水回りの工事をして作った部屋

社内のある建屋に用事があって行ったのだが、

そこで「女性のための休憩室」というのがあることに気づいた。

これを見て気になったことが2つあったのだが、総務部のサイトで見ると、

いずれの疑問も解決したので、ちょっと書いておこうと思う。


「女性のための休憩室」とは申しますが……

どうしてもここでないと難しいことは搾乳ですね。

「搾乳室」と書いては角が立つと思ったのかは知らないけど。

職場に「搾乳室」を作りましょう! (pdf) (厚生労働省)

一応、それ以外にも体調不良時のごく短時間の休憩という用途はあるのだが、

そもそもそういう状態で働いていてよいのかという問題もあるところ。

利用実態としてはどんなもんなのかは気になりますけどね。


もう1つ気になったことが、元々ここにあった礼拝室の行方である。

もともとここは倉庫だったらしい。(そのような記載のフロア図があった)

倉庫を改装して礼拝室として使えるようにしていたのは知っていた。

それが「女性のための休憩室」に作り替えられたとすると、

一体礼拝室はどこに行ったのか? というのが気になったのである。

調べたところ同じフロアの別のところに移されていたようだ。


移設された礼拝室には水場が付くようになったとのことである。

この礼拝室の用途というのはほぼムスリムの礼拝であろうと思う。

(他の宗派で使ってはいけない決まりはないが)

最低限、マットが敷かれていて静かなところならばよいわけだが、

礼拝の前に手足を清めることになっているようで、

特に足を清めるという用途を手洗い場で代用するというのは少し大変。

で、礼拝室に水場を設置することが推奨されているわけである。


「女性のための休憩室」も搾乳時に使うことを想定した流し台があり、

礼拝室も含めて水周りの工事が発生しているということになる。

トイレなど含めて水回りを一新する工事を行った際に、

これらのスペースも整備したというのが実情ではないかと思う。


以前、うちの職場にインドネシア出身者がいて、ムスリムだって言ってたけど、

おそらく日本にいるムスリムだとインドネシアの人が多いのかなと。

他にもいるでしょうけど、人の交流が格段に多いのがそこだと思うので。

旅行者としても労働者としても住民としてもそうじゃないかな。

その昔、関西空港が「日本初のムスリムフレンドリーエアポートへ」なんて掲げたことがあった。

日本でハラールな生活

これが2013年のことである。小浄施設を備えた男女別の礼拝室を用意したと。

今では空港みたいなところでは一般的な施設になりましたけど。


どちらも水回りの工事は必須ではないが、やるとより好ましいということで、

その点で機会があるときにつくっておいたということなんだろうね。

社内にあるとないでは大きな差ではあるけれど、

例えば道路を挟んだ敷地にある建屋で働く人にとっては利用しにくいとか、

増設ということも今後検討されるとなおよいのかなと思った。