課長からの権限移譲のため

設計レビューの準備をしていて、開催案内の送り先をリストアップしていて、

このネタのためにこんな人数に案内送らないといかんのかと。

年度初めということで担当課長が多忙を極めており、このスケジュールが最大のネックだが、

そもそもこの課長が判定者として妥当なのかという疑問はあり、

チームリーダーに権限移譲してくれればいいのにとか思ってしまう。

でも、この人はそういうことはやらないだろうしなぁとか。


権限移譲という話で思い出したのだが、社内でGr(グループ)という組織階層を設けていることがある。

こういう階層がある会社も多いと思うが、その意義は会社により異なる。

うちの勤務先では通常、課の下に設けられる階層になっている。

課長はほとんど管理職(非管理職が課長になることは可能)だが、Gr長は多くは非管理職である。

課内に複数の管理職がいてGr長が管理職というパターンもあるけど。


このGrという階層は自分が所属する課にはないが、隣の課にはある。

Grという階層を設けた背景として権限移譲ということを言っていた。

具体的にはある種の業務の承認権限をGr長に委ねているらしい。

件数が多くて専門性が高い業務についてベテラン技術者をGr長に任命して、

Gr長にその業務についての承認権限とメンバーの指導を任せていると。

これにより課長の負荷軽減とメンバーへの技術伝承を狙ったということらしい。


Gr長にどこまでの権限を移譲するかはわりと自由度が高いらしい。

図面の承認権限を持たせたりというのはどこかで見た気がする。

ただ、人事評価については必ず課長が行うことになっているし、

経費関係の承認については必ず管理職がやらないといけない。

課長が人とお金のマネージメントに専念できる体制を作るための手段として、

Gr長への権限移譲という選択肢もあるということなんだろうかね。

非管理職の課長を増やして人のマネージメントを分担する方法を取っていた時期もあったけど。


ところでチームリーダーという役職がある。

チームは組織図には書かれない役職で、課内の役割分担ということかね。

このチームリーダーというのは役所で言えば課長代理に相当するらしい。

課長代理というと大仰な気もするが、課長を代理することができるという意味なら確かにそうかもしれない。

東京都だと、主事が33%、主任が29%、課長代理が29%、課長(ここから管理職)が8%、部長が2%という分布らしく、

非管理職の3人に1人が課長代理ということになれば、確かにそんなもんだなと思う。


というわけでうちの職場のチームリーダーは課長代理級だと考えてみると、

Gr長というのはより実践的な課長代理という言い方ができると思う。

調べてみると東京都には統括課長代理を認定する制度があるという。

まさにうちのGr長と同じような役目を担うものに見える。

わりとこういう考え方はどこでもあるんだなと思った。


今年度の業務内容がいろいろ見えてきつつあるけど、

今年度からしばらく部内の他の課のプロジェクトに参加することになるらしい。

少し前に課長とそこの仕事も自分のスキルを生かせるかもねという話をしてたのだが、まさかこういう形で仕事が回ってくるとは。

これは部内異動というわけではなく、人事面のマネージメントは従来通り。

従来からの担当製品の業務も引き続き行うのだろうし。

仕事によりいろいろな上司(チームリーダー・Gr長・課長)が出てくるわけだが、

日常的なことはチームリーダーとよく話し合っておけばなんとかなるかなと。