スーパーGIIは偉大な前哨戦?

自転車のタイヤがパンクしたことをきっかけに、タイヤ・チューブごと交換していた。

後輪なんでけっこう大変でしたね。そして、なによりタイヤを外すような作業は5年以上ぶり。

(パンクの応急修理は何度かやっているのだが)

自転車の使用頻度もそこまで高くないのはあるのだが、いやはや。

とはいえ、なんやかんや自転車の修理というのはDIYとしてはわりと身近なものではある。


明日は札幌競馬場で札幌記念(GII)が行われる。

サマー2000シリーズ第4戦……というよりは「スーパーGII」なんでしょうね。

GI格付けを得ることもできるほどに例年ハイレベルなレースが行われるが、

ステップレースなどの体系が未整備だとかでGIIに据え置かれているという事情があるという。

オーストラリアのGIレースの多さなんか見ると、サクッと昇格してしまえばいいのにと思うんですけどね。


有力馬としてよく挙げられるのが、今年の桜花賞を優勝したソダシと、香港のクイーンエリザベス2世カップを優勝したラヴズオンリーユー。

ソダシは去年に札幌2歳ステークスを優勝しており、札幌競馬場という舞台はよさそう。

桜花賞の次に走ったオークスでは1番人気に推されつつも8着に敗れている。

さすがに2400mは長い! ということで、じゃあ秋華賞の行われる2000mはどうだろう? というのがこの挑戦の背景として大きいようだ。

ここで勝てばクロフネの子では初めての芝2000m以上の重賞制覇となるのだが……

この結果次第で秋に行くレースが決まるという点では意義深い戦いである。


さて、もう1頭の有力馬、ラヴズオンリーユーはアメリカ遠征の前哨戦としての挑戦である。

この春は ドバイシーマクラシック → クイーンエリザベス2世ステークス と海外GIを転戦して、

3着・1着と強さを見せつけ、この結果から秋も海外転戦を選ぶことにした。

……というのは、おそらく同じ厩舎で去年のクラシック三冠馬、コントレイルにぶつけたくなかったからだろうけど。

秋の大目標として選んだのは、アメリカのブリーダーズカップ フィリー&メアターフである。

ブリーダーズカップ(BC)は持ち回り制で行われ、カルフォルニア州のデルマー競馬場での開催で、

ヨーロッパから遠く(芝のレースはヨーロッパからの遠征馬が強い)、日本に少し近いということで、挑戦するなら今年だろうと。

距離も2200mというのは最適だろうということで、日本馬初のBC諸競走優勝を狙っているのだという。


とはいえ、アメリカ遠征には金が必要である。輸送費補助は出るが足が出るし、なにより登録料が高額である。

そんな中、ラッキーだったのはクイーンエリザベス2世カップを優勝したことで、

香港ジョッキークラブから年末の香港国際競走デーにも来て欲しいと招待を受けたことだった。

日本→アメリカ→香港→日本 と輸送すれば、アメリカ→香港→日本 の部分は香港ジョッキークラブが輸送費を負担してくれるのだという。

これにより、日本→アメリカ の輸送費とアメリカでの滞在費だけ考えればよくなり、この挑戦に至ったわけですね。

春に海外転戦を経験しており、馬もスタッフもこれで戦えるのを知っているのもよかったですね。


日本を出て日本に帰ってくるまでの期間が60日以内だと日本帰国時の検疫条件が有利なので、

おそらくそのあたりの事情もあって、アメリカに渡って前哨戦を経ずにブリーダーズカップへ向かうことにしたようで、

このための前哨戦を日本でやるならば札幌記念ということになったようである。

国内で走るのはこれが最後かも? と言われているわけだが、ここで勢いづけてアメリカ・香港遠征に向かえるといいですね。


実は札幌記念はしばしば秋の海外遠征に向けた前哨戦として使われることがあり、

ソダシを管理する須貝調教師も、ゴールドシップを凱旋門賞の前哨戦として札幌記念に送り込んだことがある。

このときに同年の桜花賞優勝馬のハープスターに敗れており、この経験がソダシの札幌記念挑戦に生きているようである。

というのも、この時期の3歳馬は負担重量が3kg軽減され、さらに牝馬の2kgと合わせると、

5歳牡馬のゴールドシップとは5kgもの負担重量差があり、強い3歳牝馬にはかなわんでということだったらしい。

(ちなみにハープスターも凱旋門賞の前哨戦としての挑戦だったようだ)

というわけで、ソダシは強い3歳牝馬なので、これは勝てるというのが調教師の読みらしい。


札幌記念がGIIなのは日本国内のレース体系によるところが大きいのだが、もしGIなら……と思うところはある。

というのはラヴズオンリーユーが遠征するブリーダーズカップなんですけど、

同レースはアメリカ国内外のいくつかのレースを「ブリーダーズカップチャレンジ」と指定している。

ブリーダーズカップのレースごとに指定レースが定められ、指定レースの優勝馬は登録料免除・輸送費補助が行われる。

で、日本の指定レースなんですが、いずれもGIレースなんですけど。

  • BCクラシック(ダート2000m) → フェブラリーステークス(ダート1600m)
  • BCフィリー&メアターフ(芝2000m前後・牝馬限定) → ヴィクトリアマイル(芝1600m・牝馬限定)
  • BCマイル(芝1600m) → 安田記念(芝1600m)
  • BCターフ(芝2400m) → 宝塚記念(芝2200m)

でも、実際にこんな転戦する? 特にフェブラリーステークス→BCクラシックなんてある?

とはいえ、日本で行われる、直近のGIレースでBC諸競走に条件が似たものを探すとこうなるのかもしれない。

でも、GIにこだわらなければ、帝王賞と札幌記念っていいんじゃないの? と思ったんだよな。

帝王賞は大井競馬場で6月末に行われるダート2000mのレースで、格付けは日本ローカルのJpnIである。

大井競馬場は東京大賞典が国際格付けのGIなので、体制的には可能とみられるが、レーティングが足りないようである。

とはいえ、距離や時期など、優勝馬にBCクラシックの登録料免除などの特典があれば行きたくならんかね?

札幌記念もラヴズオンリーユーが前哨戦に使うように時期的にはいいんじゃないか。

この場合はBCターフの指定レースになるんでしょうけど。(牝馬ならフィリー&メアターフも選択させてくれれば……とか思ったけど)


というわけで、なんやかんや秋に向けた前哨戦ということになるんですけど、

それでも国際交流という点ではGIの方がいいんじゃないかなと思うんですよね。

そんなわけでG1級の注目を浴びるスーパーGIIですが、明日はずっと外出なので、ラジオ観戦ですかね。

そういえば去年も同じようにラジオ観戦してたっけ。

去年は後の香港カップ優勝馬、ノームコアが優勝してましたね。札幌記念で結果を出したことで先につながった好例ですね。

1回接種率と2回接種率の差が大きすぎる?

