マツモトキヨシに買い物に行ってレジに並んでいると、
前の客が「薬の説明は受けましたか?」と聞かれていて「いえ……」というと、
薬の説明が出来るスタッフを呼び出して説明を受けていた。
その説明内容が「この薬には麻薬の成分であるリン酸コデインが入ってまして」
ということで、せきが止まったら使うのをやめなさいとか、飲んでもよくならないときは医者に行きなさいとか、そういうことを説明していた。
そうか麻薬か……咳止めの薬ってそうなんだよな。
とはいえ、コデインは麻薬であって、ある面では麻薬ではない。
本当に麻薬だとすれば、麻薬施用者の免許を持った医師が処方せんを出して、同免許を持った薬剤師が処方しなければならない。
客が手に取れるところに置くことはあり得ない。
実はコデインは濃度が低い場合は「家庭麻薬」ということで制度上の麻薬からは除外される。
このため、麻薬施用者の免許を持たない医師・薬剤師でも取り扱えたり、一般用医薬品として薬局で販売することができるのだ。
それにしても「家庭」と「麻薬」という言葉の取り合わせは不気味だ。
一般用医薬品の分類としては指定第2類医薬品になっている。
表記上は 第2類医薬品の「2」が丸囲みなどで表記される。
他の第2類医薬品よりは注意点が多く、個数制限が設けられていることもある。
ただし、第1類医薬品と異なり、薬剤師の関与は必須では無く、客が直接手に取れる場所に置いてもよい。
この店では薬剤師はいない時間帯があるが、登録販売者を含めれば営業時間中は常にいるので、常時買うことはできるはず。
今回、説明に出てきた人が薬剤師か登録販売者かは、名札を見てないからわからない。
濃度が低いだけで本質的には麻薬なので、大量に服用すれば危険である。
実際、市販のコデイン含有品を大量に買い集めて乱用する人はいるらしいんですよね。
今どきの薬物乱用というのは市販の一般用医薬品の乱用が多いらしいんでね。
そういう状況を考えたときに、薬剤師・登録販売者が積極的に関与していくというのは、薬局・薬店の社会的責務であるという考えはあるんじゃないか。
全体的に日本は薬物規制が厳しいのだけど、そんな中で抜け道として用意されているのが家庭麻薬であると考えると理解しやすいと思う。
もちろん、日本でも必要性があれば麻薬・向精神薬・覚せい剤を使うわけだが、
不適切な処方、不適切な服用、薬の横流しやら、そういう懸念も多いですから。
医療機関・薬局であったり医師・薬剤師に、リスクに応じた規制がかけられている。
(向精神薬はその中でも規制の厳しいもの、ゆるいものが混在していると聞く)
よい面もあるが、有用な薬にありつきにくい場合もあるのが課題である。
そんな中で使用頻度が高く、比較的安全な処方を「家庭麻薬」に指定しているのであろう。
そこで説明のために出てきたスタッフが「よくある薬なんですけどね」と前置きして、コデインという成分と服用時の注意事項を説明していたのだが、
一般用医薬品の中には使い方によっては危ない薬がいろいろあるんですよね。
とはいえ、指示に従って、短期間だけ使用するだけならば、そこまで危険は無いからこそ市販されているわけですけど。
特に指定第2類医薬品ですよね。薬剤師の関与は必須ではないだけにね。
よく説明を読んで、不明点があれば店には説明できる人がいるはずなので聞くと。
今回のように積極的にスタッフが出てくることもありますけど、これは必須ではないので。