直流だと+と-という明確な極性があるが、交流ではこれといってなさそうだが、
実際には交流電源を接続するところにLとNという極性がある。
通常は黒のケーブルをL、白のケーブルをNに接続すればよいのだが、
そもそもこれはなんなのか、そしてなんの意味があるのか。
LとNはそれぞれ、LiveとNeutralを表す。
通常、交流電源の一方は変圧器側で接地されている。
この接地側をNeutral、接地されていない側をLiveと呼んでいる。
LとNを指定している場合は、そこを区別して接続して欲しいということである。
なぜ、ここを区別するかというと、ヒューズなどはL側だけに入っていることがあるそうだ。
L側のヒューズを溶断しても、N側は回路に接続されたままになる。
でもN側は接地側だから、アースとの間の電圧は小さいことが期待される。
もし、これを逆にするとアースとの電圧が高いL側が回路に接続されっぱなしになり、危険な状態が続く可能性がある。
というわけで主に安全面の理由から、LとNを区別しているようである。通常状態ではどちらでも動く。
もっとも日本のコンセントはLとNを区別して接続するのは難しい。
日本で使われているAタイプの2極のコンセントは左右を逆にしても普通に刺さるというか、区別していない。
同じAタイプでもアメリカではコンセントに接地極が付いていて3極であるのが通常だから、ここは区別される。
日本でも3極のコンセントを使っているところはあるが、少なくとも家庭では一般的ではない。
どうして日本では2極のコンセントなのかというと、おそらくTTシステムいう接地方式の都合なんだろうと。
ヨーロッパやアメリカではTNシステムという方式を使っている地域が多く、L, NとともにPE(Protective Earth)も配電される。
一方で日本のTTシステムではアースは配電されず、必要なところで確保することになっているので、コンセントにはアースがないのが通常。
水回りなど安全面からアースを接続する必要性が高いところには、アース端子が付いてたりするけど、それでも家庭では3極コンセントは一般的ではない。
最近、職場で試験用のシステムを組んでいて、その電源配線をするのにLとNを意識しながら接続したのだが、
2極プラグだと、どっちがLかNかわからなくなるので、プラグにこっちがLで、こっちがNとマーキングしていた。
外観でどっちがどっちか区別する手段はないので、線をバラしてどっちが黒とつながっているか調べるしかない。
ちなみに2極コンセントでも、穴が大きい側がNという区別方法がある。
3極コンセントの場合は、アースを下にしたとき、Nは左側になるので、こちらはより明確に区別できる。
なのでプラグにマーキングしておけば、少なくとも穴の大きさを区別すれば正しく接続できるわけだ。
といっても、直感的にはわかりにくいということか、社内の電源装置の出力側のコンセントに「N」というマーキングがありましたけどね。
3極プラグなら意識する必要はないが、2極プラグの場合も想定していたのだろう。
おかげでL,Nとマーキングした2極プラグはN同士で向きをあわせて差し込めば、簡単に正しく接続できた。
LとNを区別しなくても動くだけに、あまり意識することは多くないが厳密には区別するべきだと。
本当にこれで正しいのかと疑うこともしばしばあるが、基本的には信じるしかないよね。
ただ、アースとの間で電圧を測定して、0Vに近ければN、公称電圧に近ければLと言う区別はできるので、
そういう観点でのチェックするのが本来は正しいのかも知れない。あんまりやらないけど。