昨日、北陸新幹線の話を書いたが、北陸新幹線が京都・大阪に到達するまでのお役目であろうサンダーバード、
新車導入に向けて動いているらしいという話が報じられていた。
JR西日本、特急「サンダーバード」2030年度にも新型車両 快適性向上 (日本経済新聞)
確かにこの車両のまま20年以上持たせることはないのは明らかだが、
直感的には早いなという気がする。
そもそも北陸新幹線の敦賀~金沢の開業により、北陸特急の運行区間は大幅に短縮された。
この中で経年が進んだ車両を廃車にして、比較的新しい車両を使えばよい。
このことは2015年の金沢~長野の開業時にすでに仕込まれていた。
このときも余剰となる車両がでたが、特にはくたか号の車両が余剰となった。
JR西日本は北越急行所有のはくたか号車両を買い取り、自社の車両ともども しらさぎ号に転用した。
1995年ごろ製造で、はくたか号で160km/hを出してた車両なんだという。
金沢に新幹線が到達したときにも余剰の車両は出たのだが、
在来線特急としては廃止された はくたか号の車両をしらさぎ号に転用し、
比較的新しかった元々のしらさぎ号の車両を近畿圏の他の特急に転用したという経緯があったそう。
このときから しらさぎ号 が最後の活躍の場と決まっていたようだ。
過酷な環境で長年使われた車両はボロボロといってもよいものである。
しらさぎ号自身も運行区間が大幅に短縮され余剰車両がでたが、
それでも不足する分はサンダーバードの余剰車両で代替されると思っていた。
ところがまだわずかに旧型の681系が残存しているのである。
しかも繁忙期対応のために置いているとかではなく、毎日走ってるらしい。
さらにサンダーバード自身も増結用の3両編成に一部681系が残っているそう。
なんであんなに走っていたサンダーバードの車両をもってしても、
今のサンダーバード・しらさぎ号の車両を賄うことができないのだろう?
予定通りなのか誤算なのかわからないが、誤算らしいこともある。
1つはサンダーバードの利用が堅調なこと。
全席指定化もあり十分な座席数を確保する必要もあるのだろう。
もう1つは奈良方面の特急、まほろば(休日運転)と らくラクやまと(平日運転)である。
国鉄時代の1967年以来となる奈良県内を走るJR定期特急である。
このための専用車を683系で2編成用意したんですね。
他方面も通勤特急の充実化により、683系の転用先が予想以上に多くなったのかも。
ちなみにしらさぎ号の車両は らくラクびわこ の車両も兼ねている。
というか、らくラクびわこ は 車庫と米原駅の回送代わりである。
というわけで残ってしまった681系の代替分を買うんでしょうね。
ところでかつて北陸方面の特急といえば、交流電化に対応しているのが必須条件だった。
ところが琵琶湖環状線のときに敦賀まで直流電化になったので、
現在のサンダーバード・しらさぎ は交流電化に対応する必要が無い。
このためサンダーバードの新車は直流専用になるのではないかと思われる。
折しも はるか号も新車への代替の話が出ている。
この2つはほぼ同仕様で対応できると思われるが、全く同じになるかは知らない。
まだ683系は走り続けるだろうから、特に心配はしていないのだが 能登かがり火号 というのがある。
金沢~和倉温泉を結ぶ特急で、JR西日本の特急では唯一交流電化への対応が必要である。
厳密に言えば、同区間には観光列車の 花嫁のれん もあるのだが、これはディーゼルカーである。
(なぜディーゼルカーなのかというと、将来的にのと鉄道など非電化区間を走る可能性も考えたかららしい)
能登かがり火 は和倉温泉発着のサンダーバード他に由来する列車で、
2015年に和倉温泉発着の各種特急をほとんど能登かがり火に集約した。
サンダーバードは1往復だけ残ったが、これも2024年には能登かがり火 に振り替えられた。
石川県内の北陸本線はIRいしかわ鉄道に移管されたので、
七尾線はJR西日本が石川県内で経営する唯一の在来線路線となっている。
この区間だけ特急が生き残ったのはそのような事情もある。
しかし、飛び地なだけでなく、特別仕様の車両が必要なのも面倒ではある。
でも、新幹線接続特急としての意義があるし、石川県との関係もあるし、やめられないだろうなとは思いますね。
将来的にどのような車両を用意するのかは見物かもしれない。
しかし、まだあの車両がしらさぎ号に残っているというのは衝撃だったな。
敦賀発着になってまもない頃にしらさぎ号を使っているのだが、
本当に使い込まれた車両だなと思っていたので。
やっと勇退だと思ったら、案外そうでもなかったと。
これよりもっとボロい車両がいたことは事実なんでしょうけど。