EMSとFedEx

イギリスの研究者からその研究室で開発されたシステムをうちの研究室に送ってもらうことになったそうだが、

その送料が1万円ぐらいかかって、それを着払いで払わないとならないそうだ。

500gぐらいの軽いシステムなのだが、そんなにかかるらしい。


そんなに高かったっけ?

国外に荷物を送るならやっぱりEMSだろと、500gの荷物をイギリスまで送る料金を調べると1800円だそうだ。

ちなみに2日で到着するらしい。やっぱりEMSは速いねぇ。


なんでこんなに高いのかという話だが、FedExを送るつもりだからだそうだ。

FedExで同様にイギリスまでの運賃を調べるとエコノミーで8644円と出てきた。

確かに1万円ぐらいするなぁ。なんだこの差は。


FedExを使うメリットの1つに着払いにできるというのがある。

着払いというか、FedExアカウントを指定したら、その人に払わせることができるそうで。

発送者でも受取人でもない人を指定することもできるそうだ。

それもあるからFedExを使うんだろうが、いくらなんでもこれは……


FedExにも言い分はあるだろう。世界中に飛行機を飛ばし、集配ネットワークを張り巡らせているわけだ。

その代わり、自分たちで一貫して行うから、高いレベルのサービスを提供できていると。

といってもEMSは地元の郵便局が集配にあたるわけだからね。

地域密着のネットワークをうまく活用するEMSもそれはそれでメリットが大きそうだが。


と、ここまで日本からイギリスに送る場合で考えていたが、

逆だと実際どんなもんなのよとイギリスの郵便事業会社、Royal MailのWebサイトで料金を調べてみてみた。

同じぐらいだとなと思ってたら、全然違った。

3日以内に保険・追跡付きで配達してくれるGlobal Expressのサービスは£60.60、すなわち1万円ぐらいするそうだ。

Parcelforce という会社が提供しているようだが、Royal Mailグループの小包専門会社だそうだ。EMSに相当するものと考えてよさそう。

Rpyal Mail自身が提供するAirmail Small Packetなら£7.20と安いが、EMSほどよいサービスは受けられそうにない。

だからイギリスから見ればFedExは特別高くないわけだ。

というわけで、EMSを使えば安いよというのはイギリスにおいては的外れな指摘だったようだ。そりゃ知らんかったわ。