韓国の新型コロナウイルス接種について、1回接種率で見るとそこそこ高いが、

1回接種率と2回接種率の乖離が大きすぎるということが書かれていて、

直近のデータを見ると、人口に対する1回接種率は48%で、日本の54%とそこまで差は大きくないのだが、

2回接種率で見ると、韓国は22%で、日本は41%なので、なんと倍ぐらい違うという。

ちなみにこれは人口に対する接種率なので、接種対象外の子供なども分母に入っている。

イギリスの1回接種率が70%と出ているが、これで対象者の9割以上は打ってる状態ですね。

日本の1回接種率54%というのは、もう7割方回ったと解していいんじゃないか。


「韓国だけの異常現象」なんて書き方もされていたが、本当に異常なのだろうか?

Coronavirus (COVID-19) Vaccinations (Our World in Data)

ここから巨大CSVをダウンロードして、2回接種率と1回接種率の差を時系列で計算した。

それで直近の総接種回数が3000万回を超えた地域を抽出した。

  • 北アメリカ : アメリカ・メキシコ・カナダ
  • 南アメリカ : ブラジル・アルゼンチン・コロンビア
  • ヨーロッパ : イギリス・ドイツ・フランス・スペイン・ロシア・ポーランド
  • アジア : 日本・インドネシア・トルコ・韓国・インド・インドネシア・パキスタン

中国も3000万回はゆうに超えてるのだがデータが欠損しているので集計しなかった。


過去にさかのぼってみてみると、1回目接種率と2回目接種率の乖離が高かった地域はいろいろあって、

カナダは一時54ポイントもの乖離があったという。(今年6月上旬に1回接種率62%、2回接種率8%)

直近では1回接種率73%、2回接種率65%ということで、世界でも屈指の普及率ですね。

イギリスも40ポイントの乖離があった時期はあるし、ドイツとイタリアも26ポイントの乖離があったという。


一方で一貫して乖離が小さいのが日本とアメリカである。

日本は最大13ポイント、アメリカは最大15ポイントの乖離でここまで来ている。

両国に共通するのはワクチン接種の大半がファイザーとモデルナのmRNAワクチンが使われたということ。

2回目接種は1回目接種から3~4週間経過後できるだけ早くということになっている。

ちょっと前に紹介しましたが、アストラゼネカ製のウイルスベクターワクチンは接種間隔8~12週間が最適だという。

接種間隔が長いんですけど

イギリスはこれをよりどころにして接種間隔を12週間にしていたが、現在は短縮して8週間という。

もっともカナダはファイザー製ワクチンの割合が高いし、イギリスも主流はアストラゼネカ製とはいえファイザー製も少なくはない。

にも関わらずアメリカと大きな差が出るのは、添付文書の指示をやや逸脱して2回目接種を遅らせていたためである。


日本ではご存じの通り、1回目接種と2回目接種の間というのはほとんど厳密に3~4週間になっている。

接種会場やワクチン供給の都合で多少遅れるケースはあったかもしれないが、

ワクチン供給が想定より少ない場合は、1回目接種の予約をキャンセルする方を優先して、

それでもどうしても2回目接種が足りなければ延期されたケースはあるというが、できるだけ間隔を開けないようにしている。

あと1回目と2回目のワクチンは同じメーカーにすることも徹底されている。

予防接種は健康な人に適用するもので、それがゆえに健康被害救済制度もあるわけですけど、

それだけに添付文書からの逸脱はしないように厳しく考えているということだろうと思う。


さて、カナダが一時54ポイントもの乖離があったと書いたが、現在はこの差は大きく縮まっている。

一方で、さっき挙げた国で直近の1回接種率と2回接種率の乖離が大きいのは下記のようなところである。

  • アルゼンチン : 36ポイント(1回:60%, 2回:24%)
  • ブラジル : 34ポイント(1回:59%, 2回:25%)
  • 韓国 : 27ポイント(1回:48%, 2回:22%)
  • インド : 23ポイント (1回:32%, 2回:9%)
  • メキシコ : 20ポイント (1回:43%, 2回:23%)

アルゼンチンもブラジルも1回接種率だけ見ればアメリカ並みに高いんですよね。でも2回接種率が低すぎる。

調べたところ、ブラジルのサンパウロ州では全対象者の1回目接種を8月20日までに完了させるという目標があったようで、

このため2回目接種は先送りにするという決断をしたと見られる。そう言われればなるほどという数字だ。

《ブラジル》コロナ死者、感染者の減少続く=ワクチン接種の効果顕著に=サンパウロ州が青少年向け日程発表 (Yahoo!ニュース)

もちろん2回接種で免疫が完成するという認識はあり、60歳以上の2回目接種は着実に進めているという。


韓国はどうしてこうなっているのかというと、実のところ行き当たりばったりという面が大きいようだ。

7月にはアストラゼネカ製ワクチンの2回目接種分が不足する事態が起きたという。

ただ、それはおそらく解消していて、今の問題はmRNAワクチンの供給不足のようだ。

韓国ではアストラゼネカ製とヤンセンファーマ製のウイルスベクターワクチンに期待するところが大きかったのだが、

血栓症の懸念から接種対象者を50代以上に絞り込んだため、残る接種対象者は限られる。

特にヤンセンファーマ製のワクチンは1回接種で完了し(なので、統計上は1回接種で接種2回、2回接種完にカウントされている)、

アメリカでだぶついているので、韓国としてもかなり期待していたらしいのだがそうもいかなくなった。

そこでファイザーとモデルナのmRNAワクチンの確保に努めているのだが、十分な量を確保するに至っていない。

それでも1回目接種のスケジュールを優先したため、1回接種と2回接種の乖離が大きくなったのだという。

ここの考え方が日本とは逆だったんですね。そしてその乖離はずっと続いているわけである。

このことを「下石上台」(下の石を抜いて上に石を積み上げる、すなわちその場しのぎ)なんて書いてあったが。


先に1回接種率を高めてから、後で2回目接種を行うという作戦でやっていたならまだよいのだが、

韓国はもともとそういうつもりはなく、場当たり的に2回目を延期してしまったので、

この結果、1回目と2回目で異なるワクチンを接種する「交差接種」がしばしば発生しているようで、

アストラゼネカ製ワクチンが不足した時期は、2回目がファイザー製になることがあったというし、

今はファイザー製・モデルナ製ワクチンが不足しており、2回目接種の延期が続いているという。

1回目接種できても全然安心じゃないというのが韓国の実情らしい。


日本では1回目と2回目のワクチンを合わせるようにとかいろいろ厳しく言って、

2回目接種を確実にするために、1回目接種のキャンセルをやりまくったこともあるし、

外国でアストラゼネカ製ワクチンを1回だけ打った人は、2回目もアストラゼネカ製ワクチンにしなさいというほどである。

(1回目接種がシノファームなどの未承認ワクチンの場合は、医師と相談してファイザー製ワクチンの接種可否を検討するようだ)

