昨日投稿しようと思って忘れてたんだけど。
昨日・今日とサラブレッドのセリ市、セレクトセールが行われていた。
平均落札価格6470万円という恐ろしいセリである。高すぎる。
でも日本競馬の賞金水準は高いですからね。
その中で大きな夢を持てる馬が集まるとこんなことになるんだろうなぁって。
そんなセレクトセールの昨日、1歳セッションの速報を見ていて気になるものが。
それはキャロットクラブがノーザンファーム生産馬を4頭買っていたこと。
キャロットクラブはクラブ馬主のキャロットファーム所属馬の所有者である。
このクラブはノーザンファームと経営が一体化していると考えられている。
ノーザンファーム生産馬に対してクラブ会員の出資を募り、
(特に牝馬の)引退後の権利についてはノーザンファームに帰属する形である。
牧場にとっては引退後の権利を留保しつつ、クラブ会員の出資金という形で馬代金を回収できるというメリットがある。
ノーザンファームが手放したくない馬がやってくる先の1つがキャロットクラブである。というのが定説である。
にもかかわらず、わざわざ牧場・クラブ間の取引をセールで行うと。
このような取引は過去にも発生しているのだが、基本的には主取りを回避するためだと言われている。
このようなセリ市では入札が入らなかった場合は販売者が落札することが慣例となっている。
(入札が入った場合でも、リザーブ価格以下であれば販売者が落札してよい)
ここで販売者が落札する代わり、クラブに落札させたという考えである。
確かに主取りでも手数料はかかる。それでも販売手数料の半額である。
なので主取りしてクラブに売却する方がお得なはずなんですよね。
セリに出品するのは牧場としても高く売りたいという考えがあるからだろうし、
その中でクラブ所有馬にしたければ、セリで買えと牧場に言われたのかもしれない。
ほとんど競らずに決まるものが多いが、そこそこ競ったものもある。
キャンプロックの2022 は4600万円で落札という金額を見てもわかる通り。
クラブとしてはかなり価値を見いだしていたということなのだろうか。
クラブ馬主という点では他に特徴的だったのがDMM.com(DMMバヌーシー)だった。
DMMは特定の牧場と関係を持たないクラブなので、セリ市は重要な調達手段である。
それで買ったのが1歳は牝馬2頭、当歳は牝馬4頭・牡馬1頭と、ほぼ牝馬。
あまりに牝馬ばかり買うものだから「牧場でも作るのか?」と言われる始末。
他に確保した馬と合わせればクラブ全体としては牡馬・牝馬のバランスは悪くないようで、
あくまでもセレクトセールの購入馬が牝馬に偏ったというだけらしい。
ただ、ここにはやはりいろいろな戦略があるんじゃないかという話で、
セレクトセールでよい馬を買おうとすると、牡馬はあまりに高すぎると。
それに比べれば牝馬は安いし、引退後に繁殖馬としての期待も持ちやすい。
牡馬については関連会社所有の繁殖牝馬の子と牧場での庭先取引を中心に獲得すると。
折しも当歳牡馬ではラヴズオンリーユーの初子がいるわけですよね。
このようなことができるのも、ラヴズオンリーユーがセレクトセールで購入した牝馬であったからこそである。
セレクトセールといえば、アドマイヤビルゴのことを考えてしまう。
アドマイヤビルゴは2017年のセレクトセール当歳で5.8億円(本体)で取引された馬である。
セレクトセール歴代2位の高額取引である。
リステッド2勝で獲得賞金はおよそ1億2800万円、まだ現役ですね。
JRAでOPクラスになるような馬も、1億円稼ぐ馬もそうそういない。
本当に立派な馬だと思うけど、取引価格に目を向けると全然見合ってない! となってしまう。
でも、他の3億円以上で取引された馬を見てみるとアドマイヤビルゴの活躍ってずば抜けてすごいんだよね。
超高額馬は走らないというジンクスをアドマイヤビルゴは部分的に塗り替えたと思うが、
やはりこれで満足してよいわけはなく、G1ウイナーが出てほしいよね。
この前デビュー勝ちしたダノンエアズロック(モシーンの2021)には期待したい。