カメラでの本人確認は面倒だし電子署名で

昨日、スルガ銀行のWebサイトを見たら「ドコモ口座(d払い)における銀行口座登録の新規受付再開およびチャージ(入金)の再開について」という告知が出ていた。

ということは僕もd払いの銀行チャージが使えるようになるのか。

(実際にはゆうちょ銀行はあるのだが、普段は残高が入っていないので実質使えない)

キャンペーン目当てとかdポイント消化でしか使わないとは言え、

いちいちセブン銀行ATMで現金チャージするのは不合理だし、登録することにした。


ところで、これまでd払いでは本人確認をしてこなかった。

これはATMでチャージして使う分には必須ではなかったからである。

ところが銀行チャージでは本人確認が必要である。

以前は銀行チャージを登録することが本人確認だったのだが……

これがd払いを使った不正チャージの原因だったんですけどね。(cf. どうしてd払いが狙われた?)

結局のところ、各社、銀行チャージの前に本人確認をするというのが解決策になっている。


というわけで本人確認なのだが、これが相当にめんどくさかった。

マイナンバーカードを持ちながら、インカメラで顔と本人確認書類を一緒に撮影するというもので、

本人確認書類と顔を同時に写すところからしてけっこう大変だったし、

顔の照合に何度も失敗するので、ヒゲのせいかと突然ひげ剃りをしてみたり、

挙げ句に最後のカードの厚みを確認する部分で厚みを認識できずに進めなくなったり。

そもそもインカメラで顔写真と一緒に本人確認書類を撮影するということで、

あまり鮮明には読めない画像を送ることになり、これ生年月日は読めないよなぁと思ったが、それで送るしかないから仕方ない。


で、昨晩投げたら、今日の午前中に住所が違うと却下され、方書きが厳密に一致してないからかと登録内容を修正し、

昼休みに再度、同じようにインカメラで顔とマイナンバーカードを撮影し、

さすがに何回も失敗したら、こうすればうまくいくというのがわかってきたのでスムーズだった。

そしたら、その2時間後ぐらいには本人確認が承認され、銀行口座の登録ができるように。

スルガ銀行の登録は電話番号認証(音声通話で番号が伝達される)の後に暗証番号でしたね。

インターネットバンキングの認証方法を使わないのかと思ったが、そうすると、あのめったに使わない乱数表を持ってきたりめんどくさいか。


そんな話をTwitterに書いていたら、「メルカリではJPKI(公的個人認証)で本人確認できるのに」という話を教えてもらった。

昨年11月に銀行口座での本人確認が無効化される予告を受けてメルカリの本人確認したときは、

それこそd払いとほぼ同じような本人確認フローしかなかった。

本人確認しないとメルペイが……

その後、今年3月にマイナンバーカードの署名用電子証明書を使った本人確認が導入されたとのこと。

その人は本方式が導入されるまで認証がさっぱり通らず困ってたのがあっさり解決して助かったと言っていたが。


アプリでかんたん本人確認とは? (メルカリ)

NFC対応のスマートフォンがあるのが前提で、署名用電子証明書のパスワードを入力して、

その状態でマイナンバーカードにかざすと、住所氏名などは自動入力され、

残りの必要事項(使用目的とかかな)を入力すればそれで申請が完了すると。

その後、承認を待つ必要はあるが、カメラもいらないし、自動入力だしだいぶ楽だと思う。

問題はNFC対応のスマートフォンがあるかどうかと、署名用電子証明書のパスワードである。


マイナンバーカードの2つの電子証明書のうち、利用者証明用電子証明書は4桁の暗証番号で、

こちらは住民票の取得であったり、マイナポータルやマイキープラットフォーム(マイナポイントぐらいしか用途はないが)へのログインで使うなど、まだ利用機会は多い……と思う。

一方の署名用電子証明書というのは、印鑑登録証明書+実印に例えられることもあったが、

一番身近なのはe-Taxでの所得税の申告だろうけど、使わない人はトコトン使わないものである。

本人確認書類として認められるのは住所・氏名・生年月日・性別を含む署名用のみである。

印鑑登録証明書を持参して実印を押印することが本人確認として認められるように、

マイナンバーカード内蔵の電子証明書でパスワード入力して署名することが本人確認である。

パスワードはアルファベット(大文字)・数字が使えて6~16桁、これを覚えてないと使えない。

NFC対応のスマートフォンとかいうよりも、こっちの方が問題ではないかと思う。


実際、署名用電子証明書の最大の用途であるはずのe-Taxだって、

カードリーダー・マイナンバーカード・署名用電子証明書の全てが揃わないから使えないということで、

事前に税務署で対面での本人確認を行って、ID・パスワードの発行を受ける方式が導入されている。

(一応は「暫定的な対応」ということになっているが)


というわけで、なかなか本人確認書類をカメラで撮影する方法からの脱却は難しい。

ただ、使えるのなら署名用電子証明書を使う方法が最善ではあり、

将来的にはこっちへ向かって行くんじゃないだろうかと思う。

いずれにせよ、技術的に使える環境が整ってる人には使わせてくれという話ですかね。

ただ、この公的個人認証を使うためには、総務大臣の許可が必要なはずで、

メルカリも直接、許可を取得したわけではなく、サイバートラスト社のサービスに乗っかって使っていると言うことで、なかなか気軽に導入できないところもある。

マイナンバーカードとNFC対応端末が普及して、カメラを使う方法が封じられれば爆発的に普及するかなってそんなレベルではないか。