駅ビル百貨店のルーツ

西武池袋本店とそごう心斎橋店あらため心斎橋パルコの対比を書いた。

ヨドバシHD池袋ビルとは

大丸松坂屋に着目すれば、松坂屋銀座店は百貨店をやめてGINZA SIXになったが、

松坂屋上野店は南館は改築後の2014年にパルコに移管されている。

心斎橋はより従来的な百貨店の機能維持を重視していた印象だが、アイデア自体は似ている。

ちなみに同様のアイデアは松坂屋名古屋店にも適用予定である。


一方で大丸といえば、東京店・梅田店というJRの駅ビルに入居する店舗もある。

便利な気もするのだが、苦戦していた期間が長かったと言われている。

東京ではJR東日本所有のビル、大阪ではJR西日本所有のビルに入居しているので、

家賃の負担が重くのしかかるという事情もあったらしい。

駅の利用者は多いが、じっくり買い物する客が少ないという傾向があったようだ。


どうして大丸はこういう商売をやっているのだろう?

大丸は京都で創業し、大坂(心斎橋)・名古屋・京都・江戸と店舗を広げた。

ただ、明治時代に東京・名古屋の店舗は閉店となった。

その後、神戸に出店して、京阪神に注力することになった。

でも東京でも事業拠点は持っておきたいという考えはあり、

東京店閉店後、丸ノ内ビルヂング内に小型店を置いていたそう。

そんな中で東京駅八重洲口の駅ビル(鉄道会館ビル)ができるにあたり出店を決定、

かくして1954年に本格的な東京店が復活するに至ったようである。


その後、このビルは改築され、2007年に新しいビル、グラントウキョウに移転している。

入居しているビルは転々としてきたが、実はかなり長い歴史のある店舗だったらしい。

元々の江戸店→東京店があったのは日本橋大伝馬町で、東京駅は比較的近くで好立地の地点だったと言える。

ただ、歴史はあっても実態としてはかなり後発の店舗で難しかったというのは理解できる話である。


でも、このタイプの店には商機があると信じていたんでしょうね。

1983年、アクティ大阪(現:サウスゲートビルディング)に開業時から入居、

大丸にとっては大阪での2店舗目で、梅田地区では阪急百貨店・阪神百貨店に次ぐ3店舗目、

相乗効果が出た部分はあるが、それだけに差別化には苦心したとも。

でも、それを乗り越えて今があるということなんでしょうね。


というわけでこれはこれで歴史があり、大丸にとってのこだわりだったという話だった。

なんでこんなところにあるんだろうとずっときになってたけど、それなりに理由はあったんですね。


ちなみに東京駅八重洲口のビルだが、所在地は 千代田区丸の内 となっている。

八重洲口の目の前を走る道路は外堀通りといい、もともと江戸城の外堀があった。

ここが千代田区と中央区の境界になっているので、東京駅は全て千代田区に属しているよう。

あまり丸の内とは言わない気がするけど、歴史的に見てもここまでが丸の内らしい。

ゆうパケットポストminiを使う

今さらなのだが、ゆうパケットポストminiを使った。

ラクマに出品していたCDが売れて、そういえば専用封筒は普通に買えるようになったんだよなと。

そんなわけで職場に緩衝材でくるんだCDを持って行って、

昼休みに郵便局に買いに行って、郵便局前のポストにぶち込んできた。


郵便窓口で買おうとすると「何枚買いますか」と言われて、

10枚単位とかじゃないの? と聞くと1枚単位で買えるんですよと。

1枚20円という単価は安いが、ハガキみたいな感じで扱っているようだった。

どっちかというと現金封筒(21円)みたいな感じか。

とりあえず10枚買うことにした。200円なり。


使い方はゆうパケットポストの専用ラベルを使う場合とほぼ同じで、QRコードを読んで投函するだけ。

封筒のフラップ部分を切り取って控えにするようになっている。

フラップ部分にはテープが貼られているので、それで貼り合わせればノリやテープなどは不要である。

本来想定されている範囲で使う分には便利である。


この封筒、一般的な封筒とはかなり構造が違う。

一般的な封筒は中央で貼り合わせているが、この封筒は縁で貼り合わせている。

このため封筒の中で荷物が動くと縁にぶつかって封筒が壊れやすいのではないかと思う。

そういう荷物を送る場合は縁に当たらないようにするか、補強するなどの対応が必要であろうかと思う。

一方で封筒の紙自体は強い印象である。一般的な封筒との違いは理解しておく必要はある。


封筒のサイズはA5サイズなので荷物のサイズは制約されるが、

一方でポスト投函できれば厚さの具体的規定はないとか、

重量も2kgまで認められるので、通常のゆうパケットより緩い部分もある。

重量は現実問題としてこのサイズでは1kgすら入らないだろうが。

このポストに投函できれば厚さ制限がないというのが問題で、

長さ・幅は小さいが厚みが3cm前後の荷物をゆうパケットポストminiで送ってくる人がいる。

そういう荷物をポスト投函で配達したら封筒が裂けてしまい、連絡票が入れられたことがある。

これは発送者の問題で、梱包方法が不適切と言わざるを得ないが、

通常のゆうパケットより無理な梱包をしてしまいやすい。


それもこれも送料負担が安いからだけど。

Yahoo!フリマを例にとれば、ゆうパケット が215円、

ゆうパケットポストが210円、専用ラベルが1枚5円なので実質同額、

そしてゆうパケットポストminiは160円、専用封筒20円と考えてもこれらより安い。

そのためサイズが許容されるなら使いたくなるのかも知れない。

ゆうパケットには3cmの厚さ制限があり、ここがもっとも厳しいとされるケースが多かった。

しかしゆうパケットポストになって厚さ制限で返送されることはまずなくなった。

ポストの口も3cm厚ぐらいなのでほぼ変わらないのだが、若干超える程度ならば実質送れてしまう。


日本郵便にとっても戦略商品ではあるんでしょうけどね。

想定しているサイズは定形外(規格内)の100g以下(180円)ぐらいだろうから、

社内の他の商品とのバランスからしても妥当な価格設定に思える。

追跡機能とかあて名変換とか普通郵便より手間がかかる部分はあるのだけど。

ただ、実際にはそれで規格外サイズにあたるかもしれない荷物を送られてることもあるんですよね。

規格外の100g以下は290円、これも他の手段に比べれば破格に安いのだが。


常識の範囲でうまく活用していきたい。

最近はあんまり積極的に売り出してないけど、ラクマでは公認代行業者を中心にたまに買っていくのでね。

歩車分離式に納得した交差点

いつもお盆の頃はイオンは何らかキャンペーンをしている印象だが、

