イオンカードから届いたリコール通知

昨日、家に帰ってきて郵便だの荷物だの届いていたのを回収して、

届いた郵便を見るとイオンクレジットサービスからの封書があった。

カード会社からの手紙というとビクッとする人もいるが、最初の印象はクーポンかなと。

とはいえ開封してみないとわからんからなと開封してみると予想外の内容だった。

なんとフライパンのリコールの通知だった。

「トップバリュ ホームコーディ IH対応軽量スーパーハードコートフライパン」商品回収に関するお詫びとお知らせ (pdf) (トップバリュ)


確認してみると確かに該当するフライパンだということで、さてどうしたものか。

電話の連絡先が書かれていたが日曜は休みらしい。

一方で今日は珍しくもイオンに買いに行こうと考えていたので、

それならとフライパンを持ってイオンモールまで自転車を走らせることに。

到着してサービスカウンターに聞いてみると、売り場に持って行ってくれとのこと。

レジに行ってフライパンを出すと、事情は知っているようで、資料を出してきて、返品処理となった。

当然レシートなどもないので、定価で現金での返金になった。

購入時は10%引きで購入してるから、返金される金額の方が大きいが、技術的な問題だろう。


それにしても代品交換という話にはならないのかと思って売り場を見たら、

リコールの案内が貼り出されている一方で、その商品自体は置かれていない。

リコールを出したときに売り場から撤去したが、この問題が解消した製品はまだ入荷されていないのか。

機能的にはよかったのだが……と思いつつもないものは仕方ないので、

他社製品から探して、セールになってるのでよさそうなのがあったので購入した。

価格はわずかに高かったが、クーポン適用すれば返金額よりは安く済んだ。


それにしても、クレジットカードで購入するとこういうこともあるんですね。

イオンでイオンカードを使ってトップバリュ製品を購入したという組み合わせが揃って実現できたものかもしれないけど。

ただ、トップバリュのページを見たときに知ったけど、このリコール自体は9月に出ていて、

そこからこうして通知されるまでに3ヶ月ぐらい要してるんだよね。ちょっとかかりすぎですね。


リコールといえば、IKEA Family会員だと、IKEAからリコールの案内が年数回届く。

これは自分が購入した製品とかそういう話ではなく、IKEA製品でリコールがあれば全員に送っているようだ。

ゆえにこれまでに該当だったことはないが、けっこうあるもんだなと。品目数が多いからね。


そうでなくても購入履歴からリコール案内を送るようなところは多いんだと思うけど。

電器店とかだと会員制度の目的の1つとしてリコール案内と書いてあるところもあるよね。

イオンもそうだったんですね。WAONやWAON POINTカードでもやっているのかな。

ただ、ポイント付与対象外(他社カードで支払う人)だと呈示する意味がないので、そういうところは穴になる。

もちろん、店頭での掲示や新聞への広告掲載など、一般的に行われるリコール案内はやっているわけだけど。


リコールといえば、うちの職場の製品でもあったけど、使用方法からして交換することのリスクもけっこうあり、

交換をすると言ってもその実施方法はけっこうな難題で、告知を出してから実施までは少し時間を要した。

ハードウェア交換がすぐにできない場合は、ソフトウェア的な対策を暫定的に行うとか、そんなことをしたようだ。

一方で具体的に誰に販売したかという情報はとても明確なので、その点においては対応しやすかったようだ。

もっとも、今すぐ交換ができないという事情もあって、この説明には苦慮したのだろうとか想像しますけど。

完全に交換を終えるまでには年単位でかかるだろうけどね。


これと比べると家庭用品は、小売店で販売される都合、誰に販売されたかという情報は網羅的にはなく、

どうやって告知するかという難しさはあるが、他社製品を含めて代品への交換ということは容易である。

実際、店頭には改善済みの製品は入荷されていなかったわけですから。

その段階でも回収してしまい、他社製品でもなんでも買えばいいじゃないというのは、考えようによっては荒っぽい話。

でも、それで困る客はあまりいない。フライパンはそれぐらいありふれた商品だから。

なんてことを考えながら自転車で走って帰ってきたのだった。

真っ赤なバスで東山七条へ

無事に6泊7日の旅行から帰ってきた。

長い旅行でしたね。特にホテル泊がそこまで続くことはなかなかないよね。


今日に京都でやることは京都国立博物館に行くことだけ。今日からの特集展示目当てですね。

京都駅近くの宿から東山七条に行くのに普通はバスを使うわけだが、

今回往路で使ったのはバスはバスでもプリンセスラインである。

なんと京都駅八条口から出発しているので、線路を越えて烏丸口バスターミナルに行く必要が無い。

だけど、このバスは観光客にはほとんど知られていないと思う。いろいろ事情はあるけど。


バス乗り場はどこなのかと地図をみると、ちゃんと「プリンセスライン」と書いてあってE2のりばから出るようだ。

市バス・京阪バスはバス乗り場ごとに「醍醐寺方面、京都橘大学方面」とか方面を書いてあるが、

プリンセスラインは1つしかバス停がないこともあって、まずどこに行くのかというのがわからない謎の存在である。

それは隣のE1のりばから出る ケイルック(この名前で書かれてもわかるか?)も同じだが。

乗り場に待ってると時間になると真っ赤なバスがやってきた。行き先は「京都女子大学前」となっている。

行き先からしてもわかるが、実態としては通学バスという色合いが濃く、昨今の状況から日曜日は大きく本数が絞られている。

ただ、土曜は平日とほぼ同じ本数があって、1時間に4~6本程度(これでも通常よりは減便されてる)走っているようだ。

乗り込んだバスはあまり見慣れない感じがあるが、なんと外車である。中国のBYD製の電気バスなんだそうで。

電気バスはガタゴト言わない路面電車みたいな音でとても静か。電気バスに乗りたければ狙い目の路線ですね。

八条口を出たバスは、京阪七条(市バスの七条京阪前に近いが別のバス停)に停車して、次の東山七条(これも市バスとは別)で降りた。

自社の定期券・回数券がないひとは現金で運賃を払うことになる。運賃自体は市バスと同じ230円ですが。


プリンセスラインは2005年に路線バスに参入した会社(それ以前は送迎バスをやってたらしい)、

京都駅~東山七条のバスの混雑がひどく、この解消を目的として走り始めたバスだった。

京都女子大学に乗り入れることで通学の便宜を図り、市バスの混雑緩和を狙ったわけである。

ところが京都市はこれをよく思わなかったのか、一時期、市バスで京都駅~東山七条の区間便を走らせて対抗したこともあったとか。

現在も各種フリー乗車券どころか、市域共通回数券すらも使えないのは、京都市との関係がよくないことをうかがわせる。

(新規参入のバス会社でも桂川駅・洛西口駅発着のバスを主に運行するヤサカバスは市域共通回数券の枠組みに入っている)

