JR東日本が電車特定区間内の運賃に来年から10円加算する届出を行ったそうだ。
バリアフリー設備の整備を促進します~ホームドアは整備を拡大・加速~ (pdf) (JR東日本)
バリアフリー設備と言いますが、エレベータやトイレ改修というよりは、可動式ホーム柵ですよね。
これがとにかく金がかかる上に、エレベータだと道路整備とかの名目で行政に整備してもらうこともあるけど、そういう手は使えない。
この加算により年間230億円の増収となり、累計5000億円以上となる可動式ホーム柵の整備費を賄うとのことである。
さすがにこればかりは金がかかっても仕方ないことである。
正直なところ、コストパフォーマンスという点でよい設備かは疑問はあるのだが、
利用者に比してホームが狭い駅では転落事故が問題であることは事実。
そこに対する効果的な対策であるのは明らかですからね。
今回の加算対象は電車特定区間内ということで、区間外にはみ出す利用は対象外である。
新宿~大宮は加算対象だけど、新宿~宇都宮は電車特定区間の境界である大宮駅を越えるので一切加算されない。
それで逆転することはないのか? と思ったが、現状の電車特定区間の運賃は幹線運賃より10円以上安いので特に問題はない。
電車特定区間・東京山手線内の運賃表と幹線の運賃表の差が少し縮まるということですね。
その点で影響はある程度抑えられるという判断はあるんじゃないか。
ところでここで気になったのが乗車券の分割のこと。
JRの運賃というのは長距離になるほど割安になるとは言えない。
距離単価で言えば15kmが特異的に安いことが知られている。
例えば、新宿~大宮は28.3km(埼京線)で運賃表に当てはめると473円となる。
(厳密には最短距離計算で埼京線は最短ではないので若干異なるが運賃帯は同じ)
これを浮間舟渡で分けると、13.4kmと14.9kmとなり、220円+220円で440円となる。
分割した方が33円安くなるのである。そのために途中下車するには微妙な駅だが。
あらかじめ分割した乗車券を紙で買うことができれば、下車する必要はないけど。
10円加算で変わるかと思ったけど、15kmの特異的な安さは相変わらず。
さっきの例だと価格差が10円縮まるが23円だから依然安い。
10円加算程度ならあんまり変わらないんだなと。当たり前か。
なお、乗車券分割は距離ごとの単価の違いを使うもの以外に、
電車特定区間とそれ以外の境界駅で分割する方法や、特定の区間だけ本来の運賃表より安くしている特定運賃を使えるように分割する方法もある。
電車特定区間と幹線の差が縮まるとしても、距離単価ではやはり安いだろうし、
特定運賃も電車特定区間内であれば10円加算の対象だと思うが、わざわざ特定運賃を設定するだけあって10円程度ではひっくり返らない安さだろう。
というわけで思ったほどは変わらないのかなと。
関東圏のJRだとドア位置が揃っているものが多いから、一般的なタイプで対応できるのかな?
定位置に停める装置なしで導入する路線だと開口部を広くしてたりするけど。
ドア位置を揃えるというのがけっこう大変な話ではあって、
東武伊勢崎線(スカイツリーライン)と直通運転している京メトロ日比谷線ではもともと急カーブ対応で、東武の他の車両より短い車両を使っていた。
こうすると東武線内のドア位置が揃えられないと、同じ長さでカーブを曲がれる車両を買ったんだよね。
近畿圏のJRだとドア位置統一のために東西線は4ドア、環状線は3ドアを選んだなんて話もありましたが。
ドア位置によらず対応可能なロープタイプってのもあるけど、イマイチなところはある。
特急停車駅などどうあがいてもドア位置が統一できないところでは選択肢になってるけど。
中央線快速はロープタイプかなぁ。その前にグリーン車導入計画が問題だが。