土曜から今日までポイント10倍押しということで、買い物に。


その帰り道、対向車線から来る右折車がかなりのスピードで突っ込んできて、

ぶつかりはしなかったがかなり怖かった。

四輪車ほどではないが、常時点灯なので普通の自転車よりはわかると思うのだが。

交差点をこのスピードで右折するか? という思いはかなりあるが、

なるほど、それでこの交差点を歩車分離式にしているのかと納得した。


この交差点は主にY字状に交差する2つの道路を往来する車が多い。

昔からあった道に近接して新しい道が出来て、それを分岐させる役目を持っている。

ここは新旧の道に半々ぐらいに分かれる印象ですね。

こういう構造のため右折車は交差点内をショートカットするような走りになりやすい。

右折車は原則的には交差点の中央付近を通ることが求められている。

そうしないと対向車や歩行者の安全確認が難しくなるためである。

でも、守られてないですね。設計時に想定されているより手前を通過する車がほとんどではないか。


交差点での歩行者の事故は圧倒的に右折車との事故が多いことが知られている。

曲がった先に横断歩道があるのは右折も左折も同じではあるが、

左折は交差点に入ってすぐで、車も速度を落とさざるを得ない。

一方で右折は交差点を長く通過するため車も速度が出ていて、

様々な事情で安全確認が難しい場合も多いためであろう。

右折時にショートカットするとこういう問題は特に起こりやすい。


そこでとられた対策が歩車分離式信号だったわけですね。

歩車分離式なので信号待ちが長くなりやすいのは気になっていた。

ただ、右折車が横断する歩行者に突っ込んでしまうことは避けられる。

そうじゃないとこの交差点は危ないという判断があったんでしょうね。

開通時からこの規制だったので、最初から見込まれていたと。


でも、それなら右折分離式という方法もあったのでは? と。

右折した先にある横断歩道だけでなく対向車も止めてしまえばよいじゃないかと。

このようなY字路ではしばしば採用される方法ではある。

しかし、この交差点では採用されていない。

理由はよくわからないけど。右折レーンもあるし可能そうだが。

ただ、交差点の形状を見るに、ショートカットさせないのが基本的な対策のようである。

できるだけ中央を通らせようという意志は感じる形状である。

現実には多少なりともショートカットされちゃっているけどね。


ところで歩車分離式で自転車はどうやって走るのかという話だが、

この区間は自転車は歩道通行できないので、必ず車道通行のはずである。

歩行者用信号には「歩行者・自転車専用」の標識は付いていない。

それらを考えると必ず車両用の信号に従うことになる。

ただ、これは交差点によるところはある。

自転車も巻き込み事故のリスクから歩行者同様に通行してほしいと考える場合もある。

歩道通行の自転車は「歩行者・自転車専用」の有無によらず歩行者用の信号に従って横断歩道を通行できる。

このため実質的には自転車も歩車分離の歩行者側で対応していることもある。

歩道・横断歩道での歩行者・自転車の錯綜とどちらの方が危険かという話ですけどね。

TOPIXは何を目指しているか

現在、1700社ほどの株価から計算されているTOPIXだが、

将来的に1000社ほどまで絞り込まれるかもしれないという話がある。

具体的にどの銘柄が追い出されるかまでは決まっていないが、

具体的なルールはすでに決まっていて、今年10月~2028年10月にかけて段階的に除外される。


TOPIXというのは元々は東京証券取引所の市場第一部に上場している株式の時価総額を表す指標だった。

日本の主要企業の株価全てを表す指標として活用されている。

TOPIXにとって大きな変化が訪れたのが2005年のことである。

従来は時価総額を指標化していたが、浮動株時価総額を指標化するようになった。

株式の中には大株主がずっと保有し続けて流動しない株式もある。

TOPIXに連動して投資しようとすると、このような流動性の低い株も多く買い集める必要があった。

そこで、一定の基準で実際に流動するであろう株の比率を求める。

これを浮動株比率といい、これに応じて各銘柄のウエイトを変更したわけである。


次にTOPIXに大きな変化が訪れたのが2013年の大阪証券取引所の現物市場統合である。

どちらかで一部上場の場合は一部上場ということでTOPIXを構成する銘柄が2200社ほどに膨れ上がった。

その中には上場基準を満たしていない会社も多く存在した。

東京にしても大阪にしても、上場基準の緩和措置がいろいろあったのが理由として大きかったようだ。

そんなわけで、プライム市場・スタンダード市場・グロース市場の3つに再編することに。

一部上場企業がプライム市場を選ぶか、スタンダード市場を選ぶかは判断が分かれた。

一方、どちらを選んでもプライム市場の新規上場基準を満たさないような銘柄はTOPIXからの除外が行われた。

2023年10月から2025年1月にかけて行われ、完了後はおよそ1700社で構成される指標となった。


このときの基準というのは流通株式時価総額100億円というような絶対値だったが、

株価の水準は時期により変化するので、市場のカバー率などに移行するべきだという話はあった。

そこで年間売買代金回転率が一定以上で、浮動株時価総額の97%をカバーする銘柄を選ぶルールに移行することになった。

なぜ97%なのか? という話だが、上記移行後のTOPIXのカバー率が97%強だったようで、

ほぼそれと変わらない数字ということで97%がターゲットになったのだろう。

なので必ずしもTOPIXを構成する銘柄数を減らすことが目的ではなく、

流動性が悪い銘柄を外しながら、スタンダード市場など含めて新たにTOPIX入りする銘柄も出てくることを目指したのだと思う。


当初の試算では新しいTOPIXを構成するのは1200社ぐらいになるであろうと言われていたそう。

市場再編を越えてTOPIXに残った会社のうち、500社ぐらいは抜けるからそれはそれで大きいが。

ところが最新の試算では1000社を切るのではないかという話があるそう。

こうなると700社ぐらいがTOPIXから抜けるので影響範囲が大きいと。

浮動株時価総額の割合で言えば1%ほどなので、TOPIXへの寄与度は軽微なのだが、

TOPIXから除外される企業にとっては、TOPIXへの投資が段階的に売られるので影響が大きいと。

プライム市場に上場する会社の4割近くに影響が及ぶかもしれないと。


どうしてこうなってしまったのか。

次期TOPIX構成銘柄数はなぜ減少しているのか~大型株集中と相対評価の影響~ (ニッセイ基礎研究所)

