月号表記なのか通巻表記なのか

最近、いくつかの雑誌の古い号を中古で集めていて、

あらかた集まってきたので整理していたのだけど、そんな中で少し違和感がある雑誌があった。

それが秋田書店から出ている「声優パラダイスR」である。


前提として声優パラダイスRは電子版が出ていない。

漫画関係以外ではあまり電子書籍を出してないので、そういうことなのかなと思ったが、

なぜか単行本では1冊だけ電子版が出てるのがあって、なんだこれ? と思ったことはある。

(紙の本を含めて)単行本から入って興味を持ったところはあったが、電子版でサクッと買って読むわけにはいきませんからね。

中古で集めれば価格的には安かったし。特定の号を除いては……手が届かないぐらい高い号もある。


まず、1つ戸惑うところとして「声優パラダイス」という雑誌があったことである。

これはかつて、グライドメディア → メディアボーイ と別の会社で出版されていた雑誌のことで、

どういう経緯かこれが秋田書店に移管され、そのときに「声優パラダイスR」という名前に改めている。

てっきり出版社がなくなったのだと思ってたのだけど、出版社自体は残ってるらしい。

秋田書店は週刊少年チャンピオン他漫画雑誌を多く手がけ、この点においては相性がよいものとみられる。

移管前後で続き物の連載もあったようだし、内容的には連続性はあるが、名前が変わってるから一応別の雑誌ですね。


で、この声優パラダイスRを集めていると変なことに気づくのである。

ある号には「2015 2月号」と書いてあるのに、ある号には「2015 vol.5」と書いてあるのだ。

このvol.5というのは2015年の5号目と思ったかも知れないが、そうではなく通巻で、

最新号は「2021 vol.41」と書かれている。なんともよくわからない話である。

これは古い号を集めるときに気づいたのだが、とりあえず表紙の写真などからお目当ての記事があるか特定して、

それで集めたような経緯がある。表紙の写真があって助かったけどね。


この違いは何なのか? というのは裏面を見てみるとバーコードの付き方が違うことに気づく。

「2015 2月号」と書いてあるものは、定期刊行物コード(13+5桁の1本のバーコード)が付いている。

雑誌コードは16128-2、そして題字の近くには「チャンピオンRED 2月20日号増刊」という表記がある。

確かにチャンピオンREDの雑誌コードは16127だから、+1して16128は同増刊・別冊用のコードである。

一方の「2015 vol.5」だが、こちらはISBNが振られていて、一方で61043-25という雑誌コードも付いている。

「AKITA DXシリーズ」という表記と雑誌コード・ISBNの双方が付いていることからムックであることがわかる。


声優パラダイスRは隔月刊誌となっているが、現在はムックとして出ている。

隔月刊だとムック扱いになることが多い印象はあったがそうなんですね。

ただ、秋田書店移管後の最初の4号はチャンピオンREDの増刊号扱いだったようである。

この間は通巻は書かれていないが、書くとすればチャンピオンRED本誌との通し番号だったのだろうか?

それを特定するのはすごく難しいが……(国立国会図書館の蔵書検索をしたが、登録されてなかった)


ただ、これを言われて思ったけど、普通の雑誌は通巻なんてそんなに気にしないよね。

週刊ファミ通の4月22日号(4月8日発売)は1688号だが、そんなの興味ないでしょ。

一方で不定期刊のムックの場合は、通巻が全てということになろうと思う。

ムック化したときに通巻の表記に一本化した一方で「2015 2月号」となっていた月部分を通巻に変えたような形だったので、

号数よりも年数の方が大きく書かれている時代が長かったり、現在は通巻の方が大きく書かれているが発行年の表記が残ってたり、

ちょっとちぐはぐな印象は受ける。


ただ、この雑誌のグラビアは本当にマニアックというかなんというか……

ちょっとどうかと思うんだけどコンセプトは「素顔の声優グラビア×インタビューマガジン」らしい。

素顔? と疑いたくなるところはあるが、仕事場ではないということでしょうかね。

とはいえ、他の雑誌とは違う独自性が多いことも確かであり、そういうところが狙い目かなと集めたところである。