3週連続でコンサートに出かけていた。
今日は直前まで悩んでいたが、先週末に決意して購入した。
東京国際フォーラム ホールA 2階席の中腹あたり。
座って双眼鏡で静かに見るなら悪くはないが。周りの人もわりとそんな感じでしたね。
直前にチケット買うような人だから、そこは覚悟してるんでしょう。
それはそうとして、まさか3週連続で見るとは思わなかったものがある。
それが異常な光量を放つ光り物である。
特に「孔雀」と呼ばれる、扇形に何本も異常に明るく光る棒が出たものはすさまじい存在感を放つ。
シンプルに1本だけ(一般的なペンライトより長い)のものもあるが。
言うまでもなくルール違反なんだけどね。
この手の異常な光り物が目立つのがかつてのANIMAX MUSIXだった。
2018年3月に大阪城ホールで初めて参加したとき、こんなのが何人もいた。
さすがに目に余る状態で、主催者側もそれなりの対応に出たのだろう。
2019年1月(同じく大阪城ホール)で参加したときは没収者続出だったらしい。
以後もANIMAX MUSIXは横浜開催で何度か行っているが、
かつてほど派手にやることは減った気がするが、一掃とはならない。
それもこれもイベント主催者が決定的な対応ができていないのは、
主催者ができるのはせいぜい退場処分に留まるからである。
退場は重いじゃないかと思うかも知れないが、あまり問題ないケースもある。
終盤で振り回せば、発見されて途中退場となっても失う物はほとんどない。
実際、最終盤になって異常な光り物がワラワラでてくるケースはわりとある。
真に打撃を与えるには光り物を没収して返却しないのが一番よい。
なぜならばこれらの光り物は市販品ではなく、ハンドメイドだから。
しかし、イベントの主催者は不適切な持込品を預かることしかできない。
退場にしても没収にしても決定的な打撃にはならないのである。
ところで「孔雀」などの異常な光り物は一体どういう構造なのだろう?
一般的なペンライトは根本にLEDが1ユニットあり、アルカリ電池で駆動するのが一般的。
拡散シートを入れたプラスチックの棒で根本の光を拡散させるわけである。
これに対して異常な光り物は1本の棒に複数個の高輝度LEDを収めている。
LED1個の輝度もさることながら、根本から先まで自発的に光る。
さらに駆動源も大電流を取り出せるリチウムイオン電池が一般的だという。
電流制限抵抗などもなく電池とLEDを直結していることが多いという。
このため電力消費が激しく、ごく短時間の点灯しかできないという。
もちろん安全面の問題もある。だからハンドメイドでしか作れないんだが。
短時間しか使えず、使ったら退場のリスクがあるとなれば、使い所は限られる。
そもそもルール違反なのは置いておいて、ここぞという曲でこそ出番がある。
そういう観点で先々週はまだ理解できた。
開幕早々、大変盛り上がる楽曲で「孔雀」など振り回し退場処分というのは潔い。
まもなく消灯したから、主催者側もすぐに取り押さえて処置したようですね。
ただ、先週末・今週末とそんな出番があると思っていなかったところで、
視界の端に異常な明るさを感じると思ったら「孔雀」がいたとか。
今日は東京国際フォーラムホールAという広い会場ということもあってか、
スタッフが取り押さえるのにも時間を要して野放しの状態が続いた。
でも、なんでここで光らせる必要があるのかというのは全く理解できなかった。
明確なところはわからないんだけど、異常な光り物のストックが年々増えているのかなと。
ハンドメイドなので作るのは大変だが、短時間の点灯に留まればそうそう壊れるものでもない。
一時的に没収されても返却されればノーダメージである。
この手の光り物が根絶されないのは、たかだか退場処分で済むからだろうね。
というわけで困った話ですよ。
どれだけ迅速に対応できるかが全てのような気はするんだけど、
最終盤に短時間・散発的に使われては、なかなか対処も難しい。
警戒されてるのを知ってかそういうことが起きているイベントも以前あった。
没収して返却しないことこそ、問題打開の近道であろうと思うが、
法令に根拠もなく人の所有物を奪うことはできないのが実情である。
となればできるだけすぐに発見して止めさせるのが最善であろう。
それが徹底されると最終盤を除いておおっぴらには使えないのだし。
でも、なんでこのイベントで「孔雀」などに警戒する必要があるのって。
今日のあれは想定の範囲を大きく越えてますよ。なんで?