火山が噴火してトリプルパンチ

トンガで火山の噴火があって、日本でも潮位変化の影響が出ている。

しかし、当然、トンガ国内の影響の方がよっぽど大きいわけである。

噴火したのは海底火山だから、直接的に土石流などの影響はないが、

火山灰、潮位変化、海底ケーブルの損傷といったところが大きいようだ。

これらが孤島で同時に起きたことが大問題である。


いろいろまとめられていますが。

トンガ噴火、いま分かっていること 被害の実態や支援の現状を解説 (朝日新聞デジタル)

潮位変化と書いたが、津波とほぼ同義ですかね。ちょっとメカニズムが怪しいが。

これにより家屋の損傷や浸水が起きているとのことである。

島全体が低地という島では影響が大きく、島外への避難の方向らしいが……

多くの島で程度の差はあれど潮位変化による建物への影響はあるようだ。

また、海底の地形変化により海底ケーブルの損傷が起きた。

これにより通信環境が大きく制限されることとなった。

修理に船を向かわせたそうだが、世界中でも数が限られる船である。

修理に着手するまでも相当時間がかかるのは明らかだ。


そこに火山灰という問題が重なったことが痛い。

火山灰が原因で飛行機が欠航になったというニュースは時々聞く。

これは火山灰により飛行機のエンジンを破壊される可能性があるからだ。

滑走路が火山灰に覆われているということも問題である。

このため物資輸送を飛行機で行うのは危険である。

では船か? というと船は港湾施設が潮位変化で壊れている可能性がある。

その上、孤島ゆえにどこから船で助けに向かっても時間がかかる。

とりあえずニュージーランド・オーストラリアから船が向かったようだが。


海底ケーブルの損傷したら、代替手段として思いつくのは衛星通信だが、

実はこれも火山灰の影響で不安定らしく、これがトンガの情報が入りにくい要因でもあるらしい。

衛星通信も高速・大容量化したこの時代にどうしてここまで苦労しているのかと思うが、

火山灰というのはそういう影響もあるのだ。なかなか大変なんですよね。


火山灰による懸念としてもっとも言われているのが水源への影響であり、

これもまた離島であるがゆえの問題である。

離島はだいたい淡水の確保に苦労するのである。

日本では架橋されていない島でも水道は本土から引いていることも多い。

これは離島における安定水源の確保の難しさを表しており、島の悲願であったことも多い。

離島では雨水を貯水して利用していることも多く、トンガでも例外ではない。

しかし、火山灰が降り注ぐということは、雨水やため池に火山灰が入ってドロドロになるということ。

島内で代替水源があるならばなんとかなるが、小さな島ではなかなか難しいかも。


というわけで困ったことだらけである。

首都のあるトンガタプ島では、被害はいろいろあるが、なんとか回っている部分もあるらしい。

海底火山噴火のトンガ 現地の日本人が語ったのは? (NHK)

もともと飛行機は週1回しかこないんですね。だからすぐに影響は顕在化しないと。

とはいえ、空路が絶たれた状態が続けばそれも持たないでしょう。


なかなか移動方法の制約が大きく、すぐ飛んで行くわけにはいかないのが難しい。

かといって人的・物的な問題で近くでは助けられないこともいろいろある。

なかなか日本では考えられない話ですよね。

とはいえ、ここに書いてあること、それぞれは日本でも十分起きうる話である。

ここまでいろいろ重なることはなかなか考えにくいですが。