MLB TOKYO SERIES としてロサンゼルス・ドジャース vs シカゴ・カブスが東京ドームで行われるにあたり、
その前座として読売ジャイアンツと阪神タイガースが両チームと試合するということで、
大変盛り上がっていたところである。
ちなみにこの試合は日本の2チームのホームゲームの扱いなので、
東京ドームの一塁側に阪神ファンが大挙して詰めかけるという不思議な光景になっていた。
確かに日本という点ではホームだが、阪神が東京で主催試合を行うわけもなく変な光景である。
偶然かどうか知らないけど、大阪とシカゴは友好都市として長年にわたり関係がある。
大阪の友好都市はいろいろあるけれど、シカゴというのはどうにも印象深い。
なにかと類似性の多い都市だと言われている。
お好み焼きとシカゴピザと丸い食べ物に縁がある……というのはさておき。
金融関係では大阪とシカゴは先物取引で名前を聞く都市である。
日経平均株価先物は大阪(大阪取引所)とシカゴ(CME)が代表的である。
実際にはシンガポールも取引量が多いんだけど。
江戸時代に米取引の中心だった大阪、穀物の集積地だったシカゴは似たような歴史背景がある。
なぜ、いずれも穀物の集積地だったかといえば、それは水運が便利だったから。
川沿いに高層オフィスが並ぶ姿はかなり似ている。
もっとも大阪は中之島周辺の比較的狭いエリアに限った話ではあるが。
阪神タイガースそのものは西宮が本拠地だけど、と言ってしまえばそこまでだけど。
とはいえ、阪神タイガースとシカゴ・カブスも類似点が多いチームである。
そもそも長い歴史のあるチームだが、特に本拠地球場の歴史が古い。
甲子園球場は昨年100周年を迎え、NPB本拠地球場では最も古い。
カブスの本拠地のリグレー・フィールドもMLBで2番目に古く1914年開業である。
ツタにも縁がある球場である。甲子園球場では外壁、リグレー・フィールドでは外野フェンスと場所は違うが。
ユニフォームも縦縞なのは共通的である。
(それゆえか今シリーズではタイガースのユニフォームはビジター用のものだった)
あと、名門なのに長年全国優勝から遠ざかっていたことも似ている。
タイガースは「カーネル・サンダースの呪い」とまことしやかに言われていたが、
カブスは「ヤギの呪い」とか「ビリー・ゴートの呪い」と言われる話があった。
いずれも近年、日本シリーズ、ワールドシリーズを制覇して、呪いは過去のものと言われている。
名門チームにはいろいろあるんだなぁと思いますけど。
vs カブス、vs ドジャースと2試合終えた阪神タイガースだが、
いずれも0点に抑えての勝利だったという。
特にドジャースの昨年のワールドシリーズ覇者ですから、
実質世界一かと沸き立っていたが真相はいかに。
MLB TOKYO SERIESとしては火曜・水曜の夜に行われるカブス vs ドジャースが本番ですね。
両チームには日本人選手も多くおり、東京で行うのはそれが理由であろう。
たいへん注目度の高い試合である。