今日をもって、大阪証券取引所の現物市場が東京証券取引所に統合された。
それに伴い、大阪証券取引所に単独上場していた銘柄は東京証券取引所に上場した。
そもそも、東京証券取引所というのは日本一の現物株市場で、
日本の株式取引のうち、取引高で9割以上が集中していた。
大阪証券取引所は現物市場ではそれに次ぐものだが、東京証券取引所がこれほど圧倒していて、
大阪証券取引所に上場していても東京証券取引所に重複して上場している会社も多いのだから、
現物市場の統合が行われても高々知れてるだろうと思っていた。
けど、とらえ方によってはこの統合はとてもインパクトのあるものだったようだ。
大証「現物株」 東証統合へ 上場数3400社 世界3位の規模 (東京新聞)
この統合を上場企業数で見てみると非常にインパクトがあるわけだ。
これまで東京証券取引所には2323社上場していた。
ここに大阪証券取引所から新規に1100社やってくるわけだ。
もちろん重複上場分は差し引いた数字だ。数で見ると1.5倍ほどにふくれあがり、
その結果、ムンバイ証券取引所、トロント証券取引所に次ぐ、世界第3位の上場企業数となるとのこと。
えー、そんなに単独上場の銘柄あったの? と思って、東京証券取引所のWebサイトにある新規上場一覧を見たのだが、なるほどと納得した。
現物市場の統合に関する情報/上場制度関連 (東京証券取引所)
1100社のうち、市場第一部・第二部に単独上場していて移行するのは199社で、残り901社はJASDAQに単独上場していた会社だった。
なるほどJASDAQかと。それなら納得だ。
JASDAQは1963年にできた新興市場だ。かなり歴史は長い。
かつては独立した証券取引所だったのだが、大阪証券取引所とはシステムのバックアップなどで提携があったそうで、
その縁もあって2008年に大阪証券取引所と合併した。
大阪証券取引所としてはナスダックジャパンを改名したヘラクレスという新興市場を持っていて、大阪証券取引所自身もヘラクレスに上場していた。
JASDAQの合併後、ヘラクレスはJASDAQに統合され、この時点で大阪証券取引所は日本一の新興市場を持つ取引所になっていたようだ。
そして、このたびJASDAQは東京証券取引所に移されることになったのだが、
東京証券取引所への移行後も、東京証券取引所がこれまでやっていた新興市場、マザーズとは統合されずNASDAQとして存続することが決まっている。
JASDAQとマザーズではいろいろ条件が違うようで、統合すると混乱をきたすということでこうなったようだ。
ちなみにJASDAQに上場している企業にはヤフーだとか東京証券取引所の市場第一部・第二部に上場している企業もあったが、
統合にあたってどちらか選択することが求められたので、全て、JASDAQへの上場をやめて、市場第一部・第二部を選んだようだ。
ただ数が1.5倍になっても取引高まで1.5倍になるわけはなくて、
すでに取引高で日本国内の9割以上のシェアがあったわけだから、大した差はなさそう。
取引高でも世界第3位というけど、もともとそうだったらしい。
ただ、今後はこれまで大阪証券取引所だけで上場していた銘柄が、
これまで以上に活発に取引されるようになり取引高が伸びる期待もあるようだ。
来年3月には大阪証券取引所へのデリバティブ市場の統合が行われる。
TOPIX指数先物とか、国債先物とか、東京証券取引所から移される。
それにあたって、大阪証券取引所は大阪取引所に名前が改められるようだ。
少しマヌケかなと思ったけど、東京金融取引所だとか、商品取引所の統合も念頭に置いたネーミングなのかもしれない。
日本にある全てのデリバティブ市場を1箇所に集めよう。そんな思いもあるのだろう。まだ具体化してるわけではないが。
ともかく、まずは現物市場の統合が完了したということで、総合取引所の第一歩を踏み出したのかなと。