ここ最近は時価総額の大きい大型株に買いが集中する傾向があるという。

要因の1つには外国人投資家の買いが集中しているからというのがあるよう。

あと、このTOPIX再編を見込んでの取引もあるのかもしれない。

この結果、浮動株時価総額の97%をカバーするのに必要な銘柄数が減っていると。


TOPIXから除外されると、2026年10月~2028年10月の2年間で段階的にウエイトが下がる。

TOPIXへの投資が一気に売られるわけではないが、段階的に売られるであろうと。

その資金はTOPIXに残る銘柄に再配分されるだろうし、

こうやって株価が下がる前に売って別の銘柄に付け替えようという考えもあるだろう。

こうすると浮動株時価総額の97%をカバーする銘柄はさらに減る可能性もある。

今回残れても2028年以降毎年実施されるという見直しで振り落とされる可能性は十分ある。


必ずしもこの通りにTOPIXの構成銘柄数が減るとも限らないが、

TOPIXの銘柄数は多すぎるという話は確かにあるようで、

例えば、アメリカのS&P500のような500社ぐらいで構成するとよいのではという話もあるよう。

97%というのは日本の主要企業をカバーすることを目指して決めた数字だが、

会社数という点ではだんだん絞り込まれて、なかなかその性格も怪しくなってくる。

500社程度で構成される指標としてはTOPIX500とJPX日経インデックス400というのがある。

だんだんこういう指標に近づいていくのかもしれない。


TOPIXニューインデックスシリーズという、TOPIXを構成する会社を取引規模や時価総額が大きい順に並べて計算した指標がある。

大きい順に Core30, Large70, Mid400 とあり、合計500社でTOPIX500である。

これでTOPIX全体の9割ほどをカバーしている。

残りはTOPIX Smallを構成するが、このうち上位500社とTOPIX500を合わせたTOPIX1000という指標もある。

これまで注目してなかったが、上場企業の相対位置を知るには参考になる。

TOPIX(東証株価指数、TPX)(日本取引所グループ)

定期選定結果を見るとその区分が記載されている。

Small1がTOPIX SmallでTOPIX1000に入る会社、Small2がTOPIX1000に入らない会社である。

この基準は新しいTOPIXの選定基準と一致はしないが考え方は似ている。

Small2の多くは除外され、TOPIX500を構成する会社は将来的にもTOPIXの中心を成すであろう。

Small1の会社には当落線上にいるものもあり、長期的に残れるかは懸念もあると。


JPX日経インデックス400は東京証券取引所の上場企業(市場は不問)で、

優良と考えられる企業を400社選定して計算されている指標である。

なかなか手の込んだ選定基準になっている。

基本的には浮動株時価総額ベースなので、日経平均株価のような特定銘柄への偏りは少ない。

ただ、そこまで工夫されている割にTOPIXの値動きと差が小さいとも。

基本的な計算方式が同じというのが大きいんでしょうね。

これも今はTOPIXより厳選されたという感じはあるけれど、

TOPIXを構成する銘柄が絞り込まれていくと、なおさら差は小さくなるかも。

取引規模や時価総額だけで決まる指標ではないが、だいたい評価される会社は同じだよねと。


97%をカバーする銘柄数が増える道もある。

TOPIXに含まれない株には比較的割安で投資しがいのあるものもあるだろうから。

そういうのを見極めて投資していく流れが出来れば、新たにTOPIX入りする会社も増えるだろう。

ただ、それだけでTOPIXの資金が集中していく流れを止められるかはわからない。

なんとかTOPIXに残りたいという思いの会社は多いんだろうけど、

今は当落線上にいるように見えても、だんだん届かないところになっていくかもしれない。

それは各企業の努力でなんとかなる話でもないでしょうからね。


さて、自分の持っている株はどうなのだろう?

と調べると、TOPIX500を構成するものはそう多くなくて、

TOPIX Smallを構成するものが多く、Small2にあたる会社もかなりあった。

ここでどうするかはいろいろ考えはあると思うのだが、

特にSmall2に該当する銘柄で金額が大きいところは減らすことにした。

1社で金額が大きいと今後の不確実性が高いであろうと。

そのかわりにMid400に該当する会社で割安そうなのを探して資金を振り向けて、

TOPIX500を構成するような株の比率を増やしつつ、それ以外はより手広くという感じでしょうかね。

ヨドバシHD池袋ビルとは

最近いろいろ気になることがあって池袋に出かけて歩き回っていた。

就職して引っ越してきて早々、山の手の三大ターミナルはいろいろ歩き回ったが、

それ以来池袋に行くことはさほどなかった。というわけで久しぶりな感じはある。


動機の1つがシンデレラガールズ総選挙の「『15th Anniversary シンデレラガール総選挙2026 対象スポット』にチェックイン」というのがある。

だいたいnamcoのゲームセンターなどが対象のスポットになっている。

全国各地にあるが偏りはあって、秋葉原地区に5箇所あるのが異様に多い。

で、池袋も2箇所あるんですね。1つがnamco池袋店、もう1つがバンダイナムコ Cross Store 東京である。

サンシャインシティに向けて歩いて行くとnamcoがあって、

サンシャインシティ内にバンダイナムコCross Storeが入居してるわけ。

ナンジャタウンの一部を転用したものらしい。なるほどね。


さて、最近 池袋における大きな変化が西武百貨店の一部はヨドバシカメラになったことである。

セブン&アイがそごう・西武を売却する中で、西武池袋駅の駅ビルは「ヨドバシHD池袋ビル」となった。

まずはヨドバシは大家としてこのビルの経営に関わることになった。

元々西武百貨店の専門店だったレストラン街、ロフトはヨドバシの専門店の扱いになった。

百貨店は大きく縮小することなり、改装工事中は地下階を除けばほとんど営業してない時期もあったらしい。

そんなところを乗り越えて6月末、Yodobashi-Ikebukuroがオープンした。

これはヨドバシカメラマルチメディア池袋とLINKS IKEBUKUROからなる。

百貨店はLINKS IKEBUKUROには含まれないので、

ヨドバシHD池袋ビル=西武池袋本店+ヨドバシカメラマルチメディア池袋+LINKS IKEBUKUROとなる。


このビルは相当細長い。フロアによってヨドバシと西武の境目は異なる。

地下階は百貨店が広く、1階は駅があるのでヨドバシはかなり狭い。

問題は2階以上だが、概ね1/3が百貨店、2/3がヨドバシである。

ヨドバシは細長いなりにはそれなりに買い回りやすそうなのだが、

百貨店は改装工事途中なのもあるのか、迷路のようになっている。

歩き回ってるとこんなに狭いのか? と思うが実際の面積以上に狭く感じるのではないか。

ヨドバシ側は6階は石井スポーツ、7階はヨドバシゴルフと、

このあたりは百貨店から巻き取ったのかなという印象はある。

百貨店は改装中の8階より上に上がるとロフトなど専門店があり、すなわちLINKS IKEBUKUROである。

ここはヨドバシの真上は屋上庭園で、バーベキューをやっていた。

ここから見るとロフトはペントハウスのように見える。


2011年頃に「大阪百貨店戦争」ということが言われていた

大阪の百貨店では改築・増床など相次ぎ、JR大阪三越伊勢丹の開業もあったからである。

三越伊勢丹は早々に縮小したが。(LUCUA 1100内のisetanとなった)