そういう状況からして見れば、韓国のワクチン接種はずいぶんいい加減なものと思う。

ただ、日本ほど添付文書からの逸脱を許さないのも、それはそれで世界的には稀な方なんだろうかなと思う。

どっちがよいという話でもなく、イギリスのように明確な意図を持って2回目接種を先延ばししたり、

タイのように、先行して導入した不活化ワクチンの効力が不十分ということで、

1回目不活化ワクチン、2回目ウイルスベクターワクチンというような交差接種を選択したりというのはある。

これによる不利益も想定されるわけですけど、それ以上の利益があるという行政の判断でやっていることである。

モータースポーツでは特例を認めるに至らない

鈴鹿サーキットで予定されていたF1日本グランプリが中止になったとのこと。

F1日本グランプリ、2年連続で中止。新型コロナ感染拡大で「日本政府がレース中止決定」とF1公式サイト (HUFFPOST)

現在、入国者数を絞り込むために、日本人・再入国者以外の入国は原則として認めていない。

このためF1出場チーム関係者の入国がそもそも認められる見込みがなく中止に至ったようである。


国際的なスポーツ大会の場合は、特例的に入国が認められることが多いのだが、

残念ながらモータースポーツは認められない傾向にあるようだ。

問題解決のため関係各方面に働きかけているレース関係者によると、モータースポーツは公益性がないため特例は認められない、という判断だったそうだ。

(五輪はOKでモースポはNG?公益性がなく入国できないドライバーとレースはいったいどうなるのか? (‘ベストカーWeb))

F1関係者は1000人ほどとけっこう多いのはそうだが、それが重要な人数かどうか。

ただ、こういう形で1つ例外を認めると、じゃあこれは認めないのかといろいろ言われてしまう。

F1関係者の入国を認めることが大きな問題とは思えないが、波及性を考えると認めるに至らなかったのかなと。


こういう話は他にもあって、それが競馬で、国際騎手招待競走「ワールドオールスタージョッキーズ」が中止されている。

2021ワールドオールスタージョッキーズの取りやめ (JRA)

そもそも今年度の計画に載ってたこと自体がびっくりなのだが、この時点ではできると思ってたのだろうか。

ただ、ビザさえ出れば、万難を排しても日本に来たい騎手はいるだろうという考えもあったのかもしれない。

しかし、そもそも入国が認められる見込みが立たなければどうしょうもないわけである。

これこそ騎手さえ来られればいいし、外国遠征から戻ってきたJRA所属騎手の対応などからすればそこまで懸念はないと思うが、

やはり例外を認めるに至らないということなんじゃないかなと思う。


おそらくスポーツ分野ではオリンピックやパラリンピックにつながる大会は特例が認められていて、

そこから遠ざかると認められなくなっていくんじゃないかなと。

モータースポーツにしても競馬にしても、世界スポーツであり、国際交流の重要性は高いが、

オリンピックにつながるスポーツ体系とは異なり、ショーであったり、賭博であったりの要素は強く、

それを認めてしまうと、あれもこれもという話になりかねないという、そういうことではないかなと。


ウイルスの変異により状況が悪化したが、その以前の状況であれば、企業内転勤などで入国を認めていたわけで、

そのような状況ならば、国際大会のための入国を認めることもできて、

その上で14日間の自宅・施設待機を受け入れるか、あるいは何らかの代替策を認めてもらうかすればよかったが、

そもそも入国できない状況ではどうしょうもない。

新規入国をほぼ一律禁止することの妥当性はあるものの、発地によっては日本人の帰国すら制約されている実情もある。

インドネシアから帰国したいので


結局はモータースポーツにしても競馬にしても競技の地位が低いということではあると思う。

スポーツ庁が設立され、地域・学校におけるスポーツ、スポーツによる国際交流、障害者スポーツ、運動による健康増進などなど、一元化する動きがあって、これは日常の運動からオリンピックのような国際大会までつながる体勢を組んだということであろう。

しかしながら、将棋のような頭脳スポーツは生涯学習ということになっているわけだし、

モータースポーツは日本の統括団体がJAFであることからして、自動車工業の範疇だし、

競馬と競艇はそれぞれ農林水産省、国土交通省所管の公営競技でスポーツという認識には乏しい。

競輪も経済産業省所管の公営競技だが、これは自転車競技との関連からオリンピックにつながるスポーツ体系につながるかもしれない。

(実際、スポーツ庁の連携先として「スポーツ施設」「用品産業」について経済産業省と記載されている)


現状、自由な人の行き来を認めることは難しいのは明らかで、国際大会が決行できるとすれば特例的な扱いに頼ることになるが、

そこでオリンピック・パラリンピックにつながる競技体系というのは、1つのよりどころではあると思う。

まだ、オリンピックにつながる大会であれば認めている分だけマシだなと思ったのはこの話で。

フィギュア中国杯が中止 国際連盟、代替開催地募る (朝日新聞デジタル)

来年早々に冬の北京オリンピックがあるので、今シーズンの大会というのはそこに直結する大会である。

まさかのオリンピックのホスト国である中国が、前哨戦となる大会のための入国を認めないということである。

代替地での開催を探っているように、国際スケート連盟はなんとしても実施したいと考えているわけだが。

国際競技団体が開催を取り下げたりするケースはけっこうありますけど。

12月の柔道GS東京大会開催を断念 コロナ禍で多くの参加者見込めず (日刊スポーツ)

とはいえ、オリンピックを抜きにすれば、中国が大会関係者の入国を認めないのはそうだろうなと思っていて、

それは中国は厳しい入国制限と都市隔離でゼロコロナ路線を継続できていて、それだけに国内の感染症対策は弱い。

以前、中国・上海で行われた「Bilibili Macro Link Star-Phase 2021」の中継を見ていたら、

満席の会場にマスク着用率は半分程度、ワクチンも普及したわけじゃないし、よくやるなぁと思うのだが。


日本における基本的な考えとしては国を超えた移動の自由はできるだけ確保するというところではあるが、

やはりそうはいってもこの状況では、インドネシアをはじめとする蔓延度の高い地域からの日本人の帰国だけで手一杯で、

そんな中では例外によらなければ、国際大会の実施ができないという状況が、そもそも厳しいわけである。

それならば、オリンピック・パラリンピックの選手だって入国拒否するべきだと言われてしまうのかもしれないが、

やはりオリンピックの重要性を考えたとき、特例を認めて実施すべきという判断はそんなに間違えているとは思わない。

とはいえ、あくまでも例外であり、今の日本の制度で合理的な線引きを考えると、オリンピックとF1の間に線が引かれてしまうわけだね。

モータースポーツの地位向上のために努力してきた関係者にとっては、無念ということに尽きるんじゃないか。

当然、入国制限がここまで厳しくなければ、ここまでのことにはならないわけだけど。

Bank PayってJ-Debitか?

