3200mの天皇賞(春)、ステイヤーにとっては出たいレースだが……
8歳シーズンも現役続行となったメロディーレーンがまさかの除外。
いや、オープンクラスでは最下位に近いので、G1で除外は不思議でもなんでもないけど。
ただ、2020年はメロディーレーンは2勝クラスで格上挑戦してるんですよね。
というので時代は変わったなぁと。
天皇賞(春)といえば、3歳秋の菊花賞の上位馬が再び集結するレースという色合いが濃かった。
実際、2020年に出走した14頭のうち、10頭は菊花賞に出ていた。
3000m超のレースは年間を見渡してもあまり多くない。
そんな中で菊花賞は3歳秋に3勝クラス、場合によっては2勝クラスで出られる。
そこで好走したら翌年以降に天皇賞(春)を狙うかという感じだったのだろう。
ただ、今年の出馬表を見て思ったのは、菊花賞に出走していたのが少ないことである。
18頭中4頭、昨年の1着・2着がいるんだから有力候補ではあるが。
それで出走馬の長距離戦経験を調べてみると、
18頭中5頭が経験していたのが2021年から設定されるようになった3000m級の3勝クラスである。
ステイヤーズステークスの上位馬はほとんどこれを経て出走している。
あと、3000m級初挑戦がダイヤモンドステークスというのが2頭いる。
ダイヤモンドステークスは2月に行われる3400mのハンデG3、
天皇賞(春)を意識しているっぽいが、あまり目立たない前哨戦である。
ただ、今年はこのグループが有力候補に挙げられていた。
上記レース以外では比較的長距離の2600mのレースを経ての出走が5頭、
その中でも4月の 大阪-ハンブルクカップ を経ての出走が2頭いるのだが、
これも2021年から2600m戦になって天皇賞(春)の前哨戦に使えるようになったというものである。
2600mって2勝クラス以下ならけっこうあるが、OPクラスとなると少なくて、
2020年までは札幌日経OPと丹頂ステークスという札幌での2レースだけ。
そこに1レース加わった効果はけっこうあったようだ。
そんなこんなで行われた伝統の3200m戦、勝ったのはテーオーロイヤルだった。
2022年と2024年のダイヤモンドステークス優勝馬である。
ダイヤモンドステークス勝って、天皇賞(春)に勝つのはかなり珍しい。
というか初めてなのでは? (3200m時代の天皇賞(秋)を勝ったのはいるけど)
ダイヤモンドステークスはハンデ戦なので実績馬はあまり選ばないしね。
今年は58.5kgのトップハンデで優勝しているから強いことは違いないし、
なにより天皇賞(春)の前哨戦で最重要とされる阪神大賞典を勝っている。
1番人気タイの人気を集めたのは不思議でも何でもないけど、
なんやかんや言っても菊花賞の再戦というのが続いていたのでね。
秋はメルボルンカップに行きたいという話をしているようだ。
【天皇賞春】「メルボルンカップも視野に入れたいですね」テーオーロイヤル・小笹公也オーナー (東スポ競馬)
国内で3000m以上というとステイヤーズステークスがある。
これはこれで悪くないのだが、G1勝って出るようなレースではないだろう。
普通に考えればジャパンカップとか有馬記念が目標となる。
ただ、ジャパンカップは2022年に出走して14着とボロ負けしている。
同じく3200mのメルボルンカップにチャンスを見いだすのは理解できる話である。
ただ、メルボルンカップってハンデ戦なんですよね。
天皇賞(春)の勝ち馬なんてかなりのハンデを背負わされるに違いない。
他の課題としては獣医チェックが厳しいことである。
メルボルンカップ出走前後に遠征馬の事故が多発したことの対策なのだが、異様に厳しい。
そんなのでなかなかオススメできない要素は多い。
ジャパンカップよりは得るものがあるとは言えるかも知れない。
対照的に有力候補だと思われた昨年の菊花賞上位馬はダメで、
菊花賞馬のドゥレッツァは15着、菊花賞2着のダービー馬、タスティエーラは7着と。
菊花賞経験馬ということではディープボンド3着が最上位か。
ディープボンドはなんと4年連続の天皇賞(春)出走、2着・2着・2着・3着……悔しい結果が続いている。
すごいとは思うんだけどね。