2025年の国際博覧会が大阪で行われることが決まったという。
確かに熱心にやってたけど、本当に誘致できるとはなぁ。
ヨーロッパではパリなど国際博覧会を何度も開いた都市もあるが、3回以上というのはそんなにない。
今回の博覧会誘致が実現した背景には、地元の熱意が大きかったようで、関西は博覧会好きということなのだろう。
今日は東京国立近代美術館に行っていた。
この前行こうとしたら、ちょうど友の会の有効期限が切れていたのだ。
その翌週、大阪で更新してきたから、さて行こうと。
展示を見ていると作品の説明に「東京国立博物館管理換」という記載があった。
作品の入手方法について記載する欄で「購入」とか「寄託」とか「作者寄贈」とか書かれるところにこう書いてあった。
日本語で見るとちょっとわかりにくいけど、英語表記だと “Transfer from Tokyo National Museum” となっている。
すなわち、東京国立博物館から移管された作品ということになる。
そんな作品もあるんだね。
わりとよく見るのが「文化庁管理換」という表記、これは国が購入した作品を美術館に移管したことを表している。
国は重要文化財などの買取要求があれば、それに応じることができる。すると購入した文化財は文化庁の所有になる。
とはいえ、文化庁は保管・展示のための施設を持っていないので、国立の博物館・美術館に移管して保管・展示してもらうことにしていた。
こうして、美術館にやってきた作品を「文化庁管理換」と表記している。
ただし、国立の博物館・美術館が法人化してからは、文化庁所有のまま、博物館・美術館で保管・展示されるという仕組みになっている。
実務上はあまり変わっていないと思うけど。
もともと国が文化財を保管・展示する施設というのは帝室博物館(後の国立博物館)ぐらいしかなかった。
ここから1952年に東京国立近代美術館、1959年に国立西洋美術館、1963年に京都国立近代美術館(当初は東京の分館)が設立され、
これらの美術館のコレクションにするのが適切と判断された作品は管理換されたということだろう。
ただ、実際のところは国立博物館も引き続き、この時代の美術品を多数所有している。
お互い何らかのテーマを持って所蔵品を整理したということなんだと思うけど。
国立博物館では展示物について所有者を記載している。(自館の場合は通常省略)
「奈良・室生寺」と書いてあれば、室生寺の所蔵品を寄託されているという意味になる。
寄付で入手したものは「○○氏寄贈」と書かれていたりするけど、そうでなければ入手の経緯はわからない。
国立博物館にも文化庁からの管理換でやってきた文化財は多数あるが、一見してわからない。
文化庁所有のままの文化財は「文化庁」と書かれるからわかるけど。
一方で、国立美術館では展示物について「購入」など入手方法を記載している。
寄託品の場合は「寄託」と書かれているが、所有者の名前は書かれていないものが多い。個人蔵なのかなという気もするけど。
このポリシーの違いは何だろうと思ったけど、設立以来、美術品を収集してコレクションすることを重視してきたということなんだろう。
今でこそ美術館のコレクション展は当たり前のものだけど、1952年に東京国立近代美術館ができたときにはコレクションを展示する美術館は他になかったらしい。
寄贈や管理換という形でコレクションに入った作品もあるが、美術館から作品を選んで収集するとなれば、これは購入にならざるを得ない。
そういう成果を明らかにするのが入手方法を記載している理由なのかなと。
鑑賞するだけならあまり重要ではない情報のような気もするけどね。