メインは通学客だがそれ以外の利用も歓迎ではあり「このバスは公共の路線バスです。どなた様でも御利用していただけます。」という記載がしばしば見られる。

当たり前のことを言っているだけだが、単なる通学バスだと思われがちな実情を踏まえたものなんだろう。


そんなわけでたどり着いた京博、およそ1ヶ月ぶりだが、前は特別展だったので内容は全く違う。

今回の特集展示のテーマは「文化財修理の最先端」である。

博物館内に文化財保存修理所というのがあって、修理された文化財とそのポイントなんかを紹介していた。

けっこう見応えがあっていろいろ考えさせられる内容だった。

日本画だと、絹などの上に書いた絵を、裏打ちして、軸などの形で表装するわけだが、

これが時間が経過するにつれて接着が劣化してきたりして、すると絵本体の劣化も進んでしまう。

そこで定期的に表装をやり直す作業が必要になると。絵自体の汚れを取って、剥落や欠損も修復しながら、表装をやり直すわけですね。

とすると、絵以外の布などは作り直すことが普通なんですね。これは鎌倉時代に描かれた絵だと言っても、絵以外の部分の布はずっと新しいことがあると。


ただ、これはそれぞれの文化財の事情によって変わるところで、特徴的な布を使っていれば、布も修理して再利用することはあるという。

保存・活用上の理由で形を変えられることもある。

保存時に折り目が入ると痛みやすいから、折り目が入らない形に作り直したり、手鑑を畳んだときに重なるのを防ぐために台紙にフチを付けたり。

過去に形が変わったのを復元することもある。できれば当初の形に近い状態で持っておきたいわけだし。

なんてことで修復の作戦もいろいろであり、そんな修理時の経緯も紹介されていた。


帰りは途中で昼食を食べるため寄り道をしながら京都駅へ戻ることに。

それでホテルに預けてた荷物を回収したりなんだとしていたら、新幹線のホームに着いたのは10分前でピッタリぐらい。

こだま号に乗り込んで東京へ向かうが、関ヶ原越えの区間は真っ白でびっくり。

でも雪なのは本当にその区間ぐらいで、米原駅付近は少し雪はあるけどという程度で、

米原駅を出てしばらくすると真っ白で雪が降り続いていて、一方でそれを過ぎると大垣市に入る頃には雪がないという。

関ヶ原区間を乗車することが少ないこともあって、東海道新幹線で雪を見るのは初めてだったけどね。

ここが大変な雪だと足止めになったりするから大変なんだけどね。まぁ今日はどうってことなかったですが。

箕面の滝から夜の中之島

今日はまたしても早朝から仕事、こんなホテルから在宅勤務とかやる意味あるんかという感じはあったが、

3日も休暇を取っているとその間にいろいろ用事が詰まっていて、

なんやかんやとこの間に詰まった用事をこなしてたら、6時間弱の勤務時間が終わった。

丸1週間休暇を取るといろいろ滞っただろうから、これはこれでよかったのかな。


さて、午後から出かけるわけだが、今日の最終目的地は大阪・中之島の国立国際美術館である。

ポイントは今日は金曜日であること。すなわち夜間開館日なので急ぐ必要は全くない。

ここはもう1つ狙いがあって、友の会会員は特別展の予約できないので空いている時間に行く必要があると言うこと。

夜間開館日の遅い時間は空く傾向があるはずなので、17時頃までは引っ張りたい。

じゃあ、それまでどこに行こうかというのは直前まで悩んでいたのだが、地図とにらめっこして決めた目的地は箕面だった。


箕面に行くなら阪急電車ですから、京都を出るにも阪急電車に乗りたいが、京都駅からだと乗れない。

どこかで乗り換える必要があるが、どこで乗り換えるのがよいか、駅すぱあとに尋ねたら、

JR向日町駅~阪急東向日駅で乗り換えるとよいと出てきた。そんな乗換ルートがあるんですか。徒歩10分ぐらいだって。

ここから十三経由で箕面に行くのだが、地図で見ると遠回りだが、それ以上よいルートがないので仕方ない。

こうして箕面駅にたどり着いた。この駅に来るのは2度目のような気がするが、前回はバスとの乗換のためだったはず。

なので、このあたりに来るのは実質初めてだ。箕面市自体はそこそこ行く機会はあったんだけどね。


箕面といえば滝ですよね。でも今まで来たことはなかったので行くことにした。天候も問題なさそうだったし。

駅を出て、滝道という案内に従って進むと箕面公園に入る。箕面川沿いの道がメインの道(滝道)である。

しばらくは比較的平坦なんだけど、途中からけっこう急な坂道になってくる。

紅葉で有名なところでもあるが、散った分も多いだろうけど、まだまだ紅葉は楽しめるね。

そうして歩いていくと、滝が現れてくる。あんまり知らなかったけど、想像よりも大きな滝だった。

これが電車の駅から2.8kmというんだからね。なかなかないよね。


ところでこの道中にダムの放流に注意という看板が立てられていた。

箕面大滝の少し上流には箕面川ダムがあるんですね。滝の上流にダムというのが珍しい気がするね。

これは箕面川沿いが都市化して洪水対策が難しい中で、滝の上にダムを作るというのが合理的な方法だったかららしい。

なんとダム建設にあたって立ち退きが必要な家屋・農地はなく、周辺の自然環境との調和だけが問題だったというほど。

脇に逸れて展望台から見てみると、周りの木々が目に付く一方で、市街地の様子を見える。

なんか高層ビルが見えるなと双眼鏡で覗いてみると、明らかに大阪市内の高層ビル群であり、

その中でも抜けて高くほっそりしたビルはあべのハルカスで、ここから阿倍野がこんな風に見えるのかと。

あと飛行機もよく見えますね。伊丹空港の近くですから。大阪の市街地の上を飛んでだんだん近づいてくる様子がわかる。

それだけ都市に近いんですよね。一方で滝の向こうは険しい山なんだから、大阪平野の狭さがわかる。


そんな感じでのんびり見てたら、そろそろよさそうな時間と大阪へ向かう。梅田に着いた頃にはもう暗くなっていた。

普段は中之島と梅田は歩いて往来することも多いけど、今日はバスで。平日だと本数はけっこう多い。

そうしてたどりついた国立国際美術館、特別展はロンドン・ナショナル・ギャラリー展ですね。

実は以前、東京の国立西洋美術館でやっていたが、大阪に巡回してくれば友の会で見られるのでそこまで待ってたのだ。

いくら友の会で入れても大阪までの交通費が……という話はあるけど、そのためだけに来るわけではないし。

(実際、今回もコンサートや北陸観光のついでに来ているわけだから)

多くの来場者が見込まれるということか、普段と入場のフローに多少の差があった。

が、やはり想像通りそこまで混んでないので普通に入場できた。友の会会員には「四方山話」という小冊子が配られた。

観覧に制約が多い中で友の会会員により楽しんでもらえるようにという美術館の気遣いだったようだ。


この期間の美術館はコレクション展もヨーロッパの作家の作品を集中展示しており、ヨーロッパまみれという感じ。

なんやかんや言っても日本の美術に触れることが多いわけですから、そんな中でヨーロッパの作品を見ると、

ヨーロッパの美術ってこうだよなと、もちろん時代・地域によっても違うわけですけど、感じるところは多かったね。

別にそういうことを狙ったわけではないけど、特別展のロンドンギャラリー所蔵品は比較的古い時代のもの、

コレクションは比較的新しい時代のもの(国立国際美術館は現代美術の専門館)で、時代としては補完的でしたね。

その上で、日本の美術品を見てみると、また面白い発見があるかも知れない。

残念なのは友の会会員証が記載上の有効期限は切れてるので、他館では効力を失っている=東京では使えないことだけど。


そこから少し寄り道をして、京阪電車で京都に戻ってきた。

京阪電車も京都駅には行けませんが……

今回の宿が八条口の九条通に比較的近い側だったので、それなら東福寺から九条通を歩けばそう遠くないのでは?