そうはいっても大阪の百貨店全体としては大増床には違いなく、

会社ごとに方策はいろいろだが総じて百貨店の役割を拡大していった。

近鉄百貨店がやっていること

巨大なレストラン街を持っている百貨店も増えましたねと。

会社ごとに方策はいろいろで、特に大丸は賃貸借の割合が相当高まった。

(それでも同社の松坂屋銀座店→GINZA SIXと違って従来的な百貨店の商売は続いてるが)

近鉄百貨店はフランチャイジーとして新たな商売を導入しているのは本来的な意味での百貨店だろう。


話は池袋に戻って、細長いという点では高島屋大阪店も事情は似ている。

そのため西側を男物で固めることで縦方向に買い回りできるようにしている。

さっき百貨店の役割を拡大すると書いたが、高島屋にとっては男物がそうである。

そう考えると百貨店とヨドバシを縦に切ったのは理にかなっているような気はするが、

同じフロアの中で関連付けられるものもあり、単に縦というわけでもない。

この同じフロア内のつながりが極めて悪いのがヨドバシと西武百貨店である。

時計、家庭用品、スポーツ用品なんていうのは百貨店とヨドバシの売場が関連付けられてもよさそうだが、そういう雰囲気はない。

まだヨドバシ側から見れば百貨店が隣り合わせなのはわかるが、

百貨店側から見れば行き止まりのドアの向こうにヨドバシがあるような感じである。

百貨店の専門店をそういう扱いはしないから異様である。


百貨店扱いでないと買えない品もあり、そういうのは引き続きやっていきたい。

そういう意図で百貨店側に店を詰め込んでいるのだろうが、

それはそれで買えるものが限られるわけですよね。

百貨店扱いでもヨドバシ扱いでもよいが、ビル全体としてどういうものを揃えるかという視点は重要で、

本来なら家庭用品とかスポーツ用品とか分業して買い回りに便利になりそうなものだが、

まだ改装中であることを差し引いてもどうもそんな気はしない。

そうなるとものすごい狭い百貨店だなという話で、これじゃあ持たないだろうと。


そごう・西武 のフォートレスへの売却に際して、ヨドバシが参画することについて期待した時期もあった。

百貨店か疑わしいからストライキ

ヨドバシは百貨店クラスの規模を誇る店舗を経営しており、

専門店も含めて衣食住に渡る店舗を経営しているという点で百貨店的であると。

ところが百貨店という商売にはまるで興味のないような言動が目立ち、

特に池袋では大家という立場で関与した結果がこれかと思うと残念である。

結局は電器店だったということなんでしょうけど。


ここに至る経緯としてはセブン&アイが傘下に収めたはよいが、

百貨店という商売をあまり活用できず、コンビニが稼ぐだけに株主からの目が厳しく、

百貨店という商売を育てていくことが難しい状況に追い込まれたことは大きい。

そもそもセブン&アイが手出ししなければというのは思うのだけど、

セゾングループ解体とか、そごう経営破綻とか、それ以前の状況も悪かった。

この辺も大阪百貨店戦争との対比ですよね。

特にそごう心斎橋店は閉店後に隣接する大丸に売却され、改築中の売場確保に活用され、最終的に心斎橋パルコになっている。

パルコというけど一部には大丸の売り場も入居しており、一体運用されている。

そういうことを池袋でやろうという会社はいなかったということですよね。

交差点が詰まっている光景

最近気づいたのだが、イオンお買い物アプリでは午前中だけ使えるクーポンがある。

いつ買い物に行くかはいろいろな都合があるけど、

もし早い時間に買い物に行くならこのクーポンの適用を狙いたい。

というわけで12時までに買い物が済むように考えながら家を出て買い物に。


その途中、交差点で右折(二段階右折だが)しようとすると、

車が交差点に入れなくなっていた。その先の信号の都合で車が詰まってしまったからである。

普段はあまり問題になっていなかったのだが、確かにここは交差点間の距離が近い。

さらにその次の交差点が構造的に複雑でいろいろな問題もある。

昔はよく通ってたのだけど、迂回路ができたので通ることは減った。

その点ではこういうこともあるかもねという感じではある。


最近、Cities:Skylines IIで遊んでいるとこういう光景があって、

といっても十字路ではなくラウンドアバウトの話である。

サウンドアバウトから出る先が詰まることで、入れなくなってしまうと。

環道優先だと言っても、そもそも出る先の道路が詰まってはどうしょうもない。

環道内の車が進めなくなり、全方向から入る車が詰まってしまい、

他の道路にも迷惑を掛けてしまうという状態である。


このゲームでは信号制御に比べてラウンドアバウトの処理能力が高い印象がある。

いろいろ事情はあるのだろうが、信号制御の十字路の場合、

交差点から出られない場合は交差点内に入らないという処理があるように見える。

信号の1サイクルで進める車が思っているより少なくなっていると。

一方のラウンドアバウトは入れる場合は環道まで一旦入る。

そして出られない場合は環道内で待つということになる。

裏返せば環道から出られるようになり次第、すぐ出て行くわけである。


交差点から出られないのに交差点に入るというのは避けるべき場合もあるが、

特に右左折の場合はそういう対応ができるとも限らない。

この交差点でその先の道路を詰めていたのは交差道路からの左折車である。

信号に従って交差点に入った車両は信号が変わっても交差点から出ることはできる。

横断歩道を渡る歩行者や対向車に待たされた車両ではしばしば適用される。


このルールに頼りっきりの悪い交差点というのもあるらしいけど。

「右折できない…」なぜ?対向車多いのに専用レーンない難所 SNSで困惑の声、背景に特有の道路事情 (Yahoo!ニュース)

