スイングゲートかもしれない

先日、関空の国際線出発エリアが新しくなった話を書いた。

新しいターミナルビルの歩き方

24~27番ゲートにかけて 国際線・国内線・国際線・国内線・国際線と交互に並んでいるなんて話を書いたが、

いろいろ調べていたら、38番ゲートは実はスイングゲートなのでは? という説が。

確かにここも国際線エリアに面したゲートではあるなと思った。

ここは将来、国内線・国際線兼用になるという話は書かれていないのだが……


ただ、現状ここがスイングゲートになっていない理由はすぐにわかった。

このゲートの国際線側に待合スペースがないためである。

待合スペースを作るのによさそうなスペースはあるのだが、

現状はそこにJALの サクララウンジ が存在するとなっている。

ということは、サクララウンジがなくなればスイングゲートにできるのかも。


今回の国際線出発エリアの切替により、これまで使っていた本館3階が空いたので、

ここに新しい入国審査場と航空会社ラウンジを整備することになっている。

従来、関空の航空会社ラウンジは主に南北ウイングの先にあった。

ところが中央にあった国内線エリアを南ウイングの中央付近に動かしたことで、

中央付近を発着する便に対しては見合わないように思える。

実際には本館にもKIXエアサイドラウンジ・KIXノースラウンジがあり、

中央付近に発着する航空会社はこのラウンジを相乗りの形で使っているのだが。

新しい出発エリアの構成に合わせて中央に航空会社ラウンジを集める予定だという。


ところで国内線のラウンジだが、以前はJAL・ANAが個別にラウンジを持ってたが、

国内線エリアが南ウイングに移転してからは、ラウンジKANSAI という1つのラウンジに相乗りすることになった。

主要空港でも中部空港の国内線は1つのラウンジで相乗りになっているし、

関空国内線の実情を考えれば致し方なしということではないか。


さて国際線の話に戻って、中央部に航空会社のラウンジが集まるのは、

出国審査を出てすぐに利用できるという点ではよいが、ゲートまで遠いのは気になる。

そうすると両ウイングに残る航空会社ラウンジもあるんだろうか?

現状、南ウイングにある航空会社ラウンジはサクララウンジが唯一である。

これが中央に移転すれば、国際線38番ゲートの待合にできるかもしれない。

しかし、これがなくなるともう南ウイングには航空会社ラウンジはなくなりかねない。

果たしてどういう形になるんだろうか?


リノベーション計画の中で38~41番の国内線専用ゲートが5ゲートと記載されていて、

国際線北ウイングで1番・3番に小型機2機を駐機できるようにして、1A・3Aゲートを増設したのと同様に、

この38~41番の中のいずれかのスポットを分割可能にするのだと思うが、

まだこれは実現していないようである。

関空国内線の多くが小型機であることを考えればかなり効果的に機能すると思われる。

これが実現すると実質的には国際線で利用できるゲート数が増えるのではないか。

そうすると38番ゲートを国際線でも使いたくなる……かもしれない。


まだまだ手を入れる部分はいろいろあるんだなとは思った。