と、ケチくさい作戦をとってみたが、距離はともかく東福寺駅周辺が複雑でかなり迷いながら歩く羽目に。

考え方としては悪くなかったが不慣れな人がやるべきではない。

普通に考えれば丹波橋で近鉄に乗り換えるべきなんですけどね。


さて、とうとう明日が旅行の最終日、昼過ぎにこだま号で帰ることになる。

その前に京都で行くべき場所があと1つあるけど、1つしかないのでゆっくりチェックアウトすればいいや。

どうして福井は恐竜王国か

今日は北陸滞在最終日。今日の目的地は勝山。

これが今回の旅行で宿泊先を福井にした理由の1つでもある。

勝山って何があるって、福井県立恐竜博物館ですよ。


福井駅を降りて、いきなり動く恐竜のモニュメントに出迎えられてびっくりした人もいるかもしれない。

僕もそうで、以前に東尋坊から福井に来たときに見てびっくりしたものだ。(cf. マグマが固まって越前海岸)

福井県で新種の恐竜の化石が発掘されたということはなんとなく知っている人は多いだろうが、

実際にこの化石が出たところというのが勝山市であり、恐竜博物館もそこにある。

というわけで、今度福井に来ることがあれば勝山には行きたいと思っていたのである。


じゃあどうやって勝山の恐竜博物館に行くのかという話である。

まず、あらかじめ予約を取得しておく必要がある。平日なんでガバガバでしょうけどね。

その上で、公共交通で行く場合、えちぜん鉄道と勝山市のコミュニティバスで行くことになる。

ただ、どちらも本数は比較的多くて30分間隔ぐらいで設定されているからあまり困らない。

そして、えちぜん鉄道の駅で「恐竜博物館セット券」というのが購入できる。

えちぜん鉄道は1日乗り放題で、福井から単純往復でも十分安いから、芦原からとかだとなおさらお得。

今回の宿はJRだと福井駅からはバスだが、えちぜん鉄道の駅は歩ける程度の距離にあったので、そこから乗った。

ただ、雪の中歩くのは疲れますね。それでも歩くには困らない程度の天気だったが。


勝山永平寺線の終点の勝山駅まで乗るが、山間部に向かうにつれ、雪がたくさん降ってくるようになる。

勝山駅ではコミュニティバスに乗車するが、往路は生活路線を兼ねたバスでいろいろ寄りながら走るが、

直行便の方が便数は多くて、あわせて30分おきということで、かなり本数が多い。

運賃は勝山駅~恐竜博物館は300円(大人)だが、それ以外は100円(一律)ということで、露骨な運賃体系。

ただ、観光客の便宜を図りながら、コミュニティバスを走らせるというのはよいことだと思う。

恐竜博物館セット券は勝山市内コミュニティバスも乗り放題だから、そんなことを意識することもないけど。

それにしても雪がすさまじい。


そうして到着した恐竜博物館、予約を呈示して、恐竜博物館セット券を渡すと入場できた。

入ってまずデカイ博物館だなと思った。開館20周年とも書かれていた。

この博物館、恐竜博物館とあるから恐竜の博物館なのだろうと思うかも知れないが、

恐竜の生きた時代とその前後の自然史について取り上げた博物館で、恐竜以外の化石もけっこう多い。

自然史について取り上げた博物館は今までもいろいろ見てきたけど、時代という切り口で見ているのが特徴的ではないか。

展示されている化石(複製含む)の多くは日本国外で採掘されたもの。まして福井県内で採取されたものは全体にしては少ない。

意外な気はしたが、よくよく考えてみれば、古い時代の化石は発見できる場所がかなり限られている。

恐竜の時代とその前後を知るためには、その時代に生きていた動植物の化石を世界各地から集めないと説明できないと。


展示の流れとしては、世界各地で発見された恐竜の全身骨格、ここで恐竜の分類やCGや模型で恐竜の暮らしを紹介している。

その次に福井県・日本・アジアという地理的に近いところで発見された恐竜の標本が紹介されている。

あわせて、岩石・地層・鉱石といったものも紹介されている。

最後に生命の誕生から恐竜の時代に至り、その後に訪れた哺乳類の時代について紹介されている。

この流れは僕にとってはちょっと理解しにくくて、勝山に恐竜博物館がある意味がすぐにわからず、

さらに恐竜の歴史的背景について理解する前に恐竜の標本を見せられては、あれってどの時代だったんだ? とわからなくなる。

なので、結局はもう一度、展示を戻って見直したんだけどね。

一方で、恐竜って何者だったんだということを知るには、骨格標本から生きていた時代の姿を想像できるところからスタートした方がよいともいえ、

おそらくこの博物館の構成はそこを意図したものではないかと思う。これも一理あるとは思う。


さて、どうして勝山で多くの恐竜化石が見つかったのかという経緯を紹介しておこうと思う。

1986年に石川県で恐竜の歯の化石が発見されたことをきっかけに周辺の同様の地層(手取層群)で調査が行われた。

その1つが勝山市北谷町で、予備調査をしたところ、恐竜の化石があることが確認され、1989年から本格的な発掘調査が開始、

そこから保存状態のよい化石がいくつも見つかり、その中には従来知られていたのとは異なる種の恐竜化石もあって、

現在、5つの種の恐竜がここでの発掘調査から命名に至っており、これにより恐竜の研究が進展したとされている。

恐竜だけではなく、周辺の動植物の化石もあるので、恐竜が生きていた時代のことがいろいろわかるわけですね。

恐竜博物館は展示施設でもあるけど、研究施設でもある。その中で化石のクリーニングをする様子は公開されている。

後で映像コーナーでビデオを見て知ったんだけど、手取層群の化石は奥深くにあり見つかりにくい一方で、化石の保存状況がよい。

そういう事情から1箇所で時間を掛けて粘り強く調査が続けられているのが福井県の化石発掘の特徴だという。


この経緯を見て、そしてこの博物館が開館20周年ということからわかるが、発掘開始から5年後に博物館の計画が出来てたんですね。

確かに研究施設としての役割もあって、発掘調査の充実には必要という考えはあったのかもしれないけど。

一方で観光施設という色合いはかなり濃いところではあって、実際に集客力は相当なもの。

2023年にリニューアルの計画があるそうだが、それが新幹線合わせというのもまた事実ではある。

とはいえ、実際に科学的な成果を出してますからね。最近だと新種の鳥類骨格化石に「フクイプテリクス・プリマ」と命名したり。

小型の肉食恐竜から分化して鳥類が生まれ、それが現在に連なる鳥類であると言われているところで、

そこを解き明かすのに役立つ発見になりうるものでもある。

こういう発見は世界各地であって、それに応じて見直すべき展示内容はいろいろあるのだろう。


ひどい雪なので恐竜博物館から出てもどうしょうもなく、勝山市街に寄るのも無理だなと、バス・電車で福井へ直行。

乗る列車は旅行商品で決まっているから、そこまで買い物をしたりして時間をつぶして、サンダーバードに乗って京都へ。

2日ぶりの京都、最初の2泊と同じ宿に入ってまた2泊。明日は早朝から仕事だ。

慌ただしく金沢の博物館めぐり

今日は日帰りで金沢行き、まずはバスで福井駅に行くわけだが、今朝の福井は真っ白だった。

雪の中、バス停に行って「雪の日のバスとかあてになるんだろうか」と待っていた。

バス自体は10分遅れぐらいで走っていて、ちょうどバス停の少し先にボトルネックがあったようで、

ここを過ぎるとバスはスムーズに走り、なんとか思っていた電車に乗れた。ギリギリだったけど。

往路は普通電車でのんびりと。通勤・通学時間帯も過ぎて空いてたし。時間さえ合えばこれでいいのだ。


福井県内は雪が積もっていたが、石川県内に入ると雪はほとんどなく、雨が降っていた。

10時ごろに無事に到着して、まずは観光案内所へ行き、これを購入。

SAMURAIパスポート

1000円で指定の施設に入り放題なんですが、ポイントはGoToトラベルの地域共通クーポンが使えること。

こういうところで順調に使っていかないとね。元は取れるぐらいの想定なので。

ちなみにこれ、1500円でバス1日券付きになるんで、2人で3000円のクーポンが使えるというとこれもわかりやすい。

ただ、今回はバスは1~2乗車だろうなということで、バス付きにはせず。(区間によるが概ね3乗車以上で元が取れる)