先日、EPARKテイクアウトのキャンペーン目当てでTOYOTA WALLETを使った話を書いた。

EPARKテイクアウトとTOYOTA Wallet

1ヶ月も経たないうちにボーナスが付与されたので消費することに。

当初はこのボーナス分をAmazonギフト券に変える構想だったのだが、

ちょうど自転車部品を買おうと思っていて、それがヨドバシカメラの通販が明らかに安くて即納で、

それでTOYOTA WALLETにチャージして、Mastercardバーチャルカードをヨドバシカメラの支払いに充てることにした。


それでヨドバシカメラへの支払い額ぴったりになるように、

登録済みの三井住友カードからチャージしようとしたが……なんか通らないんだけど。

理由は不明だがやり直しても通らないので、どうしたもんか。

というところで「Bank Pay」を使ったチャージが追加されていることに気づいた。

みずほ銀行の口座からはBank Pay経由でチャージ出来るみたいですね。

よくわかんないけど、インターネットバンキングの情報を使って登録した。

それで金額指定してチャージして、ヨドバシカメラで決済してとやって、残高がピッタリ0円になった。


その後、インターネットバンキングで残高確認をしたら、

TOYOTA WALLETへのチャージは「JD/トヨタウオレツト」と記載されていた。

「JD」というのはJ-Debitのことだろう。

どういうこと? って思うわけだけど、実はBank Payを運営している 日本電子決済推進機構 は元々J-Debitをやっていて、

J-Debitのインフラを使った決済サービスがBank Payだったんですね。


とはいえ、Bank Payは全然普及していない。

銀行系の決済サービスだと、銀行Pay(ゆうちょPay など) はそこそこ加盟店がある(Smart Codeに相乗りしてるのもある)、

J-Coin Payも限られてはいるが、ちょこちょこ加盟店はあるが、Bank Payなんて見た覚えがない。

セブンイレブンには導入されたらしいですけど、全国チェーンだとそれぐらいかも。

かといって小規模店舗に広く導入されているというものでもない。(それなら見てるだろうし)

TOYOTA WALLETへのチャージというのがキラーアプリかもしれないが、それはBank Payっていうよりは即時引落だし。


というわけでよくわかんないけどチャージ出来て助かったって感じですね。

かれこれ、初回登録時に1000円分のボーナスが付いたのと、EPARKのボーナスで、1330円ぐらいの特典を得たのかな。

得したといえばそうだけど、EPARKのキャンペーンも終わってるし、

いろいろ使ってTOYOTA WALLETの使いにくいところ、面白くないところだけ目立ったので、もうやめようかという感じである。

まぁ今回のヨドバシカメラでの決済にもボーナスが後日付与されて、これが1.5%もボーナスが付くんだよな。

お得と言えばそうだが、明らかに持続的ではないし、なによりこんな使いにくい物を使ってられるかという話である。

最後に付いたボーナス数十円分はAmazonギフト券の購入に充当して、これで残高0円になるだろう。


じゃあその後にTOYOTA WALLETを解約するかと思ったら、解約申出はできないのな。

【iD / Mastercard】TOYOTA Wallet残高を退会(解約)する方法を教えてください。 (TOYOTA WALLET)

2025年にプリペイドカードの有効期限が切れるから、その直近1年間で未使用なら勝手に消滅すると。

だいぶ先だなぁというわけだが、プリペイドカードなので放置しても問題はないか。


というわけで多少は金銭的なメリットはあったが、全体的には散々でしたね。

EPARKテイクアウトのために作って、EPARKテイクアウト自体は今後も使いたいと思ったが、

これは別にクレジットカード決済でもいいわけですから。

ヤフオクではアダルトカテゴリに気づきにくい

ヤフオクであるはずの商品が検索に引っかからないのでおかしいなぁと調べたところ、

セーフサーチにひっかかってたらしい。


セーフサーチ、チャイルドロックについて (Yahoo!検索)

これ知らなかったんですけど、Yahoo!検索のセーフサーチ設定はヤフオクの検索にも適用されるんですね。

ただ、Yahoo!検索においてのセーフサーチにおいて、標準設定の「中」の意味は

中:画像、動画の検索結果から、性に関する成人向けデータが排除されて表示されます。
※ウェブ検索は制限対象になりません。

なので検索結果には成人向けのコンテンツも含まれ、画像・動画だけ除外されると。

ログインしていない状態 または 18歳未満の場合、あるいはセーフサーチ設定を「強」に設定したときは全面除外される。

一方のヤフオクにおいては「弱」以外の場合は、一般の検索ではアダルトカテゴリの商品は表示されない。

ただ、これはアダルトカテゴリの商品を見ることが出来ないというわけではない。


ヤフオクにおいてアダルトカテゴリの商品が表示される条件は複雑である。

  • Webにおいて、セーフサーチ設定が「弱」の場合
  • WebまたはAndroidアプリにおいて、アダルトカテゴリに限定して検索したとき

なんと絞り込み検索をすれば、セーフサーチ設定によらず表示できるのである。

ただし、それでもiPhoneアプリでは表示できないらしい。あとAndroidアプリはアダルトカテゴリ絞り込み以外では検索できない。

このため、セーフサーチ設定を変更しなければアダルトカテゴリの商品が見られないというわけではない。

わりと、セーフサーチ設定を導入している通販サイト自体は多いもんだけど、

セーフサーチ有効の場合は、いかなる方法でもアダルトカテゴリの商品は表示できないとか、

あるいは表示ごとに警告が出る(そこでセーフサーチ設定の存在を知る)ということが多いのだが、

ヤフオクの場合、セーフサーチの存在自体を意識することが難しいわけである。


ヤフオクでは一定の基準にあたる商品はその他→アダルト以下に出品するルールになっていて、

これに違反すると商品の削除やアカウントの停止などのペナルティを受けることになる。

ちなみにPayPayフリマやメルカリはそもそもこの類のものは出品できない。

ヤフオクはルールを守れば、こういうものも取引できる傾向にある。

とはいえ、金券類を特定カテゴリに出品するというルールは守ってないのは丸わかりだけど、

このアダルト商品をアダルトカテゴリに設定するというルールが徹底されているか、外見的に判断するのは難しいかも知れない。

実際、同じ商品がアダルトカテゴリとそれ以外の一般のカテゴリに混在していることがある。

境界的な商品なのかもしれないが、セーフサーチの仕様によりアダルトカテゴリにあると極端に発見しにくくなる。


あと、アダルトカテゴリに登録された商品は決済方法にPayPayが使えない。

これもびっくりしたんだけど、ちゃんとそう書いてある。

金券類がクレジットカード・PayPayが使えないのはクレジットカードショッピング枠現金化を防ぐという目的なのはわかるが。

これはPayPayのポリシーなんですかね。よくわかんないですけど。

クレジットカードなど他の手段もあるのでどうしても困るわけではないが。


こういう制限がいろいろ付くとルールを守ってアダルトカテゴリに出品してくれなくなるんじゃないのかなぁって。

もちろんヤフオクは出品できるだけでも寛大という見方はあるのだけど。

むやみに目に触れないようにという考え方もそれはそれで必要なことだと思う。

しかし、アダルトカテゴリの商品がヒットしない状態であることに気づきにくいことは難点だと思う。

しかも、絞り込み検索をすれば表示できてしまうということでセーフサーチ設定が合っていないことに気づきにくい。

ルールの解釈に幅があるので、同種の商品でもアダルトカテゴリにないこともあるので、なおさらわかりにくい。

こう、もうちょっとアダルトカテゴリのことを意識させてもいいとは思ったんだけどね。

商品を表示するか否かは多少慎重でもいいと思うんですけど。

ムスリムにどうやってワクチンを打ってもらうか

アフガニスタンがタリバンの占領下になったニュースが報じられたところだが、

そんなタリバンは新型コロナウイルスについてこう考えているそうだ。

Taliban Banned Using of COVID-19 Vaccines in Paktia (Shamshad News)

