~胡麻と篠山口~福知山は全駅に導入、残りは特急停車駅のみ導入となる。

この結果、きのさき・まいづる・こうのとりの全区間、はまかぜ の大阪~城崎、はしだて の京都~福知山(京都丹後鉄道の区間以外) がICOCA対応になる。

利用者の多い区間はほぼカバーできるということかなと。


この図ではわかりにくいが、福知山線の篠山口~福知山の間に柏原(かいばら)駅がある。

この駅は丹波市の中心駅で特急停車駅である。この区間は全駅にICOCAが入るので強調されていないが。

JRには読み方の違う柏原駅が3つあって、区別のためにきっぷには「(福)柏原」と書かれる。

同じ読み方の駅の1つは冒頭でも書いた大和路線の柏原(かしわら)駅、こちらは「(関)柏原」と書かれる。

もう1つは東海道本線の米原駅から関ヶ原方面に行ったところにある柏原(かしわばら)駅、こちらは「(東)柏原」と書かれる。

同じ名前の駅を区別しないといけないなんていうのは、郡山駅とか福島駅とかたくさんあるけど、

いずれの読み方が違って、大阪府・兵庫県・滋賀県とそう遠くないエリアにあるのは特徴的である。


かつて、Jスルーカードの時代には大和路線の柏原駅は「カシワラ」と印字されていた。

スペースの都合もあって、Jスルーカード・スルッとKANSAIは独特な印字がされる駅があった。

中百舌鳥駅は「中もず」と書いた方が文字数が少ないからと、あえて かな表記 を使っていたとか。

ただ、柏原駅について言えば、カタカナ表記なのはスペースの都合ではなくて、他の柏原駅を意識していると思われていた。

もっとも他の柏原駅でJスルーカードが導入されることはなかったのだが。

その後、ICOCAの履歴印字にも引き継がれ、現在も大和路線の柏原駅は「カシワラ」と表記されているそうだ。


今年3月から、米原市の柏原(かしわばら)駅にもICカードが導入されたが、

この区間はJR東海管轄なので、TOICAとして導入された。

ゆえに米原駅や他の滋賀県・京都府への移動には使えないのだが。(cf. TOICAエリアが拡大したとしても)

TOICAエリアで「柏原」は1駅しかなく、ICOCAエリアで印字すると「JR海」と会社名表示になる。

いろんな意味で微妙なICカード導入だが、この時点でICOCAが使える柏原駅は2つになった。

そして2021年春には、福知山線の柏原(かいばら)駅がICOCA対応になるのである。

大和路線の方を「カシワラ」にしたのなら、こっちは「カイバラ」になるんだろうなぁ。


調べてみると、すでに2つの上道駅にICOCAが導入されていているそうだ。

1つは岡山市の山陽本線にある上道(じょうどう)駅、もう1つは境線の上道(あがりみち)駅で、

それぞれ「ジョウドウ」「アガリミチ」とカナ表記で識別しているそうだ。

というわけで、すでに先例はあったのだ。

もっとも、ICOCA導入駅が岡山市の上道駅だけだったときは、履歴表記は普通に「上道」だったそうだ。

それが今年になって境線にICOCAが導入されることになって、カナ表記に改められたようである。


同じ漢字表記だが、カナ表記にすれば区別できるってのがおもしろい話だ。

というか漢字も読みも一緒だったら、地域名を付けて回避しているケースが多いよね。

それをJスルーカードの時から予期してたってのが驚きだが、それが実るまでには20年以上を要している。

そして、当初予期してなかったところで、後からカナ表記に改めて解決しているというのはなんとも言えないが。

まさか境線の上道駅にICOCAが入るとは思わなかったんだろうけど。(当然、紙のきっぷでは区別していた)


他にこういうのあるのかなと調べてみた。すると、他にもあるんだよね。

JR西日本同士という点では1つ、阪和線の下松(しもまつ)駅(ICOCA導入済)と山口県・山陽本線の下松(くだまつ)駅(ICOCA未導入)が残っている。

山口県の下松駅もICOCAが導入されても不思議ではないよね。どういう形で入るかはともかく。

厳密にはJR西日本同士ではないのだが、無関係とは言えない組み合わせが2つありそう。

1つが香川県の高松駅(ICOCA導入済)と七尾線の高松駅(ICOCA未導入)、これもありそうなんだよね。

確かに一方はJR四国なんだけど、ICOCAエリアでの印字は単に「高松」のはず。さらに読みも一緒。

七尾線って金沢都市圏の通勤路線ですからね。なおかつ高松駅は特急停車駅だ。まぁ七尾線に入るなら全駅入るだろうが。

2つの高松駅はあまり知名度は高くないかも知れないが、けっこう混乱も多いとか。

もう1つがあいの風とやま鉄道の泊駅(ICOCA導入済)と山陰本線の湯梨浜町の泊駅(ICOCA未導入)だが、

こちらはあいの風とやま鉄道の駅は「AI富山」のように社名を付けているようなので問題はないか。

山陰本線の泊駅も米子~鳥取間にあるので、将来導入されうるような気もするが、特急停車駅のみなら除外される微妙なところですね。


JR他社では、JR東日本で根岸駅(根岸線(Suica導入済)と只見線(未導入))、大久保駅(中央本線(Suica導入済)と奥羽本線(未導入))、大沢駅(上越線(未導入)と山形線(Suica導入済区間の非対応駅))があるようだ。

