ゲーム内のラウンドアバウト

Cities:Skylines2ではラウンドアバウトがシステム的に取り込まれている。

貨物駅周辺の交通をさばくのに効果があるのではと導入してみたが、

それなりによくできたシステムだなと思った。


日本の法令では2014年に環状交差点の制度ができた。

環状交差点の入口に環状交差点標識をつけることにより、

左回り、環道優先、環道内徐行などの効果が得られることとなった。

従来は環道優先というのが明らかではなかったので、

ロータリー交差点の入口には止まれ標識を付けていたが、

環道優先が明らかになる制度ができたことで 止まれ標識を外すのが一般的になった。

すなわち他の車・歩行者がなければ停止せずに環状交差点を通過できると。


Cities:Skylines2では交差点を作ってから、ラウンドアバウトの中央島のパーツを重ねると、

その交差点がラウンドアバウトの交差点になるという仕組みを取っている。

てっきりラウンドアバウトの交差点を置いてから道路を接続すると思ったのだが、

そうではなく交差点の拡張としてラウンドアバウトが存在すると。

当然、単なる十字路に比べて大きいので、既設の交差点に重ねると周辺の建物に影響があるが。


さすがシステム上取り込まれていることもあり、環道優先は徹底されているようだった。

日本のラウンドアバウトは環道内は1車線しか想定されていないが、

ゲーム内では環道内に3車線ぐらいあるのも普通である。

ただ、それがうまくいっているのかというと微妙なところはあるが。

このゲームはとにかく右折が下手なのでラウンドアバウトはある程度マシだが、

やはり交通量が増えてくると苦しいのは現実のラウンドアバウトと同じ。


ただ、一番ダメだったのは環道から出られないという問題で、

これはラウンドアバウトというより接続道路の問題である。

環道優先が徹底されていることの裏返しだが、それで交差点全部潰れるのもひどい話。

それ以外の問題としては環道内の車の流れが途切れず、ある向きからは環道に入れないと言う問題。

これはもう立体交差以外の抜本的な解決はないでしょうね。

平面交差の限界を超えているということなのだし。

横断歩行者に妨害されて進めないというのは信号制御でなければどんな交差点でも起きる問題か。


現実世界だと信号制御が賢いのでそっちの方が処理能力が高いのが定説だが、

Cities:Skylinesの世界では信号制御が下手なので、ラウンドアバウトの方がマシという面はかなりある。

ただ、立体交差化には勝てないというのが実情ですかね。

このレベルの交差点で立体交差化しないとダメなのかと絶望するけど。

立体交差化したら、それはそれで車線変更が下手で困るけど。


で、このゲームはどうにも無駄な走り方をする車が多くて、

あるインターチェンジが改善を重ねても糞詰まりのところがあり、

なんでこっち方向に行く車がこんなに多いんだと調べてみると、

なんでもない片側1車線道路に向かって転回していたのである。

幹線道路はほとんどが一方通行道路というのもあるのかもしれないが、

このゲーム、中央分離帯がないところでは好き勝手に転回するのである。

どうも高速道路を走ってきて、インターチェンジに入り、接続道路に出たら、

片側1車線道路になった途端に転回してインターチェンジに戻るみたいな動きをしていたと。

高速道路の出口をラウンドアバウトで処理したところでもこれが発生して、

ラウンドアバウトを1周回る車が続出し、こうなると他の方向から環道に入れなくなってしまう。


普通はインターチェンジで来た向きに戻る経路は用意しないけれど、

そういうルートを用意しておかないと他への被害が甚大ということで、

わざとそういう穴を用意しておくというのが対策になる。

ただ、そうするとインターチェンジ内を意味不明な走り方をする車が出るし、

それもそれで考え物なんですけどね。


最近新しいパッチが出たようで、死亡率の適正化が行われたらしい。

死者数が多すぎると思っていたので減るのかと想ったらその逆で、

死者数が激増して火葬が間に合わない状態になってしまった。

健康度が低いわけではなさそうだし、一体どういう状況なのか。

人口32万人で火葬場が5つあっても全然回ってない状態で、どうすると。

(パッチ前は火葬場3つで回していた)

火葬が間に合わないことが幸福度に大きな影響を及ぼしてるようには見えないので、

のらりくらりとやっているが、なかなかひどい見た目である。


人口20万人を超えたあたりからいろいろシステムが崩壊している気がするが、

先のパッチで労働者人口が増えるというのもあり、

人手不足問題が解消、一転職場不足になるという状況もあり、

そうなるとそれなりに面白さが増した面もある。