フランケル一族が日本に来る理由

日本からはスルーセブンシーズが遠征した今年の凱旋門賞、

レース結果を見て上位はみんなフランケルの子孫やねと話題になった。

デビューから14戦14勝(うちG1 10勝)というすさまじい戦績である。

3歳で引退して種牡馬入り、今のヨーロッパでは彼の子孫が大活躍している。

そう考えれば凱旋門賞の上位独占というのも変な話ではないが。


この時点で日本で種牡馬となっているフランケルの子としては、

モズアスコットとタニノフランケルが知られていた。

モズアスコットはアメリカ産馬、安田記念、フェブラリーステークスと芝・ダートのマイルG1勝ちという戦績である。

タニノフランケルは小倉大賞典2着という戦績だけ見れば物足りないが、

母が日本ダービー他G1 6勝のウオッカということで、親の七光りだな。

母ウオッカが貴重なのは言うまでもないが、父フランケルも貴重だし……と言われていた。


が、なんと来年からヨーロッパからフランケルの子孫が2頭種牡馬としてやってくるという。

アダイヤー、フクム供用のお知らせ (Darley Japan)

アダイヤーは父フランケル、主な戦績は3歳時の英ダービー、キングジョージIV世&クイーンエリザベスステークス優勝、4歳のチャンピオンステークス2着など。

愛ダービー馬ウエストオーバーが優駿SSで種牡馬入り G1・2勝、凱旋門賞2着後に電撃引退 (日刊スポーツ)

ウエストオーバーは父フランケル、主な戦績はアイリッシュダービーと、

今年(4歳)のサンクルー大賞優勝とG1 2着4回ですね。

このG1 2着というのは、ドバイシーマクラシックのイクイノックスの2着、

そして冒頭に書いた凱旋門賞の2着もあり日本のファンにもよく知られている。


そうそうたる戦績だが、この2頭に共通的なことがある。

それは2400mのG1を複数勝っているということ。(フクムも同様)

強いことは確かだが、ヨーロッパではこのような戦績の種牡馬はあまり人気が無いという。

2000m以下での戦績が優れた馬が好まれるという。

ましてやフランケルの子孫はヨーロッパで活躍して種牡馬になるものが多い。

すなわちヨーロッパでは選ばれにくいと。


一方の日本では2400m付近に日本ダービー、ジャパンカップ、有馬記念と格式高いレースが多い。

日本ではこのあたりの距離で戦績を挙げた馬は種牡馬としての期待が大きい。

フランケルの子孫というのは日本では貴重な血統である。

このため日本での需要は十分に見込めるとみたようである。


ただ、ヨーロッパで2400mと日本の2400mは違うのでは? という懸念はある。

同じ2400mでも求められるスタミナとスピードが違うという説である。

なにしろ日本競馬は速いですからね。

ドバイシーマクラシックで2着のウエストオーバーは期待できるのでは? という見方もある。

このレースはヨーロッパと日本の活躍馬が共に好走するからである。

結局はやってみないとわからないという話なんだろうなぁ。

とはいえ現時点ではヨーロッパより日本という判断なのだろう。


そんな日本競馬って長距離王国なんか? という気はするんだけどね。

ただ、日本生まれのContinuousが本家セントレジャーを勝った話もあったし。

日本生まれセントレジャー経由凱旋門賞行き

日本では長距離戦での活躍馬が種牡馬として重用されているからこその結果だとか言われてますしね。

もっとも彼もこのままだと障害用種牡馬か? なんて話もあるんですよね。

デビュー前に去勢されては日本血統をヨーロッパに伝える役目は1代限り。

なんとか平地用の種牡馬として期待される存在になってほしいが……

こういう状況こそが日本とヨーロッパの違いなんだろうなぁ。