JR東日本のSuica導入ペースを見る限りでは大丈夫そうだけどね。

奥羽本線の秋田~弘前~青森は特急ルートではあるけど、JR東日本は特急ルートだからSuicaを導入するという考えはあまりなさそうだし。

山形線もSuica導入済区間とは書いたけど、実態は仙山線(仙台~山形)のおこぼれですからね。単に福島と山形がSuica対応なだけ。

しかもこの区間は普通列車の本数が極めて少なく、新幹線直通のつばさ号はSuica使用不可だし、実態は無意味なんだよね。

実情からすると、JR西日本特有の問題と考えていいんだろうかね。高松以外は今の考えで乗り切れそうだけど。

LとNは何が違う

直流だと+と-という明確な極性があるが、交流ではこれといってなさそうだが、

実際には交流電源を接続するところにLとNという極性がある。

通常は黒のケーブルをL、白のケーブルをNに接続すればよいのだが、

そもそもこれはなんなのか、そしてなんの意味があるのか。


LとNはそれぞれ、LiveとNeutralを表す。

通常、交流電源の一方は変圧器側で接地されている。

この接地側をNeutral、接地されていない側をLiveと呼んでいる。

LとNを指定している場合は、そこを区別して接続して欲しいということである。


なぜ、ここを区別するかというと、ヒューズなどはL側だけに入っていることがあるそうだ。

L側のヒューズを溶断しても、N側は回路に接続されたままになる。

でもN側は接地側だから、アースとの間の電圧は小さいことが期待される。

もし、これを逆にするとアースとの電圧が高いL側が回路に接続されっぱなしになり、危険な状態が続く可能性がある。

というわけで主に安全面の理由から、LとNを区別しているようである。通常状態ではどちらでも動く。


もっとも日本のコンセントはLとNを区別して接続するのは難しい。

日本で使われているAタイプの2極のコンセントは左右を逆にしても普通に刺さるというか、区別していない。

同じAタイプでもアメリカではコンセントに接地極が付いていて3極であるのが通常だから、ここは区別される。

日本でも3極のコンセントを使っているところはあるが、少なくとも家庭では一般的ではない。

どうして日本では2極のコンセントなのかというと、おそらくTTシステムいう接地方式の都合なんだろうと。

ヨーロッパやアメリカではTNシステムという方式を使っている地域が多く、L, NとともにPE(Protective Earth)も配電される。

一方で日本のTTシステムではアースは配電されず、必要なところで確保することになっているので、コンセントにはアースがないのが通常。

水回りなど安全面からアースを接続する必要性が高いところには、アース端子が付いてたりするけど、それでも家庭では3極コンセントは一般的ではない。


最近、職場で試験用のシステムを組んでいて、その電源配線をするのにLとNを意識しながら接続したのだが、

2極プラグだと、どっちがLかNかわからなくなるので、プラグにこっちがLで、こっちがNとマーキングしていた。

外観でどっちがどっちか区別する手段はないので、線をバラしてどっちが黒とつながっているか調べるしかない。

ちなみに2極コンセントでも、穴が大きい側がNという区別方法がある。

3極コンセントの場合は、アースを下にしたとき、Nは左側になるので、こちらはより明確に区別できる。

なのでプラグにマーキングしておけば、少なくとも穴の大きさを区別すれば正しく接続できるわけだ。


といっても、直感的にはわかりにくいということか、社内の電源装置の出力側のコンセントに「N」というマーキングがありましたけどね。

3極プラグなら意識する必要はないが、2極プラグの場合も想定していたのだろう。

おかげでL,Nとマーキングした2極プラグはN同士で向きをあわせて差し込めば、簡単に正しく接続できた。


LとNを区別しなくても動くだけに、あまり意識することは多くないが厳密には区別するべきだと。

本当にこれで正しいのかと疑うこともしばしばあるが、基本的には信じるしかないよね。

ただ、アースとの間で電圧を測定して、0Vに近ければN、公称電圧に近ければLと言う区別はできるので、

そういう観点でのチェックするのが本来は正しいのかも知れない。あんまりやらないけど。

雨の日のお出かけ

先々週も先週もイトーヨーカドーに買い物に行ったら「雨の日ご来店感謝クーポン」をもらった。

店に行ったときは雨は降ってなかったが、雨が降っていた時間帯もあったのか、雨が降る見込みということだったのか。

ただ、今日は本当に雨の中、イトーヨーカドーまで買い物に行った。

午前中は小降りだったので、かっぱより簡易なウインドブレーカーを着て自転車漕いで買いに行ったけど。

もちろんクーポンをもらった。


家に帰ってきて、今度は東京に向かって出かけた。

上野公園~秋葉原界隈という、あまりにいつも通りのお出かけだが。

この頃には傘なしにはとても歩けない状況にはなっていた。

というわけで折りたたみ傘を出して、歩き回っていたわけである。

折りたたみ傘なので、建物に入るときは袋に入れてカバンにしまうか、置けるのなら傘立てにおいてもよい。

ちなみに、もともとの傘袋は失ったので、丈夫な買い物袋を傘袋代わりに使っている。


博物館では文化財保護という観点もあってか、濡れた傘を持ち込むことは基本的にダメなので、傘立てに置くことになっている。

東京国立博物館ともなれば、かなりの数の傘立てが用意されている。

ただ、折りたたみ傘の場合は、袋に入れてカバンに入れて入ることになっている。傘立てに置けないからね。

入口では職員が傘をそのまま持ち込まないように監視しているようだった。

案内が徹底しているので、そこまで指摘される人は多くないのだが、時々いるんだよね。


その後、秋葉原界隈でいろいろ店を見て回ってたわけだが、ほとんどの店では入口に傘袋を置いていた。

すなわち、この袋に傘をしまうとかして店に入れということである。

ただ、あのあたりって狭い店が多いわけで、マットで水を落としてというのがなかなか機能せず、

靴とかいろいろ濡れた人が入ってくると店内はあっという間にびしょびしょ。

スクレイバーで入口付近の床の水を掃き出して対処してたが、なかなか大変である。

あと濡れた傘袋を回収して捨てるのもけっこうな負担になっているようだ。


大変だなぁとは思うんだけど、雨だからって店を閉めるわけにもいかないしね。

アーケードの商店街なら楽なのかもしれないけど。


ところで、長らく改装工事が続いていたアトレ秋葉原が全面オープンしていた。

改装してたのは1階だけで、他のフロアの店はやっていたが、なにしろ1階は出入口ということで、改装中は導線に制約があった。

アトレの店自体に用事はなくても、中央・総武線各停ホームから中央通り方面に行く場合は、アトレ内の改札を使うことが常である。

駅ビル経由なら遠回りにならない

改装後の1階の店舗は一新され、飲食店が高密度に敷き詰められていた。これは窮屈。

そんな中でも目を引いたのが「餃子の王将Express」である。

おいしい! 早い! 新しい! 新業態1号店「餃子の王将Expressアトレ秋葉原店」オープンのお知らせ (餃子の王将)