福岡都心にある赤坂交差点、南側からの青信号を長くしている時差式交差点で、

そのこともあり北側からの右折する車が右折する時間がないという。

一方の青信号の時間を延ばすタイプの時差式交差点というのはT字路ではよくある。

ただ、十字路に適用する場合は青信号が短い方からの右折が難しくなる。

なので、こういう交差点は右折禁止の規制を付けて対応するのが定石である。

でも、なぜかこの交差点はそれをしていないので、ルール上許されている右折がとても難しくなる。

このことの警察の見解は、交差点に取り残された右折車は全方向赤信号の間に脱出できるとのこと。

そこまでして右折を認める必要があるのかは疑問ですが。


交差点の中に入っていると、進めるようになればすぐに交差点から脱出できるので、

これがスムーズな通行に寄与している側面はあるのは確か。

でも、状況によっては交差点内が詰まって進めなくなることもある。

交差点の先の道路が進めないので交差点内を詰めてしまうというのはまた別の問題だが、

こうなるともう手が付けられないのはその通りだろうと思った。


特に日本の都市部では狭い交差点が多いですから、規則的ではない動きをする車が多く、

それがスムーズな通行に寄与している部分があるが、事故の元でもある。

自転車・特定原付、場合によっては一般原付もやる二段階右折ってのも不規則な動きだと思いますね。

直進車と左折車の間を通るということもしばしばあるので。

交差点なのでそういう不規則な動きには十分注意するのが前提ではあるが。

交差点の中にすでに入っている車は進めるようになればすぐ脱出できると書いたが、

そこで確認が不十分でしばしば起こるのが右直事故ってことですね。

早く脱出できればその分多くの車が通行できるけど、それで事故を起こしてはどうしょうもない。

strcpy_sとかmemcpy_s

職場で勤務時間のいくらかは学習時間に充てろという話があって、

社内の研修プログラムの受講とかで時間を費やすなら話は簡単だが、

そういうわけでもないなら何かネタをみつけてやらないといけない。

それで最近はセキュアコーディングというところでC言語の勉強をしている。

ソースコードの解析でこういうのは脆弱性の温床だという指摘はいろいろ見てきたが、

背景や打開策などわかっていない部分もあったので真面目に勉強するかと。


よく知られた話なのだがC標準ライブラリのstrcpy関数はけっこうこわい関数である。

C言語では文字列は文字の配列をNULL文字で終端することで表すのが通常で、

strcpyはNULL文字を検出するまで文字を右から左にコピーする関数である。

この関数が怖いのはNULL文字が出てくるまで際限なく転送してしまうことで、

転送先の配列のサイズなんて考えないわけである。

この結果、想定外の入力が与えられるとメモリ上の他のデータを破壊してしまうことがある。

それが脆弱性の原因となることがしばしばあるのである。


とはいえ、こういう文字列関係の関数は仕事ではほぼ使わないですね。

なのであまり興味はなかったのだが、この問題を緩和するための関数が導入されていたらしい。

C11(ISO/IEC 9899:2011)のAnnex Kで規定された”Bounds-checking interfaces”である。

strcpyに代表される危険な関数に境界チェック機能を追加したものを規定していて、

strcpyに対して strcpy_s のように “_s” を付けた関数名を使う。

NULL文字での終端を前提とした文字列関係の関数は基本的にあるわけだが、

memcpy_s というものも存在するらしい。

memcpyは指定されたサイズのデータを右から左にコピーする関数である。

strcpyと違って指定されたサイズを転送するので、あまりリスクはないと思っていた。

でも境界チェック機能付きのものがあるんですね。


そもそもこの境界チェック付きの関数とはどういうものか、strcpy_sの使用例を見てみる。

char buf[128];
errno_t err;

strcpy(buf, msg); err = strcpy_s(buf, sizeof(buf), msg); if(err != 0){ /* エラー処理 */ }

strcpyとstrcpy_sの使用上の差は2つある。

1つは転送先(上記では”buf”)とともに転送先のサイズ(上記では”sizeof(buf)”)を引数加えること。

もう1つは結果としてエラーコードが返ってくること。

従来のstrcpyは失敗することは基本的に想定しなくてよかったのだが、

境界チェックでひっかかると転送失敗ということになる。

その成否を表す値が返り値として渡されるわけである。

それをエラー処理につなげる必要があるかは設計によるが。


memcpy_sも同じような考えで転送先のサイズを渡すわけである。

memcpy(buf, rcv, len);
err = memcpy_s(buf, sizeof(buf), rcv, len);
if(err != 0){ /* エラー処理 */ }

単純に転送先のサイズより転送サイズが大きければエラーにするだけである。

この転送サイズを示すlenというのは、例えばデータ構造のヘッダに格納されているデータだと、

もしかすると想定外の値が入っていて転送先を破壊する危険がある。

本来はそういうことを意識してチェックする必要がある。

通常のmemcpyでもこういう書き方をすれば、上記のmemcpy_sはほぼ同じであろう。

if(len > sizeof(buf)){
   //エラー処理 }else{
   memcpy(buf, rcv, len); }

ただ、こういうことを個別に考えずとも徹底的に点検できるようにmemcpy_s というのがあるのだろう。


ところでこの”Bounds-checking interfaces”だが、C11ではオプション機能と位置づけられている。

必ずしも対応しているわけではなく、対応しているコンパイラでも

__STDC_WANT_LIB_EXT1__という定数を1にセットしなければならないという。

どうもこれはMicrosoftの提案でC11の規格書に掲載された経緯があるらしい。

STR07-C. 境界チェックインタフェースを使用し、文字列操作を行う既存のコードの脅威を緩和する (JPCERT)

そういえばVisual Studioで_s付きの関数を使えという警告が出てきたことがあったっけ。

元々はMicrosoft独自拡張だったが、規格書に掲載されて一応は標準規格にはなったが、

この拡張について懐疑的に思っているベンダーもあるらしい。


とはいえ、この関数は単なる境界チェックだけでもないんですね。

strcpy_s で転送先のサイズを超過する場合、転送先にはNULL文字を1文字だけ書き込む。

すなわち、転送に失敗した場合は転送先を空文字にするわけですね。

strcpyがNULL文字が出現するまで際限なく転送するという問題に対して、

昔からある標準ライブラリ関数のstrncpyを使うことで最大の転送数が決められるのだが、

これは最大の転送数に達するとNULL終端せずに終わってしまうので、後の処理で問題を引き起こす危険がある。

そういう問題を引き起こしにくいので使いやすいのではないか。


正直、NULL文字で終端されたchar型の配列というのは、

文字列を格納する手段としてはあまり使いやすいものでもないような気はする。

そういう環境で文字列を扱うことの是非は当然ある。

ただ、それが必要な場合にstrcpy_sのような関数を使うのは効果的に思う。

一方でmemcpyは外側でしっかり対策する方が効くのではないかなと思う。

でも徹底的にチェックするという意味でmemcpy_sを推奨したいという考えを持っている人もいるということだろう。


じゃあ、どうやると強固なプログラムを作れるのか?

