豊洲の防災イベントでコラボ

今日は東京の豊洲に出かけていた。というのも……

【ミリオン】3月11日、12日開催の「豊洲ぼうさいFestiv@l 2023」でミリオンスターズ39人がコラボ!39人分ののぼり掲出も♪ (アイドルマスターポータル)

なんと地域の防災イベントとアイドルマスターミリオンライブがコラボという。

一体どういうことなのかというのは後ほど書くとして、

今週末はこれといってやることもなかったので、散歩がてら行ってきた。


豊洲だと有楽町線で行くが、ルートを調べると丸の内線から銀座~銀座一丁目を徒歩で乗り換えるとよいという。

この乗換ルートは2020年から追加されたものである。

地上に出ての乗り換えになるが、他路線と交差しても駅がないことがしばしばある有楽町線にとっては効果は大きい。

もっとも丸の内線と有楽町線は赤坂見附・永田町でも接続している。

ただ、半蔵門線のホームを介しての乗換で大変なので、銀座・銀座一丁目の方がいいよと出てきたらしい。

新しい乗換ルートなので案内表示の少なさが気になったが、指定の出口間を真っ直ぐ歩くだけである。


さて、豊洲駅に到着して豊洲公園に歩いていく。

豊洲シビックセンターと消防署と並んでいるところで、半旗で国旗が掲揚されていて、

そういえば、今日は3月11日、東日本大震災の日である。

そもそもこのイベント自体がそれに合わせたものなので当然なのだが……

調べてみると東京都でも死者8名とのことである。

もちろん宮城県・岩手県を中心に津波での死者・行方不明者は言うに及ばず。


豊洲公園に入り、運河が見えてくると、なんか見覚えのある景色が。

実はアイドルマスターミリオンライブの舞台である765プロライブ劇場(シアター)、

豊洲公園付近が場所のモチーフになっていて、周辺の景色とほとんど重なる。

実際にシアターにある場所は、がすてなーに ガスの科学館 があるあたり。

そのような縁がある土地で、ミリオンライブのTVアニメ放送も控えており、

そのようなことで実現したコラボレーションだと言われている。


一目見てわかるのがアイドルが描かれた のぼり が立っていること。

あまりに多くてびっくりした。

それを除けばステージイベントなどは地域の防災イベントそのものだが……

各ブースで体験・購入などするとアイドルが描かれたカードが配られている。

裏面には災害時の備えになる情報が書かれている。

救命処置の体験コーナーとかは体験時間もあってか、カード目当てもあってか列が伸びていた。

わりとコラボ目当てで来ている人は多いんだろうけど、

防災というネタゆえにそれなりに真面目に学んでいる人が多いのかなと。


防災といっても、備えるべき災害は地震だけでなく、風水害もありますし、

自然災害以外でも急病人・けが人の発生に備えるのは防災であろう。

とはいえやはり地震はいつ遭遇するかわからないという点で特異で、

エレベータに災害時に使えるトイレ・飲料水・寒暖対策を備えるとかね。

あと運搬用の自転車が展示されていて、話を聞くと飲料水の輸送に役立つと。

地震では広域で断水が発生する可能性があり、給水車の台数や道路状況を考えれば飲料水の確保に窮する地域が多く発生しうる。

そんな中で自動車より小回りの利く自転車が役立つということらしい。


豊洲公園でのイベントの他にキーワードを集めるクイズラリーがある。

多くは豊洲エリアなのだが、1つだけ そなエリア東京 で少し離れている。

一方でゴール地点は豊洲なので、こうすると往復しなければならない。

キーワードさえ書けばいいのでズルはできるけど、せっかくなので往来しよう。

キーワードは各地点に掲示されている。

掲示場所はわかりやすいのもあるが、入り組んだところにあり探すのに苦労するのもある。


豊洲公園とゆりかもめ豊洲駅の掲示を見て書いて、次に向かったのが、がすてなーに である。

この施設は導管分離に伴い 東京ガスネットワーク に移管されていたらしい。

東京ガスに限らず、東京ガスネットワークの導管を使うガス会社が支払う託送料金で運営されている施設ということになる。

ガスを含むエネルギーというのは1つのテーマである。

吸収式冷凍機の模型を実際に動かして展示していて、炎を使って冷えるという一見奇妙な仕組みもわかるようになっていた。

とはいえ、それ以外にもいくつかテーマがあり、その1つが防災である。

マイコンメーターの復帰方法を体験できるようになってたりする。


少し豊洲駅のバス停から離れてしまったこともあり、そなエリア東京には歩いていくことに。

新豊洲駅方面に歩き、木遣り橋を渡り、有明アリーナの横を通り、直進する。

すると左に都バス営業所、右に広場が見えてくる。

この右側に見えているのが東京臨海広域防災公園である。

案内図を見ると、半分が国営公園、半分が都立公園となっている。特に境界は見えないけど。


国営公園というと、ひたち海浜公園のような巨大な公園であったり、

飛鳥・平城宮跡歴史公園のような史跡の活用のための公園が基本だが、

この東京臨海広域防災公園は防災拠点としての国営公園という点で特異である。

南関東の都県レベルで対応できない災害時に使われることを想定している。

ヘリポートと現地対策本部が置かれる本部棟が主な施設である。

あとは災害時にベースキャンプとして使える広場である。

これらが一揃いになっているのは国内でも類を見ないものである。

広場は平時にはレクリエーションに使えるが、わりと殺風景である。

一方で本部棟は平時には学習施設として使われ、その名前が「そなエリア東京」である。

同じく江東区内の防災関連する施設ということで飛び地で会場になってたと。

周辺では自衛隊・消防・警察・通信会社の車両が展示されていた。

警察が救助車両を持っていたのは意外だったが。消防ではわりとあるけど。

実際、警察で東京都(警視庁)ほど充実しているのはなかなかないらしい。

消防と役割が被るので協調しての救助活動というのもあるんだけど、

警察ということで事件性のある救出活動とか、道路での救助などでの期待があるそう。


ゆりかもめ よりバスの方が安いし、帰りはバスで戻るかと思ったが、

豊洲方面の本数が多いバス停だと東京ビッグサイト? と思ったがバス停まで案外遠くて後悔。

バスも最短距離では走ってくれないしね。往路歩いたのは正解だったかも。

最後に豊洲シビックセンターでキーワードを書いて、景品と引き換えてゴール。


ところで、今回、ことあるごとにアルファ化米が配布された。

どうも大量にあるらしく、欲しければもっとあげるけどと言われるほど。

おそらくは備蓄品の放出だと思う。賞味期限が2024年なので。

本来5年期限のものを残り1年強で放出してるのだからなかなかだけど。

江東区は通勤やその他訪問者も多く、交通機関の寸断で行き場のなくなる人も多く想定されている。

そのため災害時の食料も比較的多く持っているのだと思う。

それだけに備蓄品の交換も大変なんだろう。

もらってしまったからにはちょこちょこ食べましょう。


日本は地震や風水害への備えはそれなりにあるとは思うが、

やはりそれでも対応しきれない災害というのはあるというのが、

まさに2011年の東日本大震災、とりわけ津波の被害はそれを表している。

備えあれば憂いなし と言えればよいのだけど、

想定以上の被害でアテにしていたものが使えなかったということもあるし、

逆に想定より被害が軽く、想定と異なるところで問題が発生することもある。

とはいえ典型的なケースに対応できる備えはあった方がよいのはそうで、

食料・飲料水・日用品をある程度家で持っておくだけでも違うわけですよね。

よくいわれていることではあるけど、改めて意識したのだった。