窮屈だが、立地はよいという特徴を生かした店舗になっている。発想としては面白いが。

財布から減らせないもの

僕の財布の中にやたらとカードが入っているのだが、

最近整理して少し減らした。まぁ減ったところで多いのだが。


基本的な方針としては、スマートフォンのアプリで代替出来るものはなくすということ。

もともと、使用頻度の少ない会員証などは持ち歩いてなかったり、持っていても出すのにまごつくことが多かった。

一方で、最近は会員証をアプリにするものが増えていて、そのためだけのアプリが多くインストールされている状況。

機能的に同じならば、アプリでという観点で整理を行った。

例えばPontaは従来はプラスチックカードで持っていたが、アプリでよいということで持ち歩かないことにした。


ただ、そこまで減らなかった。

特にクレジットカードは減らせなかった。

主に支払いに使うクレジットカードはセゾンカード1枚だけだが、他にも6枚のクレジットカードを持ち歩いている。

ファミマTカードはファミリーマートでの支払い手段として使うことがあるので、これは必須だ。

イオンカードはWAONポイントカードとしての用途がメインで、時々WAON、いずれにせよプラスチックカードは必要だ。

ビックカメラSuicaカードはビックカメラではアプリで代替出来るが、えきねっとで購入したきっぷの引き取りには必須だ。

J-WESTカードも同じく頻度は少ないがe5489やEX予約(EX-ICの場合はそもそも引き取りが不要だが)の引き取りには必須だ。

KIPSカードはKIPSポイントの消費に使うかもなぁ、福利厚生で作ったゴールドカードは時々はiDとかで使わないとなぁとか、そういうところで。

最後2つはもう必要時だけでいいんじゃないかと思ったけど、不意に必要になる可能性もあったので残すことにした。


基本的にお金が絡むものはプラスチックカードが手放しにくくて、

銀行のキャッシュカード4枚とかいうのはまさにそういうことかなと。

最近はほとんどみずほ銀行で済んでるので、それ以外の出番が少ないが、これも不意に必要になることがあるし、代替出来ない。

なお、銀行でも住信SBIネット銀行だけは直接入出金することはほぼないだろうという判断で、数年前に財布から出している。

ゆうちょ銀行も使用実績はすごく少ないので、もういいんじゃないかとも思ったが、悩むぐらいなら残しておこうとした。


一連の整理で純粋な会員証で残ったのはわずかに4枚、しかも2枚は東博プレミアムパスと美術館の友の会会員証だし。

確かにすっきりしたけど、一方で決済手段の類は全く減らなかった。

使用頻度が高い物だけ厳選すれば減らせるが、旅行のときは必要で、忘れると痛いので財布から外せないというものも多かった。

特にJ-WESTカードだよね。使用頻度は低いが、万が一忘れて西日本エリアに入ると、e5489が全く使い物にならなくなる。

これさえどうにかなれば、J-WESTカードは引き出しの中にしまい込んでも困らないんだけど。


一方で、この前の熊本行きのとき、復路の飛行機がJALということで、JMB WAONカードを持参した。

これは財布から外していたのだが、飛行機に乗るとわかっているのなら持って行こうと。

これについて言えば、QRコードをスマートフォンで表示すれば、それで済む話ではあって、だから忘れても大丈夫だった。

別にいらなかったんじゃないのとは思ったが、搭乗時にQRコードよりICカードの方がスループットが早いことに気づいた。

自分1人だけが早くなったところでほとんど意味は無いのだが、やっぱり専用のカードはそれはそれでよいと思った。

使用頻度次第というのはそういうことですね。

そこは特定枠の使い所なのか

参議院選挙の告示があって、近所のポスター掲示板にも選挙区の立候補者のポスターがぽつぽつ貼られている。

東京都選挙区は改選数6ということもあって、様々な候補者が出てくる傾向が強い。

組織力の弱い候補者にとってはポスターを貼りきれないのは普通のことである。

2日目にしてポスターが掲出されているのは半分程度である。


立候補者もいろいろだが、いろんな意味で驚いたのがこれ。

れいわ山本太郎氏、比例区で出馬 特定枠にALS患者ら (朝日新聞デジタル)

「れいわ新撰組」は今回の選挙に向けて新しく立ち上げられた政治団体である。

パッと見ても様々な背景を持つ候補者を擁立しているのがわかるが、その中で注目したいのが 舩後靖彦氏 と 木村英子氏 である。

舩後氏はALS患者、体をほとんど動かすことができず、意思の伝達には特殊な装置を使う必要があるが、それで講演活動もしている。

ALS患者というのは、意思を表すのは難しいが頭脳は働く。過去には市議会議員選挙に立候補したこともあるらしい。落選したが。

