結局は鉄道管理局なんだなぁ

10月にJR西日本の支社の位置づけがかわるという話を書いた。

新組織の支社の意味が違う

北陸地区を除き、在来線の運行に関わる業務は近畿・中国の統括本部を中心とした体制になり、

これにより「国鉄時代の鉄道管理局をなんやかんやと継承した組織体制だったのが大きく変わることとなる」と書いた。


JR他社だとどうなのかという話だが、だいたい引き継いでいるらしい。

そんな中でもJR西日本と並んで事業規模が大きいのがJR東日本である。

関東甲信越から東北にかけて広大な路線網を管轄しているが……


JR東日本のルーツになった鉄道管理局は 盛岡・秋田・仙台・東京北・東京南・東京西・高崎・水戸・千葉・新潟・長野 と10局もある。

1969年に東京鉄道管理局はその業務量の多さから3局に分けられたそう。

もっとも3局に分かれたで分かれたで、とりまとめを行う首都圏本部というのが必要だったり、実務的にはどうなんだろうというのはあるけど。


まずJR東日本設立当初から現在まであるのだが、新潟支社と長野支社である。

東京北・東京南・東京西・高崎・水戸・千葉 の鉄道管理局は東京圏運行本部・東京圏営業本部に集約、

ただ、翌年には早々に 高崎支社・水戸支社・千葉支社が設立される。

結果的には鉄道管理局が支社として復活したということである。

その後、東京圏運行本部・東京圏営業本部は統合され、東京地域本社となっている。

盛岡・秋田・仙台の各鉄道管理局は東北地域本社となり、秋田・仙台は支店となったが、1998年には仙台支社・盛岡支社・秋田支社と横並びになっている。


東京北・東京南・東京西の各鉄道管理局を統合した形になった東京地域本社も、

  • 1996年: 概ね神奈川県内を横浜支社に
  • 1998年: 概ね多摩地域と山梨県を八王子支社に
  • 1998年: 東京地域本社を東京支社と改名
  • 2001年: 概ね埼玉県内を大宮支社に分離

という形で分離されていった。

実は東京南鉄道管理局は東海道線系統、すなわち神奈川県方面を担当、

東京北鉄道管理局は東北線系統、すなわち埼玉県方面を担当、

東京西鉄道管理局は中央線系統、すなわち多摩・山梨県方面を担当しており、

行政区分に従って分けただけに見えて、実は3つの鉄道管理局が復活したような形になっている。


当然、東京支社は引き続き存在しているが、山手線と常磐線(上野~取手)を除けば、

各路線の都心側少しだけ管轄しているような感じになっている。

行政区分に従って分けたらそうなっただけとも言えるのだけど。

ちなみに千葉支社の管轄はかつての千葉鉄道管理局を継承し、東京都にかなり入り込んでいる。

総武本線では両国まで、京葉線は潮見まで入っているそう。


一般の利用者が支社を意識する必要があるのか? という話もあるが、

かつてはJR東日本の各支社のWebサイトがあったり、けっこう目立つ存在だった。

しばしば見られる「中央線が好きだ。」というのは八王子支社のキャンペーンで、

そんなこんなでかなり存在感がある。

けっこう見るんだよね。そんな内部事情に興味ないでしょと思うんだけど。


なお、JR東日本も今年10月に組織変更を行っている。

各支社の管轄する範囲をベースに「首都圏」、「東北」、「新潟」の 3 つのエリアに区分けし、 東京支社を「首都圏本部」、仙台支社を「東北本部」とします。(略)

車両部門では、各支社に所属する車両センターおよび総合車両センターを首都圏本部・東北本部または新潟支社の現業機関とし(略)

(サステナブルな JR 東日本グループを創るための組織の改正について  (pdf) (JR東日本))

車両部門は広域化を意識しているのかなと思ったが、支社の形が大きく変わる話でもないらしい。

ああ、でも東京支社は首都圏本部、仙台支社は東北本部という名前に改名されているのか。

組織図上は首都圏本部・東北本部と各支社は並列関係にあるようだ。


他の会社ならともかく、JR東日本とJR西日本は事業エリアが広いですからね。

置かれた状況も似たようなところがあり、最終形は似たようなところになってくるんじゃないかと。

集約度の差はあるが、JR東日本は首都圏・東北、JR西日本は近畿・中国に大きくまとめたが、

しかしそんな中でもまとまらない新潟支社と金沢支社の存在があるのもまた特徴である。不思議なもんだね。