行きは広坂までバスで直行することに。本数が多いのは北鉄バスだが、PiTaPaが使えるJRバスで行く。

ひがし茶屋街ライナーって言うらしいですね。(あんまり案内されてなかったけど)

歴史的には名金線という名古屋~五箇山~金沢の国鉄バスの路線があって、現在も金沢~福光のみ現存してる。

これの香林坊経由と金沢駅直行ルートの一部を切り貼りして、金沢駅→香林坊→橋場町(ひがし茶屋街)→金沢駅と走っているそう。

なにしろ北鉄バスはローカルのICaしか使えませんからね。フリー乗車券があればいいけど。


ここからSAMURAIパスポートの入場可能施設6つ、別途料金だが割引のある国立工芸館と金沢21世紀美術館を回ったが、

数を数えてもわかるが、すさまじく慌ただしくて、追加料金がかからないからって欲張りすぎたなと。

エリア的には狭い範囲に収まっているのだけど、問題は閉館時間で、閉館時間の遅い施設は後回しにするなんてことも。

本当はこのSAMURAIパスポートって2日間有効なんだよね。

金沢泊ならば2日間で使う方がいいのかなと思ったが、これを地域共通クーポンで買うとすると初日15時以降でないと買えないのが問題だ。

慌ただしく金沢での1日を終えて思ったけど、今まで金沢には何度も来てるけど、いつも観光に充てる時間が短いんだよね。

福井からの日帰りで来た今日が一番時間をかけたぐらいかも。


欲張りすぎたのは事実だが、学びが多かったのも金沢での博物館めぐりだった。

まず来たのが、本多の森公園の いしかわ赤レンガミュージアム、陸軍の倉庫を転用した博物館ですね。

やってきて驚いたんだけど、ここって石川県立歴史博物館と加賀本多博物館が連なった施設なんですね。

そして、ここが本多の森公園と呼ばれている理由を知ったのだが、もともとここは加賀藩の重臣だった本多家の屋敷があったと。

その本多家に伝来したものが展示されているのが加賀本多博物館、そして石川県の歴史博物館として総合的な展示をしているのが石川県立歴史博物館と、

2つの博物館が同居するようになったのは2015年かららしいけど面白い仕組みですね。入場券は別だけど、共通券もあるようだ。

こういう大名家に伝来する文化財をどうやって活用するかというのはあるけど、博物館を同居させるというのは1つの答えだなと。

石川県立歴史博物館はどちらかというと、人々の暮らしというところに力点を置いているように見え、役割分担がありそう。

あんまり知らなかったけど、金沢って江戸時代は人口の半分が武士で、これに変わる形で陸軍第九師団が置かれ軍都として栄えたそう。

今はそんな感じは全くしないけどね。ただ、北陸一の商業都市なのは、歴史的に消費者の多い都市だったという背景があったのは確か。


今回の旅行の大きな動機だったのが「国立工芸館」、東京・北の丸公園から移転してきた東京国立近代美術館工芸館のことである。

ここは予約が必要だったので、エイヤと昼過ぎに予約しておいて、それに合わせて行った。

外から見ると、北の丸にあったときよりずいぶん大きくなったなぁと思うが、実は展示スペースは左半分だけ。

よく考えてみれば東京にあったときは事務所や収蔵庫は本館と共用できたが、石川に引っ越してくると独自に用意する必要がある。

実質的な展示スペースは東京の時より少し広いかな? という程度で、他分野の展示をすることはなさそうですね。

どうせコレクションは東京にあったときと同じじゃないと思ったけど、これまで見たこと無かった作品もけっこうあった。

北陸ゆかりの作品を多く出したのもあるのかもしれないけど、これはこれで。

あと、常設展示として「松田権六の仕事場」という、金沢出身の蒔絵家(人間国宝)、松田権六の東京の仕事場を移築したものがあって、

これは蒔絵という工芸を理解するという点ではよくできた展示になっていて面白い。

石川に移転して、(分館という扱いではあるが)独立した美術館になって、工芸のよさがより伝わるようになればいいですね。


お隣の石川県立美術館にも行ったが、ここは石川ゆかりの作品が多く展示されていて好感が持てる。

見てて思ったのは、単に作者が石川県出身というのもあるけど、なんやかんやと石川県で創作活動をしていた人は多い。

あんまりそういう印象はなかったんだけど、金沢というのもけっこうな芸術の都なのねって。

ここでも工芸作品は多く展示されていて、あと彫刻も多かったですね。そう言われて見れば立体物が多かったな。


最後に遅くまでやっているからと後回しにしていた、金沢21世紀美術館、ここは現代美術の美術館だな。

いくつも博物館がありますけど、分野がいろいろ散っていてバランスがいいと思いますね。

コレクション展を鑑賞、なんとも言えない感じはあるが、こういう作品を真面目に展示する施設があるのはいいですね。

建設の経緯を見てみると、都市計画として作られた美術館ということで、ランドマークとしての意味合いが強いんだろうなとか、

今に生きる美術館ということで都市に向けて開いた存在になるようにしているんだろうなということが読み取れる。

いろいろな機能を持たせて、あまりに複雑な構造の美術館という印象はあるが、他の美術館とは補完的である。


この美術館のコレクションには備え付けものもがあるが、その中でも有名なのが レアンドロ・エルリッヒ作「スイミング・プール」である。

しかし、これが困ったことに地下に入って鑑賞するのは密閉度が高いので、同時に6人まで、5分ごとに入れ換えとしている。

このため待ち時間が長いようである。が、閉館近くで比較的人は少なく、閉館に間に合うということで並んで入った。

雨が降っていて、地上から鑑賞できなかったのが残念だったが、水勾配もあってプールとしてはけっこうなリアリティがある。

しかし、これは新型コロナウイルス対策で地下からの鑑賞は閉鎖されても不思議がない密閉度だなと。

美術館は密集対策を重視してるけど、マスク着用で滞留時間が短いことからすると、むしろ密閉の方が問題かなと思った。

追加の換気装置(扇風機?)を置いたほうがいいのかなと思ったが、そこへ至る通路も地下なので効果的な換気になっているかどうか。

一応、集中的に換気させる時間帯を設けているらしいけどね。空調の構成などを知らないと的確なことは言えませんが。


なんて感じで、美術館を出た頃にはすっかり日が落ちて、そこからちょっと寄り道しながら金沢駅まで歩いて。

弁当(押し寿司)を買ったら、チケットレス特急券で買ったしらさぎ号に乗り福井へ戻ったのだった。

そういえば前も金沢~福井をしらさぎ号で移動したっけ。単にその時間に来たのがしらさぎだっただけですが。


余談ですが、石川県と工芸のつながりについて、確かに石川県は県内に多くの伝統工芸が根付いた地域で、

これは加賀藩の政策によるところもあったが、全国的に特異な地域か? と聞かれるとちょっとわからない。

でも、ただ1つだけ、石川県と工芸との関わりで特異なものがあってそれが金箔・銀箔である。

僕もちょっと前に知ってびっくりしたんだけど、日本国内の金箔・銀箔の製造はほぼほぼ全てが石川県内で行われている。

