スーパーGIIIもある

日はすさまじい雨だったが、今日は昼から晴れて、食器を買いに自転車でイオンモールへ。

わざわざそこまで行く理由もあまりないのだが、気分転換も兼ねてね。

最近は自転車に乗ることも少なくなってたし、たまにはね。


以前、「スーパーGII」という話を書いた。

スーパーGIIは偉大な前哨戦?

競馬の重賞レースの格付けで最上位のものがGI、それに次ぐものがGII、それに次ぐものがGIIIとなっている。

それぞれ国際的な基準があり、その中でも大きなものがレーティングである。

このレーティングという尺度で見たときGI級のGIIというのが日本にはいくつかあると。

これを俗に「スーパーGII」と呼んでいるという話。


JRAの考えとして、GIは全てチャンピオン決定戦であり、

GIIはGIの前哨戦などの重要度の高いレース、GIIIがそれ以外の重賞と。

世界的にみればGIの前哨戦がGIということもあるが、日本ではそういう考え方はない。

多くのスーパーGIIはGIの前哨戦という意味合いを持っており、

例えば毎日王冠は天皇賞(秋)の優先出走権が得られるレースである。

札幌記念は夏シーズンのチャンピオン決定戦という体裁はありそうだが、

前哨戦が未整備など課題があり、JRAは秋に向けた前哨戦と考えているそう。

実際、国内外の秋のレースを見据えて走るものは多い。


スーパーGIIに比べると話題にならないが「スーパーGIII」もある。

すなわちGII級のレーティングが付くGIIIである。

下記のようなレースが該当すると思われる。

  • 東京新聞杯(芝1600m) [112.08]
  • 阪急杯(芝1400m) [111.33]
  • 鳴尾記念(芝2000m) [112.42]
  • 共同通信杯(芝1800m・3歳) [112.92]
  • クイーンカップ(芝1600m・3歳牝馬) [107.58 + 4]
  • アーリントンカップ(芝1600m・3歳) [110.92]

[]内は2020~2022年の平均レーティングで、牝馬限定戦は+4ポンドして考えるとよい。

110ポンド超だとGIIの条件を満たすので、それより明確に高いレースを集めた。


こうして並べて見ると、なんでGIIになってないんだろうというのもある。

阪急杯と鳴尾記念は負担重量の決め方がGII相当なんですよね。

阪急杯については高松宮記念の優先出走権が得られるレースである。

鳴尾記念も宝塚記念の前哨戦として知られている。

(宝塚記念はファン投票上位馬に優先出走権があるので制度上は特にないが)

アーリントンカップは2018年からNHKマイルカップの優先出走権が与えられるレースになった。

この3レースはそのうちGIIになる可能性はまぁある。

(実際、秋華賞の優先出走権が得られる紫苑ステークスは今年からGIIになった)


残りの3レースはGIIになるのは難しいかもしれない。

共同通信杯は皐月賞、クイーンカップは桜花賞の前哨戦として使われることが多いが、制度上のトライアルレースではない。

東京新聞杯は去年までは収得賞金により負担重量が際限なく増える仕組みで、

すなわちはGI勝ちがあるような実績馬には選びにくいはずのレースだった。

なのにレーティングが高いのは出世レースだからということであろう。

いずれも東京競馬場で行われるレースで、後の大レースにもつながるものなんでしょうね。


今日の鳴尾記念はちょっとした珍事だった。

というのも優勝したボッケリーニは目黒記念(GII)を回避して鳴尾記念に回った馬で、

その理由というのが目黒記念のハンデ(59.5kg)が重すぎるというものだったから。

一方、鳴尾記念では57kgで出走できた。(昨年の目黒記念の優勝馬だが、1年経過すると負担重量に反映されない)

負担重量が重くなりそうなのでより格上のレースに出るという話はあるけど、

GIIの目黒記念の負担重量が重いので、GIIIの鳴尾記念に出るというのは珍事である。

というか目黒記念がGIIってのが実態に合ってないんだよな。

(実際、ハンデGIIの3レースはGIIとしては若干レーティングが低い)


世界的に見れば重いハンデで勝ってこそ強い馬だという考えがあるが、

日本では59kg以上のハンデとなればかなり嫌われるものである。

芝だとそこまで背負わなくても出られるレースも多いのでなおさらかな。

それがGIIIの鳴尾記念ってのはちょっとおかしいんだけどね。

鳴尾記念というレースは昔はGIIだったこともあるが、

条件がコロコロ変わる中でGIIIになって、その後もあれこれ変わっている。

名前は歴史があるが、レースの位置づけには歴史が乏しいということかな。


GIIとGIIIはどっちも重賞って一緒くたにされがちではあるけど。

やはり重賞を勝つというのは大きなことであり、その中でもGIは格別という考えはあるが、

GIIとGIIIの差というのはそこまで意識されていないのかなとは思う。

GIIIはハンデ戦が多く、GIIはグレード別定戦が多いという傾向はあるが、

鳴尾記念と目黒記念のようにこの関係が逆転してるものもある。


それにしても東京新聞杯がそんなにレベルの高いレースとは知らなかった。

この時期のマイル戦ってのがあまりないからなのかも。

京都金杯、関屋記念もなかなか高いが同じような理由かな。

今のままではなかなか格上げは考えにくいところもあるが、

年間のレース体系が見直されることがあれば、このあたりも考慮されるかも。