2026年の冬期オリンピックの開催都市がミラノとコルティナダンペッツォに決まった。
イタリアの2都市での共同開催という形になる。
ミラノは北イタリアの中心都市で、工業都市としても知られる人口130万人の都市。
一方のコルティナダンペッツォは山間のリゾート地で、人口6000人ほどということで都市というよりは村だな。
ウィンタースポーツでは国際大会の会場になることも多く、1956年には冬季オリンピックの舞台になっている。
計画では、ミラノ、ヴァルテッリーナ、ヴァル・ディ・フィエンメ、コルティナの4つのクラスタがある。
ミラノでは雪の競技はできないので、開会式と氷の競技の一部をやる。
雪の競技は他の3地区、氷の競技でもカーリングはコルティナなど、わりといろいろ散っている。
冬のオリンピックではメダルの授与は日を改めて別の会場でやるのだが、メダルセレモニーはミラノとコルティナの2地区でやる。
ちなみにミラノとコルティナは250kmほど離れ、他の2地区はその間にあるということかね。
冬のオリンピックって雪山でやる競技と、氷上でやる競技があるので、地理的には分散するものではあって、
2022年の北京オリンピックでは、氷の競技は北京でやるが、雪の競技は160kmも離れた張家口などで行われる。
この逆に2018年のピョンチャンオリンピックは、氷の競技が開催され、観戦などの拠点になったのはお隣のカンヌン市だった。
選手だけでなく、報道関係者や観戦客を多く受け入れられて、雪の競技も氷の競技も都市内でできるなんて、そんな都市はそうそうない。
もっとも、それができた大都市もあるんだけどね。
それが1972年の札幌オリンピック、なんとアルペンスキー滑降以外は全て札幌市内で行われた。
札幌は人口200万の大都市でありながら豪雪地帯という世界的にも珍しい都市で、
スキージャンプなどが行われた大倉山は都心からわずか5km、より本格的なスキー場のある手稲山すら10kmほどである。
滑降は手稲山では条件を満たせず、隣接する千歳市の恵庭岳に仮設コースを作ったからで、条件を考えれば十分近い部類である。
でも、これはなかなかマネできないよね。
2都市での共催を認めたのは経費を節減して、オリンピックの開催都市への立候補を増やそうという意図があったんだろう。
オリンピックのために競技場を新設するのはあまりに大変で、使えるものは活用してもらった方がよい。
従来から開催都市以外で競技を行うことはあって、軽井沢町が今のところ唯一無二の夏冬の両方のオリンピックの舞台となった町であるのもその一例。
1964年の東京オリンピックで馬術、1998年の長野オリンピックでカーリングと、いずれも開催都市以外でも競技をやったからこそだから。
もともと冬のオリンピックでは開催都市周辺のかなり広いエリアに会場が分散するのは普通だったけど、
それをさらに推し進めて、ミラノとコルティナにまたがる広いエリアで開催しようという意図だったのだろう。
もともと冬のオリンピックはそんなものだし、広域に分散してもそんなものかなぁと思うけど、
夏のオリンピックはなんやかんやと言って主要競技は開催都市でというこだわりも強い。
ただ、こういってはなんだけど、2020年のオリンピック開催都市である東京というのはろくな陸上競技場のない都市で、
今回は国立競技場を改築して、サブトラックを仮設するということで対応したが、オリンピック後は球技専用に改造されることが決まっている。
だから、実態としては仮設の陸上競技場ということで、先につながるものはない。
それでも、オリンピックの開催都市で花形種目である陸上競技ができないのは論外ということだったんだろう。
いくら国際大会の実績も豊富だからって、大阪の長居陸上競技場で陸上競技をやるとか、そんなアホみたいなことはあり得ないし、
比較的近くで設備が充実している調布市の 味の素スタジアム を使うのはまだありそうだけど、それだって格好は付かない。
そんなこと言っているからオリンピックに金がかかって仕方ないとなるのだが。