ワクチン禁止令ですってよ。


これはタリバンがアメリカ憎しであまり考えていないだけという説が濃厚なのだが、

実はムスリムにワクチンをどうやって普及させるかというのは多少問題があるようだ。

というのも、医薬品には豚由来の成分が使われることがわりとあって、

それはワクチンも例外ではなく、アストラゼネカ製ワクチンには豚由来成分が含まれている。

それを接種することについてどう考えるかである。


例え、イスラム教で豚が不浄な生き物だとか言っても、豚由来の成分を含む医薬品を使うことが問題かというと、

これは必ずしもそうとはいえなくて、必要に迫られて使うのなら問題はないだろうと。

積極的に食べるような行為は問題だが、無理強いされて食べたとかそういう場合は許されるだろうコーランにも書かれているそうだ。

ゆえに、医療上の必要性があって使うならば、これは問題ないと考えるわけだ。

だから、ムスリムが多い地域でも、医療用医薬品のハラール認証は一般的ではないようだ。

例え、成分的にはハラールとはいえずとも、それは必要があって使っているのだから問題ないということだろう。


ところがワクチンとなると事情が変わってくるわけですよね。

希望者が接種するという性質のものだから、このワクチンはハラールじゃないからやめておこうという発想になりかねないと。

それは社会にとって大きな問題があるので、ここには2つのアプローチがあったわけですね。


1つはハラール認証を取ったワクチンを普及させるということで、これは中国のシノバック社がやっている。

中国製ワクチンは「ハラル」 イスラム教徒最多国で認証 (朝日新聞デジタル)

中国にもムスリムの少数民族がいるので、そこでの普及も考慮したものだと思う。

このワクチンはハラールですから、皆さん気兼ねなく接種しましょうねというわけ。

もっとも、このワクチンの効果が他のワクチンに比べて弱いことが問題となったのだが。


もう1つは指導者がファトワを出して、戒律に反しないというようなお墨付きを出すという方法。

「不浄」とされるブタ成分含むワクチンも「戒律に反しない」 エジプトのイスラム教最高機関が接種呼び掛け (東京新聞)

問題ないとする根拠はいろいろあるでしょうけどね。

とはいえ、インドネシアでアストラゼネカ製ワクチン接種を容認するファトワが出たときには、

同時にこのワクチンはハラーム(禁忌)だとまで断言されたり、人々の受け止め方にとってはどうなのかなと思うところはある。

英製ワクチンは「非イスラム」 接種加速へ難題―インドネシア (JIJI.COM)


そういえば、同根であるユダヤ教ではこんな話もありましたね。

余談だけど、ユダヤ教は原則土葬なんだけど、感染症で亡くなった場合は火葬することで問題ないとしている。

感染症の事情を鑑みて、指導者が「火葬は死後におけるミツヴァ(善行)の達成につながる」とまで言ったそうである。

(どうしても火葬でないとダメなのですか?)

ここまで言うかという感じではあるが、人々の後押しにはなるでしょう。


さっきも書いたけど、コーランに書いてあることは絶対的なことではなく、わりと逃れる道はいろいろある。

そういう判断でワクチン接種にしても動いたムスリムは少なくないと思う。

ただ、ハラームであることを懸念して忌避する動きがあるのは事実であろうことで、

そこをどうやって後押しするかというところがムスリムが多い地域の課題になってるわけですね。

場合によっては「ワクチン必須化」というのも、ワクチン忌避の打開策になりうるわけですね。

不浄なワクチンだとしても政府に強いられて接種を受けたとすれば、それが許されないわけはないのだから。

今のところ、ムスリムのためにそこまでの策をとった地域は聞いたことはないが、

インドネシアではワクチン供給が安定化したらそういうこともあるかもなと思った。


とはいえ、タリバンはそこまで考えてないでしょう。

というかアフガニスタンはどうなるんだか。

デビットカードがすぐ作れるってこと

今日は雨なのでカッパを着込んでイトーヨーカドーに買い物に。

今週は毎日出勤予定なので、週中に買い物に行くのも期待できないし、週末に買いに行くかと。

かなり久しぶりなんですよね。カッパを着るほどの雨の中買い物に行くのは案外ない。

結果としてびしゅびしょで帰ってきたこととかはあるけどね。


みずほ銀行からのメールを見て気付いたのだが、こんなキャンペーンやってるんですね。

みずほWallet 最大1,000円キャッシュバック (みずほ銀行)

今見返したら、過去にもっと分のいいキャンペーンやってたみたいだけど。

(普段、銀行の広告メールを真面目に読まないから気づかなかった)

AndroidユーザーはQUICPayで Smart Debitを5000円以上利用すると、500円キャッシュバックだそうで。


というわけで登録してみた。インターネットバンキングが使えるのが登録の前提かな。

用意する物が「みずほダイレクトご利用カード」となってたが、

ワンタイムパスワード使ってる人は、トークンも必要なんですね。そりゃそうか。

登録時にすでにGoogle Payで登録しているQUICPayが邪魔だと言われ、メインカードを解除。

これで登録が完了したら、みずほWalletのQUICPayがメインカードになるようだ。


というわけでイトーヨーカドーでの買い物に使ってみた。

QUICPayでと言って払うだけだから特に驚くことはないが。即時に銀行口座から引き落とされている。

というわけで、イトーヨーカドーとマツモトキヨシで早々に実績を積んでしまおうと思う。

多分、今月中に5000円は行くでしょう。


AndroidユーザーにとってはただのQUICPayだが、内部的にはJCB社が発行するJCBデビットカードが発行されているらしい。

アプリ画面の (i) をタップするとカード詳細としていろいろ表示されるが、

QUICPay番号とは別にカード番号というのが末尾4桁書かれている。まずこれが怪しい。

さらに「ご利用明細照会(MyJCBへアクセス)」という記載があるが、MyJCBはJCB社の会員サイトの名前ですよね。

みずほ銀行はデビットカードの発行を(プラスチックカードもバーチャルカードも)JCB社に委ねているようだ。


ところで、Androidで複数のiDを切り替えるときは おサイフケータイアプリ で切替を行うことが多い。

ちなみに現在、おサイフケータイアプリでは下記のiDが見えている。

  • イオンカード
  • メルペイ
  • Tマネー
  • Google Pay(Google PayにはVisa LINE Payプリペイドカードが登録されている)