木村氏は脳性まひにより体をほとんど動かすことが出来ず、絶えず介助が必要である。その立場からこれまで介護の充実などを訴える活動をしてきた。


なるほど。確かにこれほど重度の障害を持つ人が国会議員になったことはないが、そういう議員もいていいかもしれない。

比例代表での立候補を想定しているとのことで、全国の有権者の意図を集められるのだから、もっとも適切な立候補先だろう。

このような人が国会議員になることには賛否が分かれるかも知れないが、

参議院の比例代表は非拘束名簿方式、政党・団体内での当選順序は個人名での得票により決まる。

個人名でも多くの得票を得て当選すれば、これが民意だと反論できないのだから、もし当選したら大きな意味があるだろう。

これだけ注目される立場になれば、個人名での得票を集めて当選することも十分あるかも知れない。

……と、立候補のニュースを初めて見たときには思った。


ところが、フタを開けてみれば、この2人は比例代表の特定枠での立候補となった。

特定枠というのは、去年の公職選挙法改正で新しくできた制度で、

本来は参議院の比例代表は非拘束名簿方式で、政党・団体が当選順序を決めるのではなく、個人名での得票で当選順序が決めるところ、

政党・団体が希望すれば、何人か優先的に当選できる候補者を決められるということで、最初の何人かを拘束名簿にできるということ。

この制度は自民党の提案で作られた制度で、背景には鳥取県と島根県、徳島県と高知県で1つの選挙区を構成することになったことがある。


2県で1つの選挙区が生まれた背景には、一票の格差を是正するためにはやむを得ないという決断があった。

そもそも政権与党の自民党は1つの都道府県で改選数1以上を割り振ることにこだわっていたのだが、

参議院の選挙区の定数は146人、でも参議院は半数改選なので改選数は73で、これで人口規模の少ない県まで改選数1を割り振るのはとても難しい。

議員数を増やせば緩和できるが、それは否定的で、それでも、これ以上一票の格差を放置しては裁判所から違憲と言われ、選挙無効ということにもなりかねない。

そこで2015年には人口規模の特に少ない4県で2県で1つの選挙区にして、それを人口の多い都道府県に振り直すという対策を行った。

それでも1票の格差は3倍にも達する状況だが、以前は5倍にも達していたほどで、かなりの改善効果があった。

ところが自民党内での不満は相当なものだったようで、立候補者を出せなくなる県への手当が必要になり、

そこで立候補者を出さない県からは、比例代表の特定枠の立候補者を出してもらい、確実に国会に送るという対策を取ることにしたのだという。


これには自民党の党利党略だとかなんとか非難も多かった。

ただ、自民党は立候補者を出せない県への対策に使うが、これをどう使うかは各政党・団体の自由だし、そもそも使わなくてもよい。

特定枠を使わない政党・団体としては共産党、オリーブの木、社民党、公明党、国民民主党、日本維新の会、幸福実現党、立憲民主党、NHKから国民を守る党がある。

特定枠を使う政党・団体は自民党、労働の解放をめざす労働者党、そして れいわ新撰組 の3つである。

自民党は先ほど書いたように徳島県・島根県からの候補者で、それぞれ選挙区から出せない方の県から出ている。

労働の解放をめざす労働者党は立候補者4人の中で1人いる女性候補者を特定枠にしている。

そして れいわ新撰組 では障害者を特定枠にあてたわけで、確かに使い方はいろいろである。


確かにこの制度をどう使うかはそれぞれの政党・団体の自由だが、投票する有権者がそのことに納得しているかが問題だ。

自民党の使い方も、国会議員はそもそも全国民の代表という憲法の考えからするとどうかとは思うが、党内では熟慮されて決められたことではある。

自民党ではこれまでも衆議院では、何らかの事情で選挙区への立候補ができない候補者を比例代表で優先的に当選させることはよくあった。

良くも悪くも一貫していて、有権者にとっても納得感はあるのかもしれない。


ただ、れいわ新撰組 に票を託したい有権者にとっては、この2人が優先的に当選するのが本意なのかは疑問で、

というのも、立候補者のラインナップを見ると、この人の個人名で票を稼ごうとしてるんだろうなというのが透けて見えるんだよね。

確かに、かつての全国区では、票の取り過ぎによる死票が多く発生するという欠点があったわけだが、

非拘束名簿方式の比例代表制では、個人名の票が多く集まりすぎても、同じ政党・団体の他の候補者の当選につなげられるし、

逆に票が少なくて当選に至らなかった人の個人票も同じ政党・団体の他の候補者の当選につなげられる。(cf. 非拘束名簿式比例代表制のいいところ)