工芸品にとって伝統技法による金箔はとても重要なもので、金沢箔は工芸のインフラを支えているといってもよい。

実際、加賀藩が金箔製造に力を入れたのも領内で作られる工芸品で使うためなわけだから、まさにインフラですね。

金沢箔も伝統工芸の一ではあるけど、最終製品ではないのでしっくりこない。でも、実は一番すごいことなんじゃないか。

福井と大野、2つの城下町

今日から2泊3日の北陸旅行である。

京都行きの旅行の中間に不泊2泊入れて、そこに京都発福井行きの旅行を挟んだわけ。

出発が遅くて、チェックアウト時間ぴったりぐらいに宿を出ても、京都駅で待ちぼうけしたぐらい。

京都駅0番ホームからサンダーバードに乗り込んで、琵琶湖を見ながら進んでいく。

一寝入りして起きたら車窓は白かった。湖北まで来ると雪が降ってるんですねぇ。


そうなんですよね。今週は北陸の天気が悪くて、雪予報が出ていた。

ちょうど昨日が福井などで初雪だったんですよね。

どんなもんかなと思ったけど、福井市街では雪はほとんどなくて、むしろ小雨だった。

ただ、天気が不安定なのは事実で、急にひょうが降ってきたり。


さて、福井駅に到着して、改札口を出てすぐにある日本旅行TiSの店舗に入った。

そこで、GoToトラベルの地域共通クーポンで購入できる自由周遊きっぷを購入した。

自由周遊きっぷは基本的に指定駅のみどりの窓口で、紙クーポンを1枚以上使って購入するのだが、

日本旅行の指定店舗でも購入できて、なおかつ、この指定店舗は紙クーポン・電子クーポン双方対応となっている。

通常、宿泊旅行の到着日は15時以降でないとクーポンは使えないが、僕はすでに京都府のクーポンを持っている。

福井を含む自由周遊きっぷは福井県内完結の福井エリアしかなく、ここで必要なのは福井県で使えるクーポンである。

(複数府県にまたがるクーポンはその全てを含んだクーポンが必要になる)

なかなか条件的に厳しいが、今回はいろいろな条件が揃って福井エリアの自由周遊きっぷが購入できた。

なお、日本旅行TiSの営業時間はそもそもみどりの窓口より短く、さらに昨今の状況から営業日も減らしている。

なので、こうして電子クーポンで自由周遊きっぷを購入するのはけっこう難しい。


こうして買ったので、せっかくなので大野に行こうと思った。

というか明日の金沢行きでは、牛ノ谷~金沢の運賃が別途必要なのでそんなに恩恵がないですからね。

ところが九頭竜線の汽車は2時間おき、ちょうど時刻表を見たときには出発直前で、ちょうどそのとき昼食を食べてたので間に合うわけもなく。

行き当たりばったりではなかなかうまくいかないなとおもいつつ、福井市街を散策することに。

もともとそういう想定でしたからね。まさかちょうど2時間待ちになるとは思わなかったけど。


福井市街で目を引くといえば、福井城址をそのまま使った福井県庁、お堀と石垣に囲まれた県庁という存在である。

お堀の中が全部県庁の敷地で、庁舎整備の一環で天守台なども見学できるように整備されていて(今日は雪が降ってるから閉鎖されてたけど)、

これはこれで調和していていいんじゃないかなと思う。移転構想もあるらしいけどね。

周辺を散策していたら養浩館庭園があって、見学するかと思ったら「無料開放」とあって、無料なんだと思ったら、

どうも建物の工事で不完全な状態だから無料開放してたらしい。庭園だけならそれでも問題ないと思うのだが。

この庭園は、福井空襲で建物が焼失した後に、発掘調査が行われ、庭園・建物ともども復原された経緯があるよう。

「名勝庭園ではめずらしく、かつての藩主と同じように座敷からゆったりとお庭を眺めることができます」ということで、

建物が使えないのでは、この庭園の価値が落ちてしまうということだったのだろうか。

うっすら雪が積もり、真っ赤になった紅葉の組み合わせは、それはそれでよかったと思うけど。


そんなこんなで汽車の時間が来たので、九頭竜線に乗り込む。1両編成で運行する割には乗ってるなという感じ。

九頭竜線は越前大野駅を除いては全て無人駅、そんな駅にカバーのかけられた機械が置かれていて、

なんだろう? と思ったら除雪するための装置だったらしい。無人駅を巡回して除雪してるってことなんだろうか。

1時間ほど汽車に揺られて大野駅に到着、この時16時頃だったのだが、

実は大野の主な施設は平日は16時までだったのだ。まぁ出発前に気づいてたんですけどね。

それでも大野の市街地を歩くのはできるわけだし、福井にいても時間を持て余すだけだし……と来たのだった。


大野は小京都の1つとして知られる城下町、大野市の人口はおよそ3万人、そこそこ立派な都市である。

小京都と言われる町もいろいろ行ったもんだけど、なかなかレベルは高い方ではないか。

それにしても寒い。山間部にある大野は福井県内でも寒い地域で、そして雪も多く降るのだという。

城下町ということで、越前大野城があるのだが、冬は休館となっている。

というのも、城の登り口に書いてあったのだが、雪で滑りやすくて危険な場合があるからとあった。

今日は大丈夫そうだったので歩いて城のある亀山を登ってみたのだが、確かに雪がたくさん積もると怖いなぁと思った。

登った先では、屋根などが白くなった大野市街が見えた。本当に立派な都市だと思いますよ。


大野に来てもそれぐらいしかやることがなくて、ちょうど降りきったあたりで雪が降ってきて、

このまま長居しても仕方ないし駅に向かって歩いて行った。今度は駅に着いたらちょうど汽車が出る直前だった。

往復で駅までの道を変えて歩いて行ったのだけど、途中に地下水の水位を書いた看板があった。

「地下水注意報発令中」と節水を呼びかける表示が付いていて、節水? なんて思って見ていた。

確かに大野というのは地下水にまつわるものが多いとは思っていたのだが、後で調べたらただ事ではない事情があった。


なんと大野市というのは水道普及率が3割を切っており、それも市街地に限ればもっと低いんだという。

これは大野市街は地下水に恵まれており、水質も良好ということで、井戸水での生活が根付いていたわけである。

水道を引いたところで、市街地の水道水源は地下水だから、井戸の所有者の違いとも言える。

なお、郊外では川から水をくんで簡易水道が供給されており、そういう地域ほど水道普及率は高いのである。

地下水の用途としては、家庭用水が最も多く、それに次いで工業用水(繊維工場があるらしい)など。

融雪用というのは年間を通じてみればさほど多いわけではないが、冬に限れば割合は高まる。

(ただし道路などの融雪など公共性の高い用途以外では融雪のために地下水を使うのは禁止されているとのこと)

すなわち、この節水の呼びかけは、自分たちの生活用水のために、生活用水の節水に努めようという意味だったらしい。

冬はそもそも地下水位が下がりやすいので、対策として冬に水田に水を張るといった地下水の供給元の対策もしているそう。

水田湛水事業 (大野市)


