金曜に献血に行っていた。平日にしてはえらい混んでた気がする。
そこで掲出されていたのだけど、来年1月から献血カードの発行・更新をしなくなり、
ラブラッドアプリを使用しての受付が基本になるそう。
こうなると気になるのがアプリを使えない人への対応である。
アプリがないと献血できない? そんなわけはないでしょう。
何年も前に献血したことがあるような……という人が献血会場に来て、
じゃあ受付用紙に情報を書いてくれと言われて、それを元に検索して、
ありましたねと言われて献血している人はナンボでもいるわけである。
それは来年以降も変わるわけはない。献血久しぶりの人を拒むわけはないのだから。
今後、アプリがない人のワークアラウンドは明示されるかもしれないが、
おそらく都度、氏名・生年月日などで検索するということになるのだと。
取り違えが心配だが、最近は指静脈情報での認証を行っているのでおそらく問題はないだろう。
明確に変わるのは献血カードの発行・更新を行わなくなること。
あのリライタブルカードのシステムを維持するのをやめるということで、
次回献血可能日などをカードに記載して教えるということはやりませんよと。
代替手段として献血者コードを書いた紙切れを渡すようなことはあるかもしれない。
これでも献血時の本人確認としては一定の意義がある。
次回献血可能日は自分で計算するかラブラッドのWebサイトで見るか、それで勘弁してねと。
アプリへの一本化はどうかと思うところはあるけど、
ラブラッドアプリは便利であることは確かである。
1つはアプリからサクッと予約ができること。
昔は予約という概念がなく出たとこ勝負だったり、電話をかけて予約したり、
そんなのだったけど成分献血だと予約しないなんてあり得ないよね。
さすがにバスでの献血を予約する人はそうそういないだろうけど。
もう1つはやはり問診の事前入力である。これは本当に楽である。
15分前までに入れておかないと受付時に反映できないのが注意だが。
ラブラッドアプリを多くの人が利用するようになっていて、
リライタブルカードで献血カードを発行する意味が薄れていて、
ゆえに発行・更新を停止するというのは、理解できる話ではあるが、
全ての人がその恩恵にあずかれるというわけではないのも事実。
で、似たような話があったなと思ったんですよね。
それがETC専用のインターチェンジを暴力団員が利用できるかという話である。
高速6社「暴力団員もETC使わず走行可に」 憲法違反の訴えに反論 (朝日新聞デジタル)
暴力団員はクレジットカードを作ろうとしても拒まれる状況にあり、
ETCパーソナルカードというデポジット式のカードでさえ拒まれる状況。
一方で都市高速を中心に既存の料金所がETC専用化される流れもあり、
こうなるとヤクザは高速道路を使えないという状況にもなりかねない。
それっておかしいんじゃないのという話で、本当に道路が使えなければ確かに問題である。
しかし、高速道路各社の回答としてはサポートレーンに入って料金を後払いするという方法はあると。
この方法ならばETCがない人でもETC専用出入口が使えるという理屈である。
ETCで何らかトラブルがあり、Web・電話で申告してETCカードに請求してもらったり、後で料金所事務所で払ったり、
そういう手続きを行うことは普通にあるわけで、できない話ではないが、
それが正当な手段ですよと言われてしまうと、そうなの? とはなる。
ラブラッドアプリのない人の献血ってのも同じような話だと思いますね。
都度検索すればアプリがなくても献血することはできるが、
それが当然となる人がいていいのかという話は当然の指摘である。
でも、アプリがないひとを拒むことはないのはほぼ間違えない。
【令和8年1月5日(月)から】献血カード・献血手帳の新規発行および更新の終了について (日本赤十字社)
ここに「アプリやカードをお持ちでなくても献血の受付は可能ですが」って書いてあるよね。