ところが、特定枠を使うがために、特定枠の2人が当選しないと、それ以外の候補者は当選できない。

有権者はこのことを正しく理解して投票してくれるのか。結果として自らが希望した候補者が当選しないことは受け入れられるのか。


当選したとしても、どうせ特定枠で当選したんだとか、果たしてそれは民意なのかと非難される危うい立場になりかねない。

障害者への合理的配慮というのは れいわ新撰組 の政策の1つで、それに従ったものではあるとはいえ、

得票結果次第では、団体の政策とかそんなことより代表の知名度で取った得票じゃないかと言われかねない。

重度の障害があっても、配慮があれば国会議員としての役目は果たせるはずという話ではあるが、実際には厳しいのではという見方もある。

十分な責務が果たせない国会議員なんていくらでもいたはずだが、その議員を選んだのも民意だからと尊重されるのが通常だった。

でも、民意であるかも疑わしいとなれば、果たしてどうなるんだろうかという懸念がある。


ここまで書いてきたのはかなり悪いシナリオだが、

そもそも れいわ新撰組 が1議席も取れなければ、みんな仲良く落選なので、何ら支持は得られなかったということで終わり。

当選者数が十分多ければ、れいわ新撰組という政党(5議席以上取るなどの条件を満たせば政党になる)の地位が確立されて、多くの活躍も期待できる。

一番悪いのは れいわ新撰組 が1~2議席だけ取って、しかもその得票の大半が代表とかの個人名で集めた票だったときだよね。

他の会派に入れてもらうか、1議席なら無所属、2議席なら2人会派で細々とやっていくのか。代表不在ではなかなかやりにくいでしょう。

なにぶん新しい政治団体なので、どこに転ぶかは読みにくい。


ちなみに特定枠の候補者も名簿登載者には違いないので、投票用紙に記載することは出来る。

ただし、書いたとしても政党名を書いた票と同じく集計されることになるらしい。

なぜならば、政党・団体内での当選順序を決める上では全く関係ないからである。

本来、参議院選挙の比例代表の候補者は個人でビラやハガキを作成することができるのだが、

特定枠の候補者は個人名での得票を集める必要が無いので、個人名でのビラ・ハガキの作成はできないし、街頭演説もできない。

衆議院議員選挙では政党がビラを作ったり、街頭演説をすることができるが、参議院は政党の選挙運動もできない。


ということは、特定枠の候補者が訴える手段は皆無ということになる。

選挙運動という点では特定枠の候補者の制約は厳しく、使わない選択をした政党・団体が多いのもそういう事情があるそう。

比例代表の立候補者個人での選挙運動といっても、政党の選挙活動という側面はあるわけだし、選挙活動出来る人数は多いに越したことはない。

れいわ新撰組 はこの課題に対してどう考えたのだろう?

