Cities:Skylines2には「行き止まり」という道路パーツがある。
こんなの何に使うんだ? と思っていたのだが、必要なシチュエーションがあった。
この行き止まりというやつは クルドサックと呼ばれるものである。
フランス語でcul-de-sacで袋小路の意味である。
住宅団地などで通り抜けの出来ない道路の端をロータリー状にすることがあり、
通り抜けによる無用な交通を防ぎながら、必要な車両は転回して往来できるようにする目的がある。
ただし、日本ではあまり一般的ではない。
一部では採用されたのだが、緊急車両の通行に支障があるなどの問題があった。
というわけで、クルドサックを必要とする構造はあまり採用していなかったが、
これが必要だと感じたのはバスの運行経路の設定時である。
バスを転回させようとすると、細い街路の行き止まりまで走って苦しそうに転回する。
バス停のある道路(バス停は歩道のある道路にしか設定できない)で転回する方がよさそうだが、
経路選択アルゴリズムで転回できる場所にはあたらないようで……
で、この問題の打開策にクルドサックが使えることに気づいたと。
終点のバス停のある道路の先にクルドサックを置いておけば、そこでクルッと転回していく。
切り返しもなくスムーズである。(このゲームではうまく曲がれず切り返しする車がけっこういる)
ところでこのクルドサックだが、ゲーム上の扱いはラウンドアバウトとほぼ同じである。
道路の行き止まりのラウンドアバウトを付加することもできるし、
クルドサックに2本以上の道路を接続することもできる。
見た目が変わったりするみたいだけど、機能的な差はないみたい。
行き止まりではない道路でバスは折り返したい場合、クルドサックを置いて、
さらにその先に道路を延ばすというような使い方は効果的だが、
それはクルドサックというかラウンドアバウトでは? という話はあると思う。
日本でありがちなバス転回場を作るのってけっこう面倒なんですよね。
さっきも書いたけどこのゲームではバス停は歩道のある道路にしか置けない。
歩道のある道路ってのは一方通行でもなかなか太いですから。
バス停のある道路の先にクルドサックを置くのは容易な解決法である。
短い道路を分岐させて、クルドサックを置いてバスターミナルを作っている例もあった。
バスの乗降に時間がかかって道路をふさぐのを防ぐという目的もある。
行って帰ってきたところにバス停を置けば、乗降中のバスの後ろをさらに1台待てる。
それをたくさん並べると牛の乳みたいになってしまうけど。
人口にはあまり寄与しないけど低密度住宅も並べたいなと思い立って、
急勾配の山肌に沿うように道を張り巡らせて低密度住宅を並べて、
自宅に車庫はあるけど、そうはいっても通勤などは公共交通を使うわけで、
そうするとバスも走らせないとなと最寄り駅までバス路線を設定したが、
バスが折り返す地点にクルドサックを置くと収まりがよい。
地区内の就業者数が案外多くてなにごとかと思ったら、
小学校の就業者数がかなり多かったらしい。その小学校への通勤(通学?)の人がバスを多く使っているようだが、
住宅を発着するバス利用もそれなりにあるみたいですね。