九州滞在は今日まで。というわけで鉄輪温泉をバスで出て向かうは別府港。
鉄輪から別大経由のバス(血の池地獄経由ほどではないが別府駅へは若干遠回り)で春木橋下車、
すぐ先には今日の宿となる さんふらわあむらさき が停泊していた。
ターミナルのロッカーに荷物を預けるために来たんですね。
なんとロッカーは無料(コイン返却式)である。弾丸フェリーの人にはありがたい?
フェリー乗換が想定される便はターミナル内に入るが、この便は特にそうではないので。
ここに寄ったことにはもう1つ理由があった。
それは次の目的地、高崎山へ向かう大分行きのバスと乗換ができるから。
大分~別府間には大分交通のバスが1時間2本程度走っている。
別府市内では亀の井バスが多いが、大分交通も走っている。
この大分~別府のバスは別府港周辺も通るのだが、なんで通るんでしょうね?
待ち時間で調べてみたが、どうも大分~国東のバスかその区間便が来るみたいですね。
で、実は 大分~別府駅~鉄輪温泉 というバスも他に比べると少ないがあって、
時刻表をよく見れば鉄輪から高崎山に直行できなくもなかったと。
ただし、大分交通の鉄輪温泉バス停は亀の井バスの鉄輪バス停とは別なのだけど。
まぁ身軽になったしこれはこれでいいでしょう。
そんなわけでJRの線路とほぼ平行に走り、大分市に入ってすぐ高崎山に到着。
大分市ではあるのだが別府市街からの方が近い。あと線路からは近いが駅と駅の間ぐらい。
立派な歩道橋が目に入るが、これを渡って「高崎山自然動物園」へ。
名前は動物園となっているが、動物園じゃないんじゃないかなぁ。
というのもこれは野生のニホンザルを餌付けして観察できるようにしている施設だから。
この施設ができた背景にはサルによる農作物の被害が大きかったことがあるという。
サルを駆除することは難しく、それならばサルをコントロールしようと。
そうしてサル寄せ場にエサを撒いて、サルを集めて観光客に見学してもらうことを考えた。
その後、高崎山は国立公園、当地のサルは天然記念物に指定されている。
高崎山のサル同士の関係性はニュースでも報じられることがしばしばあり、ボス猿の交代が判明すれば就任式が行われるほど。
高崎山で判明したサル社会の実情は様々あるという。
というわけで入園料を払って入るが、追加料金を払ってモノレールで上がる人が多いようで、
歩いてサル寄せ場に向かうのは自分ぐらいだった。これぐらい歩けばいいのに。
サル寄せ場に近づくと路上にサルがいた。ロープで区切られたところとは無関係にいる。
後で気付いたけどロープってのは人間よけなんですよね。
ただ、坂がきついのでゆっくり歩きながら観察していたら飛びかかってきて、
後で掃除していた人にいわれたのだが、目が合うと襲ってくることがあると。要注意だね。
高崎山はB群とC群の2つの群れを時間差で誘導して観察できるようにしている。
午前中はC群の時間のようで、B群がそろそろ来るかもと言っていたが滞在中には来なかった。
サルの群れについて観察しながら誘導している人がいるみたいですね。
あとは30分に1回、小麦の粒を撒いて、すると一時的にサルは密集する。
が、エサを集めたら散っていく。サルが集まるといざこざが絶えないので自主的に分散していくらしい。
ともあれ、こんな風にしていればサル寄せ場周辺でサルを観察できるわけだ。
このエサを撒くスタッフが常にサルの暮らしを解説しているので勉強になると。
今は出産シーズンのため、お腹に貼り付いている赤ちゃんが見られる。
もう少し経つと「おさるの保育園」と書かれているジャングルジムなどで赤ちゃんを遊ばせるようになるという。(これを「保育園に預けに来る」と言っていた)
ところでこの高崎山のサル寄せ場には「本堂建設用地」という柱がある。
実はこの高崎山自然動物園は寺の敷地で、それで寺っぽい建物があると。
本来は万寿寺(大分市街にある)別院の用地で、寺の住職の協力も得てサルの餌付けをしていたと。
その後、本堂建設のためサル寄せ場を閉鎖する話もあったらしいが、そうはならず現在まで続いているという。
実際、ここって寺として使えてるんですかね?
道路を挟んだ反対には自然動物園の展示・ショップの入居する「おさる館」と、
そして「うみたまご」という水族館がある。せっかくなのでそちらにも。
水族館というのは地域性のある博物館だと思っていて、やはり大分となれば豊後水道ですよね。
一番大きな回遊水槽は豊後水道を表していて、温暖な雰囲気を感じる。
「おいしそう」とかいう感想を言っている人もいたが、そういう面はありますよね。
でもやっぱり注力分野は海獣なんですかね。
ちょうどショーということで、平日のショーは「お稽古タイム」ということになっている。
休日よりは挑戦的なことをやっているようだ。
しかし、こういうのは大切で、ショーというのは動物の運動の場であるとともにエンリッチメントの場でもあるわけだよね。
ショーとしてみれば無様でもこういう挑戦を重ねることが動物園での暮らしを豊かにしてくれるということでしょうよ。
平日は平日で学校の遠足とかが多いんですけどね。今日は幼稚園の遠足らしかったが。
というわけで時刻表を見て別府方面のバスに乗り、港近くで下車。
ここで買い物など用事を済ませてさんふらわあターミナルへ向かう。
別府交通センターという土産物など買える店があって、すぐ横には宇和島運輸のフェリー乗り場があり、
もともとここの隣が大阪行きのフェリー乗り場だが、隣と言っても船のサイズからするとけっこうあった。
しかし、新造船は乗降口の都合かさらに隣に新ターミナルを作ることになり、
そうすると交通センターからは本当に遠い。しかもターミナルには何も店はないからね。
一方で新ターミナルは徒歩で出入りすることがわりと想定されていて、周辺の歩道、敷地内の歩行者通路はよく整備されている。
多くのフェリーターミナルで歩行者は軽視されがちだが、市街地にあり客船時代からの歴史のあるここは違うね。
時間になるとエレベータで乗船口に上がって乗り込む。
乗って思ったのはデカイということ。そりゃ さんふらわああいぼり より大きくなったんだから当然だが。
というわけでこれで大阪までビュンと。
そういえば書き忘れたなと気づいたから今書くけど、
今回の旅行で関東から九州まで新幹線・飛行機とともにもう1つ船という案はあった。
それは東京九州フェリー(横須賀~北九州)ですね。21時間は船にしては速い。
値段も安かったので検討はしたのだが結局は使わなかった。
九州向きに使うと夜着なので北九州で1泊となりそこでロスしてしまう。
帰りならよいが、関西を先にすると他の都合が悪く、九州を船で去るなら関西行きでもよかったから。
結局は新幹線が速いことにとても価値があったということだね。