障害がゆえに選挙運動が難しいなら、そもそもやらなくてよいということだろうか? それもそれで一理あるかな。

でも、それではなおさら立候補者への理解が深まらないし、団体の政策を訴える機会を失うことになる。


特定枠をマイノリティを議会に送る方法として使うこと自体は悪くないと思うんですけどね。

ただ、それを れいわ新撰組 が使うのはとても危ういように思うし、

そうして送り込まれるのが、国会議員としての活躍に疑念を持たれるような人だとなおさら。

最初に立候補のニュースを聞いたときには、そんな議員がいてもいいと思うし、よい挑戦だと思ったけど、

特定枠と聞いた途端に、それは危ないという考えに変わってしまった。それは先ほど書いた事情の通りである。

阿蘇への道は移設中

熊本~阿蘇をミルクロード経由のバスで移動したら絶景が楽しめたなんて話を書いた。

阿蘇山へ行く

一方で、本来の経路である国道57号線は2020年度に開通見込みとのことだ。

阿蘇火山博物館には新しく掘ったトンネルの貫通石が置いてあった。

まだまだ残工事は多いが、着実に進んでいることの表れである。


2016年の熊本地震では道路も多くの被害を受けたのだが、深刻度が高かったのが阿蘇大橋とその周辺の国道57号線と325号線だ。

国道57号線は大分市から阿蘇市・大津町・熊本市を通り、海上区間を経て長崎市へ向かう。

国道325号線は久留米市から大津町で国道57号線と合流し、南阿蘇村に入り阿蘇大橋で分岐、高森町を経て、高千穂町へ向かう。

大規模な土砂災害が発生し、阿蘇大橋は崩落、国道57号線は土砂で埋まってしまった。

両ルートが同時にやられてしまったため、熊本市・大津町と阿蘇カルデラ内の移動に大変な不便をきたすこととなった。


迂回ルートとしては、大津町~阿蘇市はミルクロードが比較的よく整備されているので、専ら活用されている。

ミルクロードはその名前の通り、酪農が盛んな地域を走る農道で、外輪山の稜線に沿って走る道で、確かに沿線には畜産農家が多そうだった。

南阿蘇村・高森町と熊本市方面の移動だが、早期に開通したのはグリーンロードだが、遠回りになるケースも多かった。

2016年5月には南阿蘇村~阿蘇市を結ぶ県道298・299号線の復旧を行い、これで南阿蘇村・高森町からもミルクロード経由の迂回ルートを使えるようにした。

2016年12月には県道28号線が仮復旧、迂回区間を挟みながらだが、迂回の負担はかなり軽減された。

さらに、従来の国道325号線に近いルートとして、阿蘇長陽大橋を通る村道も2017年8月に開通し、大津町方面へも大きな迂回をする必要はなくなった。


本格的な復旧については、被害の状況から、現地での復旧は困難という結論に至った。

そのため、国道57号線と国道325号線はともに一部区間のルートを変更して復旧を目指すことになった。

国道57号線は北側に移設し、ミルクロードに近いルートとなる。

ただし、外輪山はトンネルでぶち抜くので、ミルクロードほどの勾配やカーブは避けられるので、大きな改善である。

新ルートはもともと自動車専用のバイパス道路「阿蘇大津道路」の計画(2009年凍結)を流用しており、

事前に地質調査なども行っていたので、早期に着手できたんだとか。


国道325号線は阿蘇大橋を下流側に移設して復旧を目指すことになった。

57号線がルート変更になることも考慮すると、57号線との交差点は大津町内になるってことで、

南阿蘇村~阿蘇市の移動に阿蘇大橋を使うことはなくなるが、県道298・299号線などが使えるので問題ではないか。

こちらも2020年度の開通予定で工事が進められている。


道路の本格復旧には道路を大きく移設する必要があって時間を要しているが、

一方の鉄道については、現地での復旧を目指しているが、土砂崩れがひどく工事に着手できない状況が続いていた。

砂防・治山工事の進展に伴い、一番被害の大きかった阿蘇大橋付近も今年度中には完了し、鉄道の工事にも入れる見込みが立った。

目標では豊肥本線の大津~阿蘇間は2020年度の復旧を目指しているとのことである。

あわせて、立野駅で接続し、南阿蘇村・高森町方面へ向かう南阿蘇鉄道も2022年度の復旧見込みとのこと。

南阿蘇鉄道はまだかかるけど、豊肥本線はやっと見えてきて、列車で熊本~阿蘇が移動できるようになるのも目前ですかね。


道路は大規模な移設が必要、鉄道はすぐに工事に入れないということで、とても時間はかかったが、

今年に入って明るいニュースがいろいろ入ってきて、よかったのかなと。

迂回路の確保にも大きな時間を要したということで、地震直後の不便はとんでもないことだったと思うが、

着実に改善していて、2020年度にはあらかた解決する形になりそうですね。

インテックス大阪の行くべき道は?

日曜日にG20真っ只中の大阪を通過したわけだが(cf. パソコン工房になったもの)、

大阪でのG20は無事に終わり、一定の成果は残せたようだ。

交通規制による影響は大きかったが、計画的に回避する車が多く、渋滞はあまり問題にならなかった。

もっとも、副作用は大きく、咲洲に住んでいる人工透析患者の通院が困難になっているというニュースもあったが。

G20 交通規制で人工透析患者が送迎受けられず (NHK)

あらかじめ入院するなど計画的な対応ができたのはよかったが、こういうのはなんとかならんかったのかなとは思う。


今回のG20サミットの会場はインテックス大阪だった。

展示場ということで広い面積を取れるのはメリットだが、会議場としての機能はあるが貧弱だ。

一体どんな使い方をするのだろうと思ったら、6号館の中に会議場もメディアセンターも事務所も作ってしまったらしい。

G20大阪サミット成功でMICE誘致に弾み 施設は老朽化…会議室充実も課題  (産経新聞)

河野太郎 / G20の事務局の部屋。お疲れさま、ありがとう!! (Twitter)

