10月から勤務先の人事制度が変わる。
理念的には大きな変化ではあるものの、多くの場合は給与への影響はない。
数年前の人事制度変更はいろいろ影響が大きかったのだが、
結果的には新しい人事制度を先取りしてたのでは? という気はする。
ただ、新制度では許されなくなるものがあって、それが非管理職の課長である。
なんで非管理職の課長がいるのか?
1つ考えられるのは、管理職になるための準備には時間がかかるから、
とりあえず非管理職のまま課長になっておいて、後に準備が整った時点で管理職にするという理由。
(管理職ではない)
新制度では課長になる時点で管理職でなければならないようだ。
4月の組織変更で新しく課長になった人はこの時点では非管理職だったが、
新制度導入のタイミングに合わせたが10月に一斉に管理職になるようだ。
このような段階的な対応が必要だったのは、管理職登用が年1回だったからだと思うのだが、
最近は管理職への登用は随時行われているようで、
おそらく今後は課長になるタイミングで管理職になるのが原則なのだろう。
というわけで過渡的に発生していた非管理職の課長も過去のものになると。
とはいえ、実質的にこれに近いケースは今後も発生するんじゃないかな?
と思ったのが10月に一部の部署で行われる組織変更である。
社内では課の下に Gr(グループ)という組織を置いている場合がある。
課長はほとんど管理職(非管理職が課長になることは可能)だが、Gr長は多くは非管理職である。
課内に複数の管理職がいてGr長が管理職というパターンもあるけど。(略)
Grという階層を設けた背景として権限移譲ということを言っていた。
具体的にはある種の業務の承認権限をGr長に委ねているらしい。
Gr長は今後も非管理職でよいのだが、非管理職の中では最上位クラスでなければならないらしい。
この条件を満たさない場合、10月以降はGrという組織を使えないことになるので、
Gr以外の組織名に変更するという対応をするところがあるんだという。
ただ、実態として何か変わるのかというと、そんな気はしませんが。
こういう話は非管理職の課長登用にも言える話なんじゃないかなと思う。
原則は課長になるタイミングで管理職になるべきだが、
準備が整わない場合は従来は課であった組織をGrにしてしまう。
そして次期課長をGr長にして、準備が整った時点でGrを課に戻し、
課長就任と管理職登用を同タイミングにしてしまうという作戦である。
とはいえ、これは本来あるべき姿とは異なるんですけどね。
組織に対してふさわしい階級の人を割り付けるというのが本来であるところ、
人員配置の都合で組織を変えるということなので。
でも、現実にはそんなもんじゃないですか。
組織変更なんてほとんど人員の配置の都合で決まってるじゃないって。
前にも書いたのだが、管理職の多くは到底「経営者と一体」と言えるものではないように思える。
にも関わらず、人事・経理などの権限を有しているのが実情ではないかと思う。
とはいえ、現実的にはこういう体制にならざるを得ないんだよね。
実務的なことを言えば非管理職の課長が上司だといろいろ困るわけですよね。
その点でも課長就任=管理職登用というのはあるべき姿なのだが、
本当にそうかな? というのは懐疑的に思っているという話である。