所得税の申告書類が揃っていることに気づいたのでe-Taxでサクッと申告した。
確定申告の期日前だが、そもそも還付申告なので関係ないし。
で、今回の提出書類の多くがXMLデータだった。
GMOクリック証券の年間取引報告書はXMLで受信にしていたし、
市町村・道府県への寄付金については、各プラットフォームがXMLを出している。
ふるさとチョイス、さとふる、au PAYふるさと納税、それぞれでダウンロードできた。
XMLデータを食わせていくと、これらの項目はほぼ自動入力である。
(譲渡所得は他の費用がないかなど手で入れる項目は多少あったが)
結果として他の入力項目は給与の源泉徴収票と、
それ以外の寄付金(日本赤十字社・国立文化財機構)だけだった。
給与の源泉徴収票は入力項目が多くて煩わしいのだが、
実は事前登録しておけば源泉徴収票のデータが自動入力される機能があるそう。
給与所得の確定申告がさらに簡単に!【利用者用ページ】 (国税庁)
よくわからん書き方だが、e-Taxの「本人確認/情報取得希望」を登録しておく必要がある。
ただ、現状はかなり穴があって、それは勤務先から税務署に源泉徴収票が電子的に送信されている必要があること。
源泉徴収票というのが問題で、給与の源泉徴収票は支払額500万円以下の場合は税務署に送信する必要はない。
ただ、その場合でもほぼ同じ内容を記載した給与支払報告書を市町村に提出する必要があり、
多くの場合はeLTAXという地方税ポータルサイトで電子的に提出されている。
これを元にして住民税の計算を行い、6月に住民税額が届くわけである。
ほぼ同じものをe-Tax(税務署)とeLTAX(市町村)に提出するのは無駄ということで、
eLTAXに提出すれば税務署への提出も兼ねるという制度変更がなされるようだし、
現状でもeLTAXへの送信データ作成時に500万円以下の分も含めてまとめてe-Taxのデータにして提出することはできる。
なのですでに解消されている場合もあるし、将来的にはほぼ解消する見込みである。
あと、僕は職場の年末調整で提出したけど、保険料控除の書類も手入力になりがちだが、
こちらも実はXMLでの受信が可能になっていることがあって、
全国生協連は昨年分からXMLでの発行が可能になったそう。
現状は職場での提出方法が紙での提出だから、郵送されてきたのを出しているけど、
職場でもXMLデータで提出に対応しているところはあるかもしれない。
そもそも所得税の申告をするのなら会社に紙で提出する必要が無いのはそうなのだけど。
その他の寄付金控除もXML形式で作成することはできるが、
ニーズがどの程度あるかという問題はあると思う。
あと、住民税の申告を兼ねるという点では条例指定か否かという情報も必要だが、
これはe-TAXでは自動判別できないので手入力になるはず。
圧倒的にニーズの多い市町村・道府県への寄付金は自動的に判別できるけどね。
(東京都と洲本市・都農町以外は全て対象なわけだし)
日本赤十字社の受領証はどうせPDFでダウンロードするのだし、
同じ情報をXMLでも用意してくれれば助かるのはあるんだけどね。
申告前のチェックで寄付金の条例指定状況の入力がミスしているのに気づき、
危ない危ないと思って修正した程度で、もう慣れたもんですね。
あと、振込先の入力もいらなくなったんですよね。
公金受取口座を使うとしたらそれで済むからである。
この公金受取口座というのも過去の所得税の還付に使った口座なわけで、
実態としては前回のデータを使うに近いのだが、こういうデータを行政機関で保持するようになったのは大きな変化ではある。