メディアセンターと事務局の写真に「6C」「6D」という表示が見える。

会議場は柱などが綺麗に隠されているのでわからないが、6号館のいずれかのホールと考えられている。


6号館だけなの? と思ったんだけど、インテックス大阪の総展示面積は72978m2(うち屋外展示場 2900m2)だが、

6号館だけで40061m2ということで、インテックス大阪全体の55%が1棟にあるんですね。

6号館はインテックス大阪で唯一の2層構造の展示場で、面積を稼ぎやすいんですね。

柱があったり、屋根が低かったり、展示場としての制約はあるが、G20サミットの諸機能にはあまり問題はない。

なおかつ、他の展示場より出来た時期が新しく、展示場に付属する会議室なども比較的充実している。

ただ、もともと会議場ではないので、いろいろなものを仮設する必要があり、大がかりな準備を要したのが実情だが。


インテックス大阪は日本で2番目の展示面積の広い展示場ではある。

1番広いのが東京ビッグサイト(およそ10万m2)、3番目が千葉市の幕張メッセ(72000m3)で、この3つが抜きん出ている。

東京ビッグサイトは、増築の結果、大きく抜きん出たが、オリンピック・パラリンピック期間の利用制限と仮設棟もあるので、実態はわかりにくい。

インテックス大阪は確かに広いのだが、使いやすさという面では課題がある。

というのも、1号館から6号館まで、それぞれ特徴が違って、複数ホール連結しての使用もいろいろ制約がある。

かたや幕張メッセなんて1~8ホールは同じ大きさのホールが横一列に並んでいるだけ。好きな数だけ連結して使える。

そもそも展示面積の55%は2層構造の6号館で稼いでいるぐらい。無柱なのは3号館と5号館Aゾーンだけ。

老朽化も進んでおり、比較的新しい6号館を除いては付属する会議室もなし。

5号館Bゾーンの2階にも会議室はあるが、一旦外に出ないといけないので導線がわかりづらい。


そんなこともあって、インテックス大阪は展示場の面積の割に稼働率が悪いのが実情である。

多目的に活用されているのは確かなんだけど、広い展示面積を生かした展示会にはなかなかならないと。

複数ホール連結した展示会をやろうにも、そもそも連結できるホールが限られていますからね。

大規模な展示会の構想をそもそも描けないので、稼働率が上がらないのが実情ではないか。

老朽化も顕著になっていて、G20サミットにあわせて改修もしたとは聞いたが、1~5号館にほとんど手は入っていないだろう。


一方で、大阪では夢洲での統合型リゾート(IR)構想があって、そこに展示施設を設けることも想定される。

そうなったときにコスモスクエア地区のインテックス大阪と、夢洲のIRでどういうすみ分けをするんだろうかということである。

まだ夢洲のIRは具体化した話ではないし、そもそも実現するのかという話はある。

ただ、インテックス大阪の今後に大きく関わる問題なのは間違えない。


そこでどんな展示場を目指すのがよいのだろうかねということで、3つぐらい想定してみた。

1つ目は量で勝負ということで、幕張メッセのようにシンプルな展示場をたくさん並べてあるようなもの。

量で勝負といっても、展示場付属の会議室は充実させるのが前提ですけどね。

ただ、インテックス大阪の現在の敷地だと展示場がギチギチにあるので、このままだとなかなか量は稼げないが、

1~5号館を全部つぶすと、東京ビッグサイト東展示場1~6ホールと同じぐらいは取れそうで、改善効果はあるかな。

隣接地に臨時駐車場の敷地とかもあるので、そこへの拡張も考えられるが、それをやるぐらいなら夢洲でやるか。


2つ目は会議場を充実させて、会議場と連動して使ってもらえるようにすると。

パシフィコ横浜とか典型だけど、最大5千人ほども入るホールまである会議場に付随して、2万m2ほどの本格的な展示スペースがあるので国際会議で重宝される。

さらに、展示場に付属する会議室なども充実しているからね。展示場面積はほどほどでも使い勝手はとてもよさそう。

近畿圏ではポートアイランドの神戸国際会議場・神戸国際展示場がそういう用途でよく活用されている。

ポートアイランドに任せてもいいかなとも思う一方で、会議場も展示場もさらに充実した施設があってもいいとは思うし、

現状の敷地ではインテックス大阪が展示面積だけで勝負するのは厳しい面もあるので、それなら展示場を少し犠牲にしても、会議場を充実させるのもありかなと。


3つ目はエンターテインメント機能を充実させると言うことで、これはマリンメッセ福岡を見て思ったんだけど。

石炭を運んだ線路と座席の出てくる展示場

近畿圏では収容人数3000人を超える多目的ホールがきわめて少なく、

使用実績が多いのは大阪城ホールか神戸のワールド記念ホールぐらいだが、需要に応えきれていないという話がある。

そんな中、インテックス大阪の5号館は無柱で暗転可能ということで、コンサート用途でも使われてはいる。

ただ、根本的に真っ平らな展示場ですからね。エンターテインメント用途では微妙で、どうしょうもなく使っているのが実情では?

そこで展示場とアリーナを兼用できるようなホールがあってもいいんじゃないかということだ。

平日はビジネスに、休日はエンターテインメントにという形で役立つとは思いますがね。


ただ、先に書いたとおり夢洲のIR構想との整合性が取れるのが前提ですけどね。

IRでは会議場が大きくて展示場が小さいパターンと、展示場が大きくて会議場が小さいパターンと、その中間のパターンが想定されている。

展示場が大きいパターンだと12万m2の展示場が必要だそうなので、インテックス大阪で展示場面積を求める意味は全くなくなる。

会議場が大きいパターンだと2万m2の展示場が必要で、最大の会議室が6000人以上という条件も考慮すると、パシフィコ横浜に近いね。

中間パターンは、展示場が6万m2以上、最大の会議室が3000人以上、このパターンでさえ展示場はインテックス大阪と同程度になる。

既存施設との共存共栄という点では、会議場を充実させるパターンがいいと思うけどね。

都心立地のグランキューブ大阪(大阪国際会議場)とも、スペース重視のインテックス大阪とも、うまく共存できそうだ。


いろいろ課題はあるんだけど、G20で各国からやってきた人たちからの評判はよかったようだ。

「中国は最悪だったが…」外国メディアが絶賛の“体感型”G20 これはまるで万博だ (FNN PRIME)