それはプログラムの性質によるところもあるでしょう。

こうするのが安全と単純に言える話でもないのかなと思った。

病院船の はくおうII

前にこのBlogでPFI船舶のことを紹介している。

PFI船舶に供出される船

現在は新日本海フェリーと津軽海峡フェリーなどが設立した高速マリン・トランスポートが、

はくおうII(元は新日本海フェリーの はまなす)とナッチャンNEO(元は津軽海峡フェリーのブルールミナス)の2隻を運用している。

自衛隊が必要時に使える商船を確保しておくことが目的である。


以前、能登半島地震のときも被災者の宿泊・入浴などのために はくおう が七尾港へ向かっているが、

今回の熊本地震でも行くんだろうなと思っていたら、やはり はくおうII は八代港へ向かって行った。

八代港も地震の被害が激しかったが、はくおうIIが行く分には問題ないようだ。

そして制度上初めて「病院船」に位置づけられ、医療提供を開始した。

八代港で初の「病院船」が医療提供開始…内科診療やけがの治療のほか薬の処方、被災者向けに大浴場も (読売新聞)

被災者の入浴にも対応しているわけですが。


病院船というと、現在横浜港に係留・公開されている氷川丸の名前が思い浮かびますが。

海の横浜を歩く

昔は海軍が専用の病院船を運用して傷病者の救護にあたってきた。

現在、海上自衛隊には専用の病院船というのは存在しない。

ただ、必要時に艦船に野外手術システムを積み込むことは想定されている。

専用の病院船があったところで使い道が限られるというのはあるだろう。


一方で海に囲まれた日本ですから、災害などで医療機能が低下したときに病院船があれば役立つという考えはある。

このために「災害時等における船舶を活用した医療提供体制の整備の推進に関する法律」が制定された。

医療が必要な人を避難させる脱出船、被災地での医療サービス提供のための救護船の2パターンが想定されていて、

今回は救護船の目的である。ただ、さほど高度な医療体制があるわけではない。

地震後、被災した医療機関もあったが、熊本県内の他の医療機関でカバーしており、

どちらかというと八代周辺での日常的な診察を継続することが目的のようだ。

あえて病院船というほどの話ではないような気もする。


PFI船舶は病院船の担い手としてもっとも想定されているところである。

他の商船を使うことも想定していて、特に脱出船はすぐ行ける船を使うのがよい。

ただ、どのような場合でも、ある程度自由に使える船はPFI船であろうと。

とくに元長距離フェリーの はくおうII はスタッフや患者が滞在するための設備が充実している。

はくおうII を病院船とは言わないだろうけど、実質的にはそうなんだろうなと思いましたね。


病院船といっても使われるシチュエーションはいろいろある。

自衛隊員の救護を中心としていれば護衛艦への機材積み込みが中心になるだろう。

野外手術システムをPFI船舶に積み込むことも想定にはあるらしいが、

現状は自衛隊の船で運用する方が訓練実績などからすれば優位では?