短時間の滞在ではあったけど、大野に来たことはよかったんじゃないか。

福井県内の観光はあさってもあるんだけど、明日は福井県を出て金沢へ向かう予定。

宿は思っていたよりもいいところだった。

駅からバスという立地はちょっと気になったけど、旅行代金が安上がりだった割にはいいところだな。

午後は鞍馬山へ

今日は早朝から昨日に買ってきたパンを食べて、ホテルで仕事をしていた。

京都旅行に北陸旅行を挟み込み

1人で黙々とやる作業が多くはあったけど、会議もあったが、あまり距離の差を感じることもなく。

まぁ勤務スケジュールが変則的になってしまったことが最大の問題なんでしょうけど。


そうして午前中で仕事を終えて、出かけることにした。

なんとなく洛北へ行こうというぐらいは考えていたが、具体的な行き先は直前まで固まらなかったが、

鞍馬へ向かうことに決めて、トラフィカ京カードを買って、烏丸線に乗り込んだ。

というわけで烏丸線の終点、国際会館駅まで乗車する。

「次は鞍馬口」という放送でビクッとしたが、これは鞍馬口通に由来するもので、鞍馬とか直接関係ない。

ちなみに間違えて下車しないように「貴船・鞍馬方面へは終点の国際会館駅まで乗車してバスに乗換」と案内していた。

必ずしもおかしな命名ではないのだが、紛らわしいことは事実だし、どうしてもこの名前にしなければならなかったのかというのはある。


国際会館駅からは鞍馬行きのバスが運行されている。昼間のみ1時間2本程度ですが。

一般的には鞍馬へは叡山電車で行くものだと思うところだけど、今年7月に土砂崩れにより市原~鞍馬が運休になっている。

この区間は特に山深く、災害の被害を受けやすい実情がある。

このため、叡山電車で行っても、この区間はバスに乗る必要がある。

(定期券・回数券は鉄道の乗車券で代行輸送を利用できるが、持ってない人は鉄道・バスは別切りになる)

それがあってもなくても、京都駅からだと本数の問題はあるにせよ、国際会館からのバスが便利である。


それで最初は、市営地下鉄と京都バスだし、バス・地下鉄1日券を買おうと思ったのだが、

実は市原~鞍馬はバス・地下鉄1日券のエリア外になっている。(洛北方面の均一区間拡大前はさらに手前までだったはず)

バス・地下鉄1日券を持っていっても市原からの乗り越し運賃(といっても170円)がかかってしまう。

一方でトラフィカ京カードは、去年から京都バスでも導入され、同時に乗継割引が強化され、地下鉄・バスとバス・バス(90分以内)それぞれで120円の割引がされるようになった。

乗継割引はICカードでも適用されるが、なぜか割引幅はこれより小さい。紙乗車券の割引幅はトラフィカと同じなんだけど。

ただ紙乗車券は地下鉄→バスはともかく、バス→地下鉄ではあらかじめ駅などで購入した券が必要だし、なにかとオススメできない。

その点でも京都バスでのトラフィカ導入は朗報だったわけ。(ただ、ICカードでも割引幅が同じだったら、PiTaPaでも……とは思う)


そんなわけで、鞍馬にたどり着いて、鞍馬寺に入る。

拝観に当たって支払う300円の名目が「愛山費」となっていたが、これは文字通りだと思った。

というのも、置いてあった鞍馬山案内図や模型を見るとわかったんだけど、鞍馬山の山深いところに点在しており、

参道というのはようは登山道であって、2018年の台風被害で多くの倒木が出たところを整備するのに相当な労力をかけたであろうことは歩いていてもわかること。

そんなわけで鞍馬寺参拝はかなりタフである。最終的に奥の院を経て、貴船まで歩いてしまったけど。

ここで修行すれば強くなれますわという感じ。源義経が修行したという話で、その伝承にまつわるものも山内にいろいろある。

鞍馬寺は参拝者の便宜のため寺がケーブルカーを経営していることでも有名だが、今日は点検のため運休。冬は参拝者が少なくなる時期だから妥当なんだけど。

当然歩いて参拝はできるし、足が持つならそっちの方がよい。まぁあまり考えずに歩き始めると後悔するかも知れないけど。


そんなわけで意外にたどり着いてしまった貴船神社にも参拝。

このあたりは旅館が多く、貴船川の護岸に階段がついていてなんだろうと思ったら、川床へのアプローチ用らしい。(当然、この時期は使ってないが)

ここから市内へ戻るのには、とりあえずバスなんだけど、貴船~貴船口は道路の都合、シャトルバスが運行されている。

これも普通に京都バス(運賃は170円)なんですけどね。貴船口からも結局はバスなので、ここでバス・バス乗り継ぎになる。

ここもトラフィカ京カードが役立った。またしても国際会館行きのバスに。

そこから都心に行くには国際会館から地下鉄に乗り継ぐのが通常だが、四条河原町に行きたかったが、国際会館からは直行の手段は実質ない。(市バス5系統はあるが遠回りで混むから論外)

そこで手前で下車して岩倉地区内でバス停間を移動して、出町柳経由で四条河原町へ行くバスに乗車。

そこで歩く距離考えたら、四条烏丸から歩いた方が近いだろというのは正論だが……安上がりではあるんだけど。


四条河原町に来たのは、夕食を食べる目的だった。なんとなく散策しつつという感じで。

そんな中でとある料理店に入ったが、客は僕の他に2人だけ。寂しい限りだった。

大人数の宴会頼みという感じの店ではなかったが、今どき四条界隈という立地が難しいのかもしれない。

まぁGoTo Eatにも参加してなさそうだったしね。(京都府は紙切れ連発するほどにGoTo Eatは普及していたとみられる)