ほぼイオンカード固定ですがね。

ところがQUICPayはこれで切替ができないんですよね。

どうも、現在設定されているQUICPayのメインカードを解除して、他のアプリでメインカードに設定することで切り替えると。

さっき、みずほWalletアプリ画面の (i) をタップするとカード詳細が表示されると書いたが、

ここで「メインカード解除」が選べるので、これでQUICPayのメインカードから外して、

他のアプリ(僕の場合はGoogle Pay)を起動して、ここでQUICPayのメインカードに設定するという操作をする必要があるようだ。


今、J-Coin Payでキャンペーンをやっていて、これが利用額の5%還元で、期間中の上限が1万円だったか。

これは既存の利用者も対象なんで、できるだけJ-Coin Payを使えるところでは使ってるんだけどな。

J-Coin Payにしても、みずほWalletにしても、みずほ銀行は大盤振る舞いしてる印象があるが、

問題はどちらも利用者に定着するものかどうかというところである。

おそらく、みずほ銀行の狙いは脱ATMということだと思うのだが、

そもそもこういうキャンペーンに興味を持つような人はすでにキャッシュレス化が進んでるんじゃないか。

そうして考えたとき、J-Coin Payの加盟店ネットワークはPayPayなどには遠く及ばないし、

みずほWalletはQUICPayとして使えるだけで、他のクレジットカードなどあればあえて使わないでしょう。


1つだけ、みずほWalletのSmart Debitのよいと思ったことがあって、

それは即時発行なのでお試しに便利と言うこと。

ここからプラスチックカードの みずほJCBデビット の発行を申し込むことができるようになってるんですね。

ただし、プラスチックカードの発行を受けると年1回以上使わないと年会費がかかる。

安易に発行を受けると面倒だが、確実に使う人なら発行を受けた方が便利なわけですね。

Smart Debitに留めておけば年会費の心配はないわけだけど。(なので僕はここまでにしておく)

ところで、みずほWalletには みずほJCBデビット を登録できるわけだけど、一方で同カードはGoogle Payの対象でもあるらしいんだよね。

これどっちを使うのがいいんでしょうね。キャンペーン的にはGoogle Payなんだろうか。


あと、これはあまり気にしてないと思うんですけど、

J-Coin Payにしても、Smart Debitにしても、チャージ毎・利用毎に通帳を1行使うんですよね。

J-Coin Payはまとめてチャージして、後で口座に戻すという作戦でもよいのだが、ちまちまチャージしてるもんで、

おそらく通帳記帳すると、先月から今月にかけて、そんな細々した決済で通帳1~2ページぐらい消費してるんじゃないか。

そうすると、通帳繰り越しの頻度が上がり、コストが……という気もする。

もっとも、みずほ銀行は新規口座開設では通帳初回発行・繰越・再発行ごとに1100円の手数料を取るようになったんだよね。

僕の口座は経過措置で現在も通帳繰越で手数料がかかることはないけど、今後はそういうわけではない。

そうなってくると大半は無通帳口座になって、通帳の行数を消費しようが関係ないし、

例え紙の通帳を選択したとしても、行数を使って通帳を繰り越しさせれば、そのたびに手数料を徴収できるというわけである。

そういう損得勘定はないと思いますけど。

マレーシアとイスラム教

今日は少し久しぶりに東京に出かけていた。

上野公園の東京国立博物館に行ってたんですね。展示替えが多いから。

お目当てはいくつかあって、1つはオリンピックにちなんだ特集展示、

1つはミュージアムシアターで上映されている「法隆寺 国宝 金堂―聖徳太子のこころ」というVR作品。

こういうの見ると斑鳩に行きたくなるけど、通常は非公開の金堂をなめ回すように見られるという作品なので。


で、これは展示期間が来年2月までと長いので急いで観に来る必要はなかったんですが。

マレーシア・イスラーム美術館精選 特別企画 「イスラーム王朝とムスリムの世界」 (東京国立博物館)

マレーシアからやってきたイスラームの美術品を集めた展示ですね。

もっとも実際の展示を見てみると、多くは西アジアから北アフリカにかけての地域のものなのだが。

マレーシアに位置するというだけで、世界に広がるイスラーム文化を集めた美術館であることがわかる。

そういう意味では学びが多い特集展示だと思いますね。

東洋館地下1階(普段は東南アジア~インドの展示物が並んでいる)の手狭なところに押し込められている感はあるが、

点数は少なくてもよくまとまっていると思う。


ところで、マレーシアはイスラム教を国教としている。

国教とはいうけど、マレーシアは多民族国家でイスラム教一色というわけでもない。

このあたりはすぐ近くのインドネシアが大半がイスラム教を信仰しており(人口では世界一多い)、

その一方で基本的には政教分離であるのとはなにもかも対照的である。

多分、マレーシアの国教がイスラム教であるというのは、国王がスルタンの輪番制であるとか、

そういうところでイスラム教が特別な扱いを受けることは多々あるということだと思う。

おそらくは、今回の展示に協力している マレーシア・イスラーム美術館 というのもそういう類のものだと思う。


マレーシアの特色の1つが、イスラム教と他の宗教の混在を前提とした仕組みがあることだ。

というのも、マレーシアで経済的に優位に立つのが華人系で、人口の25%ほどとはいえそれ以上に存在感が高い。

華人は豚肉だって食べるし、酒だって飲む。それが尊重されるのがマレーシアである。

そこで必要になるのがハラール認証の仕組みなんですね。国家機関が認証を行うのはマレーシアが唯一だとか。

日本でマレーシアのJAKIMの認証を取得したり、あるいは日本の認証機関がJAKIMと相互認証を行うのは、

マレーシアが ハラール と ハラーム(イスラム教にとって禁忌)が混在しているがゆえに制度が整備されているからなんですね。

より厳格なイスラム国家では全ての人がイスラムの価値観に従う必要があるから、認証して区別するまでもないということだろう。


日本にとってマレーシアもインドネシアも交流が深い国ですよね。

特にインドネシアは人口が多く、日本に住むムスリムの多くはインドネシアにルーツを持つはず。

そんなこともあって、日本から見たイスラム教というのは、だいたいこの地域を起点に考えることになると思う。

そんな中で言うほどムスリムの割合が高くもないのにやたら存在感のあるマレーシアはおもしろいですね。

展示を見ながらやっぱりマレーシアって妙なところに手が込んでるなと思った。

接種間隔が長いんですけど

最近、新型コロナウイルスのワクチンの話題が多いんですが、

昨日、アストラゼネカ製ワクチンについてこう書いたのは必ずしも正しくなかったらしい。

説明文を読んで初めて知ったんですけど、アストラゼネカ製ワクチンって、

1回目接種~2回目接種は4~12週間と規定されていて、かなり幅が広いんですね。

ファイザー製とモデルナ製がそれぞれ3週間後できるだけ早く、4週間後できるだけ早く、となっているのとは対照的。

実務的にはモデルナ製ワクチンと同じような4週間後できるだけ早く、と解されているようですが。

(市町村へのワクチン供給は細いまま)


実は多数派は1回目接種から2回目接種はおよそ8週間後とする方法らしい。

なぜ、ファイザー製の3倍近く、モデルナ製の2倍もの間隔を空けるのか。

調べたら添付文書にこういう記載があるようですね。

・1回目の接種後、通常、4~12週間の間隔(※)で2回目の接種を受けてください。
(※)最大の効果を得るためには、8週以上の間隔をおいて接種することが望ましいとされています。