一方で今回の様に軽症の民間人の救護を目的としているなら、

あまり特別な船は必要ないように思えて、もっと小回りの利く船を借りて対応するなどもあるのだろう。

今回は八代だけで済んでいるけど、場合によっては複数箇所に展開したいこともあるでしょうし。


ところで日本では専門の病院船があっても使い道が限られるだろうと書いたが、

インドネシアでは専門の病院船が平時から活躍しているらしい。

インドネシア海軍では3隻の病院船が運用されていて、離島を巡回しているという。

もともと離島の医療体制は脆弱なため、それをカバーする目的がある。

病院船で定期的に専門的な診療を受けている人もいるのではないか。

そしてインドネシアも地震の被害を受けやすい地域である。

いざとなれば被災地でそれなりに高度な医療も提供できるように考えられていると。

揚陸艦をベースとしており、救急車も積み込んでいるので、

港を拠点に陸に入り込んで救護活動をすることも可能である。

日本ではそこまでの体制を平時から持っておく必要はないだろうが、

自衛隊も民間も多目的な船や機材を持っているので、それを活用するのがよいという話なんでしょうね。

民間にはPFI船や赤十字社のような公的な性格が強いものも含みますが。

永住許可の条件が厳しくなったとて

前々から話は出ていたのだが、永住許可の基準の明確化、永住者の在留資格の取消の基準がパブリックコメントに出たそう。

理解できる部分はあるのだが、嫌がらせにしかならない部分もありそう。


特に就労系の在留資格で長く滞在する人にとって永住許可を得ることには大きな意味がある。

就労系の在留資格を持っている本人にとっては職業選択の自由が増えるわけだが、

それ以上に大きいのは家族滞在で在留する家族も永住者となることで、

これにより配偶者や子の職業選択の自由が大幅に増えることになる。

前にも書いたのだが、帰化や永住には生計要件があり、働いていない子だけが帰化や永住することはできない。

しかし、家族揃って帰化や永住許可を得ることはできるので、

親がこのような要件を満たしているかどうかは子供の人生を左右するものではないか。


まず、そもそも永住許可を与えるかどうかという話だが、

生計要件については、日本人世帯の平均収入を上回る水準が継続しているか、

そして将来の年金支給見込みは十分か、不足する場合は十分な資産があるかという要件が増える。

こういう話が出てきたのは日本に渡ってきて老後に困る外国人が多いことが判明したからだろう。

比較的若くて安定した職にあればそんなに困る条件ではないが、

年齢によっては今さらどうにもならないということは考えられる。


国益要件だが、ここはいろいろ書き足されている。

日本への定着という点で、日本語能力、義務教育年代の子を学校に通わせること、日本の制度への理解があることが掲げられている。

日本語能力はB1相当以上ということで日本語能力試験のN3の受験などで立証できそうだ。

日本の小学校~高校に6年以上通っている場合などは改めて要求することはないと書かれている。

あと高度人材外国人についても日本語能力は求めないとある。

このあたりは努力によりなんとでもなりそうな話である。


ただ、厄介な話も書かれていて、それが子の永住許可である。

永住者の子は通常は永住許可が認められ、永住者となることが多い。

これは本人が生計能力などなくても永住許可が出せるためである。

ただ「申請者の属する世帯が、現に公共の負担となっている場合や、そのおそれが現実的である状況」では消極評価をするとある。

今でも親の素行が悪い場合には子の永住許可が出ないことがあるというが、

親が貧乏な場合は、永住者の子でも永住許可が出ないことがあると。

もっともその場合、日本で生まれていることが前提だが「永住者の配偶者等」の在留資格が認められる。

これも日本での活動には制約がないので、問題は期限付きであることか。

じゃあ更新を認めないことが可能なのか? けっこう難しそうですが。


それは永住者の在留資格取消についても言えることである。

入管法に規定する義務を遵守しないこと、故意に公租公課の支払をしないこと、特定の刑罰法令違反により拘禁刑に処せられたこと

の3つの要素のいずれかにあたる場合に永住者の在留資格を取り消せるというものである。

適用対象としてはかなり悪質なケースを想定している。

ただ、このガイドラインを見ていると「職権変更」という言葉がある。

永住者の在留資格を取り消すということは、日本への在留が認められなくなるということだが、

そもそも永住許可が出るような人は日本との地縁が相当ある人である。

このため日本への在留継続を認めざるを得ないケースが大半ではないかと思う。

多くの場合は定住者の在留資格への変更が職権でなされるだろうという記載もある。


なお、永住者の子や配偶者として永住許可が出た人の在留資格は取り消されることはないとある。

永住者の子にとっては「永住者の配偶者等」は永住者の子として生まれれば、その後の親の在留資格は関係ない。

配偶者はそうもいかないが、これも定住者の在留資格を認めることになるだろうとあった。


結局のところなんやかんやと言っても、一度永住許可が出たような外国人や、永住者の子の在留資格は認めざるを得ないんですよね。

そういう人に永住者の在留資格を認めないというのは嫌がらせにしかならないのでは? というのが僕の理解である。

年金の支給見込みが低いので永住許可は出さないということは考えられるが、

現に就労系の在留資格で日本で働く限りは問題はないはず。

退職後は家族もろとも帰国だと言われても、それが現実的かは疑問である。

元は家族滞在だった子や配偶者が他の在留資格や資格外活動許可で働いていることもあるだろう。

永住許可が出ないことで家族の職業選択を縛って日本への定着を遅らせた上に、

結局は定住者の在留資格など認めざるを得ない状況はあるかもしれない。


日本への定住を目指すならば、これらの要件を満たすように努めるようにいう指針としては価値があろうかと思う。

日本語能力、子を学校に通わせること、日本の制度への理解、年金など老後の備え、

こういうのが重要であるというのはとても納得感があるし、

これを実現するためには受け入れ機関の協力も重要である。


でも、それを満たさないからといって追い出せるわけではないと。

確かに在留資格の中には定住を想定していないものというのもあって、

技能実習はその1つで、そのため家族帯同を想定していない。

いつでも追い出せるように定着させないというのも外国人との関係性の1つにはある。

ただ、特に就労系の在留資格で来る外国人は何らか日本での役目があって、

経験を積んだ人をいちいち帰国させてはもったいないわけですよね。

技能実習の話を書いたが、2027年から育成就労という新たな在留資格で代替される。

これは日本で人手不足のある産業分野の働き手を育成することを主な目的としている。

すぐに家族帯同は認めないが、十分な技能や日本語能力が立証されて特定技能2号になれば認められる。

元々日本国内にいる配偶者や日本で生まれた子の在留資格は認められるだろう。(cf. 告示外の特定活動で救われるかも)


そうして日本に必要とされた人の家族の暮らしはやはり重要で、

従来はそこを家族揃って永住許可を受ける方法で解決してきた。

しかし、そのハードルが上がると別の手段を考えないといけない。

1つにおいては日本の高校卒業者の在留資格ですよね。

日本の高校を卒業して就職先が決まると、小学校から日本の学校に通っている場合は定住者の在留資格が認められ、

それ以降からの場合は風俗営業以外での就労が可能な特定活動の在留資格が認められる。

そこから5年働けば(進学した場合はその期間を含む)、定住者の在留資格を認めるとある。

定住者になって一定期間経てば、自力で永住許可を受ける道も開ける。


あと育成就労というのもあるんですよね。

今の技能実習は本国に帰国して能力が発揮できることが前提となっている。

しかし育成就労は主な目的が日本で人手不足の産業分野の働き手を育成すること。

この目的にかなうならばすでに日本国内にいる人でもかまわない。

なので家族滞在で在留する配偶者がこのパスに乗ることもあるのでは? という話もある。

家計全体として老後の懸念がなくなれば、そこから永住許可という道もあるかもしれない。

(家計の収入としてカウントするためには特定技能2号まで進まないといけないけど)


こういうガイドラインが出てきたのも、情勢不安もあるのでしょうけど。

日本の在留資格の基準が厳しいか緩いかは一概には言えないが、

元々は平穏に長く在留していれば永住許可が出る傾向はあって、

国籍にもよるが日本で永住者になっているといろいろ都合がよいと。

そういうところで狙い目という話はあったようである。

そこでより明確な指針をいくつか示したということである。

ただ、この基準を適用して永住許可を出さないとか、在留資格の取消・変更をしたところで、

それで追い出される外国人なんてどれぐらいいるの? と思うんですよね。

そうならないように努力を求めているけど、努力してどうにもならない人もいるわけですからね。

アメリカ競馬は日本のダート三冠を見た?

こんなニュースが出ていて、予兆はあったが実際出てくると驚く。

米競馬界に激震、全6戦の新3歳王者決定シリーズ創設 プリークネスS排除で伝統の3冠が事実上の解体へ (スポニチAnnex)

ちょっと大げさなタイトルなのだが、実際それぐらいのインパクトはありそうな話。


各国の競馬で3歳の三冠レース体系があるところ、そもそもないところありますが、

ヨーロッパにおいてはほとんど形骸化したと言われている。

そういう中では日本とアメリカは近年でも三冠挑戦、三冠達成はあると言われてきた。

日本では本家イギリスのクラシックレースの体系をよく残しており、

特にセントレジャーを本来の形に近い形でやっているのはイギリスと日本の菊花賞ぐらいで、

その本家セントレジャーは三冠挑戦なんてまず見ない状況になって長いから、

日本の菊花賞は世界的に見てもとても特異的なレースだとされている。

クラシックレースにはない秋華賞を加えた牝馬三冠も挑戦・達成が多い。

一方アメリカは ケンタッキーダービー、プリークネスステークス、ベルモントステークスからなる短期決戦の三冠レースが行われている。

完走するだけでも大変な短期決戦を勝ち抜くのが強いということだろう。


近年でも2018年にJustifyが三冠達成しており揺るぎないと思っていたが、

ここ最近はケンタッキーダービー優勝馬がプリークネスステークスをスキップする傾向がある。

今年もGolden TempoはKYダービー優勝後、プリークネスステークスを飛ばしてベルモントステークスを連勝している。

(もっとも2024~2026年はベルモントパーク競馬場の工事のため本来の2400m戦ではなく2000mである)

