何がセブンアイランドなのか

東海汽船のジェットフォイルが航行できなくなり漂流というニュースがあり、

その船の名前が「セブンアイランド愛」という名前なんだけど、

何がセブンアイランドなのか? というのをじっくり考えるとよくわからなくなった。


最初はこの船が就航できる島の数だと思った。

航行区域が沿海区域であれば、その中に入る東京都の離島は、

大島・利島・新島・式根島・神津島・三宅島・御蔵島で7島なので一見正しそうな気がした。

しかし、ジェットフォイルが就航するのは大島・利島・新島・式根島・神津島に限られ、

三宅島・御蔵島は通常は八丈島発着の貨客船のみが就航している。

普段は青ヶ島に来ない あおがしま丸の仕事

調べてみると、東海汽船のジェットフォイルの航行区域は限定沿海らしく、

東京港他と大島・利島・新島・式根島・神津島の運航に特化している可能性がある。


答えは伊豆諸島のことを「伊豆七島」と呼んできたことにちなむ。

七島というのは 大島・利島・新島・神津島・三宅島・御蔵島・八丈島である。

伊豆諸島に属する有人離島のうち 式根島と青ヶ島を含まない。

式根島については新島村に属する島であり一体と考えられていたこと。

青ヶ島については八丈島からも遠く離れており、伊豆諸島として数えてなかったのだろう。

なお、東海汽船自身は青ヶ島には乗り入れていない。

(ただ、子会社の伊豆諸島開発が航路を運航しており、実質運航しているのだが)


というわけで、特に就航している島の数を表しているわけでもなく、

「セブンアイランド」は伊豆諸島を表す意味で付けていたようだ。

こういう不規則な数え方はまぁある話である。

それにしてもジェットフォイルは老朽化問題を抱えていることが多く、

東海汽船では近年、残されていた部品で新造船を作っているけど、

長いスパンでみたとき、どうやって維持するかは難題である。

速いんだけど、水中翼船という特殊な船は造るメーカーがもうほとんどないので。