インテックス大阪はボロくて使いにくかったかもしれないが、G20サミットに必要な諸機能を集約できたのは確か。

もともと持っていた展示場としての機能は、大阪あるいは日本の魅力を発信する拠点としても役立った。

2025年には国際博覧会を控え、夢洲のIR構想も動きつつある中で、よい経験になったんじゃないかと思う。

PayPayを使い始める

今回の旅行中、入った飲食店がPayPayマークを掲げている一方で、他のキャッシュレスの支払い手段はなさそう。

それならとPayPayを導入してみた。

もともとYahoo!マネーに登録していたので、PayPayへの登録もスムーズだった。


インターネットでの買い物の多くはYahoo!ショッピング、そしてY!mobileユーザーということでYahoo!プレミアム会員にもなっている。

と、がっつりヤフー経済圏で暮らしていると、PayPayの導入は避けられない状況だった。

というのも、今年8月からYahoo!サービスの期間固定TポイントはPayPayボーナスミニに移行することが決まっている。

期間固定TポイントはTポイントであってTポイントではなく、あくまでもYahoo!が独自に管理するポイント制度だ。

Yahoo!プレミアム会員が「5のつく日」に買い物をすると、購入額の8%が期間固定Tポイントで付与されるなど、

期間固定Tポイントで多く付与されて、それを使うためにはYahoo!ショッピングなどで消費せざるを得ないと、そういう構造である。


一方で、Yahoo!はPayPayの株主として、PayPayの利用拡大を考えていて、

そこでYahoo!のインターネットサービスの機能でPayPayに統合できる部分は統合することを考えたようだ。

まず、Yahoo!マネーは9月末に廃止、その代わり6月からPayPayをYahoo!サービスの決済手段に使えるようになった。

Yahoo!マネーは銀行口座からのチャージまたはヤフオク売上金をプールして、各種支払いに使えるもので、

ヤフオク売上金のPayPayチャージに対応すれば完全に代替出来るということで、こちらも6月から対応している。

そして、期間固定TポイントのPayPayボーナスミニへの移行である。

これによりインターネットサービスで付与されたボーナスを実店舗で使えるようになり、PayPayユーザーの拡大が期待できると。


Yahoo!マネーにすでに登録していたので、その登録情報からすぐに銀行口座からチャージができた。

100円以上1円単位でチャージ出来るので、その場で使う金額だけチャージしてもよい。

そういう使い方するもんではないだろという話もあるかもしれないが、PayPayであまり多くの残高を持ってもねぇ。

その上で、店に貼られているバーコードを読み込んで、金額を入れて、店員に支払い画面を見せると終わり。

PayPayの場合、客の呈示する支払い画面の確認以外で確認することは一般的にはやらないんだろうね。

旅行中2回使ったが、いずれの店もレシートが出てこなかったが、支払い結果はPayPayアプリで確認出来るからいいのか。


僕はPayPayというサービスは、脱キャッシュであり、脱クレジットカードを目指していると思っている。

PayPayをクレジットカードに紐付けて使うこともできるので、本当に脱クレジットカードを指向しているかは疑問もあるが。

ただ、クレジットカードの加盟店手数料はそれなりに高いはずで、手数料負担がキャッシュレス普及の壁になっていると思われている。

そこをPayPayに迂回したところで根本的に安くなるわけはなくて、

PayPayが継続的に安い決済手数料を提供するには、銀行からのチャージが前提ではないかと思う。

例外はワイジェイカード(ヤフーの子会社)がリボ手数料を稼げる可能性があるヤフーカード。

現在、PayPayの各種キャンペーンでヤフーカード以外のクレジットカードの扱いがよくないのはそういうことかと。

今回、銀行口座からのチャージで支払ったら、1回は全額ボーナス付与になりましたからね。

そうでなくても3%ボーナスが付くから、クレジットカードよりもお得でしたね。初回は500円ボーナスもあったし。


支払い手段の優先順位として、PayPayはそんなに高くないかなと思うんだけど、

小規模な店舗だと、PayPayだけが導入されていることは多そうだし、

他の支払い手段があっても、機器の操作などでまごつくことを考えると、PayPayはけっこう早くていいかもね。

支払い直前に銀行口座からチャージしてたら、こっちがまごついてしまうが、それでもそこまで悪くはないか。

コンビニではQUOカードが大量にあるので、そっちを優先したいし、スーパーなどクレジットカードがサインレスならそれが便利だし。

そう考えると、よく使う店でPayPayが筆頭になるところはないが、あれば使えるところはあるかなぁと。


あとは、Yahoo!ショッピングだけど、現在のところはあまり優先度は高くない。

Yahoo!マネーのときの特典とほぼ同じ、利用額の1%分のボーナス付与というのをやっているけど、

これだったらクレジットカードでいいかなぁという感じ。

ただ、一番安定してPayPayを使えるのがYahoo!ショッピングかなとも思うのだが……

問題は、Yahoo!ショッピングの全ての店がYahoo!マネー → PayPayに対応しているわけではないということ。

期間固定Tポイントの移行までには解決してもらわないと困るんだよね。そこは考えていると思いたいが。