ゆえに地域共通クーポンも使えない店だったが、それはそれということで。


それでホテル最寄りの京都駅に戻ってきたら、運賃が10円足りず、結果として今日の鞍馬行きの交通費は1010円だった。

鞍馬までバス・地下鉄1日券が使えないことを考慮すればえらく安上がりでしたね。

というのも、本来は四条~出町柳~鞍馬と京阪・叡電を乗り継ぐと650円するんですよね。市原で打ち切りだとなおさら高い。

普通に考えれば四条方面に行くならば市原から叡山電車に乗るところだけど、運賃を調べてえらい高いなと思った。

これが、鞍馬~国際会館~四条烏丸・京都と乗れば割引なしでも620円、120円引きにすると500円ですからね。

叡山電車の沿線というのは、叡山電車、国際会館駅乗換のバス、都心直行のバスが混在していて、どれも一長一短あるが、

叡山電車は市内の移動という点では高いなと。出町柳で別切りになるのも不利なところではないか。

もちろん大阪市内から直行の場合など、叡山電車がそう高くないケースはあるけど、不通区間がなくてこれだとね。

ロームシアター京都が使えたのはチャンス

朝早起きして、バタバタしながら準備をして、電車に乗って東京駅へ。

さすがに電車はガラガラだった。こんな時間ならばのぞみ号でも旅行商品で安く乗れた。

新幹線もあんまり乗ってませんでしたね。まぁ日曜早朝に動く人もそうそういないよね。


そうして京都駅に到着、1ヶ月ちょっとぶりの京都駅、今回の宿も京都駅から近いので荷物を預けて動くことに。

今日は地下鉄には何回も乗る予定なので、地下鉄1日券を購入。

普通に京都駅~東山三条を移動しても片道260円だからね。80円足せば市営地下鉄乗り放題になるなら買うよね。

とりあえずは四条烏丸まで乗って、少し都心を散策していた。ホテルを追い出されたかのような人に出会うのも日曜午前らしい。

ゼスト御池で昼食を食べてから、2駅乗って岡崎公園のロームシアター京都へ。


今回の旅行最大の目的は「京 Premium Live -2020-」への参加である。

2年前に始まったイベントで、そのときも参加して以来でおよそ2年ぶりですね。

京都でやるのは不思議な気もしたが

FANJというライブハウスが主催していた音楽フェスが発展したものですね。

ところが、昨今の事情からすると、ライブハウスでは大したこともできないだろうわけで、

ライブハウスを飛び出してホールへ行くのは絶好の機会だったのかもしれないが、問題は実現性と採算である。

今年10月頃からはガイドラインに沿って行われるイベントも増えてきて、もともと12月想定だったのは好都合だったとみられる。

とはいえ、さすがに満席にするのは条件が厳しいという判断か、1席おきとしていた。

すると単純には入る人数が減るが、おそらく当初2公演想定を、2日間で3公演(日曜はダブルヘッダー)として、のべ人数は当初想定の75%ほどを確保、

さらに最速先行抽選に限ってはTシャツとの抱き合わせ(最速抽選の当選者しか手に入らないという話ではあるが)とすることで、

極端な料金引き上げなどなく実施できていて、けっこううまくやったもんだなとは思った。


もともと日曜昼公演にお目当ての人が2人いて、じゃあ行こうということで最速抽選で応募、無事に当選したところで、

日曜夜公演の追加出演者を見て、じゃあこっちも行こうかとなり、次の抽選で応募して当選ということで、

日曜の2公演に連続して参加することになった。そういうリピーターは多いイベントだと思いますがね。

まぁしかしあっさりとチケットが用意されるあたり、客席数を半分に絞ってもそれ以上に需要は弱いんだなという感じはある。

別に数取って調べたわけでもなく、感覚的な話ですが。

昼公演は1階席の中ほどというとてもよい席、夜公演は後から応募したこともあってか3階席でこれは双眼鏡頼みだな。


出演者の多くが語っていたのが、久々のライブイベントだったということ。

特に工藤晴香さんはソロ歌手としては今年3月デビュー、これが初ステージだという。

もともとは今年3月早々にライブイベントの予定が合ったが、時は緊急事態宣言下の東京、当然に延期になった。

そこから代替日程も最近まで決まらず、他のイベントも予定になく、そんな中での京 Premium Live出演だったのである。

そりゃどんなプレイスタイルか知っている人はいないわけである。ギター持ってきてびっくりしたわ。

他も昨冬以来という人は多かったようで、お目当ての2人もそうだよねぇ。貴重な機会だった。

その間に新曲もリリースされてるし、そういうところも含めて来て良かったなと思った。


ところでこのイベントの参加者の守るべきことがいくつかあるけど、特筆すべきことでは、

  • マスク着用
  • 京都市の追跡サービス登録 (登録完了のE-mailを見せて入場する)
  • 会場内での大声での発声や会話の禁止

マスク着用は今どきどこもそうだし、追跡サービス登録もそんなもんかという感じ。(これは施設貸出条件なのかもしれない)

大声を控えるようにというのもありがちな話だが、ちょっと異常だったのは公演中に何度か警告アナウンスが入ったこと。

全体からして多いわけではないけど、非協力的な観客もいるということではある。

ただ、一方でこうも思うのである。座席を詰める場合はマスク着用・大声の禁止の厳守が求められるはずだが、

1席おきにするというのは、声が出ることも想定しなければならないイベントだと認めているはず。

もちろん大声を出すことに懸念はあるのはその通りで、大声は控えようという呼びかけはより進んだ取り組みだが、

常に大声を出し続けているわけでもないんだし、目くじら立てて言うほどかとも思った。

そこまで観客もわかっていないわけではなく、うっかり声が出てしまうこともあるよねぐらいのことではないか。


気になったのは大声についての考え方と、Premiumというには質素なVJ(2年前も思ってた)ぐらいではないか。

主催者もそういう意図はなかったと思うけど、結果としては多くの出演者にとって貴重な機会になりましたね。

特に京 Premium Liveの出演者の多くはライブ会場といえば主にライブハウスであって、

ライブハウスなんていうのは密集の極みであり、大きく間引かないととてもできたものではなく、元々の計画はほとんど使えない。

この点、もとが座席があるホールで計画していれば、せいぜい半分まで間引けばいいのだから、都合はつきやすい。

すなわち、もともと押さえていたホールを使うことができるので、立て直しが早くできる可能性があるということである。

これもタイミングの問題ではあるけど、やはり次公演のメドが立たない人が多いのも実情ですから。


地下鉄1日券を購入したのをよいことに、昼公演~夜公演のインターバル、およそ3時間で、

GoToトラベルの地域共通クーポンを使って明日の朝食など買い込んで、宿にチェックインしてとしていた。

電子クーポンが使えるスーパーは限られるが、京都では有名なフレスコというスーパーが対応していてありがたかった。

今日15時以降からでけっこうクーポン消費できたので、幸先が良い。

ABEMAでオンラインライブを買う

明日から旅行に出かけるわけだが、明日は一番のお目当てであるコンサート、

でも今日もコンサート、といってもインターネット配信なんですが。

Roselia×RAISE A SUILEN合同オンラインライブ「Rausch und/and Craziness -interlude-」 (BanG Dream!)

数日前にいろいろな情報から録画であることが判明して「ライブじゃねぇ!」って思ったけど、

確かに双方向性がない前提なら録画でもいいんですかね。そっちの方が映像は作り込めるし。


バンドリといえば、以前ライブビューイング映像のディレイ配信をしてて、U-NEXTで見ましたね。

有料配信の方法もいろいろ

このときは映像配信の商流が3つあって、その中で別途手数料がかからないU-NEXTにした経緯がある。

ただ、U-NEXTは時々動画が止まってしまい、止まるだけならともかく、そこから復帰に時間を要することがしばしばあったり、

今度はできれば使いたくないが……なんてことを思ったのだった。


今回は U-NEXT、PIA LIVE STREAM、ローチケ LIVE STREAMING、Thumva、ニコニコ生放送、ABEMA とさらに多くの選択肢がある。

ニコニコ生放送だとコメントを画面の上に浮かべられるのが楽しそうだと思ったが、

トークイベントならニコニコ生放送は大本命だったけど、音楽ライブ向きかと言われるとちょっと悩みもある。

そんな中でいいんじゃないかと思ったのがABEMAだった。

ABEMAは動画の品質もよい印象があり、おそらくシステム使用料などのオーバーヘッドはないだろうと。

今日まで悩んだのだが、午前中ではこれで行こうと決めて料金の支払いをすることに。


しかし、支払いしようとしたときに戸惑ったのは「ABEMAコイン4,583コイン(5,500円相当)」という金額表記だった。

またニコニコポイントと似たような話か(cf. ニコニコポイントの端数は困りそう)と思ったのだが、事情はもうちょっと複雑だった。

1コイン=1円ではないということはパッと見てわかるが、どうもABEMAコインは1コイン=1.2円らしい。

まず、そこが「なんで?」って感じはするけど、どうもそういうものらしい。

その上で購入できるコインの金額が決まっている。

ABEMAコインの価格 (ABEMA)

Androidの場合は、100・300・500・1000・2000・3000・4000・5000・10000・40000コインから選べるよう。

これに1コイン=1.2円で換算した金額を支払えば良い。まとめ買いしても特に安くはない。

iOSの場合、App Storeの制約上、金額が歪になっているが、実際には端数調整用のボーナスコインが付与され、

1コイン=1.19~1.20円の範囲になっているよう。(cf. 【お知らせ】ABEMAコインの販売コイン数の変更(iOSアプリ) (ABEMA))


ここで考えたのだが、4583コインというのは、単純に多めに買えば5000コイン(=6000円)ということになるが、

多めに買ったABEMAコインの使い道なんてないから、できるだけぴったりで購入したい。

その上でできるだけ端数が少なくなるように考えてみると、4000コイン+300コイン+300コインで4600コインとできる。

この場合に必要な金額は 4800+360+360=5520円 で20円余分に払い、ABEMAコインは17コイン余らせることになる。

オーバーヘッド20円か……と思ったが、Google Playカードのキャンペーン時に残高を積んであったので、

Google Play残高5520円というのは、ファミリーマートでの支払い額にすると正味5000円ほどである。

なので、他の手段よりも圧倒的に安かったのである。というわけで、3回に分けてABEMAコインを購入して決済した。


それにしてもABEMAコインはなんでこんな変な方式になっているのだろう?

