国際郵便の横書きは要注意

おとといに来年4月から郵便料金が変わるけど、国際郵便は変わらんでという話を書いた。

それで国際郵便のことをちょっと調べてたんだけど、表書きがけっこう難儀だなと思った。


国内郵便を送るとき、宛名は伝統的には縦書きで書かれてきた。

ただ、最近は横書きで書かれて送られてくることが多くて、

僕は手書きで宛名を書くときは縦書きにすることがほとんどだけど、

父が懸賞に応募するために作っていたハガキを見たら横書きで書いてあって、ほうと思ったことがある。


縦書きで書く場合は切手は左上に貼り、右上から宛先の住所・氏名を書く。

そして自分の住所・氏名は、ハガキの場合は左下、封筒の場合は裏面左下に書くことになる。

これはそれこそ小学校でも聞くような話だけど。これが基本だよね。


基本ではあるのだが、先日、母が職場に届く封筒に差出人の名前が書いていないことがけっこうあって困っているなんてことを言っていた。

どういう場合はそういうことが生じるのかなと思ったが、1つは返信用封筒が与えられたときだな。

返信用封筒を受け取って、それで返信するとき、宛先が行になってたら、御中か様に書き換えておくか、

と、そんなことには気が回るが、そこで自分の住所・氏名を書かないとと思い浮かぶ人はどれぐらいいるだろうか。

僕もそうやって言われるまでそういう視点で見てなかったなと思ったのだ。

差出人の住所・氏名の枠を用意してくれてあれば忘れる心配は少ないだろう。

確かにそういう枠を見て、書かないとと思って書いたことは何度かある。

ただ、いつもそうなってるとは限らないし、返信用封筒を受け取ってそれで送り返すときには注意しなければならない。

もちろん自分で封筒を用意して送るときも自分の住所・氏名を書くのは当然のことだ。


話を戻して、横書きで書く場合の話。

ハガキ・封筒を縦長に使う場合は、左上に切手を貼って、その右に宛先の住所・氏名を書いて、下に自分の住所・氏名を書くことになるだろう。

すでに郵便番号枠がある場合はこうやって使う人が多いかな。

ハガキ・封筒を横長に使う場合は、右上に切手を貼って、その下に宛先の住所・氏名を書いて、自分の住所・氏名は左下に書くのが普通だろう。

切手をペタペタ貼るときには横長に使う方が便利だという話を見たときにはへぇと思ったが、まぁ手書きではあまり一般的ではないかなぁ。

DMとかではけっこう見るんだけどね。

この場合は郵便番号枠は使われないのが普通だろう。その場合は宛名の1行目に 540-0002 など郵便番号だけを書くことになる。

頭に〒とか付けてはいけないそうだ。これは内国郵便約款に書かれているが。


国内郵便ではこんな具合で書くのだが、実は国際郵便ではいろいろ事情が変わってくる。

国際郵便約款に詳しい書き方が書かれているのだが、

  • 切手は右上に貼る
  • 宛名の国名・地名はアルファベット・アラビア数字を使って大文字で書く
    • もし宛名国で別の表記が使われているのなら可能であれば現地表示も付記する
  • 表に差出人の住所・氏名を書くときは左上に書く
  • 航空便ではPar avionまたはAir mail、船便ではSurface、SALではSALの表示を左上にする、差出人の表示とかぶるときはその下に書く
  • ハガキには表面にCarte postale または Postcard の表示をする(通常は上中央に書く)、ただし絵はがきの場合は省略してよい
  • グリーティングカードを入れた封筒には Greeting Card または Christmas Cardなどグリーティングカードであることがわかる表示をする

だいたいこんなもんなのだけど、特に注意しないといけないのが差出人の住所・氏名を書くときのことだ。

日本国内では差出人の住所・氏名は宛先より下の方に書くことが普通だが、ヨーロッパでは差出人が上で宛先が下なんだな。

それで混乱することが多いらしい。混乱を避けるためには国際郵便だけは差出人を左上にする必要がある。

FromとToを明示しておくと、より安心だと思うけどね。

ハガキへのCarte postale または Postcard の表示だが、国内郵便でも 郵便はがき と表示することになっているから、それと同様のことだ。

絵はがきの場合は省略できるとなってるし、日本語の 郵便はがき の表示のまま送ったり、なにも書かずに送っても問題はないと思うけどね。

Greeting Cardの表示だが、これは日本から送る場合は事実上不要だと思うわ。

日本ではカードを封筒に入れて送るという文化がないからか、グリーティングカードに特別の料金設定がない。定形の封書を送るのと同じだ。

だから、別に書いてもかかなくても料金に差は生じない。だから書く意味がないが制度上存在しているので一応。


それで、国際郵便で年賀状を送る方法が日本郵便のWebサイトで公開されている。

海外年賀 (郵便年賀.jp)

一番簡単なのは国際郵便はがきを70円で買ってきてそれで送る方法だと思うけどね。

ただ、どうもあまり入手性がよくないようで、国内郵便用のハガキに20円貼り足して国際郵便で使ってる例も多いようだ。

年賀はがきに20円切手を貼り足して国際郵便仕様の書き方で使う例が紹介されている。

しかしこの方法も はがきが52円になるとちょっともったいないよなぁ。

本来、縦書き用のハガキを横向けて横書きで書くというだけでかなり違和感があるが、ここまで来るとかなり不思議だな。


封筒で送る場合も、日本でよく使われている 和封筒 は短辺に口があって、ここでのり付けすることになる。

横向けて使う場合は長辺に口がある 洋封筒 の方がしっくりくるが、まぁあんまり使わんよね。

エアメール用の封筒なんてのもあるけど、どうもあれは重量制限が厳しかったときの産物らしく、

今は必要性はほぼないようで、国内郵便で使ってる封筒を横向けて使っておけばなんの問題もないでしょうと。

受け取った方がどう思うかは知らんが。ただ、ハガキを横向けて使うほどの違和感はないだろう。


こうやって国際郵便での書き方と普段使っている国内郵便での書き方を比べると、

なんやかんや言って横書きで書いているつもりでも、縦書きの慣習にならっているところは多いなと感じる。

ハガキや封筒を縦にして横書きで書くなんていうのはその最たるもので、

多分こんな書き方はヨーロッパではありえないだろうなぁ。実は日本らしいことなのかもしれない。

宛先よりも自分の住所・氏名の方が上というのは日本ではまず使わない書き方だな。

しかしこれを逆にすると国際郵便では混乱が生じかねないというのだから、このときばかりは従わざるを得ない。

国際郵便を送ることなんてそうそうないと思うが、そのときにはそんなことを思い出せばよいだろう。