今日は近鉄電車でG20真っ只中の大阪へ向かった。
電車はいつもの週末だが、地上に出ると道路は車が少なく、逆に警察のバス(人員輸送車)が目立つ。
中之島に行くのに、四つ橋線難波駅を目指して千日前通を歩いていると、佐賀県警察の人と多くすれ違った。
難波界隈は警戒しているといっても、普段よりちょっと警戒強化してるねぇぐらいだけど、
リーガロイヤルホテルとコンラッド大阪のある中之島の警戒はかなりのもの。
いろんなところにバリケードを立ててあって、要人が通るときにはすぐに完全に閉鎖できるように準備してあった。
国立国際美術館でも手荷物検査とボディチェックがあった。まぁ実効性はどうだか知らないけど。
四つ橋筋沿いにある駐車場には警察車両、特にバスが多く停車していた。
福島駅へ向かうために堂島川を渡ると、警察のボートが橋をくぐっていった。川からも中之島を守っているようだった。
話は戻るが、中之島に行く前に、日本橋の電気街を歩いていた。
すると、BUSHIROADと書いた大きな看板を掲げている建物がある。
何かと思ったら、カードラボというトレーディングカード(TCG)専門店に、TCGを手がけるブシロードが広告を出していたようだ。
別にブシロードが乗っとったわけではないようだ。もともと広告枠らしい。
でも、この建物、かつてはパソコン工房本店だったんだけどなぁ。
というか、今もパソコン工房を営むユニットコムの登記上の本店はここである。
登記上の本店が実際に本社機能を持っている必要はないのだが、少なくともここで郵便物を受け取れる必要はある。
それで裏口を見てみると「株式会社ユニットコム」と書いたポストが置かれていた。
現在、この建物にはユニットコムの店舗はなく、全てが カードラボ または らしんばん という他社の店舗になっている。
店舗はなくても何らかの業務を行っている可能性はあるが、ただポストだけ置かれているだけの可能性もある。
そもそもユニットコムの本社機能は、ここにパソコン工房本店があったときから、向かいのビルにあったとされている。
かつて、このビルの1階にはFaithという、当時ユニットコムが展開していたブランドの1つの店舗があった。
ただ、このビルからFaithは去り、現在は1~4階にアニメイト・らしんばん・メロンブックス・カードラボの店舗がある。
現在も本社機能はここにあるんですかね? 一応、裏口には「UNITCOM」という古ぼけた看板が付いてるけど。
パソコン工房本店は2014年に近くに新築されたビルに移転した。
隣にはアウトレット別館があるが、これは元々TWO TOPの店舗だった。これもユニットコムのブランド。
2013年にFaithとTWO TOPが集約されBUY MOREになり、後にパソコン工房の別館という扱いになった。
というわけで、ちゃんとユニットコムの店舗は少し姿を変えて今もあるんですよ、
ただ、よく見てみるとパソコン工房のビルの2~3階にはアニメイト O.N.SQUAREが入っている。
アニメイトのカフェとイベントスペースらしい。
アニメイト・らしんばん・メロンブックス・カードラボが1つのビルに寄り合っているが、
これはいずれも関連会社らしい。いずれも非公開会社なので確からしいことはわからないのだが。
旧パソコン工房本店も、ユニットコム本社ビルも、パソコン工房新店舗の2~3階も、
全部、アニメイトとその関連会社に貸しているということでズブズブの関係だな。
過剰だったり、使いにくかったりした店舗を、他に貸して有効活用できれば、それはそれでいいのかね。
これらの店舗面積が増えたことで、日本橋が趣味の街としての存在感を高めることができたのは確かだし。
ここまでの大型店舗って他になかなかないですから。いずれもその分野では西日本最大と言えるほどにはなった。
現在のユニットコムという会社はマウスコンピュータの小売部門ということになろうかと思う。
パソコン工房・TWO TOP・Faith はもともと別のルーツをもつ会社だったが、
同じ会社になって、特に東京・秋葉原と大阪・日本橋では複数のブランドの店舗が乱立するような状況で、
それは不合理だという判断があったのか、現在は全てパソコン工房のブランドに集約された。
もともと秋葉原にはパソコン工房ってあったのかな。TWO TOPとFaithの本店があったのを集約したらパソコン工房になっちゃったという理解だが。
一方で、それぞれのブランドごとにBTOでのパソコンの販売を行っていた。
TWO TOPはビジネス用途、Faithはゲーミング用途というすみ分けがあったようだが、これらは全てiiyamaブランドに集約された。
iiyamaもマウスコンピュータ傘下のディスプレイメーカーで、そのブランド力を生かそうということだったのだろう。
iiyama PCもユニットコム製品であることは変わらないらしいのだが、iiyamaの工場で組み立ててるそうだ。
そういう経緯もあって、今のパソコン工房はiiyamaのアンテナショップのような役割も担っている。
パソコン工房本店の移転にはそういう期待も込められたような気がする。
大阪を去って向かったのは神戸・六甲アイランドである。
なぜ六甲アイランドかというと、阪九フェリーに乗るため。
阪神~北九州では大型フェリーが1日4往復しており、需要の旺盛さを知ることが出来る。
名門大洋フェリーは大阪・南港から2往復、阪九フェリーは泉大津と神戸から1往復ずつ出ている。
最初はG20のことも忘れてたから、ニュートラムですぐいける名門大洋だと考えていたのだが、
設備と運賃などを考慮して阪九フェリーにしたが、何がいいって1人用個室が7240円ということ。
えらく安いなと思ってたどり着くと、どうもドライバールームと同仕様の部屋でテレビもない部屋だった。
テレビ付きの1人用個室(2等指定A)もあるのだが、それよりさらに安いのを選んでたらしい。
まぁ狭苦しい部屋ではあるが、2段ベッドよりはゆったりしてるからいいか。ちょっと詰めが甘いが。
ちなみに六甲アイランドのフェリー乗り場は徒歩客はバスで行くのだが、
阪神御影駅から阪急御影駅・JR住吉駅・アイランド北口駅を経て行くバスで、
最後のアイランド北口駅から乗車する場合だけ無料で、あとは有料(230円)というのは、
無料送迎バスだが、六甲ライナーに乗らなくて済んだ分は自己負担という考えなんだろう。
なんとなく六甲アイランドに行って、歩いて行ってもいいかもなと思ったが、2kmぐらいあるのでバスは必須かね。
バス乗り場に行くと部活動の団体らしきがいて、すでに乗車している乗客を考えると乗り切れなさそうだった。
それで代表者が運転手に相談すると「待っててくれたら戻ってくるから」とのことだった。
無料区間だけなら5分ぐらいしか走らないから、融通は効きやすいようだ。無料区間にはそんな意図もありそうだ。
でも短距離でもバスの時間に合わせて動かないといけないのは不便だね。そう考えると駅直結の大阪・南港はいいよね。