特殊インキを使った対策をしてなかった

日本郵便のWebサイトを見たときに「普通切手4券種におけるデザインの一部変更」と書いてあって、

何があったのかと思ったら、実はデザイン変更といっても絵柄などが変わる話ではなく、

光沢のある特殊インキで〒マークと桜の花が追加されるということで、

偽造対策の強化をするという意味だったんですね。


確かに光沢のある特殊インキを使った偽造対策といえば、高額な切手から導入が行われた。

350円普通切手及び500円普通切手の意匠の変更 (2012年7月実施)

2011年頃から偽造350円切手が問題となったため、このような変更が行われたんですね。

350円切手と聞くともはや懐かしいけど、当時の定型25g+速達料金ですね。

消費税率が8%になったときに、同料金は362円となったが、362円切手は出ることなくなくなった。

350円切手は当時はけっこう流通してて、その中では比較的高額ということで狙われたんですね。

同時に同程度に高額な500円切手にも対策が導入されたが、その割には420円切手は何もなかったんだな。


その後、2014年3月に消費税率8%対応の切手が出て、

翌2月には120円切手(定形外50gは現在に至るまで120円から変わってない)なども新デザインに改められた。

統一感のある新しい切手がやってくる

で、このときから不思議だなと思っていたことが特殊インキを使った偽造対策が行われた切手で、

比較的高額な205円・280円・310円・500円切手といったところに対策がされるのはもっともだと思ったが、

52円・82円といった少額だがよく使われる切手に対策が行われていたのである。

現在も63円・84円切手には同様の対策が行われている。


今回、この偽造対策が取り入れられる94円・100円・120円・140円というのは、

使用頻度が高く対策された切手と、高額で対策された切手の狭間にあったものである。

話によればこの価格帯の偽造切手が流通していることから対策に乗り出したとのことである。

やらないよりはいいけど、なんで今まで63円でやって120円でやってなかったんだろうね?


これにより63円以上の普通切手は全て特殊インキによる偽造対策が取り入れられた。

一方で1円・2円・5円のような端数調整用の少額切手もある。こういうのは製造費重視ということになる。

基本的に50円以下は全て端数調整用ということで、63円以上とは明確に違う。

ここら辺は製造方法も63円以上の切手とは違う場合があるらしいですね。

やや偽造対策という点では弱いが、それは大きな問題ではないということだろう。


しかしこの対策は見た目にわかりやすいのがいいですね。

日本銀行券でもパールインキが導入され、全ての紙幣の左右に独特の光沢を確認することが出来、

また1000円札ではホログラムがないかわり潜像パール模様が導入されていて、これもわかりやすい。

切手も紙幣も使っているインクの色が特殊というだけで、かなり偽造は難しくなっているようだが、

問題はそれに気づくことが容易であるかというところで、特に切手は難しいでしょうから。