(アストラゼネカ社の新型コロナワクチンについて (厚生労働省))

なるほど。ちゃんと理由があったんですね。


しかし、だからといって8週間空けがもっともよいとは限らない。

2回接種が完了しないと重症化を防ぐ効果が不十分だからである。

4~12週間の幅であれば、どの間隔で接種しても一応は十分な効果が得られるはずですから、

1回目接種の4週間後に2回目接種をする方法は、単純に4週間早く効果が得られると考えてよいだろう。

ただし、2回目接種後の効果は8週間空ける場合より多少劣ることになる。

しかし、いずれのケースでもmRNAワクチンよりは効果は多少劣るはずなので、どんぐりの背比べである。


アストラゼネカ製のウイルスベクターワクチンの接種を希望する理由もいろいろで、

mRNAワクチンの成分にアレルギーの懸念があるケースが1つ考えられる。

このような事情がある場合は、40歳以上に限らず、18歳以上ならば使用可能だという。

ただ、mRNAワクチンの供給不足を補う目的でアストラゼネカ製ワクチンを選択するケースも想定されるところである。

しかし8週間の間隔を空けて接種する場合、5週間後にファイザー製ワクチンの1回目接種を受ける人と2回目接種完のタイミングは同じとなり、

数週間待ってファイザー製 あるいは モデルナ製ワクチンの接種をする方が何においても優れているのでは? となる。

一般にアストラゼネカ製ワクチンを接種できるのは40歳以上に限られており、

現在、市町村ではファイザー製ワクチンでこの年代の人にせっせと接種している事情を考えれば待ちますよね。


今にして振り返ってみれば、これがイギリスで1回目接種から2回目接種の間隔を長く取っていた理由なんだなと。

これにより1回接種を済ませて、ある程度の免疫の付いた住民を早期に増やすことが出来、

なおかつ8~12週間空けで接種することで、2回接種後の効果も最大となるとなっているので、

この中では最大の12週間隔を基本として考えていたわけである。

しかし、ウイルスの変異が進む中で1回接種の住民が感染・重症化するケースが増えて問題となった。

このことから現在は8週間隔に短縮したという。それでも8週なんですが。


というわけでけっこう悩ましいんですよね。

アストラゼネカのお膝元、イギリスでは当初12週間隔、現在8週間隔なので、

これがもっとも実績があると考えられる一方で、短縮されてもなお1~2回目の間隔が長いわけですよ。

で、日本では2社のmRNAワクチンが先行し、3~4週間間隔というのが定着している。

ファイザーとモデルナの1週間の差は軽微な問題ということで処理されている。

(モデルナ製ワクチンは3週間後まで早めても問題ないと記載されているので、この点では完全に同じと言ってもよい)

これが1回接種でもそこそこ効果があると見積もれるなら8週空けでもよかったんだろうけど、

2回接種でないと効果が不十分で、それが急を要するという状態ではちょっと厳しいんじゃないかなと。


異なる方式のワクチンが混在することにこんな問題があったとは思わなかった。

これでは特別な事情がない人はアストラゼネカ製ワクチンは選べないでしょう。

40歳以上という年齢制限が付き、50代・40代の1回目接種がせいぜい来月中には回るでしょうという状況ですからね。

(市町村により多少の差はあるだろうけど、国から市町村への供給スケジュールを考えるとほぼ可能だろう)

特別な事情がある人にとっても悩ましい話である。

早期に2回接種になる方がよいか、2回接種後の効果を最大にする方がよいかというのは昨今の状況からは究極の選択である。

しかし、その選択は実質的には接種会場の運営者に委ねられているわけである。


この頃には塩野義の組み替えタンパクワクチンが選べるのでは? と思ってた時期もありましたが。

塩野義製薬は2日、開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、効果を補強するために添加する「アジュバント(免疫補助剤)」を別の物質に変更し、新たに国内で初期段階(第1、第2相)の臨床試験(治験)を始めると発表した。(中略)

今年中の供給開始も視野に入れながら、昨年12月から約300人を対象に国内で初期段階の治験を実施。安全性と有効性の確認を進めてきたが、中和抗体価(血液中の抗体の量)が十分に高くならなかったという。

(塩野義製薬の新型コロナワクチン 年度内の供給開始目指す (Yahoo!ニュース))

これはダメそうですね。

おそらく、先行するmRNAワクチンやウイルスベクターワクチンと同程度の効果があると示せる必要があったが、それは厳しいと判断したようだ。

中国のシノバック製の不活化ワクチンが「水ワクチン」呼ばわりされている話もあるが、

一定の効果はあるから水ワクチンは言い過ぎだが、他方式より明らかに見劣りするものは他のワクチンで代替しないとならんだろう。

ましてや塩野義のワクチンは後発ですから、先行するワクチンと比べて明らかに見劣りする物は出せないわけですよね。

組み替えタンパクワクチンの可能性が消えたわけではないが、早期供給は期待できないですね。


というわけで難しいですね。

基本的には2社のmRNAワクチンのどちらかを接種するということだし、

その2社でおそらく今年中には希望する全住民に回るのでは? という状況で、基本的にはよくやってると思います。

ヨーロッパ諸国などと比べて立ち上がりが遅かった日本のワクチン接種ですが、

mRNAワクチンで接種が進んで、添付文書の接種間隔に忠実に接種を進めていることもあって、

2回接種完の人口はよく伸びており、来月ぐらいには人口比でヨーロッパ諸国に匹敵するぐらいはなりそうな感じはする。

持病持ちの人は早く接種に行き、職場などで接種機会がある人はそれを使い、それ以外の住民は整然と年齢順に打つ、

ということでやっていく以外に道はないし、市町村と職域接種、あるいは市町村間で足の引っ張り合いをしているのも否めないところはあるが、

早期に接種を終えれば、その分はもう抜けるわけですから、そこはちょっと冷静に待とうということですね。

1ヶ月経てば供給状況が全然違うというのはこれまで見てもわかる通りですから。

市町村へのワクチン供給は細いまま

出勤したら「副反応から1日で復帰したのね」と驚かれる始末。

どうも、同じ部署で40℃以上の発熱に見舞われ数日ダウンしていたひとがいたらしく、

それで戦々恐々としていたらしいのだが、それに比べればだいぶマシだわな。

(そんな話を聞くこともなかったが、公には体調不良以外の情報が流れていなかったのがある)

当然、個人差は大きいということだが。


新型コロナウイルスのワクチンの配分について、いろいろ混乱があったところだが。

モデルナ製ワクチンも足りないの?

