地上で使う運賃箱

今日・明日と東京ビッグサイトではコミックマーケット、

大変な盛況だが、往来する交通機関の混雑も激しく……

輸送力という面で言えば、りんかい線が最強ではあるけど、

東京テレポート駅を利用する台場・青海地区への客もいるわけだし。

これ以外にも都営バス(東京駅への臨時便など)や ゆりかもめ もありますが。

それに加えて東京BRT(虎ノ門・新橋駅~国際展示場駅)は大増発を行っているが、

これがわりとスムーズだと評判である。


東京BRTがコミックマーケットにあわせての増発をするようになって、

課題になっていたのが運賃収受だったそうで、今回から国際展示場駅に運賃箱を持って来て対応していたよう。

バスから一式剥がしてもってきたので、なぜか案内表示器まで付いてたようだが。

帰宅客の集中に対して、乗車前に改札を行い、そのまま全扉から乗車させると。

特に東京BRTでは連接車も持っているので、全扉から乗車できるメリットは大きい。


こういう運賃箱を地上に置いて使う事例というのは全国いろいろみられる。

イベント時ということで思い浮かぶのは三重交通の外宮前バス停である。

正月や行楽シーズンには、外宮内宮線で大増発を行うのだが、

このときには運賃箱の付いていない観光バスもやってくる。

このため地上で運賃収受しなければ対応できないのである。

逆に内宮側がどうなってるのかはあまり見たこと無いけど、どうなんだろ?

三重交通にとってみれば観光バスを動員しての多客対応というのは鈴鹿サーキットでもみられる。

白子駅から乗車する場合は降車時に払い、サーキットから乗車するときは乗車時に払う、スペースの都合を考えればそうでしょうね。

もっともこの区間のバスは増発してもひどい混雑なんですけどね。

平田町駅と歩いて往来するのも選択肢ではあるが、それですら遠い。


これとは違ったタイプが京都市バスの四条河原町でみられる。

地上に運賃箱を置いて、出口付近を区切っておいて、

バスが到着したら、そのまま降りるように呼びかける。

外国人客も多いのでプラカードのようなものも見せていた。

それで降りてきた乗客から地上で待っている係員が運賃を集めると。

この方式は京都市バスの中でも四条河原町(西行)・四条高倉(東行)でしかみられないが、

乗客の混雑というよりば車の混雑を気にしての取り組みだと思われる。

というのも四条通(烏丸~川端)は2015年に2車線化され、

バスが停車すると片側1車線をつぶしてしまうこととなる。

(実際には中央に緊急車両用にゼブラゾーンが確保されていて、そこを使って一般車が追い越す姿もよくみられるが)

従来よりバスがスムーズに発車できるようになったが、停車時間も節約が必要である。

逆に言えば四条以外は利用者の多いバス停でも地上収受はやってないんですね。


路面電車スタイルの電車では駅舎に備え付けられているのが運賃箱というのがあり、

東急世田谷線の三軒茶屋駅など(乗車時)、嵐電の四条大宮駅など(降車時)でみられる。

嵐電の場合、四条大宮でも台車に乗せて改札口に置いているみたいなのだが、

必要な駅に機動的に運んで使われているようで、日によりいろいろらしい。

こういう形で運べるというのはメリットなのだろう。

逆に世田谷線は乗車時かつ駅固定なんだし、一般的な鉄道駅用の改札機でいいんじゃない? という気がしますけど。

現金だと直接運賃箱に投げ込むので、きっぷ売場がいらないのはメリットだが。


で、思い出したんだけど、東京BRTって完全キャッシュレスバスの実証運行路線なんですよね。

ICカード利用者の多い東京でかつ新設路線とあってほぼICカードでの利用なので、

これで問題ないということで国土交通省のリストに掲載されている。

これならもはや鉄道用のICカード線用改札機でもよいのでは?

そんなのバス会社が運用できないよというのが正直なところだろうが。

でも、将来的にはそんな話もあるかもしれない。

特にBRTというからには鉄道駅のように集約されたバス停も想定しているだろうから、

利用者の多くが集中する新橋とか、住民の利用が多く見込まれるHARUMI FLAGとかあるかもしれない。