さっきも書いたようにアメリカの三冠レースは完走するだけでも大変で、

3レース完走すると中1週・中2週と走らないといけない。

これがプリークネスステークスを飛ばすと中4週となりだいぶ楽になる。


そういう既成事実を元にして、チャーチルダウンズ社とニューヨーク競馬協会が組んで、

ケンタッキーダービー、ベルモントステークス、トラヴァースステークス、

そして9月にチャーチルダウンズ競馬場で新設されるレースを中心としたシリーズを立ち上げると言ったわけである。

トラヴァースステークスは8月にサラトガ競馬場で行われ、ミッドサマーダービーの異名がある。

ブリーダーズカップの前哨戦として使われることもある重要レースである。

なんか聞き覚えがあるなと思うわけですよね。

そう、2024年から始まった日本の3歳ダート三冠である。


ヨーロピアンスタイルの3歳ダート三冠

元々、日本でも短期決戦の三冠レースだと南関東(大井)や兵庫では行われてきた。

ところが地元馬所属馬限定のレースとダートグレード競走が入り交じるなどの事情もあり、

なかなか上手く行っていなかった実情というのはある。

そこで元々南関東のローカル重賞だった羽田盃と東京ダービーをJRA所属馬を含む全国の馬に開放、

ジャパンダートダービーあらためジャパンダートクラシックを10月に移設、

それに合わせた前哨戦を整備する「全日本的なダート競走の体系整備」が行われた。

ダートなのにイギリス式の三冠という組み合わせになった。


これと新しい「サラブレッドチャンピオンシップシリーズ」はすごく似てるんですよね。

元々トラヴァースステークスというのがあるので、

9月にチャーチルダウンズに新設されるレースとの関係は気になるが。

しかし、いずれにしても共通して言えるのは、その先にブリーダーズカップがあるということである。

ケンタッキーダービーからこれらのレースを転戦するのもあるだろうし、

そこは逃したがベルモントステークスなどから合流してチャンピオンを目指すのもあるが、

いずれの場合でもブリーダーズカップの前哨戦として大きな価値を持つレース体系である。


ここがすごく日本と似ていて、ヨーロッパとは違うんですね。

菊花賞・秋華賞まで3歳戦を走りきった先にはジャパンカップや有馬記念などがある。

ジャパンダートクラシックもRoad to JBCとして優勝馬にはJBCクラシックの優先出走権が与えられる。

地方競馬はJBCを重視していて、JBCにつながるレース体系というのが重要だったと。

日本では一流馬でも長く現役を続けることが多く、特にダートは出走枠争いが厳しい。

3歳秋にスムーズに古馬戦に合流するには秋の3歳戦が重要と考えられたと。

転戦先としてはJBCとともにチャンピオンズカップもあるのだけど、

なんと移設初年の優勝馬はBCクラシック参戦のためにアメリカに渡っていったのだった。フォーエバーヤングのことである。

ともかく、秋の3歳戦を走りきって古馬戦に合流するのは理にかなっているわけである。


ヨーロッパの場合、10月にある凱旋門賞やチャンピオンステークスが平地では1年の締めくくりとされる。

その後は障害レースの季節らしいですね。

セントレジャーをこれらのレースの前哨戦に使うことはできるものの、

1970年に三冠達成後に凱旋門賞で2着に敗れたニジンスキーが頭によぎるのか、

もうこの時期になればわざわざ3歳戦を走ることはないという考えになって行ったようだ。

なお、1970年以来、本家イギリスのクラシック三冠を達成した馬はいない。

ヨーロッパでは一流馬だと3歳引退も多く、日本ほど古馬戦の壁はないのだろう。


アメリカも日本ほどは古馬戦の壁は高くないとは思うが、

一方でその後ろにあるブリーダーズカップの前哨戦に好適で、

すでに定着しているトラヴァースステークスともども盛り立てていこうということだろう。

ここはまさにRoad to JBCに位置づけられたジャパンダートクラシックととても似ているわけだ。

ケンタッキーダービーを境にして、その前哨戦はRoad to the Kentucky Derbyで出走枠を競い、

それ以降はサラブレッドチャンピオンシップシリーズとしてチャンピオンを競うと。


ただ、気になる部分もある。それは今のプリークネスステークスとの関係である。

冒頭に書いた「プリークネスS排除で伝統の3冠が事実上の解体へ」というタイトルは大げさなところはあるが、

全く的外れな話でもなく、メリーランドジョッキークラブはこの枠組みには関与していない。

調べてみると、メリーランドジョッキークラブはプリークネスステークスの権利の全てを今年取得したそうである。

メリーランド州、チャーチルダウンズ社からプリークネスSの知的財産権を取得(アメリカ)【開催・運営】 (JAIRS)

チャーチルダウンズ社がプリークネスSの権利を取得しようとしたら、

メリーランドジョッキークラブが優先取得権を行使したという話のようだ。

このあたりは複雑な話だけど、私企業と公企業が入り交じる事情によるもののようだ。

もしかすると三冠レースの再配置を目論んでいたが、思った通りには行かなかったのかも知れない。


今後のプリークネスステークスの位置づけがどうなるかはわからない。

もっとも単純なのは今の三冠はそれはそれで続くというものである。

三冠目指してプリークネスを走る選択もあるし、それを飛ばしてチャンピオンを目指すのもある。

なんやかんや言っても伝統あるレース体系は重視されるものである。

あるいは新たなシリーズに合わせて三冠や四冠が定着するのかもしれない。

その場合はプリークネスステークスは別の意義を見いだす必要がある。


思い返して見れば日本の3歳ダート三冠は大井競馬が三冠ボーナスを含む賞金を用立てすることで実現した。

所属馬の出走機会に困っていたJRAにとっては渡りに綱だったが、

他の地方競馬主催者にとってみればご当地ダービーを失うなどの問題もあった。

そこで「全日本的なダート競走の体系整備」で全国的なレース体系を見直したと。

兵庫チャンピオンシップは1870m→1400mに短縮して3歳短距離チャンピオン決定戦に、

今はJpnIIだが、将来的にはG1級を目指すという方向性が示されている。

「3歳秋のチャンピオンシップ」最終戦のダービーグランプリ(地方全国交流)をやっていた盛岡は、

これに代えてジャパンダートクラシックの重要な前哨戦を行うこととなった。

これが不来方賞で、地元重賞の名前を引き継いでいるが、ダービーグランプリの実績からJpnIIとなっている。

地方デビュー馬への新たな優遇策としてネクストスターという地元デビュー馬限定の重賞が設定された。


しかし、プリークネスステークスよりベルモントステークスが重視されるんですね。

ベルモントステークスは世界的にも珍しいダート2400mのG1である。

ダート競馬では1800~2000mに重要なレースが集中している。

芝の3000m級ほど吹っ飛んだ数字には思えないが、

ダート競馬の世界では2400mというのは異様に長いレースである。

ここ3年はサラトガの2000mで代替開催されていたという事情はあるが、

プリークネスSを飛ばしてKYダービーと連勝するのが続いたことで、この流れは決まったということなんだろうな

日本のダート三冠でも2000mより長い距離を考えたような話がある。

ただ、先に続くレースがないということで、ジャパンダートダービーを引き継いで2000mになったとされている。

芝だと菊花賞の先には天皇賞(春)があるのだけど、ダートは今からでは難しかろうと。

それはそうだねと思っていただけに驚いたわけですよね。