9月のワクチン配分数が決まったのだが、東京都の市町村への配分数が少ないような……

ファイザー社ワクチン第13・第14・第15クールの配分等について(pdf) (厚生労働省)

この期間の2週間あたりの配分数は 716箱→708箱→690箱 となっている。

東京都の人口は千葉県の倍以上あるが、千葉県の配分数は 595箱→595箱→595箱 である。

ちょっと不思議な数字ですね。


この都道府県単位の配分数を決定する根拠は下記の通りである。

(1)12歳以上の人口の8割に2回接種するために必要なワクチンの接種回数を都道府県別に計算

(2)医療従事者用のワクチンを含め、これまで配分したファイザー社ワクチンの接種回数を都道府県別に計算(都道府県が設置する大規模接種会場用に分配したものは8月1日までに配分したもののみ)

(3)これまで分配した武田/モデルナ社ワクチンの接種回数について、①自衛隊大規模接種会場、②自治体大規模接種会場、③職域接種会場ごとにVRSに登録されたデータを踏まえ、都道府県別に按分(4)(2)と(3)の和を(1)から減じて配分が必要な接種回数を計算し、その3分の1に相当するワクチン量を計算した上で、都道府県が設置する大規模接種会場に必要なワクチン量を加えて、都道府県別分配量とする

一時問題となったが、在庫を貯め込んでいるとみなされた市町村への配分を絞るという方法はすでに採用されていない。

VRSに登録された分は具体的にどの市町村の住民に接種されたか把握できているのでよくて、

配布したが未接種のワクチン、あるいは接種したがVRS未登録分のワクチン(これが以前言われた「在庫」)について、

国・都道府県の大規模接種会場や職域接種に配布されたモデルナ製ワクチンは、各区分ごとにVRS登録実績に応じて都道府県毎に按分、

その上で、各都道府県の住民の8割以上に接種できるだけのワクチンが10/15ごろまでに各都道府県にあるようにしたと。

そういうことである。


確かに国の大規模接種会場や職域接種は、配送先の都道府県と実際に接種を受ける人の住所地は一致しないことも多く、

このことを考慮して、すでにVRSに登録された実績で各都道府県に按分するという方法を取っているようだ。

VRSに登録するには接種券が必要なので、職域接種をこの方法で按分するのが妥当かという話はあるものの、

何も考えずに職域接種のワクチン配送先に割り振るよりはマシであろう。


これを各市町村に割り振るわけだが、東京都の市町村への供給量がこうも少なくては、

当然各市区町村への配分は8月より9月以降で細り、ただでさえ7月から8月にかけて細ったのに、それより悪くなる。

このことについては市から東京都に抗議文が出ているような状況である。

一応、東京都の説明によれば、

第15クールまでの分配により、原則として、各区市町村における12歳以上の接種対象人口へのファイザー社ワクチン配付率は5割以上となる見通しです。

ということで、各市区町村に届いたワクチンの累積は、対象人口の5割以上になるようにしているということで、

早くに多くのワクチンを受け取っていた市区町村ほど、9月以降のワクチン配分数が細る仕掛けとなっている。

国→都道府県の配分は、市町村以外での接種を含めて、未接種・未登録分を見積もって、対象住民の8割に届くように、

東京都→市区町村の配分は、市町村での接種が住民の5割以上に行き届くように、ということでちょっと観点が違うんですね。


とはいえ、さすがに国→東京都の市町村への配分数が少なすぎるのではと思ったら、

よくよく見てみると見落としていたものがあって、それが東京都の大規模接種会場へ割りあてられるワクチンで、

これが2週間毎に 278箱→270箱→252箱 とあってやたらと多い。

これを合計すると 994箱→978箱→942箱 となり、これでも人口比少ないことには違いはないが、そこまでではなくなる。

実は東京都はいろいろな大規模接種会場を設置している。

都が設置するワクチン大規模接種会場に関する情報について (東京都)

消防・警察・医療関係・オリンピック関係者の接種はもう1回目は回りきった頃だろう。

今1回目接種でやっているのは教育関係、大学生、中小企業従業員 ですかね。

あと、井の頭恩賜公園ワクチン接種会場はユニークで、これはドライブスルー接種会場ですね。

東京都として自力移動が困難な人へのワクチン接種を行っているんですね。

地域の医療機関が往診などで対応しているケースもあると思うが。


ただ、こういうことをやっていると市町村で重点的に行っている50代・40代への接種を加速できないとも言える。

もちろん、東京都だって教育関係者の接種は高年齢の人を優先してやっているわけだし、

自力移動困難な人というのは往々にして高齢者とか持病持ちで優先接種を受けるべき人ではある。

その点では東京都の大規模接種会場は市町村の接種とは競合するとは言えないのだが、

大学生への接種とか、中小企業従業員の接種というのは、果たして市町村での接種より優先されるものなのだろうか?

出遅れで職域接種の恩恵にあずかれない大学生やサラリーマンのガス抜きでしかないんじゃないか?


一方で、条件付きで利用できることとなったアストラゼネカ製ワクチン、

各都道府県で1箇所以上は接種できる場所を用意するようにという話はあったが、

緊急事態宣言の対象地域では優先して配分することとなり、それを受けて配分を受けて受付を開始した市区町村もあるようだ。

説明文を読んで初めて知ったんですけど、アストラゼネカ製ワクチンって、

1回目接種~2回目接種は4~12週間と規定されていて、かなり幅が広いんですね。

ファイザー製とモデルナ製がそれぞれ3週間後できるだけ早く、4週間後できるだけ早く、となっているのとは対照的。

実務的にはモデルナ製ワクチンと同じような4週間後できるだけ早く、と解されているようですが。


予防接種は本来的には市町村の業務だが、今回は市町村以外での接種の割合が無視できないほど多く、

それがゆえに市町村への配分がどんぶり勘定になっている感はある。

東京都の場合、大手町の接種会場、職域接種、東京都の接種会場と、市町村以外での接種が相当に多いですからなおさら。

接種ペースの加速という点では大きく貢献していることは事実だが、必ずしも優先度が高いところに接種が回らないのが課題である。

接種の基本を担う市町村としてはなかなか納得しがたいことではないかと思う。

現状がどんぶり勘定なのはVRSの実績を受け取ればより正確に必要数を見積もれるようになるので、そこで帳尻合わせをするのだろう。


そもそも、どれだけの住民が接種を希望するかというところはまさに出たとこ勝負ですから、

とりあえず8割ぐらいで見積もっているけど、日本では9割ぐらいの人が接種を希望するポテンシャルはあると思うので。

(cf. コロナワクチン「接種したくない」11% 世代や性別でも違い (NHK))

最終的には地域の医療機関で細々と接種を継続していくことになるだろうし、そこまで持ち込むことが重要である。


というわけで、職域接種と大規模接種で市町村以外に大量のワクチンがばらまかれればこうなるよねという感じ。

これにより、持病持ち優先・高年齢者優先という接種スケジュールに狂いが生じることになったわけだが、

一方で、整然と接種を進めても、最近の感染急拡大に間に合ったとは考えにくいところもある。

1回接種ならある程度回ったかも知れないが、2回接種しないと重症化の抑止にも不十分って話だしね。

せめて高齢者に回ってたのが救いだが、そもそもそれでだいぶ楽になるという当初の見込みが外れた時点で地獄なのである。