気になって調べたのだが、ABEMAコインはもともと有料の動画コンテンツを購入するための手段ではなかったそうだ。

応援機能というのがあって、サポーターとして番組を応援できる機能があるらしい。一部の番組で使われているとのこと。

どうも1コイン=1.2円というのは、決済手数料を意識した金額なのでは? とのこと。

すなわち応援が10万コイン集まると、それは応援を受ける側には10万円相当だが、応援する側はその1.2倍ぐらい払ってると。

そんなことはABEMAは公式には言っていないんですけどね。そうなんじゃないかという類推である。

その後、今年6月にABEMA PayPerViewをリリース、ABEMAコインは有料の動画コンテンツの購入にも使うようになった。

しかし、ABEMAコインの仕組みは変わらなかったので、こうなっているわけである。


iOSユーザーにとっては、App Storeの制約でキリのいい数字で買えないので、仕方無しかなという気もする。

ABEMAコインは真面目にGoogle Play・App Store経由で決済するのでこういう制約を受けてしまう。

Androidは本来は任意の金額で購入できるんだから、任意のコイン数で買わせてくれよと思うのだけどね。

他の配信サイトと違って、ゲーム用に持ってるこれらのストアの残高が使えるのはよいかもしれないけどね。

あるいは携帯電話料金とまとめて支払いという選択肢もある。もちろんクレジットカードも使える。


今回、ABEMAで有料コンテンツを買うに当たってユーザー登録をしたのだが、

有料コンテンツ利用にユーザー登録が必須かというと、必ずしもそうではないのだが、

1つのアカウントにAndroidタブレットとPC、そしてAndroid TVを紐付けると、

タブレットで決済したコンテンツがテレビでも視聴できるわけですね。それでAndroid TVで見ていた。


最初に録画かよとは言いましたけど、場面転換の時間とか詰められるので時間の割には内容が多かった。

もともとライブビューイングとかで映像作りというところも意識しているとは思っていたが、

そうはいっても客席からの視野を大きくふさぐようなカメラの配置はできないわけですよね。

客席に人がいる状態ではあり得ないような映像を作れるのは、アニメ的ですよね。

ただ、そこに観客がいないというのは、映像としても違和感があるところで、そこは相容れないよねと。


今回のオンラインライブは、バンドリプロジェクトのロードマップにとってどういうものだったのかはわからない。

新型コロナウイルス騒動以前から計画されていたライブは、5月に予定していたのは延期(日程未定)になったが、

その後の8月・10月のライブは観客数を絞りながら実施した。来年2月には横浜アリーナで(おそらく観客数を絞って)有観客でやると言っている。

この間になにか計画があったのかというのはわからない。

ただ、有観客で計画していた物を、あえて無観客化して実施することはなさそうなのは、8月以降の流れを見てもわかるわけで、

なにかの意図を持って、このオンラインライブを実施したことは想像できるのだが、その理由はわからない。

映像からするに、従来のライブの単純な代替ではなく、新しい付加価値を模索した物に見えるが、意図通りかはわからない。

奨励金も配当金も値上がり益もある

今月に入って、保有している株式をいくつか売却して、いくつか購入していた。

売却額以上に購入したので、全体としては買増ですね。

まだ今月中に株式取引などする可能性がないとも言えないが、こんなもんだろうと。

それでこの1年でどれぐらい投資したんだろうと見たら、けっこうな金額でしたね。


そこで思い出したのだけど、僕の投資先の1つとして持株会というのがある。

持株会の株式というのは、毎月積み立てている金額で購入した分以外も含まれる。

1つは会社が拠出する奨励金、会社の業績により何%と決まっているが、

今まで6年弱、この奨励金率は変わってないんだけどね。

もう1つは、配当金の再投資で、配当金から所得税・住民税の源泉徴収が行われた後に再投資してるんですね。

配当・譲渡所得入りの申告

持株会で受け取った配当金の源泉所得税・住民税を申告して還付を受けたなんて話を書いたけど。


あとは、株自体の値上がり益でして、これがけっこうあるんですよね。

定額買付なので、株価が安いときにドンと買い込んで、高いときはあまり買わないので、

平均取得価格は安くなりがちである。(これをドルコスト平均法という)

今年は持株会の積み立て対象の株価も大きく上下した。

情勢より今後の業績に不安を持たれたて値が下がったが、その後は世間の相場に釣られてか、実際の業績を見てか値を戻した。

この値が下がったときに多く買い込めたはずで、値上がり益が期待できる。


実際どんなものか確認しようと思ったが、実は持株会の取引報告書がおよそ1年間、届いてないんだよね。

出勤者が少なくて、社内の担当部署の業務が滞ってるんじゃないか。(持株会の積み立て自体はされてるしね)

そんなわけで、最後に報告書を受け取ってから、株価と配当金のデータより概算してみた。

すると、持株会で積み立てた株の時価に対して、これまで積み立てた金額はおよそ75%であることがわかった。

すなわち、残り25%というのは、奨励金であったり、配当金の再投資であったり、株価の値上がり益ということである。

おー、思ったよりも持株会の恩恵は大きいですね。


奨励金については、給与・賞与の一部として課税され、また保険料算定の標準報酬にも含まれている。

だから、積立中はむしろマイナスで、売却したときに初めてプラスとなって現れることになる。

配当金も再投資されるのだから、売却したときに初めて受けとれることになる。値上がり益も同様。

というわけで、持株会の株式なんてさっさと売りたいというのは本音ではあるのだが、そこはいろいろ制約があるのである。

あまり頻繁に引き出しを行うと目を付けられかねないので、なんか名目が付くときまで待っているのだ。


遅くとも2年後に社宅を追い出されるので、そのときに「住宅資金」とか名目を付けて引き出してやろうと企てている。

引き出しにあたっては指定の証券会社への口座開設が必要とか、売却時にはインサイダー取引の事前確認が必要でめんどくさい。

なんやかんや半年ぐらいはかかるんじゃないかと予想している。

もっとも住宅資金とか名目を付けたとしても、売却したお金を実際にそのとき使い切るかというと、そういう話ではないだろう。

残分はそのまま自社株として持ち続けてもよいのだが、売却にはインサイダー取引に非該当であることを確認しないとならない。

この観点からすると、ちゃっちゃと売ってしまって、例えばETFに買い換えたりとか、そういう方がいいかなと考えている。

こうやって自社株でない形にすれば、インサイダー取引などなんだの言われることはなく、

奨励金・配当金再投資分は使いたいときにいつでも使えるようになるわけである。

(もっとも勤務先以外でもインサイダー取引は成立しうるわけだが、さすがにETFはインサイダー取引に該当することはない)


最初に1年間での投資額を出したわけだが、一方でこの1年間の配当・利子・譲渡所得の合計を出してみるとけっこうな金額。

(ちなみに家計簿には配当・利子・譲渡所得に株主優待の買物券の金額も、買物券を消費したときに記載しているのでこれも含む)

税引後でこの金額だから、給与と比べてもけっこうインパクトがある金額になっている。(具体的な金額は書かないけど)

配当・利子・譲渡所得の合計額は投資額の1割強、ということは投資額の1割強は再投資とも言えるわけですね。

今後、資産が積み上がっていくと、なおさら配当金なども多くなることが想定されるから、

給与で生活できているうちは、こういう形で配当金などを再投資に回す分は増えて行くんじゃないかと思う。


というわけで、配当金の再投資というのは、別に持株会に限ったことではないが、

持株会からの引き出しとか、インサイダー取引規制というところで、実際に取り出すためのハードルが高いのは事実である。

でも、実際に取り出せばこれぐらいというのが計算できたのはよかったかも。

給与のやりくりに不便しない限りは、現在の積立額で持株会での積み立てを継続していきたい。

(持株会の引き出しを行っても、持株会の積み立ては止めないのが基本である)