ブリュッセル・フランダース・ワロン地域とは?

そういえば、夏休みの万博行き、そろそろ夜間券買わないとなぁ。

と、そこで思い出したのがベルギー館の壁に書かれた「ブリュッセル・フランダース・ワロン地域」である。

なんでこんなことを書いているのかと思ったら、お国の事情らしい。


実はベルギーは連邦制なのである。といっても連邦制の国自体は珍しいものでもないが。

ただ、連邦制に移行した経緯がほぼ言語によるものだったという。

ベルギーというとフランス語の印象があったのだが、

実はそれは正しくなくて、概ね北半分はオランダ語なのだという。

北半分のオランダ語地域がフランダース、南半分のフランス語地域がワロンである。

ただし、北側に位置するブリュッセル首都圏地域については、

フランス語話者が圧倒的に多いということで独立した構成国とされている。

というわけでベルギー=ブリュッセル+フランダース+ワロン というわけである。

もっともこれは厳密ではない部分もあり、ワロン地域の一部にはドイツ語圏があり、

この言語圏もまた連邦構成主体とされているようである。


話は少し変わるのだが「地球の歩き方」というガイドブックがある。

日本で入手できる外国のガイドブックとしてはカバーしている範囲が極めて広い。

そんな中で気になったのが「オランダ・ベルギー・ルクセンブルク」が1冊の本になっていることだった。

後から考えてみればけっこう合理的な話だったんだけど。


この3ヶ国はベネルクスとして連携関係を結んできた。

今でこそEUという広い枠組みがあるが、それ以前から関税同盟を結んでいたという。

しかし、その前にはさらに歴史があって、それが1815年に成立したネーデルラント連合王国である。

ちょうど現在のオランダ・ベルギー・ルクセンブルクに相当する。

組織的には現在のオランダ王国の原型と言える。

そこからベルギーが独立して、新たな国王を迎え入れている。

ルクセンブルクは一時ベルギーと共にしたそうだが、オランダ国王が大公を兼ねる体制に一時なり、

最終的に独立したルクセンブルク大公国になったという経緯があるそう。

いろいろあったが、3つの立憲君主制の国が並ぶ形になっている。


実務的なことを言えば、この地域はフランスとドイツという2つの大国に挟まれた地域である。

ヨーロッパの中では人口密度が高く、面積の割には人口は多い。

人口という面ではオランダはEU加盟国中7位、ベルギーは8位である。

フランスとドイツの間のあれこれまとめて1冊にしたと言えばわかりやすい。

ちゃんと理由はあったんですね。


それにしてもベルギーが連邦制だったとは知らんかったわ。

実態としてどれぐらい効果的なのかはよくわからないけど。

アメリカのように州ごとの制度が全然違うというようなのはそうそうないですよね。