最近、チームリーダーが書いたドキュメントをチェックすることがしばしばある。
チームリーダーも「本当は逆なんだけどなぁ」と言いながら渡してくるのだが、
設計などについて実効性を持ったチェックをやるにはこれが最適という判断だろう。
この職場のチームリーダーはドキュメントをチェックすることのできる人である。
細かい設計なども把握して、善し悪しについて判断できる経験豊富な技術者がその役割を担っている。
ところが、チームリーダー自身がドキュメントを書いてしまうと、チェックするべき人がいなくなるという問題が発生する。
他のチームリーダーにチェックしてもらうか、課長にチェックしてもらうかという話だが、
実効性を持ったチェックになるかという点が問題だ。
部署内でマイコン関係の設計をチェックできるチームリーダーは2人ぐらい。
もう1人はいるので、他のチームリーダーにチェックしてもらうという手もありそうだが、
主にやっている製品が異なるので、詳細を把握してチェックしてもらうのは労力がかかる。
忙しい人ですから、チェック依頼をしても、ものすごい時間が取られそうだ。
以前は課長にチェックしてもらうこともあったようだが、これは当時の課長がマイコン開発の経験があったから。
実際、ダブルチェックとして十分かというのは疑問だったようだが、それでも有識者のチェックは通っているとは言えた。
ところが課長が代わって、マイコンまわりの設計を課長自身がチェックするのは現実的ではなくなった。
本来は設計をチェックするのはチームリーダーの役目なので問題ないのだけど、
チームリーダー自身の設計をチェックする人がいないという問題が顕在化してくる。
そこで、チームリーダーはこのような方法で対応することにした。
- チームリーダーがドキュメントを下書きする
- 僕がその内容をチェックして、必要に応じて修正する
- 2.で完成したドキュメントをチームリーダーがチェックする
- チェック完了後、課長の承認によりドキュメントが発行される
2.によりドキュメントの作成者は形式上は僕になる。これにより自分が下書きしたドキュメントもチェックできるというわけ
こんなのアリなの? と思うが、実効性を持ったダブルチェックを行うにはこれしかないのも実情。
というのも、この製品のマイコンまわりの設計がある程度わかって、今すぐつかまる人が僕ぐらいしかいないんだよね。
ごく小さな設計変更だが、僕はその変更対象の製品そのものの開発に関わった経験があるわけではない。
とはいえ、同種の違う製品の開発には深く関わっているので、その延長線上で対応できるのも確かだし、
設計まではチームリーダーがやってしまったが、その後の評価などは僕が担当する予定もあった。
これがチームリーダーが僕に実質的なチェックを依頼した理由なのだろう。
何らかの形でダブルチェックは必要だと考えているが、通常のルールでは難しいって話なんですかね。
僕がこの職場に来てしばらく経って、マイコンまわりの開発が一気にしぼんでしまった。
そんなこともあって、仕事も少ないが、やる人も少ないという状況になってしまった。
仕事の分担で苦慮しているのもここら辺の背景があるんだろうとは認識している。