特定原付にとってもっとも特徴的な装備が最高速度表示灯である。
緑ランプのことですね。点滅だと特例特定原付(歩道モード)であることを表す。
最高速度表示灯は前後に取り付けるのが原則ではあるものの、
ウインカー兼用にしてハンドルの両端に付けているものもある。
街中で最も見る特定原付であるLuupの電動キックボードがその方式を採用している。
そもそもハンドルの両端がウインカーというのもどうなのよと思うが。
バーエンドウインカーなど呼ばれるものだが、一部のバイクで使われている。
特徴としてはハンドルの端についているので1つで前後両方から視認できることがある。
でも、前後それぞれに付いているものに比べると少しわかりにくい気がする。
今どきのバイクではあまり使われない方式らしい。
ただ、左右のウインカーは前に付けるものでは240mm以上、後ろに付けるものでは150mm以上の間隔となっている。
特定原付は電動キックボード形など幅が狭いものが多いですから、
そんな中で左右の間隔が確保しやすいのはハンドル部になっちゃうんですね。
ウインカーのためにハンドルとは別に棒を伸ばす車もありますが。
最高速度表示灯については単に前後に付ければよいだけなので、
シンプルに前後に緑ランプを付けている車が車種としては多数派である。
とはいえルール上はウインカー兼用の最高速度表示灯も認められている。
普段は両側のウインカーを緑色に点灯(点滅)させておき、
ウインカーを出すときは、一方を橙色に点滅させ、もう一方は緑色に点灯(点滅)させる。
これで最高速度表示灯とウインカーを兼用にすることが出来るという仕組み。
ハンドルにウインカーを内蔵する場合、前後のウインカーを兼ねる場合が多いが、
最高速度表示灯という観点でも前後から視認できるということで、
ハンドル両端のウインカーは前後の最高速度表示灯を兼ねる場合が多い。
ルール上は問題ないのだが、ハンドル内蔵のウインカーは特に後ろ側から視認しにくい実情がある。
大型バイク(二輪の小型自動車)をバーエンドウインカーに改造して、
車検に持って行くと後ろからウインカーが見えないとNGになる場合もあるという。
視認性を考えて後ろのウインカーは別途付けるケースもあるようだ。
ウインカーについては構造上やむを得ない面もあるものの、
最高速度表示灯についてはいかんともしがたい事情があるわけでもないのに、
あえて視認性に劣る方法を使うのはいかがなものかとは思う。
とはいえ数の上では多数派であることも確かである。
ハンドルのどちらかの端が緑色に光っていれば特定原付ですので、
20km/hまでしかスピード出ないし、二段階右折はするということで、車を運転される皆さんはどうかご注意を。
点滅していれば6km/hまでしか出ない歩道モードですので、歩行者のみなさんもご容赦を。
ウインカー兼用の最高速度表示灯は汎用部品の組み合わせで作れないので、
この方式を採用できる車はあまり多くないというだけなのかもしれない。
Luupの電動キックボードはそれだけたくさん作っていると言うことかと。
ただ、あえて兼用にする必要があるのか? というのは疑問は多い。
今後、キックボード形以外の車両も増えてくる中でどういう方法が主流になるかは注目したい。